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▼流れを決めた先制点
横浜F・マリノスでキャプテンマークを巻く天野純は、試合後のミックスゾーンでこう言っていた。

「相手は戦いながら厳しい表情をしていました」

結果は0-3の完敗。守護神の西川周作による数々のファインセーブがなければ、もっと点差がついていても、おかしくはなかった。

 

元豪州代表監督のアンジェ・ポステコグルー監督率いる横浜FMは、[4-3-3]システムをベースとして、ビルドアップ時には両SBが絞る位置取りでインサイドハーフと有機的に絡みながらポゼッションを図る“可変システムを採用。またウイングのポジションにはスピードのある仲川輝人らが控え、相手に背後への恐怖も植え付けているJリーグでは珍しいポゼッション型のチームだ。

 

そんな横浜FMに対して、前節のFC東京戦から4バックに変えた浦和レッズは、ダブルボランチを配した[4-4-2]を採用。大まかに言えば、今節の浦和はボールを動かしてくる相手に対して、前からハメてショートカウンターを狙う意図があったという。チームスタイルのキーマンを担う横浜FMの天野と三好康児によるインサイドハーフに対しては、ダブルボランチの青木拓矢と柏木陽介がケアしながら、相手から自由を奪うことも狙いの一つだったが、開始7分に山中亮輔のクリアボールがゴール前に流れる形から先制点を奪われたことで試合展開はより難しくなった。日本代表CBでもある横浜FMの畠中槙之輔は「先制点で気持ち的にも楽になったし、点が入ったことでボールも走る、味方の選手も走る、スムーズな動き出しができるようになった」と先制点奪取の効果について触れた。

 

▼この試合から浦和が得たものとは
序盤に先手を奪われた浦和は、25分に柏木のCKからマウリシオ・アントニオがポスト直撃のシュートを放ち、29分にも右サイドを崩した形から興梠慎三が横浜FMゴールをかすめるフィニッシュまで持ち込んだ。いずれもゴールを捕らえることができず、追いつくチャンスをフイにしたことも、アウェイチームに蹂躙される展開を助長することになった。

 

また、サガン鳥栖とスコアレスドローに終わった前節の反省点を踏まえて、横浜FMが選手同士の距離感を徹底してきたことも、浦和には不利に働いた。天野が言う。
「前節の反省点から距離感のことはすごくミーティングで言われて、その距離感を意識しながら、練習からやっていることを試合でも出せました。練習は狭い中でやっているので、みんな相手のプレッシャーを感じていなかったんじゃないか。だからあれだけのサッカーもできました」

 

CB畠中から見える景色も「距離感が良く、スムーズにパスを回せていた」横浜FMは、ボールを回しながら、空いたスペースにほかの選手が進入し、スペースと自由を謳歌。さらに横浜FMは、右ウイング・仲川のスピードも存分に活用し、右SBの松原健は「テル(仲川)のスピードを生かすためにヤマ(山中)の裏を狙うことで前も空く。駆け引きの中で左サイドの裏を狙った」と明かしている。

 

90分で計3失点。ボールアプローチの焦点が定まらないほど、横浜FMに蹂躙される試合展開を終えた槙野智章は「最後の最後まで混乱しながら90分が過ぎてしまった。守備も攻撃もどうしていいのか分からない状況でした」と振り返る。
「相手からのプレッシャーも感じなかったですし、浦和はバラバラな感じがしました。ウチとしては、ほぼほぼパーフェクトなゲームができたと思います」

そう話した畠中のコメントに、返す言葉を見つけることは難しい。

 

0-2で敗れた第2節・コンサドーレ札幌をも超越する完敗を前に、槙野はこうも言っていた。
「ボールを動かしてくるチームに対して、どう守っていいのか、少しあいまいになっている。システムを変えていることでの混乱も少なからずあると思うけど、自分たちがどういう戦いをしてポイントを取ってきたのか。もう一度原点に戻る必要があるのかなと思います」

 

現在のチームは新システムへの移行期を過ごしているが、幸いにも“オリヴェイラ・レッズ”には天皇杯を制する原動力となった、リアクションに徹して拮抗戦に持ち込み、セットプレーや鋭利なカウンターで粘り強く勝ち切ってきた“成功体験”がある。横浜FM戦のショッキングな敗戦は、原点回帰へのいい契機となるか。いずれにしても、今後の方針を定めるのは、他でもないオリヴェイラ監督である。

 

蹴球界のマルチロール・郡司聡

編集者・ライター。広告代理店、編集プロダクションを経て、2007年にサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』編集部に勤務。その後、2014年夏にフリーランスに転身。現在は浦和レッズ、FC町田ゼルビアを定点観測しながら、編集業・ライター業に従事している。著書に『不屈のゼルビア』(スクワッド・刊)。

 

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  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:1.75.242.190 )

    ミシャサッカーが浸透してる今の選手達に4-4-2なんて絶対無理。結果が物語ってるやん

    このコメントに返信

    2019年04月09日 13:34

    • 1.1 匿名の浦和サポ(IP:180.28.204.113 )

      ミシャサッカーの負遺産とまでは言い切りませんが、どういうチームスタイルにするかが曖昧ですね。
      一つ言えることは、柏木選手は良い選手だと思いますが、決定的にスピードが無く、フィジカルコンタクトも弱いので、彼を活かそうとするとチームそのものが「鈍」になります。
      しかし、彼を外して単騎で打開できるスーパーな選手もいません。
      70点の選手の集まりが今の浦和ですから、大きな期待はできない現状だと思います。
      唯一、可能性があるとしたら全員がガムシャラに走り切ることくらいしか無いんじゃないでしょうか?

      2019年04月09日 16:22

  2. 2 匿名の浦和(IP:106.132.85.192 )

    新システムの移行だと笑わせるなよ。なんの形も出来てないからヒドい内容の試合が続いているんだろうが。チームとしての組織力を作れよ。相手のプレッシャーも感じなかった。浦和はバラバラの感じがしましただと。畠中が言ってる通りだよ。

    このコメントに返信

    2019年04月09日 13:47

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:1.75.198.18 )

    ドン引きサッカーに戻れって?
    あんなサッカーをシーズン通じてやるなら監督更迭で良いと心底思うよ。

    このコメントに返信

    2019年04月09日 13:49

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:165.225.110.120 )

    中盤の3人が全員パス出しキャラになっているのが問題だと思いますがね。
    長澤は本来は機動力で一人はがしてからのアクションができる選手ですが、
    オリベイラのポジション逸脱NG指示のせいか、もっぱら守備要員になって
    いるのも気になります。
    武藤が一列さがって、興梠と汰木の2トップの方がエリア近くでの決定機を
    作りやすい感じがします。

    このコメントに返信

    2019年04月09日 14:06

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:106.132.85.192 )

    待望の汰木、直輝の出場を期待してる!

    このコメントに返信

    2019年04月09日 14:29

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:106.168.83.38 )

    横浜の選手から学ぶべき点は多かった
    相手は距離間も良かったが、ボールをもらう体の向きが常に良かった
    浦和の選手は全部ゴールを背にして受けるから前向けなくて後ろに下げるだけだった

    このコメントに返信

    2019年04月09日 14:39

  7. 8 浦和サポ(IP:59.136.131.172 )

    モータース戦のスタメン
    興梠 武藤
    エヴェ 交代汰木から柏木 橋岡から森脇 山田から柴戸

    山田 青木 汰木
    宇賀神 槙野 岩 波 橋岡
    西川

    このコメントに返信

    2019年04月09日 15:07

  8. 9 さっくん(IP:106.161.236.7 )

    簡単な話
    浦和に仕掛けていくドリブラーがいない
    パスサッカーなのは大事だが、崩せないパスサッカーは練習の鳥かごと一緒。
    横浜のサイドはしっかり相手と駆け引きをして仕掛けていってチャンスをつくっている。
    前なら関根、原口、駒井、昔なら平川
    どんどん仕掛けて中に切り込んだりクロスを上げたりする選手がいればそれだけチャンスはふえる。
    今の浦和はDFと中盤で回しているだけ
    杉本の高さをもっと生かしてあげるべき
    見ていて思うが杉本は決して下手じゃない。
    後半から杉本がでて、味方も疲労があるとは思うが、パスが雑すぎるとかんじてならない。
    やはり汰木や萩原など若手を起用して流れを変えていく必要があると思う。
    今の浦和は負けても見ていてあまり楽しくない。
    どんどん仕掛けて見ていて楽しいサッカーをしてほしいな。

    このコメントに返信

    2019年04月09日 15:54

  9. 10 匿名の浦和サポ(IP:49.98.141.168 )

    たっく浦和ってチームは一貫性がないな

    このコメントに返信

    2019年04月09日 16:00

  10. 11 ウラワ(IP:124.45.165.242 )

    なんかこうなる気がするスタメン
    GK西川
    DF宇賀神、槙野、岩波、橋岡
    MF青木、柴戸
      柏木、エヴェ
    FW武藤、興梠
    サブGK福島、DFマウリシオ、森脇、山中、MF汰木、長澤、FW杉本

    このコメントに返信

    2019年04月09日 16:15

  11. 12 匿名の浦和サポ(IP:106.132.85.192 )

    シャトルバスで今到着して北側ベストポジションだよ

    このコメントに返信

    2019年04月09日 16:55

  12. 13 匿名の浦和サポ(IP:1.75.7.161 )

    前からプレッシャーかけて動けよ。ジジイ達は本当に動かねーよな。

    このコメントに返信

    2019年04月09日 17:58

  13. 14 匿名の浦和サポ(IP:1.75.7.161 )

    果たして今日のスタメンはどーでしょうね。

    このコメントに返信

    2019年04月09日 18:00

  14. 15 匿名の浦和サポ(IP:1.75.7.161 )

    戦力として柏木より柴戸が上なんだから出せよ

    このコメントに返信

    2019年04月09日 18:01

  15. 16 匿名の浦和サポ(IP:211.125.20.245 )

    監督が代わってやり方が変わったとしても、
    百歩譲ってクラブに一貫性がなかったとしても、
    監督のサッカー理論がしっかりしていて、
    それを浸透させられれば上位に食い込むようなチームは作れると思うよ。
    好き嫌いはともかく、ミシャは就任してそれほど時間かからず効果が表れたしね。
    Jリーグにはすべてをひっくり返す、メッシ・クリロナのような選手はいないし、
    仮にいたとしても、チーム全体のレベルが上がっていないと活かせない。
    Jリーグの戦力差は、海外のリーグより極めて小さいわけだから、
    助っ人外国人と監督選びが大きな違いを生み出すんだと思う。
    だけどレッズは、その助っ人外国人と監督選びが致命的にひどい。
    どのような監督なのか? どのような選手なのか?
    自前で分析して取捨選択する能力が、極めて劣っているんだと思う。

    このコメントに返信

    2019年04月09日 18:50

  16. 17 匿名の浦和サポ(IP:106.132.83.32 )

    3バックに戻したね。アンカーやめてダブルボランチの343の方が落ち着くと思うけどなあ。

    このコメントに返信

    2019年04月09日 19:03

  17. 18 匿名の浦和サポ(IP:219.111.52.127 )

    どんなフォーメーションでも逃げ腰の攻撃姿勢と後手に回るなんちゃって守備を繰り返してたら負ける。
    体張って勇気をもって前にボールを持っていく姿勢が無ければ対戦相手は強気に出てくる。

    どんな状態でも攻撃姿勢は大事!!

    このコメントに返信

    2019年04月09日 19:09

  18. 19 匿名の浦和サポ(IP:153.202.133.101 )

    監督、選手、クラブへ批判したくなる気持ちは理解できるけど、感情的になって解雇に追い込んでも、今の状況が変わるだけで、必ずしも改良されるとは限らないよね。
    本気で応援しているサポーターなら、建設的に改善して欲しい点を具体的に意見した方がいいと思う。
    ここも戦犯発表会みたいになっていて、戦術、戦略、システム、プレーについての具体的な問題点の改善を求める意見は限りなく少ない。
    サポーターのやるべきことは、クラブにリセットボタンを押させることじゃなくて、アップデートさせることだと思う。

    このコメントに返信

    2019年04月09日 19:24

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