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1つハマってくればの場面も散見、ケチャップのフタをこじ開けるもの【轡田哲朗レッズレビュー/J第14節 福岡戦】(浦レポ)
(Report by 轡田哲朗)
酒井と小泉は「メディカル的な理由」で欠場、福岡は4バック
浦和レッズは5月20日にリーグ戦の12試合目でアビスパ福岡と戦い、0-0で引き分けた。最終的にゴール前の際どい場面がどちらに多かったと聞かれると福岡なのかもしれないし、ここ2シーズンそうだったように福岡戦はこのような難しいゲームになってしまう印象が強い。
浦和は酒井宏樹と小泉佳穂を「メディカル的な理由」で欠いて、トップ下には安居海渡が入った。彼はボランチが本職というか最もやりたいポジションではありそうだが、実行力のあるプレーヤーなのでチームに何か問題が発生するような感はなかった。一方、あらためてスタメンに入ったプレーを見て感じることもあったので、それは後半部分で触れてみたい。
福岡は前節に5バックでプレーしていたものの、4バックだった。浦和にとっては多少スカウティングのズレが発生したようだが、長谷部茂利監督の記者会見は同じ時間にミックスゾーンで浦和の選手たちが対応するタイミングが来てしまったので出席を断念したので、直接理由は聞けなかった。私の知り合いで福岡の試合を取材する方に聞くと、「小田が出場停止から戻ったので、そのまま戻したんじゃないですか」ということ。どちらかと言えば、前節の5バックには「小田の不在により仕方なくのニュアンスがあったのではないか」という話だった。
もったいない場面は少なからずあった
順番的に少し飛ばした話をすると、このゲームに関して言えば「この1本のパスを丁寧に出せば」とか、「この1タッチがピタッと決まれば」という要素で大きなチャンスを芽のまま終わらせてしまったのがもったいない部分が多かった。特に後半は何でもなく終わったように見える場面、例えば後半4分に伊藤敦樹から明本考浩へのパスが少し長くなってしまったところや、後半8分に大久保智明から明本をオトリにして興梠慎三を狙ったラストパスが流れたものは典型で、その1本を丁寧に通したら高い確率で決定機につながるもの。交代選手たちにもその傾向はあって、ホセ・カンテからアレックス・シャルクに出たパスをシャルクが1タッチ目で流してしまったものにも同じことがいえた。
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