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苦手な湘南を上回れる手腕を大槻監督に期待したい【浦ビュー】

今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。

 

J1第25節 プレビュー
湘南ベルマーレvs浦和レッズ

 

いつも開いて頂きありがとうございます。
今回も開いて頂きありがとうございます。

 

約2ヶ月かけて作成した超大作のプレビューを終えてから月をまたぎ9月になります。9月はなんと7試合。鹿島2試合、上海2戦目がありますが、公式戦の数では今季最も多い月になります。全ての試合に一応プレビューとレビューをアップするので全14回。つまり、2日に1回ペースで皆様にお届けする月となりました。また、温かい目で前のめりに読んで頂ければ幸いです。

 

数分前に松本山雅戦のレビューをアップ致しました。湘南戦に繋がる内容になっています。どちらかと言えば、松本山雅戦のレビューの方をおススメします。 どうぞ!!!

 

 

では、湘南戦のプレビューを始めたいと思います。

 

 

〜湘南の最近の結果と今季の成績〜

 

第20節 札幌戦 2-5●
第21節 鹿島戦 3-2○
第22節 磐田戦 3-2○
第23節 鳥栖戦 2-3●
第24節 仙台戦 1-1△

 

9勝3分12敗 34得点 40失点 勝ち点30 現在10位。

 

•浦和戦での大逆転後5連敗。そこから再び盛り返して名古屋、神戸、鹿島と強豪を撃破。

 

•最近2試合は勝ち星なし。

 

•ホームでは4勝2分6敗。

 

〜最近の湘南のスタメン〜

 

第22節 磐田戦 3-2○

 

 

第23節 鳥栖戦 2-3●

 

 

第24節 仙台戦 1-1△

 

 

※いつもの手作り感満載なプレビューを好んでくれる方には申し訳ないですが、今回はスポーツナビさんのを引用して時間短縮です。

 

•ボランチ2枚や1トップ2シャドーなど核となる選手は固定化されている模様。

 

•WBは激戦区で毎試合スタメンが変わっている。

 

•クラブとしてのアイデンティティは染み付いているので誰が出場しても力を発揮できるチーム。

 

•山田直輝は契約の問題で出場できず。

 

〜湘南ベルマーレ戦について知っておきたいこと〜

 

湘南は常にアップデートしていても根っこは変わらないので、基本的に新たなことより再確認のプレビューになると思います。

 

ボールを持たないところからが湘南の攻撃のスタートです。

 

~守備~

 

相手陣地での非ボール保持

 

・相手陣地での非ボール保持の時こそが湘南の最大のチャンス。
・相手陣内では5-2-3(5-2-2-1)をベースにプレス。
・中央〜内側(ハーフスペース)を通されないことを前提に最前線の山崎を基準にハメに行く。
・後ろも連動するようにラインをコンパクトにする為に高く保てるようにする。
・前と後ろが合わない、連動できてないと感じたら潔く後ろに引く。
・ボールホルダーのプレスの明確化。

 

自陣での非ボール保持

 

・自陣では5-4-1が多い。
・マンマーク気味で自分のポジションを離れることを厭わず捕まえた相手へは執拗な守備を行う。
・ボールホルダーのプレスの明確化。
・サイドでは自由を与えることもあるが、中央では齊藤未月を中心に自由を与えることは許さない。

 

~ポジティブトランジション~

 

自陣地でのポジティブトランジション(守攻の切り替え)

 

・前線のスペースの状況を見て、空間に送るべきなのか山崎やシャドーに送るべきなのかを即座に見極める。
・運べるなら運ぶ。
・理想は1秒でも早く直線的に前へ進めて自分たちの武器を生かして相手を窒息させたい。

 

相手陣地でのポジティブトランジション

 

・前線のスペースの状況を見て、空間に送るべきなのか山崎やシャドーに送るべきなのかを即座に見極める。
・運べるなら運ぶ。
・理想は1秒でも早く直線的に前へ進めて自分たちの武器を生かして相手を窒息させたい。

 

~ボール保持~

 

自陣地でのボール保持

 

・WBが高い位置を取る3-2-5がベース。
・最後尾から足元で繋ぐこと、ボール保持することはあまり求めていない。
・先ずは1トップ起点という試合も多い。
・失わないことを大前提として作られている。

 

相手陣地でのボール保持

 

・直線的に攻めることが理想。
・相手陣地での非ボール保持の時こそが最大のチャンスなので、ミスを恐れずに積極的にゴール前に迫る。
・人から人へというより、武器である走ることを生かすスルーパスなどで相手を上回る。
・WBを採用しているシステムなので、幅を使いながら人を追い越して相手に的を絞らせない。

 

~ネガティブトランジション~

 

相手陣地でのネガティブトランジション(攻守の切り替え

 

・ポジション回復を優先することを大前提にできる限り前進を許さない。

 

自陣地でのネガティブトランジション

 

・ポジション回復を優先することを大前提にできる限り前進を許さない。

 

最近水戸戦、上海戦とプレー原則もどきを掲載していますが、今回は時間がなくゾーンを3分割で見る事は出来なかったので、2分割して相手陣地と自陣地に分けました。

 

〜想定される試合内容〜

 

最近ミラーゲームが本当に多いですが、今節もミラーゲームになります。

 

湘南の攻撃は基本的に1トップ2シャドーに起点を作らせてから磨き上げてきた前への推進力を生かした直線的な攻撃になります。その点では、前節の松本戦に似た攻撃だと考えていいと思います。

 

松本山雅戦との違いは守備の狙いで、松本山雅は待ち構えて相手がアクションを起こしてくるのを受け止めてからの前述の攻撃への移行ですが、湘南は自分たちがアクションを起こして前へ前へ守備を行なってからの前述の攻撃への移行なので、浦和のボール保持の仕方も変わってくると思います。

 

松本山雅戦で以前と違い、変化をつけたボール運びを披露できていたのは、ある程度の位置まで松本山雅が前進を許容していたからこそできたことが影響していると思います。

 

しかし、湘南はそれを許してくれないことが想定されるので、更なる上積み、手段で上回っていくことが求められると思います。

 

前に前に出てくるのを利用するならば、背後を使う優先順位を高くした方がいいかもしれませんね。

 

何にしろ、松本山雅より湘南の方がファーストラインを超えるのが大変であり、現状の浦和では大変な作業になるかと思います。

 

前節の仙台渡邊監督は、背後の狙いを持たせる為に、本来FW起用のジャーメイン良をサイドハーフ起用させて湘南対策を講じていたので、大槻監督が様々なことを考えた中で選び抜いた11人の人選には興味があります。

 

唯一浦和にとって良い噛み合わせになるのが、浦和が高い位置に押し込んだ時の攻撃についてです。

 

つまり前述した通り、湘南は人につく、人を意識した守備をするので、元々の技術レベルが高い浦和は、即興的にはクオリティのある攻撃を仕掛けられることができます。最近では大分トリニータ戦でも人につく守備が顕著なチームで、前半は得点に至らなかったものの、マルティノス、ナバウト、長澤などの単体で綻びを作ることができる選手によって、ある程度ゴール前で迫力ある攻撃は作れることができています。 更に前回対戦の湘南戦は、北京国安戦を考慮して普段出場していない選手を起用して大逆転負けしましたが、前半序盤や先制点を見ると、湘南の右CBを左サイドまで引き連れるマルティノスの動き出しであったり、柏木の線と線を結ぶ展開力によって、他のチームより先に動いて乱れてくれていました。

 

長澤の先制点はまさにです。

 

それをいかに効果的に連続して行えるかは、やはりスタートが肝心となると思いますので、ファーストプレスをどれだけクリーンに前進させられるかが勝負だとと思います。恐らくミラーゲームなので、青木が例の如く列を下げて4–1–5を形成させてから進めようとすると思いますが、5-4-1、5-3-2、5-2-2-1、3-4-3と状況や局面によって柔軟で適確に対応することができる湘南にどれだけのものが披露できるか楽しみにしています。

 

湘南は前節の松本山雅を相当参考にできるはずなので、それを考えると………松本戦のレビューを参考にお願いします。

 

一方で走ることで相手より優位に立とうとする攻撃に対しては、今更「走り勝とうと!」と言っても無理なので、90分でのエネルギーの使い方であったり、月並みですけど相手の長所を出させない一手を示して欲しいなと思います。上海戦はその辺りがしっかりとできていたので、ハマるかは未知ですが準備はしてくるはずです。

 

ということで、やはり浦和ボール保持vs湘南ボール保持の構図でどのような展開が見られるのかが重要な試合になると思います。

 

解説者の方はよくボール保持しているチームの方を「自分たちのペースで試合を進めている」と表現される方がとても多いですが、湘南に対しては決してそれが当てはまっているかと言えば私はそうは思わないので、ボール保持がどちらかではなく両チームの狙いを見つけていく中で本当にペースを握っているのかはどっちなのかを見極めることができれば試合を楽しめるのではないかと思います。 と自分に言い聞かせてちゃんと試合を観ようと思います。いつ対戦しても面白い湘南戦を楽しみたいですね。

 

・大槻監督の手腕

 

ポジショニングやタスクを含めて、結果的に誰に何を与えるかが重要だと思います。その点で、前節橋岡に岩波とは違うことを与えて成果が出たことはワンランク上に行くための道しるべになったと思います。

 

勝てない試合、不満が残ってしまう試合が続いているからかもしれませんが、松本山雅戦は大槻監督就任後、ベストゲームに数えられるほど個人的には良いものを披露したと思っています。

 

反町監督が言うように「どれが本当の浦和か分からない。」はずっと思っていることで、それで結果が出ているなら、相手ありきで考えていて素晴らしいチームを作ってるなぁと評価されるはずですが、残念ながら合格点をあげられる結果は残せていない中で、「どれが本当の浦和」にするかをそろそろ決めておかないと王道も脱線もできないチームに沈んでしまうような気がします。

 

さぁ、ラストリーグ10戦です。
松本山雅は反町監督と戦力アップで上積み、鳥栖は天才・金明輝監督、仙台はこちらも現在日本トップ中のトップの指導者である渡邉晋監督、個々のレベルは浦和と同じくJ屈指のガンバ、上位潰しを連発して復調してきた清水、上がる気配しかない神戸と勝ち点を積み上げることに停滞するはずがないチームばかりが浦和の下に控えていますから、上向きの順位表を見られるように、先ずは同勝ち点の湘南戦に勝利して欲しいなと思います。

 

〜湘南のデータ〜

 

•得点パターン
セットプレーから…11得点

ショートパスから…7得点
クロスから…5得点

 

•失点パターン
クロスから…7失点

こぼれ球から…7失点
ショートパスから…6失点

 

セットプレー11得点はリーグ最多です。
上海戦の脱力感からセットプレーまで詰めて言及できないことは心苦しいですが、浦和が防いでくれたらオッケーです。

 

得点数はリーグ6位。順位が10位であることを考えると素晴らしい結果だと思います。

 

失点は最近5試合で13失点と夏のバーゲンセールを開催中。浦和も売れ切れる前に買っておきたいです。

 

・データ雑感
他の様々なデータをパラっと見ると想像通りでした。

 

•守備に回ってシュートを一杯浴びているけど奪取や守備ポイントは高い数字。
•攻撃ではシュートを沢山放ち攻撃回数も多い。
•コンビネーションより空中戦やロングパスが多く、中央ではドリブル使用率が高い。
•敵陣でのポジションが、ドリブル使用率がリーグ2位、空中戦使用率が1位、コンビネーションが16位と想像通り。
•ロングカウンターでのゴール率がリーグ2位。シュート率は1位。それに至るまでの過程はロングパスと空中戦から。

 

想像通りですかね。。。

 

〜ACLアウェイ後の成績〜

 

北京国安 0-0△ →セレッソ大阪 2-1○(A)
全北現代 0-2● →清水エスパルス 2-0○(A)
ブリーラム 2-1○ →名古屋グランパス 0-2●
蔚山現代 3-0○ →大分トリニータ 0-2●

 

ACLのアウェイで気持ちのいい白星を挙げた後のリーグ戦では結果が残せていません。

 

一方で、引き分け以下の結果後だとリーグ戦で今季数少ない気持ちいい白星を挙げています。

 

上海上港の2-2引き分けということは……。
いよいよジンクスに…。

 

•さいごに

 

上海戦では多くの反響を頂き、やってきたことが報われた想いです。

 

鹿島戦のレビューより投げ銭システムを採用しています。完全無料公開した最後に全てに100円をつけさせて頂いてます。今回の作品が面白いと思って頂いた方は是非前のめりに! 完全無料公開して最後に100円をつけている理由は下記の記事で30秒で読めます。

 

 

今回も読んで頂きありがとうございました。

 

面白ければリツイート等々で拡散、宣伝して頂けると嬉しいです。感想もお待ちしております。

浦ビュー

初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ura_view17

 

コメント

  1. 2 匿名の浦和サポ(IP:153.222.18.43 )

    大槻さんには期待してたのでここ最近の数試合の出来には正直なところ大いに不満。
    だけどまだまだ時間も必要なのかなとも思う。
    結局我慢はまだまだ続くね・・・

    このコメントに返信

    2019年09月01日 09:39

  2. 3 匿名の浦和サポ(IP:122.134.150.221 )

    共にミシャシンパの流れを組むクラブ同士の戦いであり、お決まりのミラーゲームが予想される。そろそろ違うサッカー、展開を見てみたいものだが、浦和にはそもそもやりたいサッカーがないので期待出来ないのが実情だ。

    このコメントに返信

    2019年09月01日 09:43

  3. 4 匿名の浦和サポ(IP:126.21.56.123 )

    いよいよ下との差が本当になくなってきたから勝たないと…
    本当にヤバいよね去年なんかより

    このコメントに返信

    2019年09月01日 10:37

  4. 5 匿名の浦和サポ(IP:123.255.130.252 )

    個人としては同じ 我慢 ならオリヴェイラ監督のほうが断然良かったけど。
    もう過ぎたことはしょうがない。大槻監督と選手達を信じて応援する気持ちだし
    フロントと最終節までお付き合いする覚悟は腹に決めてるが、
    万が一「降格」にでもなったら、付き合いの仕方を来年は考えさせてもらう。

    このコメントに返信

    2019年09月01日 10:45

  5. 6 匿名の浦和サポ(IP:14.8.37.1 )

    もう戦術なんて二の次だよ
    残留したいという気持ちが強いほうが勝つ

    このコメントに返信

    2019年09月01日 12:51

  6. 7 匿名の浦和サポ(IP:49.97.110.188 )

    織部なら少なくとも勝点+10は上積みしてたと思う

    このコメントに返信

    2019年09月01日 15:18

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