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岡本拓也は反省から目を背けず、勝負の責任と向き合ってシーズンを過ごす【湘南番記者の隈元大吾が語る】

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岡本拓也は反省から目を背けず、勝負の責任と向き合ってシーズンを過ごす【湘南番記者の隈元大吾が語る】(浦レポ)


(取材・文)隈元大吾(縦に紡ぎし湘南の)

自分が引っ張るくらいの気持ちで挑んだ今季

シーズンの始動から別メニューだったのは、昨季終盤に行なった手術のためだった。状況反復性関節脱臼を治療すべく左肩にメスを入れた岡本拓也は、以来復帰に向けて粛々とリハビリを続けていた。

今季に臨むにあたり、岡本には強い想いがあった。

「チームをJ2に落としてしまったことに責任を感じている。今年は活躍することが普通のシーズンにしたい。当然チームの中心でやっていきたいし、自分が後ろを引っ張るぐらいの気持ちでやりたい」

開幕から約1カ月、復帰のときは3月に訪れた。第4節愛媛戦で試合終盤に送り出され、勝利の瞬間をピッチで迎えると、翌節の千葉戦からスタメンに名を連ねた。第8節岐阜戦では今季初ゴールもマークした。

3-4-2-1のフォーメーションをベースとしている湘南にあって、加入1年目の昨季は3バックの右センターバックが岡本の主戦場だった。だが今季は、右サイドのスペシャリストの藤田征也の長期離脱や大卒2年目のMF山根視来のセンターバックへのコンバートなどもあり、右ウイングバックを務める機会も多かった。果たして岡本は指揮官の期待に応え、第10節岡山戦や第19節京都戦では右サイドから躍り出てゴールを仕留めもした。

センターバックやウイングバック、ときに4枚の右サイドバックも託されるなど、背番号36は攻守にプレーの幅を広げながら存在感を示した。安定したパフォーマンスを続けるなかで、しかし忘れがたいシーンもある。第16節山形戦の後半アディショナルタイム、自陣ゴール前の攻防で相手のシュートに寄せ切れず、目の前で決勝点を許したのだ。

岡本は唇を噛みしめながら振り返っている。

「悔しかったですね……。何回もあのシーンを見返した。最後のところで体を張るとかゴール前でやらせないとか、いつもの自分なら絶対にやることができなかった。そこがなくなったら自分じゃない。自分の出来がチームを左右するとも思っているので、ああいったシーンで体を張れなかったのは本当に、後ろを支えていかなければいけない立場の人間としてしっかり反省しなければいけない」

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