コラム

『谷間の試合のような空白感に満ちていた』ルヴァン杯 浦和vsC大阪【山中伊知郎の素人目線2017】

▼予想以上に多かったサポーター
夕方になると、もはや肌寒ささえ感じる気候。タカをくくってTシャツ一枚で埼玉スタジアムに行ったら、風が吹くと、すでに秋。

まったくどうも、レッズの状況も「秋風」になってきた。優勝の可能性でいうと、ルヴァン杯が一番高かったんだがなあ。リーグ戦はほぼキツいし、あとはまだ川崎とのホームの試合が残っているACLと天皇杯か。

日曜とはいえ、ルヴァンの準々決勝で2万3千人あまりは、せいぜい2万とみていた私の予想よりだいぶ多かった。それだけまだ、レッズ・サポに「優勝」の期待が強かったのだろう。

もっとも6時半開始で、私が埼スタに到着したのは、先発メンバー発表直前の6時15分ころ。それで南側自由席の、一番上の方ながら、階段通路に面した端の席に座れたのだから、

普段の土日よりもだいぶ少ない。

やや驚いたのは、セレッソ・サポの数が多かったこと。アウエー席が満員とまではいかなかったものの、本拠地が遠い割に集まっていた。初タイトル、相当強力に狙ってきてるな、あれは。

▼なんとも言えない雰囲気
そのセレッソ・サポに後押しされて、前半はレッズは押されっぱなし。せっかく矢島だの、長澤だの、橋岡だの、なかなかレギュラーで出てこれない選手を出てきたので、その「うっぷん晴らし」を期待したのだが、あまり目立たない。

結局、後半追いついたものの、決めたのが武藤と興梠じゃ、いつもとあんまり変わらない。

しかもアウエーゴール差で敗退とは。

木曜日、同じ埼スタの地でW杯本選進出を決めて3日後。その熱気がまだ埼スタの空間に残っているかと思いきや、どうもそんなに都合よくいくものではない。

試合は形の上では拮抗して2-2のスコアになったとはいえ、気合いが入っていたのはセレッソ・サポばかりで、全体としては、どこか「谷間の試合」のような空白感に満ちていた。

どこまでもボールを追う必死さがあまり伝わってこなかったのだ。テレビで3日前に90分バテずに動きまくった井手口とか見てしまったから、余計にそう感じたのかもしれない。

橋岡なんか、せっかく出たんだから、もっともっと自己主張してほしかった。

「秋だねぇ」

と、しみじみ物思いにふけってる場合ではない。


山中伊知郎

昭和29年生まれ。93年のJリーグ開幕時から、シーズンチケットでレッズを見続けている。職業はライター。山中企画という会社を作って、自分が制作費を投下して本も出版している。山中企画の4月新刊が『目が見えない演歌歌手』。生まれつきの全盲で、『NHKのど自慢』のグランドチャンピオンになったのをキッカケにプロ入りして今年10周年の演歌歌手・清水博正さんの本だ。 売れ行き好調で、5月に増刷。昨年11月に出した、かつてのGS(グループサウンズ)をテーマにした『最後のGSといわれた男』(オリーブのマミー・著)に続く、音楽関連本でもある。6月にもまた、作詞家・たきのえいじ氏の『生かされて』と、オタク業界の重鎮・高橋信之氏の『オタク稼業秘伝の書! デラックス・ア・ゴーゴー!』を出した。『生かされて』は、数多くのたきの氏のファンの支援もあり、これも増刷。10月には東京・王子で、11月には栃木・那須で、『生かされて』関連のコンサートも開く。ずっと続けているお笑いライブ『ちょっと昭和なヤングたち』(MC・イワイガワ)の67回目は9月25日。ゲストは長州小力、タブレット純、浦添ウインドゥなど。

コメント

  1. 1 匿名(IP:27.143.209.17 )

    本当にその通り。これからはもう走るサッカーにして欲しい。岡崎のプレー見ろ。

    このコメントに返信

    2017年09月06日 16:27

  2. 2 匿名(IP:119.106.92.180 )

    岡崎?元気でしょ!あの酷暑の中攻守でハードワークしてたしほんとに成長したな~。

    このコメントに返信

    2017年09月06日 17:51

  3. 3 匿名(IP:119.224.176.13 )

    代表と比べちゃう時点でJリーグってまだまだレベル低いんだなって思ってる

    このコメントに返信

    2017年09月07日 11:29

  4. 5 オーバー60(IP:60.61.225.143 )

    何故、いま No14 を使用するのか?

    このコメントに返信

    2017年09月08日 10:06

コメントを書き込む