長年レッズを追いかけ続けるサッカーライター島崎英純さん、ミスターレッズ福田正博さんが浦和レッズについて熱く提言を行う「浦研プラス」。
今回、浦研編集部の許可を頂き、有料記事の一部を転載させて頂きます。
【2024浦和レッズ・沖縄キャンプ/トレーニングレポート16日目】岩尾憲が語る『へグモ式』の実像と、その成長速度。そして彼に求められるアンカーの真髄(浦研プラス)

©Hidezumi Shimazaki
名古屋戦のチーム構成を予想
浦和レッズの沖縄キャンプ16日目は午前に明日に予定されているJ1・名古屋グランパスとのトレーニングマッチに向けてマーカーを立てた攻撃パターンの反復と実戦的なゲーム形式のミニゲーム、そしてセットプレーの確認を行い、午後はオフに充てて英気を養った。
マーカーを立てた攻撃パターンはこれまでのキャンプで何度も実施されてきたものの再確認的な要素が含まれていた。相手陣形の3ラインに見立てたマーカーの間に攻撃側のバックライン、アンカー、2列目&1トップが立ち、そこから各ラインを『ドミネート』(突破の意)するような縦パスが出される。縦パスの角度はシチュエーションによっては直線的でもダイアゴナルでも良い。重要なのは、その『ドミネートパス』に呼応して同じく相手の各ラインを『ドミネート』する各選手の縦ランニングアクションである。例えば今日のトレーニングではバックライン&アンカー(DH)で左右にボールを散らし、タイミングを見計らって相手バックライン前方のスペースにポジションを取ったインサイドハーフ(IH)へ縦パスを送り込む。この瞬間にウイング(WG)が相手バックライン裏へ走るランニングを開始し、IHがスルーパスを通してクロス、そしてフィニッシュへ持ち込む。この際、フィニッシャー役になるのは1トップ、IH、逆サイドのWGと多人数で、場合によってはDHまでもが相手ペナルティエリア内へ飛び込む可能性もある。また、このシチュエーションでの守備面のリスクは以前の原稿でも記した通り、逆サイドのサイドバック(SB)が内側へ絞ることで中央スペースを遮断し、相手のクリアやパスを回収する構えを見せている。
また、ボールホルダーがパスを出す際には『ドライブ!』という形で前方へドリブルするアクションも求められていた。マリオ・エドゥアルド・チャヴェス・コーチ兼分析担当からは「そのドリブルによって相手が引き寄せられる」という指示が送られ、それに呼応してセンターバック(CB)、SB、IHの選手らはパスレシーブから果敢に前進した後に縦パスを通すルーティーンを繰り返した。
今日のトレーニングから、明日の名古屋とのトレーニングマッチでファースト、セカンドチームのメンバーを予想してみる。ちなみに明日のトレーニングマッチは名古屋側の希望により、両チームのメンバーやシステム、ユニット構成、交代選手などの細部情報は公開が禁止されており、試合結果、スコア、得点者のみ報道可という条件になったことを予めお伝えしておく。
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