コラム

『守り切り 勝ち点3が 蜘蛛の糸』浦和vs新潟【山中伊知郎の素人目線2025】

■埼スタに到着して驚いたこと

自転車に乗って埼スタに早めに行こうと家を出たら、いきなり自転車パンク。体重100キロを支えるのは厳しいのか、ウチのタイヤはよくパンクする。しかし、考えてみたら、家を出てすぐパンクしてよかった。もしも途中のどこかだったら、そこからどう動いていいかわからなくなる。それで結局は、路線バスで浦和美園に向かい、駅前からは歩く。

4日前の天皇杯の時とは違って、道々、キッチンカーも並んでた。リーグ戦のが観客が集まるからってことなのかな。

試合開始1時間半前くらいにスタンドに到着。席について、とにかく驚いたのはアルビレックスサポーターの気合だ。サポーター席だけでなく、その上のアッパーの、アウエーが集まる席までだいぶ埋まっている。このままいけばJ2へ降格の状況に、いても立ってもいられないのだろう。グランパスのホームも完売続きらしいし、やはり優勝争いか昇降格争いをしているチームは人を集める。それに比べると、正面アッパーなどを見ると、レッズサポの集まり方は、ややテンション低めかもしれない。

待ったなし  サポが支える  崖っぷち

今も、たぶん8月31日は学校の夏休み最終日だと思うのだが、その割には子供たちの姿はそう多くなかった。かといって中高年が多いわけでもなく、老若男女が均等に集まっている印象。3万ちょっとは、私の予想よりもやや少なめか。

先発メンバー発表での予想外は中島の起用だ。今年は途中からちょくちょく出てくるのがほとんど。それがいきなり先発だとしたら、相当調子がいいのだろう。かつて「天才」と呼ばれた選手がどんな動きをするのか、きょうの試合は中島に定点観測しておこう。こりゃ、一つ楽しみが増えた。

天才の  お目覚めなるか  夏の夜

 

日曜夜にもかかわらず新潟サポーターが埼スタに大集結

 

■天才の共演

試合が始まると、攻勢を仕掛けてきたのがアルビ。私のいた南側自由席からだと遠くになるが、西川の守るゴール前に2度3度と迫り、西川の「Nice Save」がそのたびに表示される。

が、ちょうど15分を過ぎたくらいで、スムーズにパスが回りだし、スルスルっと出てきた中島が、GKのスキをついたような小技を利かしたシュート。これはギリギリで相手GKが止めたものの、やはり中島の好調さを再確認。パスの受け渡しにしても、シュートチャンスの飛び出しにしても、コマネズミみたいにちょこちょこ動いて、いつの間にか、いいポジションにいる。またもう一人目立っているのがサヴィオで、パスも出せば、一人で強引な突破も出来て、ディフェンスも手を抜かない。あれ、この二人が前線にいたら、相撲でいえば技巧派「若隆景」と攻守に強い「豊昇龍」あたりが揃っているようなもので、なかなかのラインナップになる。・・・なんて考えているところで、サヴィオがキレイにゴールを割っての1点。中島、サヴィオがいると、どうもゴール前が「キレイ」になるのだ。うまく掃除が完了したみたいに。

10と8  敵ゴール前  大掃除

まったく、後半のアルビは選手もサポも「必死」そのものだった。できれば勝ち点3、悪くても1は積み上げなくては降格に近づいてしまうのはわかってたんで、かさにかかって攻めてくる。南側自由席からは、その様子が間近で見えたので、「もう1点は入れとかないと、ヤバい」とヒヤヒヤする。しかし、チャンスは明らかに相手チームのが多い。ボクシングでいえば、次々にパンチを繰り出されるのを、とにかく両腕でガードして耐えている状態。西川もDFもよく守った。中島が途中で引っ込んだあとは、こちらももっぱら注目は守備陣に移る。私の後ろにいたオジサンは、アディショナルタイムが7分と出た時、

「7分か・・・それ、長すぎんだろ」

と抗議してて、1分すぎるごとに「まだ終わんないのかよ」とちょっとうるさかった。が、気持ちはわかる。あきらかに、さっさと終わりにしてほしい試合。

どうにか逃げ切り。レッズにとっては、まだわずかばかり「蜘蛛の糸」のような形で優勝の可能性が残る勝ち点3。アルビにはJ2への入り口が近づく勝ち点0。残留の「糸」は切れかかっている。仕方ないやね、勝負の世界なのだから。新潟から新幹線できたであろうたくさんのアルビサポも挫けずに、前を向いてください。まだ諦めるのは早い。

守り切り  勝ち点3が  蜘蛛の糸

自転車のない帰り道。浦和美園まで歩き、バスや高速鉄道に乗るくらいなら、一度、歩いて帰ってみよう、と決意。やってみたら1時間ちょいで帰れた。これなら、ぎゅう詰めの路線バスに乗るよりストレスたまらない。

 

なんとか守りきった夏の夜

 

動画:5月、6月の浦和レッズの試合を浦和レッズ川柳で振り返る

 

山中伊知郎

1954年生まれ。1992年に浦和に引っ越して来て、93年のJリーグ開幕時にレッズのシーズンチケットを取得。以後31年間、ずっとシーズンチケットを持ち続け、駒場、ならびに埼スタに通う。2021年より、レッズ戦を観戦した後、「川柳」を詠むという「レッズ川柳」を始める。
代表を務める「ビンボーひとり出版社」山中企画では、6月中旬に、『タブレット純の青春歌謡聖地純礼』という本を出した。また7月末には、自ら主宰するお笑いライブ『ちょっと昭和なヤングたち』が、20年間ずっと続いて、このたび100回まで到達したのを記念して、『ちょっと昭和なヤングたち100回』という本も出した。

 

コメント

  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:49.109.128.32 )

    中島は マークではめるの ムリなのよ

    このコメントに返信

    2025年09月01日 18:53

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:49.109.4.192 )

    柴戸海 引き継ぐ叫び サイコーでーす!

    このコメントに返信

    2025年09月01日 19:03

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:49.109.4.192 )

    追い回す サヴィオと小森 90分

    このコメントに返信

    2025年09月01日 19:07

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:106.73.158.129 )

    埼スタの 事務所もついに 追い出され

    このコメントに返信

    2025年09月01日 20:43

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:153.231.41.223 )

    逃げ切りは チアゴに替わり 柴戸海

    このコメントに返信

    2025年09月01日 20:48

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:117.74.43.133 )

    理不尽な プレーが見たい イサークさん

    このコメントに返信

    2025年09月01日 21:38

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:39.111.163.106 )

    9分で 違いを見せる 柴戸海

    このコメントに返信

    2025年09月01日 22:33

  8. 8 匿名の浦和サポ(IP:133.200.163.225 )

    埼スタの 逆笛響く 夏の夜

    このコメントに返信

    2025年09月02日 03:19

  9. 9 匿名の浦和サポ(IP:49.109.130.164 )

    テリン安部 藤原柴戸 凌磨が補強

    このコメントに返信

    2025年09月02日 12:24

  10. 10 匿名の浦和サポ(IP:123.225.193.2 )

    やっぱりだ 俺が観ないと 全勝中

    このコメントに返信

    2025年09月02日 14:24

  11. 11 匿名の浦和サポ(IP:59.147.204.210 )

    社長さん お金もうけが 全てじゃない

    このコメントに返信

    2025年09月02日 15:27

  12. 12 匿名の浦和サポ(IP:153.170.14.186 )

    フロントは 夏は仕事しない つもりかな

    このコメントに返信

    2025年09月02日 16:35

コメントを書き込む