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▼シンプルなクオリティー負けが目立った
浦和レッズはオズワルド・オリヴェイラ監督の就任初戦となった25日の柏レイソル戦を0-1で敗れた。正直なところ、試合開始当初から浦和の選手たちはボール扱いが落ち着かず、ワンタッチ、ツータッチでボールを動かすべき場面でそうしたプレーができなかった。それによって、相対的に柏のプレスが機能性を発揮して苦しい状況に追い込まれてしまった。

 

恐らく、このプレークオリティーでは誰が監督をやってどのような戦術を乗せようとしても機能しなかっただろう。遠藤航が「ちょっとした外す動きや角度をつけるだけで違う」と話したような予備動作の部分も含め、あまりにもボールを安定させられなかった。就任からわずか3日で試合日を迎えたオリヴェイラ監督は、鹿島アントラーズでの最終年となった2011年当時までに各クラブで主力としてプレーしていた選手、具体的には興梠慎三、槙野智章、柏木陽介、李忠成、山田直輝といった名前を知っている選手として挙げたが、その他の選手はほとんど“観察段階”にある。

 

実際に、鹿島時代に何度かゲームを見た印象よりも、テクニカルエリアで大きな声での指示を出す場面は少なく感じた。大槻毅ヘッドコーチは、「同じグループ、クラブの試合なので、もともと毎試合を見ていた」と暫定監督になるにあたっての時期について話していたが、オリヴェイラ監督はそうではないだろう。実際に私もその一人ではあるが、記者会見の全文を読んだ方の中には「堀孝史監督の時期の試合は見ていないのではないか」という印象を受けた方もいるのではないだろうか。そうした意味では、この柏戦で長い時間プレーした選手は「意外と、できないな」という印象を与えてしまったのかもしれない。

 

それに加え、大槻暫定監督の体制で戦ったリーグ戦の4試合と比べると、相手のクオリティーの部分、特に攻撃陣の持つ個々の能力という点で柏が抜きん出ていたのも事実だ。確かに浦和の選手に、年間に何度かは必ずある「何をやっても、うまくいかない試合」にハマった選手たちは多かったが、フラットに見ればシンプルな力負けの感が色濃かった。

 

 

▼中断期間までは微調整でしのぐしかない
実際、オリヴェイラ監督が柏戦の前に関わることができたのは、セットプレーの練習と試合前日の非公開練習くらいだ。この柏戦に発揮できた影響力が大きいわけもなく、自身も当面のところは3バックシステムを継続するなど、ワールドカップによる中断期間までは大掛かりな手の加え方をしないことを明言している。

 

とはいえ、中断期間を迎えた時点で国内三大タイトルは、リーグが15節まで進み、ルヴァン杯は準々決勝に進出できているかどうか、天皇杯は初戦が終わっていることになる。クラブから与えられたオーダーが「リーグ優勝を目指し、来年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得すること」となれば、この期間を完全な観察期間として捨てることはできないだろう。

 

試合後のオリヴェイラ監督の会見で、「初めて指揮を執り、実際に初めて選手を間近で見て、少し修正すれば良くなると感じたのか、やるべきことが多いと感じたのか」という質問をさせてもらった。その回答は「修正する時間はあまりないと思います。例えば、前節のスタメンも含めた全体のトレーニングができたのが、昨日が初めてでした。昨日の時点で試合前日ですから、この連戦で準備をするのには難しい状況を作っていると思います。チームを変えようと思えば少し時間が必要だと思いますので、この状況の中では、少しずつ変化をもたらしていこうと思っています」というものだった。

 

言外に、「変えたいことは多いが時間がない」という意味に聞こえた。つまり、ワールドカップ期間の中断では、多くの変化がチームに起こるだろう。強化部門も交えたドラスティックな手も加わるかもしれない。それまでの期間をどうしのぎ、数字的な可能性を残せるのかが、オリヴェイラ監督に対して直近の手腕として期待することになる。

 

そうなってくると、オリヴェイラ監督に期待するのはいかにディテールの部分で勝敗に影響を与えられるかだ。例えば、ボールを奪われた後の振る舞い、ファウルをしてでもストップするべき場面、相手の嫌がるプレー選択、コンディショニングとメンタル面への働きかけなどだろうか。少なくとも柏戦を実際にベンチから見て、それが足りない、あるいは最大限の力を発揮できるコンディションにないと判断できた選手はいたはずだ。次の湘南ベルマーレ戦や川崎フロンターレ戦、鹿島アントラーズ戦までの3試合で期待することは、その修正や変化を目に見えるものにすることだろう。様々な意味で、しばらくは我慢が必要なことを覚悟しなければいけない。


※関連リンク

誰が監督でも勝ちようがない内容 マイボール時の低クオリティーが失点を招いた【轡田哲朗ゲームレビュー/明治安田生命Jリーグ第11節柏戦】(浦レポ)

 


轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。

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  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:49.98.128.180 )

    使い物にならない、なってない選手をさっさと排除すること。

    このコメントに返信

    2018年04月27日 23:40

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:60.108.152.222 )

    結果を意識しながらも、オリベさんがしたいサッカーに必要な選手の見極め、
    そして弱点となるポジションの補強。
    課題は山積みで、選手、スタッフ、そして我々サポーターも我慢が必要。
    目先の結果にあまりワーワー言わないことが大事では?
    でも、ここまで壊れてしまったのは、場当たり的な対応しか出来ないフロント!
    猛省してもらいたい。

    このコメントに返信

    2018年04月27日 23:59

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:123.255.134.116 )

    とにかくハリルみたいなことは絶対避けてくれ。それだけが希望

    このコメントに返信

    2018年04月28日 00:08

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:106.143.164.123 )

    いくらオリヴェイラが優秀でも、見たこともない選手が大半で、来日していきなり連戦に放り込まれたのでは、結果を求める方が無理。時間が必要なのはその通りだろう。フロントもサポーターも、じっくりと見守るべきだろう。

    このコメントに返信

    2018年04月28日 00:20

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:222.150.212.251 )

    次も中2日だもんなあ。その次も中4日。リカバリーで終了でしょ。

    このコメントに返信

    2018年04月28日 00:33

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:106.156.160.78 )

    戦えるメンバーなら、負けても文句は言いません。てか言えません。

    このコメントに返信

    2018年04月28日 00:55

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:27.84.170.219 )

    むしろ負けてよかったと思う。
    大槻監督が素晴らしかったことには変わりないが、大槻監督の無敗期間は強運も含めて幻のようなちょっと現実離れしたところがあった。一回負けたことで現実に戻された。オリベイラ体制に入ってから現実的に浦和を長期的に少しずつ変えていくしかない。今は我慢できます。

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    2018年04月28日 04:51

  8. 8 匿名の浦和サポ(IP:211.14.61.193 )

    立花さんと修三とオリヴェになっても、淵田・山道重任じゃ変わりたくても変われないでしょ。
    唯一の望みは、オリヴェが広島組とその仲良君を外して世代交代含め補強含め新編成組めるかどうか。
    にしても予算枠を課すわけだろう、内部留保積み増し最優先の淵田が。
    今季なんて20億営業収入減るんだから補強なんて無理。
    ①とか⑩に1億の価値もないんだから大幅な選手入れ替えが絶対条件と言えるね。

    このコメントに返信

    2018年04月28日 07:04

  9. 9 匿名の浦和サポ(IP:126.218.73.131 )

    オリベイラのやりたいサッカーが分からないから、何とも言えない。堅守速攻なら、マルティノスと興梠の2トップはハマりそう。武藤、直輝、森脇辺りは戦力外なのかな。奪って柏木へ直ぐパス出せる青木、遠藤のボランチかな。

    このコメントに返信

    2018年04月28日 09:13

    • 9.1 匿名の浦和サポ(IP:123.230.113.41 )

      攻撃参加が持ち味の森脇は堅守速攻には向かないってこと? 奪って柏木へでは「速攻」にならないし、奪って前線への中盤省略なら直輝よりむしろ柏木のほうが適性なさそう。

      2018年04月28日 11:40

  10. 11 匿名の浦和サポ(IP:119.106.92.180 )

    ハイプレスショートカウンターの堅守速攻をやりたい監督。4バックになったら武藤と柏木辺りはポジションが無いね。4231なら…まだ使いようがあるくらいか。

    このコメントに返信

    2018年04月28日 09:38

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