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▼いつか直面する「同じ力なら若い方を・・・」という状況
浦和レッズは15日のジュビロ磐田戦で4-0の快勝を収めた。マウリシオが出場停止だったところに入った阿部勇樹は久々の最終ラインでのプレーだったが、ラインコントロールで違いを見せた。そして、右のウイングバックに入った森脇良太は、1次キャンプから負傷を繰り返していたこともあったが、今季に入って4月4日以来となる2回目のスタメン出場だった。

 

この試合、浦和のスタメン平均年齢は30.18歳だった。ただし、その構成は36歳の阿部と24歳の岩波拓也を足して2で割って30歳だった他の9人は、全てが28歳から32歳の同じような年代の選手が並んだ。年齢の上下があって平均が30歳だったのではなく、折れ線グラフのようなものを作れば、かなり1本の線に近いものができあがる。そして、そのメンバーの多くはここ数年間の浦和を支えてきた選手たちだ。逆に言えば、ここから数年のうちに一気にメンバー構成が変化していく予兆を感じさせるものでもある。

 

そのうちの1人が32歳の森脇だ。昨年まで所属した那須大亮は「同じ力なら若い方を使うと思うんですよ。自分が監督だったとしてもそうすると思うので」と話していた。だからこそ、強調していたのは「違いを見せる」ということ。それは森脇にとっても同じ思いだった。確かに縦に仕掛けるような場面は少なかったが、それを補って余りあるほど、中央に進出して左足を使ったゲームメークのパスや、クサビのパスの精度で攻撃に貢献していた。ワンステップの左足で宇賀神友弥までのサイドチェンジを飛ばした時は、スタジアムもどよめくほどだった。

 

このポジションは橋岡大樹が今季に入って長くレギュラーとして出場していた。彼はユースから昇格した期待の若手であり、2年後の東京五輪や4年後のカタールW杯でメンバーに入ってもおかしくない、あるいは狙っていくべきポテンシャルを持っている。クラブとしても、彼をしっかりと育てたい、試合に起用していきたいという意向があって不思議ではない。那須は「同じ力なら」と話していたが、50対50どころか55対45くらいの力関係でも若手を使うことすらあるものだ。少し長い目で見ればそれは当然なのだが、同じポジションでベテランの域に差し掛かってきた選手にとっては、簡単なことではない。

 

森脇もまた、橋岡の存在がクラブにとって重要であることを「間違いないことですね」と理解した上での思いを話している。

 

「確かに年齢とか立場が変わるのは仕方のないことかもしれないんですけど、心のどこかに悔しい気持ちがあるわけであって、我慢が大事だなと。その悔しさを練習から変な方向に出すのはダメなんですけどね。那須さんの言葉はまさにその通りで、違いを出すというのが大事なことで、橋岡の良さも森脇の良さもある中で自分のできることをやるという思いは日々強いですよね。だから、サイドチェンジなんかは出していきたいと思っていたんですよ」

 

▼橋岡にもプラスだった森脇のプレーを見たこと
橋岡はこの試合をベンチで見る形になった。森脇の攻撃的なうまさについて「日本でもトップクラスだと他の選手から聞いていた」と話すが、実際のプレーを目の当たりにして驚いたものがあったと話した。

 

「見てみれば、本当に違いや落ち着きを出せて、仕掛けないでもチャンスを作れるんですよね。見ていて気持ちが良いというか、凄いとしか思えないところがありました。ただ、あれができれば幅が広がるというか。槙野(智章)選手からも、タッチライン際だけじゃなくて、もっと中に入っていっても良いと言われることがあるんですけど、良いお手本というか、学んでいきたいです」

 

今の橋岡は、全体練習が終わった後の居残りトレーニングでも「サイドチェンジを受けた時にどう打開するか。僕は1対1になった時に下げがちで、後から映像を見れば『行けたんじゃないか』と思うこともある。こうやって練習で自信をつければトライできる」という段階にある。もちろん「長所の守備や運動量では負けたくない」ということを前提にしてだ。森脇と同じレベルで攻撃に貢献できるようになるには、乗り越えるハードルは低くないし、少なくもない。ただし、そのクオリティーを出せる選手が近くにいることは、彼にとってもプラスなはずだ。

 

森脇に、何か特別な「橋岡を育てる」という思いはないだろう。なにしろ、プロのサッカー選手として今までよりこれからが長いというのは考えにくい。できる限り多くの試合に出たいのが当たり前で、同時にクラブにとってのユースから昇格した若手の才能が重要であることも理解している。その両方の思いがある中で、自分の持つプレーの質を発揮することが結果的に橋岡のプラスになるなら、1つのサッカーチームとしては理想的な流れだ。

 

勢いがあり成長が著しい若手と、経験を武器に「違いを生み出す」ベテランの関係は、いつもどこかのクラブで起こる。その行方が、少しでも長く両者にとって良いものであり、チームにプラスを生み出せるものであり続けてくれることを望みたい。


※関連リンク

秀逸だったクロスの動き、キーワードは敵将の「ブラインドサイド」【轡田哲朗ゲームレビュー/明治安田生命Jリーグ第22節 磐田戦】(浦レポ)

 


轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。

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  1. 1 名無しの浦和レッズサポーター(IP:126.78.29.171 )

    守備面では足も早いし橋岡>森脇だと思う。さほど差が有るとは思わないけど運動量や安定感では既に橋岡の方が安心して見ていられるかと。
    攻撃面では森脇>橋岡で守備面の差よりは大きな差がある様に見える。自身で仕掛ける時もそうだし、1-2で抜け出すタイミングもまだまだだし、何より左サイドへのサイドチェンジの質に大きな差が有ると思う・・ってか橋岡がサイドチェンジのロングパスを打つのを見た記憶が無いかも。
    お手本となる選手が同じチームに居ると言うのは本当に幸せな事だから橋岡には頑張って欲しい。
    右サイドのお手本にはもうひとり背番号14だって居るんだから。
    頑張れ橋岡!

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    2018年08月17日 21:27

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:126.77.76.111 )

    ジュビロ戦の森脇は素晴らしかった。トラップなど基本技術の高さを見せてくれた。今後、橋岡との右サイド争いが楽しみ。オズがうまく二人を使ってくれることを期待するよ。

    このコメントに返信

    2018年08月17日 21:47

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:27.143.56.111 )

    森脇はサイドで生き残ってきた選手。
    橋岡は真ん中やっててユースの時にサイドをやった程度。攻撃の実力差はかなりある。
    サイドの駆け引きや突破なんてのはサイドずっとやってないと身につかない。
    橋岡に足りないのはサイドの感覚。CBで育てた方が大成すると思うけどな。

    このコメントに返信

    2018年08月17日 22:05

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:49.98.158.224 )

    クラウディオ・マルキージオが欲しい❗

    このコメントに返信

    2018年08月17日 22:34

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:49.98.158.224 )

    俺たちが オー 浦和レッズ
    さぁ 行こうぜ オー 浦和レッズ

    このコメントに返信

    2018年08月17日 22:43

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:60.71.62.171 )

    森脇、まだお立ち台でブーイングしたいから、老け込むのは早いよ。
    慎三と同い年だもんな。
    まだまだスタメンで見たい選手だよ!

    このコメントに返信

    2018年08月17日 23:07

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:110.134.182.216 )

    浦和が勝ってくれれば誰出てもいいぜ

    このコメントに返信

    2018年08月17日 23:59

  8. 8 WBorSB(IP:223.218.83.64 )

    モリはWB起用であればまだまだ行ける。関根とはまた違った魅力!橋岡は将来SBで勝負させたい選手、攻守のバランスの違いがある。そしてまだ駒井もいる。REDSの勝利のために優先順位を考えたい。対戦相手で使い分けができるオズの魔法をみていきたい。

    このコメントに返信

    2018年08月18日 00:11

  9. 9 匿名の浦和サポ(IP:223.219.76.153 )

    森脇は今までセンターバックだったから守備が問題視されることもあったけど、ウィングバックなら守備は全く問題ない。
    攻撃は一対一なら仕掛ける、不利な状況なら周りを使って打開していく。技術があり、動き方、ポジショニングに秀でている。最近は柏木を起点としたボール回しが多くなっていたけど、磐田戦は右サイドでボールが回り続けるシーンが非常に多かった。1点目も森脇の楔のバスから始まっているし、前半にも2度、森脇から宇賀神、興梠へのサイドチェンジから決定機になりかける場面があった。今までの試合と比較して、確実に躍動感を感じる攻撃だった。引いて守ることが予想される相手には絶対に森脇を起用した方が良いと思う。

    このコメントに返信

    2018年08月18日 03:22

  10. 10 匿名の浦和サポ(IP:182.251.247.34 )

    GGRの前に放送してる大宮の番組観てたらトゥットがいた。確か浦和にもいた記憶が…背番号11だったような……話しは変わってやっぱり橋岡を試合に出さないで良かった。他人のプレーを見た事で違う意識が芽生えたらしい。居残り練習といい継続する事で上手くなると思うから頑張って。

    このコメントに返信

    2018年08月18日 07:34

  11. 11 匿名の浦和サポ(IP:49.97.110.215 )

    ここんとこつくづく阿部ちゃんや森の存在を頼もしく感じたことはない。 若い選手はフレッシュさはあるがやはりここぞというときは場数ふんだ経験のある選手は必要

    このコメントに返信

    2018年08月18日 08:09

  12. 12 匿名の浦和サポ(IP:27.114.3.253 )

    最近の橋岡は、1対1で仕掛けることが無くなった。
    若い割には慎重(臆病?)過ぎる対応でつまらなくなった。
    WBの魅力は縦に行くプレーだと思うのでもっと若さを出して積極的になって欲しい。

    このコメントに返信

    2018年08月18日 09:44

  13. 14 匿名の浦和サポ(IP:182.251.254.16 )

    橋岡は、関根のようなドリブルは無理だけど、森脇のプレーならば参考になると思う。
    勉強勉強。

    このコメントに返信

    2018年08月18日 11:29

  14. 15 匿名の浦和サポ(IP:126.247.78.62 )

    轡田さんの記事はいつも良い記事だと感心させられる。
    森脇、今シーズンは負傷が続いて悔しい思いがあっただろうから磐田戦の活躍は素直に嬉しかった。
    橋岡もそれに刺激を受けてさらに大きな選手になって欲しい!
    橋岡と萩原でこれからの浦和を引っ張っていってくれ!!

    このコメントに返信

    2018年08月18日 12:06

  15. 16 匿名の浦和サポ(IP:27.94.24.163 )

    そもそも橋岡のポジションは最終ラインだと思うのですが。
    今はWBの選手になっているけど、将来的にはリベロとかセンターバックとして考えたいなぁ。
    でも森脇は良かった。

    このコメントに返信

    2018年08月18日 23:09

  16. 17 匿名の浦和サポ(IP:1.77.35.14 )

    磐田戦は、森脇の経験値、場数が表れた試合だったね。橋岡は森脇を乗り越えるべく、頑張ってくれ。森脇はそうはさせじと頑張ってくれ。こういう、新鋭とベテランの切磋琢磨は良いことだ。

    このコメントに返信

    2018年08月19日 01:38

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