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(浦レポ)
(Report by 轡田哲朗)
2連勝により順位表での見た目はかなり良くなった
浦和レッズは26日のリーグ第18節、ヴィッセル神戸とのアウェーゲームを1-0で勝利した。試合開始直後にキャスパー・ユンカーを負傷交代で失うアクシデントに始まり、アディショナルタイムに入ろうかというタイミングでダヴィド・モーベルグが決勝ゴールを奪った。その中間にある85分間ほどは課題も少なからずあるものになったけれども、リーグ戦の成績だけ見れば2連勝。一気に10位まで上がったことで順位表の見た目は良くなったし、隊列が定まる前に勝ち点6を奪えたのは良い部分だった。これがもう5試合、10試合と進んでからだとここまでのジャンプアップができたかは微妙だからだ。
このゲームはリーグ戦の連勝ではあるものの、どちらかと言えば大失敗をしてしまった22日の天皇杯3回戦、ザスパクサツ群馬戦に0-1で敗戦した次の試合というニュアンスの方がチームの内外に大きかったかもしれない。そのゲームは18日の名古屋グランパス戦から全く同じスタメン11人を並べたことがトピックの1つになったが、この神戸戦に関しても9人がスタメン継続になった。

神戸は昨季まで浦和所属の汰木康也がスタメンで、槙野智章はベンチのまま試合終了の笛を聞いた。結果的には神戸がパワープレーを仕掛けた最終盤だったので出てきたら怖かった部分はあったが、ベンチ入りしていただけにミックスゾーンを通り抜ける時には「出たかったですけどね、残念でした」という言葉を残していた。
右サイドの修正は宮本と酒井の違いも合わせて機能性が出たもの
このゲームは明本考浩を右サイドハーフに置いてスタートして、試合開始直後にユンカーが空いてからボールを奪ってそのままシュートという決定機でゴールポスト直撃の場面はあったが、あとで確認してみるとシュート直後に右の鼠径部に手を当てている状態だったので、それがスプリントによるものかシュートの際に軸足を強く踏んだ時の影響かは分からないが、まだゲームの強度を支えるに至らないコンディションで起用してしまったという見方になるのではないか。これは起用にGOサインを出したメディカル側を含めて確認が必要なものかもしれない。一方で、半信半疑の起用をする時にはスタメンにすべきという理由がまさにこのパターンで、もしユンカーを途中出場させた直後にこうなっていたら交代枠をさらに使う必要に迫られたと考えれば、確かに5分ほどで交代という見た目はよろしくないけれども、負傷を持っている選手の扱いとしては1つ頭に入れておくことかもしれない。
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