コラム

『攻守にわたって貢献度の高い豊田陽平に注意せよ』Jリーグ浦和vs鳥栖プレビュー【浦ビュー】

今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。

 

 

2019 J1第15節 プレビュー
浦和レッズvsサガン鳥栖

 

いつも読んで頂きありがとうございます。

 

代表ウィークが明けて2週間ぶりのリーグ戦となる今節。今節の相手はサガン鳥栖戦です。大槻体制のホーム初戦であり、ACLラウンド16をミッドウィークに迎える前の試合でもあります。今シーズンはリーグ戦で中々ホームでは勝ててないので、しっかりと勝利を挙げて弾みをつけたいところですね。

 

では、プレビューを始めたいと思います。

 

 

目次
~サガン鳥栖の最近の成績~
~サガン鳥栖の基本システム~
~ボール保持~
~鳥栖の非ボール保持~浦和の理想図~
~データいろいろ~
~豊田陽平~
さいごに

 

〜サガン鳥栖の最近の成績〜

J1第11節 vsガンバ大阪 3-1○
J1第12節 vsサンフレッチェ広島 1-0○
J1第13節 vs鹿島アントラーズ 1-0○
J1第14節 vsセレッソ大阪 0-1●

 

この4試合は金明輝監督が正式就任して以降の成績です。

 

全体の成績では、
4勝1分9敗 6得点 18失点 勝ち点13 現在17位 です。

 

金明輝監督が就任してからの成績は、
3勝1敗 5得点 2失点 勝ち点9 4位(直近4試合) です。

 

これだけ成績に変化が起きているということは、監督交代をして良かったと言える現在の状況になっていると思います。流石は明輝さんですね。

 

お互い代表ウィークに練習試合を組んで浦和は浦和レッズユースに1-0、鳥栖は鹿屋体育大学に0-2で敗れるという結果でした(フルマッチではない)。

 

〜サガン鳥栖の基本システム〜

第11節ガンバ戦

 

 

第12節 広島戦

 

 

第13節 鹿島戦

 

 

第14節 セレッソ戦

 

 

金明輝体制になって結果が出ているということもあり固定化でスタメンを送り出しています。ガンバ戦と鹿島戦は同じスタメンです。直近のセレッソ戦ではトゥーロン国際大会で松岡が欠場の為、安在を右SHに起用しています。今節も松岡はトゥーロン国際大会の為欠場。原輝綺はコパアメリカの為欠場。イバルボも恐らく欠場確定。

 

浦和戦のスタメンもセレッソ戦の11人がベースだと思います。福田を右SHに起用して高橋義希を中盤に起用するなどのオプションもあります。ベンチにはトーレスや小野裕二も控えていて2週間の代表ウィークでアピールした選手が起用される可能性もあります。

 

豊田と金崎の左右の並びは、もしかすると変えてもいいのかなと個人的には思っています。

 

結論から言うと、金明輝監督に就任してから豊田を最前線に起用させたことが好循環を生んでいると思います。

 

〜ボール保持〜

カレーラス体制は数試合サラッとしか見れてないので詳しくは言及できませんが、ボールを大切にゲームを進めようとはしていたと思います。

 

金明輝体制以降からも、それを継続させてGKからボールを自分たちのもので進めたい狙いはあると思います。

 

金明輝体制でのもう1つの変更としてGKの高丘の起用です。足元の技術が卓越していてビルドアップに積極的に参加します。

 

金明輝体制での4試合中3試合の相手が2トップで鳥栖の最終ラインにハメに来ていました。つまり、鳥栖の2CBと数的同数になる訳です。クリーンに前進させるには数的優位を確保したところからスタートさせた方がいいので、普通なら中盤の選手をCB間に降ろして3vs2の数的優位を作ります。しかし、鳥栖はGK高丘の武器を使い、高丘+2CBで3vs2の数的優位を作っています。それに合わせて保険で中盤の底に福田がポジショニングして、高丘+2CB+福田という菱形を形成して4vs2で最初のビルドアップをスタートさせています。

 

一方で4試合中の1試合の広島は1トップで鳥栖の最終ラインにハメに来ていました。つまり、2CBだけで2vs1と数的優位を確保できていたので、高丘がボックスから飛び出して積極的にはビルドアップに参加していませんでした。

 

この現象は高丘のCBへのパス回数にもデータとして現れていて、広島戦のみ他3試合の半分の回数になっています。

 

では浦和がどうするのかと考えると、恐らく浦和は3-4-2-1を継続させると思うので、基本の噛み合わせでは広島パターンで高丘を頻繁に絡めない2CBvs興梠の数的優位を鳥栖は作ることが予想されます。

 

ただ、浦和も川崎戦で見られた傾向として2シャドーの特に右の武藤が早めにCBへプレスに出て数的不利から数的同数にして川崎の最終ラインに自由を与えさせない姿勢は見せました。浦和が今回もそのような対策を取れるとなると鳥栖は高丘の出番です。

 

木曜日のインタビューで前線からプレスに出るのか大槻さんのやり方と興梠が話してたところから試合を読むと、2CBに自由を与えない守備対応を浦和は行うと予想します。

 

ということで、GKの高丘の関わり方を注目しつつ、浦和がどのように、どの高さで鳥栖のスタートのビルドアップに制限をかけるのかは注目してみたいと思います。

 

そして。そして。

 

前述の通り、鳥栖の最終ラインからのビルドアップは足元から前進できるように作られていますが、苦しんだとしても最前線に豊田がいるので、ある程度割り切って豊田を狙って中盤省略のロングボールを使う回数は多いです。そのロングボールは奪われるのが怖いから蹴っているのではなく、目的を果たす為の効果的な手段であることが鳥栖のタチの悪さです笑。豊田はちゃんと競り勝ってくれるので、ロングボールから何かが生まれそうな状況は常に作っています。豊田が競ったセカンドボールには、厄介な金崎が関わったりできるので本当に面倒臭いの一言です。

 

浦和目線で考えれば中央CBはマウリシオで良いと思いますが、豊田とマッチアップする回数の多くなる右CBの起用は、もしかすると豊田に対抗できる人選を用意した方がいいかもしれませんね。

 

ということで、ボールを大切にしたいチームではあり、足元から前進できる優位性やポジショニングを確保しつつも、最後は”豊田”という選択肢をチームとして共有できているので精神的にリラックスしてプレーできているのが金明輝体制になって変わったところだと思います。(カレーラス体制での豊田のスタメンは1試合。その1試合も相当豊田が効いていた。)

 

•効果的な左サイド 三丸&原川&クエンカ

鳥栖の生命線は豊田になってきていますが、鳥栖の左サイドは要警戒だと思います。

 

左SBの三丸、左DMの原川、左SHのクエンカ。

 

基本的に鳥栖がボールを保持したときは、サイドの高い位置に三丸が張り、内側にクエンカが絞り、原川が相手の2列目の手前で最終ラインと前線を接着するポジショニングを取っています。

 

鳥栖の福田と原川の中盤2枚の関係性は、前述したように福田が最終ラインに明確に降りることはせずとも、中盤の底にポジショニングしてバランスを整えるタスクを行っています。一方の原川はクエンカと三丸との繋がりを重要視するタスクで、福田より高い位置を取り、福田の右サイドに比べて原川は左サイドで関係性を築いているように見えました。なので、単純にかけている人数が左サイドの方が多いので、左サイドからチャンスメイクは多くなっています。一方で右サイドは福田が回数多く関われるポジショニングを取れていない上に、クエンカほど多くの武器を備えてないSHなので、チャンスメイクの回数は多くありませんが、右サイドを中心として動き回るFW金崎が、お得意のボックス脇を狙うランニングや中盤まで降りることで、左サイドとはまた違った攻撃を作ります。

 

では、メインの左サイドです。

 

出し手として質の高い原川、常に豊田がボックスにいることを計算しながらプレーできてから安定感が増した三丸、そしてなんと言ってもクエンカ。やっぱり上手いですよクエンカ。内側のスクエア間(CB-SB-SH-DMの四角形)に絞った時もパスを受けたら、相手が誰が最初にプレスするの?って選択肢を与えている絶妙な位置に立っていますし、一瞬のテクニックやシュートやクロスも常にワクワク感を見ている側に与えてくれています。

 

個人的にはクエンカにもう少しパスが回る機会を増やしてあげてもいいのかなとは思います。内側に絞ったポジショニングにしても、本当に抜群の立ち位置なので、通してあげれば必ずチャンスに繋げてくれるのになぁと思うシーンは散見しました。

 

左サイドの3人の関係性で3人がポジションチェンジする機会もあります。サイドに張るのは三丸、内側に絞るのは原川、そして本来SBのポジションの位置にクエンカが降りるという状況です。つまり、クエンカにとっては内側のスクエア間でポジショニングするよりも時間とスペースを与えられた位置ということになります。この流動的なポジションチェンジをした状況でのクエンカから始まる攻撃はかなり見応えありました。早くクエンカを抑えに行ってもライン間を通されますし、遅れて出てもクエンカからチャンスメイクのクロスが通されます。微妙な駆け引きですね。

 

浦和は恐らく守備時は5-4-1(3-4-2-1)だと思います。それに伴い鳥栖のSBは4-4-2の対戦相手に比べて、サイドの少し低めの位置(浦和にとってのWBとSHがプレスに困る位置)にポジショニングを金明輝監督は取らせると思います(DAZN解説の戸田さんが絶対言及するはずなので先にマーキング)。

 

原川とクエンカは前述のような関わりをしながら、浦和の穴を見つけたポジショニングを取ってくるでしょう。

 

では、浦和がどうするか。
チームの狙いも選手の特徴も全然違うので、参考になりませんが、前節の川崎戦も今回の鳥栖戦も相手は4-4-2ということで、岩武、宇賀神のWBを高い位置からプレスに出す守備対応を取らせる可能性が高いですかね。瞬間的に4-4-2(4-5-1)を作る守備対応です。

 

川崎戦では上手くできた部分と噛み合わずに背後を取られた部分がありましたので、2週間で積み上げた成果を見られるのでしょうか。

 

ただ、鳥栖は明確に豊田という武器と金崎がいるので、アバウトにボックス内や前線に送る回数は川崎よりも高いことを想定するとまた考えることはあるのかなとも思います。

 

結果的には大槻監督がどのようなプランを用意するのか、更には金明輝監督ほどの優秀な指導者ならば、新しいことに取り組むのに2週間の時間は有効に使えたはずなので、何か新しい変化を加えてくることも考えられますね。ここは、両監督のプランと修正を楽しみに試合を見てみたいと思います。

 

•ゴール前は豊田!豊田!豊田!

最終ラインからの前進の手段、ゾーン2の特に左サイドについて言及して最後はゾーン3、特にボックス内について言及してみたいと思います。

 

先ずは鳥栖の伝統的に強いクロスからが1番の攻撃パターンにはなっています。それを可能にしているのはやはり豊田の存在が大きいと思います。

 

ボックス内での豊田の動き方を注視してると常にマークする相手の視野から外れる動きをしていました。ボールサイドとは逆サイドに動き直して、CB間やCBとSB間に立ち、ニアサイドが空いていたらクロスの上がるタイミングでスルッと出てきますし、とにかくマークする相手からしたらボールと同一視できない位置にポジショニングを瞬間、瞬間で取られるので後は出し手さえ豊田に合わせてくれたら更にゴールは量産できる状況を作っています。豊田はいつも最適なポジションを取れていると思います

 

そして、浦和目線から考えると金崎夢生の存在は彼が引退するまで忘れてはなりません。西川との友情対決がいつも注目されていますが、金崎の相手の急所を狙う動き出しは本当に怖いです。今季未だ無得点で眠っている金崎を浦和が起こしてはいけません。

 

この2人に関して言えば、ゾーン3でサイドに展開した時に豊田はファーサイドにポジションを修正して金崎はニアサイドを狙うということで2人がボックス内で交差するシーンがありました。それに対して浦和はマークを受け渡すのか、ついていくのかハッキリと約束事として決めた方がいいですね。その約束事が定まってないと中途半端にニアサイドを空けてしまい金崎に合わせられてしまいますし、マークを見失い左CBの背後で豊田がズドンと合わせてしまうシーンを作られるかもしれません。要警戒です。

 

あとは、前述したようにクエンカの武器や三丸の質の高いクロスや原川のロングシュートなど17位とは思えないほどの豊富な武器を揃えているチームですから、警戒は必要です。

 

ただ、このように豊富な武器を揃えながらもゾーン3に侵入してからの質がまだ足りないのが客観的に見た印象です。ここは浦和と同じ問題を抱えているのかなと思います。

 

結果的にこの2週間でお互いにどんなことに着手して変化させたのかを試合を見て確認してみたいと思います。

 

•ゴールキックもデザイン

鳥栖はゴールキックもデザインされています。恐らくは豊田の武器を生かせるようにデザインしていると思います。

 

そのデザインとは、GK高丘がグラウンダーのパスで繋げられる位置に2CBと福田を置きます。それに対して相手が足元から始められるのを嫌がって、数的同数の3人でハメに来たとしたら、鳥栖は足元から前進するのを辞めます。そして、高丘は前線へ大きく蹴り込みます。そのとき2CBと福田を高い位置に上げてから蹴り込む訳ではないので、お互いに間延びしている状況になっています(相手も鳥栖の2CBと福田に3人がマークに行ってるので)。

 

全体が間延びしている状況で蹴り込まれた先にいるのは当然、豊田になっています。間延びしている分、豊田の周辺は、普通に始めるゴールキックに比べるとそれぞれの距離間は遠くスペースが広大の為、豊田が競り勝ち味方に繋がると一気にゴール前に迫れるようになっています。

 

豊田が存在する意味をゴールキックからも感じることができます。

 

一方で相手が2CBと福田にハメに来ないなら、足元から前進させることも可能なので相手にとって常に選択肢を与えている状況を作っています。

 

〜鳥栖の非ボール保持•浦和の理想図〜

次に鳥栖の非ボール保持の対応です。

 

サラッとしか見てないので分かりませんが、カレーラス体制でも試合数より失点は多かったものの、あまり崩れてはないというのが外から見た印象でした。そして金明輝体制になってからは、4試合で2失点。浦和が4失点した広島には無失点、鹿島にも無失点です。

 

金明輝体制での4試合を見ると攻撃時に良いポジションバランスで攻めることが出来ているので、失った時や不意なミスが起きた時も簡単にゴール前まで攻められることは起きていないというのが素晴らしい部分だと思いました。まさに攻撃と守備の連動でしょうか。

 

非ボール保持になるとシステム通りに4-4-2を形成します。外を捨てたゾーンディフェンスですかね。

 

そして金明輝体制になって、失点数が減った要因に豊田の貢献が1番に挙げられると思います。
豊田の最前線からのプレスやコースの切り方や角度、強度は世界を見てもトップクラスの素晴らしいセンスだと思います。本当に凄いです!!

 

•相手の出方を見ながら、先ずは中盤の選手を背中でマークしながらCBにプレスに行けると思ったら、背中で中盤の選手をマークできている状態を継続しながらCBとの距離を詰めていきます。

•更にはバックパスを見逃さずに反対サイドまで猛烈にスプリントして獲物を捉えるかのような強烈なプレス。

 

本当に挙げればキリがないほど豊田の守備には驚かされてしまいます。最前線の選手がアレほど緻密に献身的に確実に守備を行って後ろの選手に矢印を向けてくれているので、鳥栖の後ろの選手は限定しやすくなりますし、負担も相当軽いはずです。

 

では、浦和がどのようにスタートのビルドアップをクリーンにすることができるのか、そして豊田の壁を超えられるかについてです。

 

基本的に3-4-2-1を継続して採用するならば、3vs2と数的優位で始められるので、それに尽きるのかなと思います。

 

金明輝体制での4試合は鹿島、ガンバは4-4-2で状況によっては中盤の選手を降ろして3vs2を作っていましたが、基本的には2vs2で始めることが多く、鳥栖、そして豊田にとっては比較的楽でした。更には広島は何故か基本システムが3バックにも関わらず4バック化させて鳥栖のシステムとマッチングさせる状況を作っていたので、こちらも鳥栖、豊田にとっては楽でした。

 

しかし、鳥栖が唯一負けた前節のセレッソは違いました。4-4-2が基本のセレッソですが、中盤の藤田直之をCBに降ろした3CBや右SBと2CBで3CBを形成したり鳥栖の2枚の最前線に対して数的優位を確保する状況を他3チームに比べて格段に増やしていました。

 

川崎ほどではありませんが、鳥栖も2vs3の数的不利になることを嫌がってSHを上げて3vs3でハメに行くことも見られますが、その変わり目をセレッソは上手く突き得点を挙げています。

 

浦和は最初から3vs2と数的優位を確保できている状況からスタートできるので、鳥栖のSHが出てくるのかを先ずは見ながらその逆を突いていければ前進はできると思います。

 

•鳥栖の特徴を弱点に変えていきたい

2列目の4枚は片方のサイドにボールがあるときは、そのサイドのSH、そしてボランチ2枚はスライドしますが、反対サイドのSHは完璧に連動してスライドすることはなく、反対サイドの内側(ハーフスペース)を基準にポジティブトランジション(守備から攻撃の切り替え)にも備えられるポジションを取っています。この鳥栖の守備対応を浦和次第では弱点にさせることができると思います。

 

ポイントは左右CBがボールを持っている時に、対角のシャドーがどこに存在しているかは重要だと考えます。川崎戦で置き換えるなら、岩波が持ったときにマルティノスが、槙野が持ったときに武藤がどこに存在しているかです。

 

今回は右CB岩波がボールを保持していることを例に出すと、岩波がボールを持って浦和が右サイドから攻めようとすると前述のように鳥栖の左サイドのクエンカ、ボランチ2枚の福田と原川はスライドしますが、右SHの安在はハッキリとボランチと距離間変えないようにスライドはしないはずです。

 

岩波がどのような前進をするのかは構いませんが、同サイドに行き詰まって中央を経由してサイドを変えたいときに青木へパスを出したことを想定します。

 

岩波から青木へパスが出たら、鳥栖はまたボランチがスライドして中央側に戻る訳ですが、瞬間的に右SHの安在とボランチのライン間は広がっているはずです。横幅を4人で管理する中でどこを守り、どこを捨てるかの話なので瞬間的にそのライン間は空きます。

 

そして、そのスペースが空いているときに左シャドーのマルティノスがライン間に存在出来ているのかということが重要になります。CBにベッタリのポジショニングでもダメですし、サイドに流れててもダメだと思います。

 

中間ポジションのライン間に存在してることで鳥栖の右SHの安在に選択肢を与えることになっています。
①WBへのサイドチェンジを捨てて中央のマルティノスを消すのか
②そのままを維持してサイドチェンジを警戒してマルティノスは捨てる&味方に任せるのか

 

①を安在が選択したら、反対サイドの宇賀神へ展開してから、今度はマルティノスは宇賀神から斜めのパスを受けられるポジショニングができているはずなので通せば良いと思います。

 

②を安在が選択したら、マルティノスへ素直にズドンと通してしまえば、ゴールまで最短で迫れます。

 

この究極の2択を多く作りたいです。

 

鳥栖は右SHは誰が起用されるか分かりませんが、左SHは恐らくクエンカでしょう。クエンカは広島戦や鹿島戦を見れば分かる通り、終盤になっても献身性を忘れずに自陣深くまで戻って守備に頑張ってくれますし、前線からのプレスのかけ方も流石はスペイン人です。

 

松岡はトゥーロン国際大会で欠場なので言及しても意味ありませんが、松岡はプレスの強度もコースの限定の仕方もスプリント力も2度追いも継続性もサイドチェンジに対する対応も若いというだけではやり遂げられないことをやり遂げてしまっていると思います。このプレビュー鳥栖サポーターの方が見てたら、どうか松岡選手の守備も見てあげて欲しいですね。

 

鳥栖のSH起用がどの選手であるかも注目です。

 

大槻監督体制になってから、3人目の動きや連携を意識させることが練習から取り組まれることは選手達からのインタビューで感じ取れました。大槻監督が3-4-2-1を採用する理由の一因に常に菱形を作れる配置だからということはあると思っています。なので、2週間の期間に関係を構築させて、隣合うポジションとはそれなりに良い関係を結べて鳥栖戦でも最近では見られなかったコンビネーションや繋がりは見られるはずです。それが最終ラインから前線まで上手く連鎖して究極の2択を作れるまでに仕上がっているのかを見てみたいです。

 

セレッソはこの部分上手かったです。

•ボランチ2枚を引き出したい

次も鳥栖の特徴を浦和次第で短所にすることができる部分です。

 

4-4-2で守る鳥栖に対して各チームがポジションを変え、人を変えて崩しにかかっていました。

 

その中で相手のボランチの選手が最終ライン側に降りて受けたときに何度か、ボランチの福田と原川がアプローチに行くことが見られました。

 

そのとき、瞬間的に鳥栖の中盤の中央は空くことになる訳ですが、空いたことに対してのスライドをSHなどがハッキリと埋めることはしていませんでした。

 

なので、相手チームからすると、そのときボールを保持している中盤の選手は福田や原川に寄せられているので中央を通すパスを出せなくとも、横パス等々で味方に繋ぐことが出来れば、中央を通すことができるはずです。

 

金明輝体制の2失点は、この形やこの形の応用編からの2失点だったと思います。

 

なので難しい作業ですが、福田と原川を引き出す作業を取り組んでみるのも面白いのかなと思っています。

 

•異なるSHの対応

これは広島戦に限定した話題なので、チョロっと参考にする程度でいいのですが、同じくWBが存在するシステムを採用している広島から鳥栖を破壊する理想図は描けました。

 

鳥栖の右サイド、つまり浦和の左サイドではゾーン3でWBがボールを受けたらできるだけ松岡が対応できるようにして、WBがバックパスや横パスした後も松岡が引き続きサイドに居残りWBをマークしていました。その分、右SBの小林が前へ出たりしていました。そのことによって、小林の背後のスペースを突くことが可能になりますが、広島は突いてはなかったです。

 

一方で鳥栖の左サイド、つまり浦和の右サイドではクエンカも戻っては来ますが、WBに対して左SB三丸がプレスに行く機会が多くありました。それに対してのクエンカは三丸の後ろをカバーする訳では無いので、三丸は釣られた格好となり、WBから三丸の背後を突くスルーパスを2回送られていました。

 

特に浦和の右サイドは武藤というありがたい存在がいるので、上手いことやってくれることを期待したいです。

 

また、鳥栖は松岡がいないので対応も変わっている可能性もあるので見てみたいです。

 

•ボックス内の対応は素晴らしい

鳥栖はボックス内の対応素晴らしいですね。
ガンバ戦で一つだけ怪しいなと思うのはありましたが、あとはほぼ完璧だったと思います。マークする相手を常に見ながら、良いポジショニング、対応できていると思います。なので、浦和のお得意の失点パターンであるマイナスへのラストパスにも予測がついて先に触れてたり、シュートブロックできていたので見習いたいなと思いました。ここは、鳥栖の過去の監督たちが築き上げたものがクラブに染み付いてるのではないでしょうか。

 

浦和もゾーン3以降の質は今季の課題で、大槻監督は相当ゴールを求めていたという情報が入ってきていますが、元々、質の高い選手達の集まりなので期待してみたいと思います。

 

•鳥栖のCK

鳥栖の被CKはゾーン中心の要警戒の数人だけマンマークという守備対応を取っています。CKからの失点は未だに許していません。清水戦の立田のように穴はいないかなと今季の全部のCK見ましたが、自分の目では見つけられず。CKからゴールを奪えたら大したものだなと思います。

 

反対に鳥栖のCKは昨年の対戦では高橋祐治に決勝ゴールを右CKから許しているので警戒は必要ですね。豊田以外に合わせるCKが多いのかなというのが印象としてあります。クエンカ、原川と素晴らしいキッカーがいるので要警戒です。

 

〜データいろいろ〜

得点パターン
クロスから 50%
こぼれ球、PK、セットプレーから 16.7%

 

失点パターン
こぼれ球から 27.8%
クロス、ショートパスから 22.2%

 

シュート数 リーグ17位
チャンス構築率 リーグ18位
ゴール数 リーグ18位
シュート成功率 リーグ18位

 

ハイプレス発生率が低い方が守備成功率は高い時間帯もあります。

 

左サイドドリブル使用率 リーグ2位

 

コンビネーション率
右サイド リーグ18位 左サイド15位

 

ロングカウンターでの空中戦の使用率はリーグ1位、ショートカウンターでも空中戦の使用率はリーグ2位。

 

チーム内ではクエンカが断トツの1対1のドリブル回数。金明輝体制になる前となってからでは、ゾーン3の左サイドでのドリブルが増えた。更にはゾーン3でのスルーパスの回数も増えた。つまり、深い位置まで攻められている証拠。

 

ボール奪取は金明輝体制になってからゾーン2〜ゾーン3での割合が多くなっています。

 

鳥栖のアウェイでの対戦成績は、2018年は2勝9分6敗、今季は1勝1分5敗です。アウェイでのゲームに相当苦しんでいます。

 

一方の今季の浦和はホームで1勝1分5敗。札幌や湘南や広島などのチームが今季のベストマッチを埼スタで披露しています。

 

アウェイに弱い鳥栖とホームに弱い浦和という対戦を裏テーマで試合を見始めるのも取っ掛かりとしては面白いのかなと思います。

 

以上、データではこのような感じですね。

 

〜豊田陽平〜

ここまで読んで頂いた通り、攻撃でも守備でも豊田の名前は何度も出てきています。そんな豊田は前節のセレッソで後半途中に怪我で途中交代しました。そして、明輝監督の話によると浦和戦はギリギリまで出場が分からないということです。

 

なので、豊田がもし欠場ということになれば、ここまで言及してきた多くが無意味になります。特に鳥栖にとっては守備面で豊田の欠場は痛いはずです。豊田の代わりは、趙東建小野や先発復帰の情報が入ってきているトーレスなどがいて、攻撃面ではまた違った良さの出せる選手たちではありますが、非ボール保持時の豊田の代わりは難しいと思います。

 

セレッソ戦で豊田が代わった後の40分は、1点負けていることもあり、かなりビッグチャンスを作れていました。ゴールキックも普通のゴールキックから始めていましたし、クロスも高いボールではなく金崎などに足元に収めさせる低いクロスを送ってチャンスを作っていました。

 

しかし、豊田のいないキックオフで金明輝体制になってから安定していた守備を継続できるかといえば、ちょっと難しさはあるのかなというのが素直な感想です。

 

浦和としては鳥栖と対戦するのが最後の方になって不運でしたが、豊田欠場が2時間前のスタメン発表で判明したらかなりラッキー中のラッキーであることは断言できます。

 

今回は豊田が出場するつもりで話を進めましたので、豊田が欠場となれば、プレビューを読んで頂いた方には豊田のことが頭に残っているはずなので、豊田がいたらこうなってたかもな!と想像を膨らませながら見て頂ければ幸いです。

 

さいごに

ホーム埼スタでの鳥栖戦となると良くも悪くも思い出深い試合が結構多いのが個人的な印象です。問題となった試合や涙が生まれた試合や1分で先制された試合やゴール量産の試合。浦和サポーターとしては良い方に思い出深い試合になってくれたらいいのかなと思います。原口選手はスタンドに来てくれるんでしょうか。

 

三丸選手はちょっと驚きました。「さいごに」のコーナーで山根選手を絶賛して浦和戦で大活躍してしまったので、再び「さいごに」で言及するのもアレなんですが、三丸選手はあまり印象なかった分、良い選手だなと思ってしまいました。ポジショニングの良さが特に光りました。ポジショニングの高さとか抜群でした。そしてクロスの質も高いです。何よりクエンカとの関係性が良くて、三丸の斜め後ろでボールを受けるクエンカは見ものです。

 

そして解説は戸田和幸さんなので、またレビュー動画で取り上げてくれることを楽しみにしています。

 

大槻体制になりこの2週間でどのような変化をもたらすことができたのかを楽しみに見てみたいと思いますし、ビッグマッチを控える前に今回こそはスッキリと勝って迎えたいですね。

 

面白ければTwitter上でリツイートや引用リツイート等々で #浦ビュー とつけて拡散、宣伝して頂けると嬉しいです。

 

長文ありがとうございました。

 

浦ビュー

初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ux1JmiTaYbsMArM

 

コメント

  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:49.98.141.38 )

    川崎、鹿島、広島
    金曜日のJリーグそろそろ始まるよ
    3チーム負けて
    明日うちが勝つ❗

    このコメントに返信

    2019年06月14日 17:29

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:111.239.60.235 )

    書かせたら、浦ビューさん。喋らせたら戸田さん。サッカー解説界の2トップだと思ってます。豊田の飛行機だけは見たくない。

    このコメントに返信

    2019年06月14日 17:52

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:103.5.140.146 )

    最近の鳥栖は引いて守ってカウンターだし、結構蹴って中盤を省略してくるから、前からのプレスより、後ろに速さとスピードを重視したメンバーになりそう。前は引いた相手を崩さないといけないから、興梠・武藤との連携を重視した人選になるかな。

    このコメントに返信

    2019年06月14日 18:06

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:106.130.49.97 )

    朝から本降りじゃ延期がじゃないか。

    このコメントに返信

    2019年06月14日 18:45

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:121.113.149.211 )

    長すぎて読む気がなくなる

    このコメントに返信

    2019年06月14日 20:14

    • 5.1 匿名の浦和サポ(IP:106.132.85.83 )

      それならわざわざコメントしないで飛ばせばいいのでは。

      2019年06月14日 21:43

    • 5.2 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

      読みたい人は読む、読みたくない人は読まない。それだけの話。

      2019年06月15日 15:53

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:49.98.128.248 )

    ヘタフェ柴崎が退団確実というニュースを見た。酒井よりも補強ポイントではないかな!!是非獲りに行くべし!!

    このコメントに返信

    2019年06月14日 20:29

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:118.22.100.108 )

    鳥栖の試合を何試合か見ているけど、クエンカが超厄介。jリーグ レベルじゃない。細いけど、当たられてもラファエルシルバみたいにしなやかに受け流すし、囲まれても全くボールを失わない。ガンガンゴールに迫って行くタイプじゃないし、凄くシュートが上手いわけじゃないけど、ゴールの嗅覚がある。豊田、金崎、トーレスと厄介な選手が居るし、試合内容も今シーズンの浦和より全然良い。何故この順位なのかわからないチーム。

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    2019年06月14日 23:43

  8. 8 匿名の浦和サポ(IP:111.239.154.152 )

    はいはい、お得意のネガキャンでスタジアム行くなですか。
    夜は曇りです、組長を後押ししに行きます。

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    2019年06月15日 00:22

  9. 9 匿名の浦和サポ(IP:49.98.149.53 )

    7月鹿島戦を控え
    鹿島vs.セレッソ
    鹿島の偵察
    鹿の国から帰国しました
    遠い…
    今夜、参戦します

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    2019年06月15日 01:07

  10. 10 匿名の浦和サポ(IP:49.98.149.53 )

    もつ煮、ハム焼き 旨かった
    11月アウェイ鹿島参戦

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    2019年06月15日 01:10

  11. 11 匿名の浦和サポ(IP:49.98.148.214 )

    削除されましたね。カンリ人様ありがとうございます。

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    2019年06月15日 10:58

  12. 12 匿名の浦和サポ(IP:106.173.221.168 )

    監督変えて伝統の固いサッカーに立ち戻るかと思ったら、カレーラス体制の遺産でバックス陣が落ち着いてボール回せるスキル持ってるわ前から結構追ってくるわの不思議なチーム
    ボランチ前まで追っかけすぎ問題は鳥栖もそうだけど、川崎戦で浦和も見せていたところでもあるので、そのあたりが2週間でどこまで整理されてるかだなあ

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    2019年06月15日 11:30

  13. 13 匿名の浦和サポ(IP:124.45.189.55 )

    サイト側が7の人に頼りきってるっておかしくね?
    根本的な荒らし対策をしろよ。

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    2019年06月15日 12:28

  14. 14 匿名の浦和サポ(IP:27.94.49.152 )

    金崎出たら、槙野の裏狙ってきそう。

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    2019年06月15日 13:21

  15. 15 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

    槙野には、川崎戦でレアンドロ・ダミアンへのマークを外したようなプレーだけはしないでほしい。

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    2019年06月15日 15:52

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