浦和レッズについて議論するページ

今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。

 

J1第16節 レビュー
浦和レッズvs鹿島アントラーズ 1-1。

 

いつも読んで頂きありがとうございます。
今回も開いて頂きありがとうございます。

 

第30回!節目の作品です。

 

浦和レッズ今季公式戦30試合目の鹿島戦は1-1のドローで終わりました。浦和は新人監督を迎えて、鹿島も大レジェンド引退と主力の度重なる海外挑戦で浦和と鹿島の歴史的な戦いも新章に突入という見方をしていましたが、これからの浦和と鹿島の戦いはこういう試合展開になるのかぁ~とかなり想定外の展開、内容でした。

 

「動画を見る際の注意事項」
文中に所々出てくる動画は極力、Twitterの方ではなく、長方形のバーをの方をクリックしてみることをオススメします。高画質なので! PC、androidの方は確実に見ることができます!残念ながら見られない方はTwitterの方でお願いします。(浦議さん経由の方は、「 J1第16節 鹿島線 レビュー動画」をクリックです。)

 

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では、レビューを始めたいと思います。

 

 

 

〜スタメンと基本システム〜

 

 

浦和は、
•第20節の柴戸の退場によりエヴェルトンを起用。
•それ以外はスタメンは変わらず。
•3-4-2-1システム。

 

鹿島は、
•レオシルバが欠場。
•名古が引き続き起用。
•4-4-2システム。

前半開始〜給水タイム

 

・お互いに明確な決定機を作り出す開始早々

 

浦和ボールのキックオフはスンナリ始まったかと思いきや、マウリシオが痛恨のパスミスをしてしまい、いきなりピンチを迎えて最後はセルジーニョのクロスをCKに逃がれました。そのCKからこの試合最初の大ピンチとなったクロスバー直撃のヘディングシュートを撃たれてしまいました。

 

ミスから早々に失点という最悪なスタートにならなかったものの慌ただしいスタートとなりました。

 

2分30秒のシーンからは、鹿島がゾーン2で左サイドにFW2人も含めて密集を作った前進に対して青木がボール奪い、反対サイドに武藤→関根と一気に広い方のサイドへ展開して関根が持ち込んで、最後はボックス内で関根の外を回った武藤にパスを送りニアサイドの興梠に送りましたが、”興梠らしからぬ”ミスでビックチャンスを仕留めることができませんでした。

 

やはり、両足ドリブルで交わせる可能性を相手に印象付けている関根は強いですね。武藤との関係も良好で興梠が決めるだけだったので、明確な決定機だったと思います。

 

4分16秒のシーンは、最終ラインから岩波が中央の長澤へ思い切ってパスを入れて、ゴールに背を向けて受けた長澤に対して猛烈に奪取しにきた三竿のスピードを利用して反転して前を向き、運ぶドリブルで前進して鹿島の守備陣を中央へ絞らせてサイドの関根へ。関根はダイレクトでラインの下がったCBの手前にグラウンダーのクロスを入れてボックス内中央でドフリーに近い状況でエヴェルトンのシュートチャンスが訪れましたが、枠外のシュートとなってしまいました。

 

三竿の武器が出されるかもしれない覚悟で引きつけてかわして中央から侵入できた長澤は素晴らしかったですし、関根のダイレクトパスの質、スペースの認知、相手を見ながらのプレーと様々な視点から称賛を送りたい素晴らしすぎるラストパスでした。先程の興梠のビックチャンスをGKとDFラインの間に武藤がクロスを送っていたので、その残像で今度はDFラインが極端に下がることも関根の中で想定していたかもしれませんね。興梠が引っ張ってかなり手前に空間はできていたので、実際にそうだったと思います。このシーンも明確な決定機でしたね。あとは、個人技術でエヴェルトンが決めるだけです。ガンバ戦のように難しいシュートを決められる選手なので、悲観することはないと思います。

 

1日にアップできる動画は10個。
2分30秒と4分16秒の明確な決定機2つをまとめて確認して頂きたいと思います。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画①

 

 

・浦和非ボール保持:鹿島ボール保持

 

浦和はセットした非ボール保持の時は、ラインを高めに保ち前姿勢で規制をかけていたと思います。興梠の数的不利から始まるところを片方のシャドーを上げて鹿島のCBに対して同数でプレスをかけていましたし、連動するようにWBも縦スライドさせてシステム上1番捕まえづらいSBに対しても自由を与えない狙いを持たせていたと思います。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画②

 

 

しかしながら、うまく鹿島に回避されて前進されたシーンもありました。開始早々の1分13秒と16分52秒のシーンが代表例です。

 

1分13秒は、ハッキリと矢印を出していましたが鹿島がそれを上回って一気にゴール前まで侵入してきたシーンです。ただ、このシーンも簡単に前進されているようですけど最終ラインの岩波含めてスライドできて、1番危険なスペースは消せていると思います。開幕当初を思い出すと、かなり整理されてきていると思います。16分52秒は、スタートが上手くハマらなかったところからシュートまで完結されました。

 

そして2つのシーンに共通していることが、鹿島は右内(右ハーフスペース)を効果的に経由しての前進していたことです。ここはプレビューで言及した通りの流れ、形だと思います。

 

では、1分13秒16分52秒まとめてありますので、映像で確認してみたいと思います。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画③

 

 

※浦和の攻撃からネガティブトランジション(攻撃から守備の切り替え)に関して、前節のジュビロ戦では前姿勢で下がらず即時奪回を狙いとして成功していましたが、開始から見るに今節は簡単に前進させてカウンターを許さないように最大限対応をしつつ、ポジション回復を優先的に行なっていたと思います。奪えると判断した時に強くプレスに行くこともありましたが、基本的にはジュビロ戦ほど即時奪回の意識は持たせなかったようです。

 

・浦和ボール保持:鹿島ボール非保持

 

足元から繋ぐことを優先したボール保持を行なったと思います。開始早々は は最終ライン3枚を形成してズレを作れているところから前進できていました(先程、映像で見て頂いたエヴェルトンのビックチャンスを代表例に)。

 

しかし、9分のシーンから青木を降ろして4バック化させて鹿島のFW+SHの4枚の真正面にポジショニングにして自らハマる形を作りました。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画④

 

 

それに対して、鹿島が練度高く前から規制することはしませんでした。浦和の3バックでのビルドアップに対しては、左SHの白崎は列を上げて岩波にプレスに出でいましたが、右SHのレアンドロは槙野に行かせませんでした。4バック化させたビルドアップに対してもスプリントをかけてハッキリとプレスに行くことはせずに、前進された次で抑えるぐらいの気持ちで構えていました。

 

では、9分以降から給水タイムまでの4バック化からの展開をいくつか映像で確認してみたいと思います。(いずれもレアンドロにもう少し積極的に縦スライドさせていたら浦和は苦しんだはずです。レアンドロのお陰で何も起きなかったと思います。)

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画⑤

 

 

※浦和の守備からポジティブトランジション(守備から攻撃の切り替え)では、広いサイドへ展開することを心がけていたように思います。そこから、決定機まで演出したシーンもありましたし、広くピッチを使いながらボールを大切に前進しようという狙いを持たせていたと思います。

 

前半開始~給水タイム総括

 

•最悪なスタートにならずに良かった。
•お互い明確な決定機を作ったことにより、オープンな展開になった。
•関根経由からチャンスを2度演出。ゴールは決めて欲しかったがそこまでの運びを非常に評価したい。
•浦和の非ボール保持の対応は整理されてきた。それに対して、鹿島も狙いを持った前進を試みた。
•ボールを持てる浦和がどのようなポジションバランスで前進していくのか。給水タイム以降も注視。

給水タイム~前半終了

 

・浦和非ボール保持:鹿島ボール保持

 

基本的には前半開始~給水タイムの間と変わらず、鹿島は浦和自陣に侵入したときは右サイドに人数をかけて近い距離で回すことによってテンポよく浦和を破壊していこうという狙いがあり、26分40秒のシーンでは、ボックス脇を突くスルーパスを通すところまで到達しましたが、関根のナイススライディングでCKに逃げられました。浦和は開始早々よりかは規制がかけられなくなりましたが、暑さを考慮しなければいけないので当然かなと。ただ、「最前線が出ると決めたら次も出ると。」いう連動して前進をスムーズにさせないことは引き続きできていたと思います。

 

では、映像で確認お願いします。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

給水タイム前には見られなかった展開としては、青木の逆を突かれたシーンとカウンターが脅威となっていました。

 

1⃣ 31分08秒 青木の抑える相手を間違えたところから、鹿島が1つずつ剥がしていって、浦和の最終ラインを釣りだしてできた背後のスペースをセルジーニョが突こうかとしたシーン。

 

2⃣ 31分50秒 浦和が押し込んだ攻撃で武藤のパスをエヴェルトンが後ろに流してしまい、鹿島のカウンタースタート。ヒールパス、幅を使って揺さぶる前進、ダイレクトのラストパスと最高に質の高いカウンターを披露しましたが岩波が最強のブロックしたシーン。

 

3⃣ 34分19秒 浦和が深くまで押し込んだ後のトランジションで、高い位置から奪おうと長澤、橋岡と連動して規制に出たところを前進されて回避されたところから、白崎にラストパスがあっていれば1点というシーン。

 

では、今から3つのシーンをまとめて映像で確認してみたいと思います。  (これはTwitter動画で観ることを推奨します。)

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

・浦和ボール保持:鹿島非ボール保持

 

4バック化は継続

 

まぁ、分かりやすく給水タイムを区切りに今回は言及しているので、基本的に給水タイムを境に変化をすることはないですよ。相変わらず青木が降りて4バックから始めることを継続しました。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

33分57秒のシーンからは橋岡が素晴らしく、一応スタートしては4枚から始めたシーンですが、右SB化した岩波は橋岡に対して角度のつけた位置からパスを送りました。このときの鹿島は、岩波にSHの白崎が出たので連動するように橋岡にSBの小池も出ました。小池は完全にサイドに誘導させて奪いきるような寄せ方をしていたのに対して橋岡はワンタッチ目で内側へボールを運び小池の思惑の逆を突き、興梠へ一気に斜めのパスを通しました。

 

橋岡はできることを増やせてきているとも思います。サイドで育ってきた選手ではないので、昨年では停滞していた部分ができるようになれたことを嬉しく思います。まだまだこれから伸びますね。

 

では、橋岡好きの方は映像で確認してみてください!

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

前半の開始に比べると攻めきれる頻度は減りましたが、37分58秒はゾーン2で小池のドリブルを囲い込んで奪ったところから反対に広げたカウンターで、青木が永木の逆を突いた武藤への縦パスから、最後はボックス内で興梠とクォンスンテが1対1の状況まで作りましたが、シュートはセーブされました。このシーンから浮かび上がる鹿島の問題点について後ほど言及します。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

更にアディショナルタイムには青木の伝家の宝刀から興梠が最終ラインの背後を取り、ボックス内でシュートを打ちましたが惜しくも外れました。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

後半開始〜給水タイムまで

 

ハーフタイムに怪我により、この試合上々のパフォーマンスを披露していたマウリシオに代えて宇賀神を左WB起用しました。それに伴い橋岡が右HV、関根が右WBへとコンバートされました。

 

・浦和ボール保持:鹿島非ボール保持

 

後半最初の変化としては、ビルドアップのスタートを4枚にした前半から、後半は3枚で始めるようにしました。ハーフタイムに大槻監督が変化を加えたのか、選手間で決めたことなのかは分かりませんが。

 

46分05秒からは、システムの噛み合わせ上の長所が全面に出た最終ラインのビルドアップから興梠まで足元で繋ぎ押し込んで、最後は関根経由で何かを仕掛けようとしましたが抑えられました。

 

51分30秒からも46分のシーン同様に浦和の最終ラインのビルドアップから、岩波→槙野の横パスに出てきたレアンドロの間を通す武藤への縦パスを送りました。だいぶフリーで受けた武藤は自分で決めたドリブルの進路に相手がいてすぐに奪われてしまいましたが、4枚で槙野がサイドに開いているところからでは出せないシステム上の良さを生かした縦パスを送ることができたと思います。

 

では、46分05秒と51分30秒を映像で確認してみたいと思います。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

62分00秒秒と65分00秒のシーンからは、再び青木が最終ラインに降りて4バック化させましたが、65分に関しては後半できていた槙野の内側(ハーフスペース)からの縦パスとは違い、真正面に相手がいる中での前進となったので、槙野→武藤→宇賀神→エヴェルトン→槙野と一応上手くパス回しましたが圧迫されて、最後は槙野が雑なキックが近くのスローインに流れました。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

※今回は4バック化させることにスポットを当てていますが、最後の総括で個人的な見解を言及します。

 

後半序盤は中々ボール保持することができませんでしたが、給水タイム間近では再び浦和がボール保持できるようになりましたが、ゾーン3に侵入どころか鹿島陣内に侵入することが精一杯の状況にもなりました。

 

明確な決定機としては54分10秒のシーンで、この試合通じての鹿島の問題点である「SBが高い位置を取ったことによって失った後のポジション回復の遅れ」をこのシーンでは青木と長澤で突いて、最後はクロスを武藤がヘディングで合わせて枠内にはシュートしました。

 

前半最初の興梠のビックチャンスや前半38分の興梠とクォンスンテとの1対1となったシーンも、この問題点に当たると思います。他のシーンでも三竿でカバーできていたこともありましたが、今後の対戦で明確に突いていけるところかもしれませんね。あ、レオシルバいるのか…。

 

とりあえず浦和にとっては良い攻撃であり、日曜日の名古屋戦に向けても参考にしたい流れなので絶対映像で確認お願いします。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

・浦和非ボール保持:鹿島ボール保持

 

鹿島は後半からボールを持つようになり浦和を押し込むことができるようになりました。浦和もセットしたときの守備対応は前半から比較的落ちることなくついていけてたと思います。このあと、映像見て頂く通りもしも前進されとしても、しっかりとしたポジションバランスを取れているので、最低限スペースしか前進を許さず奪いきっています。

 

では、早速確認お願いします。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

ただ浦和は、トランジションと球際の部分で勝てなくなり、ラインが下がり攻撃に転じてもゴールが遠くなることが増えたように思います。

 

・セットプレー

 

この試合両チームともにセットプレーが多かったですが、プレビューで言及したことも含めてセットプレー部門はルヴァン杯に残します。唯一言及しておくと49分の浦和の奥深くからのFKでは、岩波が犬飼のマークを簡単に剥がして大外でボレーシュートしましたがジャストミートできずというシーンがありました。7戦やるうちにいつかは犬飼の背中の甘さからゴールを奪いたいですね!

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

63分に鹿島はレアンドロに代えて伊藤翔を投入しました。セルジーニョが右SHにコンバートされました。

 

後半開始~給水タイム総括

 

・浦和はビルドアップのスタートを変更させた。
•基本的にお互いの狙いは前半と変わらず。
•前半よりも鹿島の方が所々で上回って、ボール保持できているが浦和も対応できている。

給水タイム〜後半終了

 

72分に関根に代えて山中を投入しました。この交代は疲労&名古屋戦を見据えた交代かと思います。WBの運動量は大変なので、納得の交代だと思います。山中は左WBに起用されました。序列が相当下がってきたので、この試合に懸けるものはあったと思います。

 

73分〜74分のシーンからは、鹿島が押し込んで流動的にポジションチェンジしながらフリーな選手を常に作り続けて浦和に穴を作らせて、最後は右内(右ハーフスペース)のボランチの脇で受けた土居がドリブルから槙野をシュートフェイントでかわして利き足でシュートを打つビックチャンスを作りましたが大きく枠外でした。

 

「最終的にどこにフリーな選手を作るのか。」
という視点において鹿島の狙いが見えたシーンだったと思います。単に浦和のプレスに苦しんでパスを回している訳ではなく意図のあるパス回しだったと思います。

 

そして。。。

 

75分50秒のシーンから鹿島が先制に成功します。

 

浦和の最終ラインのビルドアップからでした。
先ず鹿島の大きな変化としては、右SHをレアンドロからセルジーニョに代えてから、槙野がボールを持った時にセルジーニョはハッキリと外切りの限定した守備ができていました。この1分前もそうでしたが、今回のシーンでも槙野に対して明確に外切りのプレスをかけて山中へ出させず岩波にパスを出させました。これは、セルジーニョの個人戦術の巧さで得点への影響はあまりないと思いますが、”変化”という視点において一応言及。

 

そして、岩波から鹿島のFW2人の間に顔を出した長澤がゴールに背を向けてパスを受けました。それに対してFW2人と名古で囲い込んで奪ったのが先制点のキッカケとなりました。

 

岩波は遊びのパスとして、長澤に一瞬でも鹿島の選手が食いついてくれたらリターンを受けて他にできたスペースへ広げていこうという意図で長澤へ送ったと思いますし、長澤もそのつもりで受けたと思います。名古がプレスに来ているのを認知できていなかったんでしょうね。長澤としてはあまりしてはいけないミスだと思います。

 

奪われ方が悪かったので、3vs4の数的不利でカウンターを受けてしまいましたが、何とか一度ボックス外まで追いやることができました。

 

しかし人数をかけて再び作り直した鹿島は、右内(右ハーフスペース)で名古の縦パスを土居が受けました。永木は山中をピン留めして、槙野は中央に絞られていました。パスを受けた土居はプレスしに来た武藤に対してセルジーニョと2vs1を作りセルジーニョに預けてから、槙野と山中の間となるボックス脇へランニングしました。セルジーニョは冷静に土居へ流し込むスルーパスを送り、土居は冷静に大外にクロスを送りました。そして、最後は大外に流れた伊藤翔がゴールを決めました。

 

最後はHVの脇のクロスからHVの脇でゴールを決められるという3バックシステムあるあるの失点でしたね。

 

では、一連の流れを映像で確認してみたいと思います。

 

・浦和のビルドアップからカウンター阻止まで

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

・鹿島が作り直したところからゴールまで

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

 

土居が名古からパスを受けたところと、セルジーニョからスルーパスを受けたところが鹿島の狙いで再現性のある攻撃です。ボックス脇へ侵入したら、大外にクロスを合わせるというのも鹿島通りなので、1番想像しやすい流れでゴールを許してしまったと思います。

 

プレビューで唯一解説付き、文章付きでアップした動画がまさに今回の失点シーンと通ずる流れからであったことも個人的に後悔が残ります。

 

橋岡が軌道を読みきっていたとしても、あのボールとコース取りされていると競り勝てなかったと思います。伊藤翔の動き方も含めて、橋岡がマークを外されたという見方は少し違うと思います。

 

槙野は、前節に引き続き今節もWBと連動してスライドできていたので、突如のカウンターを防いだ後にほんの少し与えてはいけないスペースを作り出さないようにポジション回復できたかもしれませんし、山中も永木を捨てて内側を先に消すことを優先するべきだったかもしれません。キッカケは長澤が失ったところからということも含めて、あと6戦対戦するはずの鹿島の抑えるべきポイントを肌感覚で体験できたことを取り敢えずは、この失点から学んで良い方向に変えていってほしいです。

 

鹿島が先制に成功します。

 

得点必須になった浦和は、エヴェルトンに代えて杉本を投入しました。長澤をボランチに降ろして、ターゲット杉本に大槻監督は託しました。

 

先制以前よりも、非ボール保持時に縦横コンパクトにブロックを構えた鹿島の逆を突き、岩波から一気に山中へロングパスを送り、山中のアーリークロスを杉本がニアサイドで合わせましたが惜しくもセーブされました。いきなり交代選手同士の武器を使い合う攻撃は披露できました。

 

84分にセルジーニョに代えて遠藤康を投入しました。

 

87分00秒のシーンから、浦和が同点に追いつきました。

 

浦和のCKから鹿島がカウンターを仕掛けましたが、簡単にミスしてくれたところからです。

 

カウンターを食い止めてから青木から大きく対角にサイドに張る興梠へロングパスを通しました。全体を押し上げて攻め込み、鹿島のブロックの手前を横パスで青木→槙野と反対に展開していき、サイドに張る山中まで広げました。遠藤康が対応しましたが山中はクロスを上げてファーサイドで興梠が合わせてゴールを決めました。

 

シンプルといえばシンプルですが、山中の最大の武器を生かせましたし、クロスが上がった瞬間に左CBの町田は杉本の方に絞られたことにより興梠はフリーになれていますから、杉本効果が出ています。蔚山戦でほぼ同じ形で杉本効果から興梠がファーサイドでヘディングシュートを決めているので、再現性のある攻撃としてこれから得点を重ねていけるといいですね!

 

鹿島目線で言うと、ブロックを敷くことはリードしているチームの宿命だと思いますが、遠藤康は槙野に対して完全に山中切りで良かったと思います。槙野は右利きで伊藤翔が槙野に右側から寄せていましたし、内側から優先して守ることが正しいとは言えない状況だったと思います。

 

それ以前に”試合巧者鹿島”としては、浦和のCKを防いだ後のカウンターになりかけた時にもう少し一気に勝負に出ることはせずに浦和を全体的に押し下げたり、コーナー脇で時間稼ぎに出ても良い時間帯であったのを結構単調なミスでボールロストしたのは、”らしくない”ですね。でも、鳥栖戦であったり広島戦であったりアディショナルタイムでゴールを許している試合もあるので、結構今季は他サポーターが想像している”試合巧者鹿島”は当てはまらないのでしょうか。

 

では、映像でゴールシーンを確認してみたいと思います。

 

J1第16節 鹿島戦 レビュー動画

 

物凄い異様な雰囲気になった埼スタに、鹿島は土居を代えて日本の未来を担う上田綺世がデビューが飾りました。

 

91分45秒のシーンからは、生粋の左利き山中だからできる、外側から左足でボッスク脇を狙うスルーパスを武藤へ送り、杉本にクロスを入れましたが惜しくも合いませんでした。山中のスルーパスは右足だと正面に立つ遠藤康に当たっていたので、外側の左足から前にスルーパスを送れる山中の魅力を再確認できました。山中&武藤のセットはあまりないので、今後も見てみたいですね。

 

最後はお互い引き分けでも致し方なしという流れに持ち込み1-1で試合終了。浦和と鹿島の第1章はドローで終わりました。

 

~ジュビロ戦からの3つのポイント~

 

今節を楽しむ上で、重要な前節のジュビロ戦からの3つのポイントです。

 

①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識
③トランジションの意識、下がることなく

 

①に関しては、前節と通ずる作りをしました。つまり、大槻体制では、ボランチを最終ラインに降ろして4バック化させたところからビルドアップを構築することをしていませんでしたが、前節のジュビロ戦から採用していました。そして、読んで頂いたように今節も4バック化させています。鹿島の4-4-2に対して、それを行ったことの是非は判断が難しいのが正直な感想です。

 

では、どのような狙いがあって敢えて自ら鹿島の4-4-2にハマるように可変させたのか。何か狙いがないと大槻監督はそのタスクを与えないと思います。残念ながら選手や監督のコメントからどのような狙いがあったのかは見つけられませんでした。

 

個人的な見解としては、中央CB、青木、エヴェルトンの3人で鹿島の2FWに対して数的優位で上回ろうとしたのではないかと考えました。

 

つまり鹿島の2FWは、浦和が4バックを形成した時の2CBの真正面にハッキリ立つよりも、1人はボールホルダーに1人はエヴェルトンにという関係になっていたと思います。もっと砕ければ1人がエヴェルトン監視なので、鹿島の1人のFWに対して浦和の2CBで数的優位を作り、失わないようにしていたのかなと考えました。

 

鹿島の2人が縦関係にもなることを利用してのこの狙いが最もしっくりきます。しかし、これが真実の狙いだとしたら、もう少しこの狙いから派生させて相手を惑わせられることができると、素人ですが思えます。

 

そこは大槻監督の上積みに期待したいと思います。

 

②の背後への意識は、ジュビロがハイラインであったので効果的に多用していただけで、足元で繋ぎながら相手陣地に侵入して押し込んでいくことが理想的だと選手間のコメントからも伝わってきました。目的を達成するための手段にすぎませんので、効果的であれば問題ありません。

 

③のトランジションの意識、下がることなくは、ジュビロ戦程執着はしていませんでしたが、意識としてはあったように思います。ただ、回避されて前進されることもあり、ジュビロ相手だからあれ程できていたいう見方が強く、これから始まる攻撃的な対戦相手に対してはもう少しの上積みと整理が必要だと感じました。

 

〜データ〜

 

今回ポジティブなデータは、ボックス内でのシュート数です。全体のシュート数が鹿島が10に対して浦和は12。そしてボックス内でのシュートが、鹿島が6本に対して浦和は11本。限りなくゴールでの確率が高い位置からシュートを打てています。そこを決めないと!と思うところですが、興梠選手の言うように鹿島にこれぐらいできた!ということのポジティブな例の1つだと思います。ボールロストも鹿島107回に対して浦和は88回。

 

そして、感動的な数字がチャンス(xG)です。
鹿島が1.33(前半0.33 後半1.00)に対して
浦和は1.91(前半0.82 後半1.09)

 

1.91なので、限りなく2点取れている試合だったということですが、1.91は今季リーグ戦では最上級の数字です。いつも、0点台を叩き出していた前半戦に比べて、明確な決定機を作り出せている証拠です。

 

左(1.08)、中央(0.59)、右(0.24)と試合を見た通りに左サイドが脅威であったことはデータ上にも現れています。

 

その他、前節との違いはロングパスの頻度が減り、今節の注目ポイントでの1つであった相手陣内にどう侵入していくか?という問いに対しては、できることなら足元から繋いで侵入していくのが狙いであるということで決定します。相手ありきですが。

 

ちゃんとしたデータを見ることで、この試合を客観的に見れますね!

 

〜総括〜

 

名古屋戦が迫ってるので簡潔ですが、個人的には非ボール保持に称賛を送りたいです。データに現れているように決定機やゴール前の迫力という点は上積みできていますが、まだ伸び代がある点で経過を見守っていこうと思いますが、非ボール保持に関しては相当整理されてきたと思います。前体制とは違うアプローチですが、個人的には大槻監督の方が戦術的で、ちゃんとしています。大槻監督が着手できたことはボール保持面の上積みより、非ボール保持面の上積みだと思います。結果的に野球みたいに攻撃と守備を分けられないので、良い守備ができていれば良い攻撃に繋がっていけるのがサッカーなので、現状を支えているのは非ボール保持面での良さから全体が好循環になってきているのかなと思います。

 

というところで、次節は名古屋戦を迎えます。
30回レビューを作ってきて、唯一しんどくなるほど苦しかった前回の名古屋戦。体感では今季1番の完敗試合です。ちなみにチャンス(xG)は、前半0.01と何もできずに、非ボール保持でも何もハマらずにやられまくりました。

 

この3ヶ月でどのくらい上積みができたのか。
連戦にはなりますが、楽しみな一戦です。
名古屋戦のプレビューは明日(土曜日)にアップします。ターンオーバーなしですが、何とか満足して頂けるものを提供しますので、また読んで頂けると嬉しいです。

 

•投げ銭システム

 

今回より投げ銭システムを導入します。
理由は、本当に有難いことにnoteのアプリ機能の1つのサポートという形で私の作品に対して金銭を払って頂ける方が複数人います。ただ、いつも特定の数人の方にに非常に高価なサポートをさせてしまっています。

 

サポート自体が投げ銭ということだと思うのですが、あまりにも数人の方の金額が高く本当に申し訳ないので、これからは全文を完全無料公開した後に100円の値段をつけます。それで、読んで頂いた後にこれは払わずにはいられないと思う方がいれば、100円を購入して頂けるようなシステムにします。

 

100円を毎回購入したとしても、ある方の例を出すと○ヶ月分ぐらいのサポートに値するぐらい支払わせてしまっているので、これからは満足できた、払わずにはいられないと思った回の作品に対してお金を払って頂くことをお願いしたいです。そして、どの回が評判が良かったかの1つのバロメーターとして活用して、今後の参考にもします。

 

路上ライブの投げ銭システムと同じです。最後まで歌を聴いて帰って頂く方もいれば、これは払わずにはいられないと思い頑張れ賃を払って帰って頂く方もいるかと思います。

 

個人的に有料に相応しいと判断した時は自分で有料化にします。ただ戸田和幸さんで5年かかったので、自分はあと20年プレビューとレビューを続けないと有料化に踏み切れないはずです。

 

なので、これまでと変わらず全文無料公開です。

 

浦和サポーターにも某有名なブロガーで有料で問題となっていたので全文無料公開とはいえ、有料にすることは見て頂ける方の信用や作品に対する評価も変わる怖さがありますが、あくまで全文を完全公開していますので、これまでと変わらず無料だという認識でいてくれると嬉しいです。そして、高価なサポートが自分のモチベーションになったように、毎回の作品ではなく今回の作品は良かった!と思えたものに対して100円払わずにはいられないと前のめりに支払って頂く方がいれば、その方々の為にこれまで以上の責任と信用で以降の作品作りに励みたいと思います。

 

「今季から浦和レッズを見始た方にも分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを支えている方にも満足して頂ける内容のコンテンツ」

 

このスタンスは最後まで変わりません。前のめりに読んで頂いけることが全てです。残り30回も愛読して頂けると嬉しいです。

 

長文ありがとうございました。

 

面白ければリツイートや引用リツイート等々で拡散、宣伝して頂けると嬉しいです。

 

浦ビュー

初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ura_view17

 

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