『守り切る　ゴールポストと　西川で』浦和vsC大阪【山中伊知郎の素人目線2025】

■試合観戦日和

まさに「初夏」。ほどよく暖かいが、そんなに汗ばむほどでもなく、湿気もさほどではない。日本も、こういう気候の日がせめて一カ月以上続いてくれれば、中高年も過ごしやすいのに。残念ながら、もうすぐジメジメした日々がやってきて、そのあとには生きているのにも骨が折れる酷暑の日々が。

さわやかだ。埼スタに向かう自転車も、ついついペダルを踏む足が軽やかになろうってもんだ。試合開始１時間ほど前に到着し、南側自由席へ。まだ日は沈み切ってない。座っているだけで心地よい。

6時半　　日没前の　　自由席

先発メンバー発表でのブーイングは、セレッソでは香川真司だけ起こる。

 

 

■敗戦に近かった試合展開

試合は一進一退というか、レッズも流れるようなパスはつながるのだが、じゃあゴールが決められるかと言えば、そうでもない。妙に「得点の匂いがしない」感じなのだ。15分くらいの安居の惜しいボレーシュートにしても、「やっぱりだめか」と納得してしまうみたいな。36分くらいから2、3分。バスの練習みたいにスイスイとボールが回る時間帯があったのだが、結局、その間も回るばっかりでシュートに至らない。南側で、まさに目の前だったから、余計に「得点の匂いがしない」感じが際立ってしまった。

ゴール前　　パスは回るが　　シュートなし

この「得点の匂いがしない」っていう点では、最近はどうしてもサヴィオになる。前半終了直前、浮き球で少しむずかしいが絶好なパスからのボレーシュートを相手GKに止められる。不思議で仕方ない。1試合に最低一回は、サヴィオのこういう「決定機を外してしまう」シーンを見せられている。

またサヴィオ　　デジャブが続く　　ゴール前

後半に入ると、ほぼレッズは守る場面ばかりが目立つ。せっかく「得点の匂い」がしそうなサンタナや松本を入れても、あまり効果なし。多くが私たちのいる南側自由席前のゴール付近で展開されるため、見てる分には迫力があるが、ヒヤヒヤの連続だ。

ことに75分前後、2回続けて相手のシュートがゴールポストに直撃して、失点を免れたのは、まさに「強運」。西川のナイスセーブ連発もあったが、きょう最強のレッズDFはゴールポストだったといえよう。

守り切る　　ゴールポストと　　西川で

終わってみれば0-0か。正直な話、負けるべきはずの試合を、ゴールポストに救われた印象。絶対1点取られそうなところでボザがはね返したり、きょうのようなことがあったり、今年のレッズについていえば、ゴール前に進入禁止のバリアがはられているみたいに、人の手を超えた何かが守ってくれる状況が続いている。この「強運」は大事にしなければ。

スコアレス　　ゴールを守った　　エアバリア

 

 

動画：『途中から急に調子が良くなった春』浦和レッズ川柳2025【3月、4月編】

 

山中伊知郎

1954年生まれ。1992年に浦和に引っ越して来て、93年のJリーグ開幕時にレッズのシーズンチケットを取得。以後31年間、ずっとシーズンチケットを持ち続け、駒場、ならびに埼スタに通う。2021年より、レッズ戦を観戦した後、「川柳」を詠むという「レッズ川柳」を始める。
代表を務める｢ビンボーひとり出版社｣山中企画では、6月中旬に、『タブレット純の青春歌謡聖地純礼』という本を出す予定。『ちょっと昭和なヤングたち』というお笑いライブも20年間主催していて、７月15日には、昼３時から『ちょっと昭和なヤングたち99.5』を、夜６時半から『ちょっと昭和なヤングたち昭和100年100回記念ライブ』を江戸川区のタワーホール船堀大ホールで開催予定。 夜には関根勤も出演の予定。イープラスでチケット販売中。