今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。
J1第20節 レビュー
ジュビロ磐田vs浦和レッズ 1-3。
いつも読んで頂きありがとうございます。
今回も開いて頂きありがとうございます。
前のめりに開いてくれているはずなので、結果は周知の通り3-1で浦和が勝利を収めました。前半3得点という結果は”何か”特別な要因がないとJリーグのような拮抗しているリーグでは取れない点数だと思います。では、何故前半だけで3点を挙げれたのか。その要因を対戦相手によってプランを変える大槻監督がプランとして今後、採用することは可能のか。勿論、対戦相手ありきですが、結果3点取れた前半でできていたことを考察して、今後に生かさない手はないと思いますので、1つの意見として提供してみようと思いますので最後まで読んで頂けると嬉しいです。
今回は全然違う手法のレビューです。
では、レビューを始めたいと思います。
〜スタメンと基本システム〜
ジュビロは、
•大久保が久しぶりのスタメン起用。
•アダウイントンはベンチ、ロドリゲスはベンチ外という意外な起用法で5-3-2システムでした。
一方の浦和は、
•柴戸が久しぶりのスタメン起用。
•長澤がシャドーとして頭角を現す連続起用。
•新加入の関根がいきなりのスタメン起用の3-4-2-1システムでした。
•ベンチには柏木、直輝が控えました。
①ビルドアップ構築の変化
ジュビロは予想通りのスタートで基本的に前姿勢で試合に入りました。
浦和の前進、ボール保持についてプレビューで、浦和の最終ラインからのビルドアップにジュビロは、数的同数でハメにくるので、大槻監督はボランチを降ろすことはさせないので、そうなると苦しむから、地上戦に持ち込むなら(足元から繋ぐなら)ボランチを降ろしたところから数的優位を確保して前進させるか、普通通りボランチを降ろさないのなら、ジュビロの高いラインの背後を狙うロングパス中心でセカンド拾ってから押し込んでみたら?と提案をしてみました。
実際に行われた試合ではその両方を行なっていたと思います。
浦和が始めて最終ラインからビルドアップを構築するときに青木が降りて左CB化しました。つまり、4バック化させました。大槻体制では初めてぐらいの光景でした。
しかし。
そもそもジュビロは、大久保&中山なので5-3-2(3-5-2)なので、3CBでいつも通りにビルドアップを始めれば数的優位を確保した状況から始められたはずです。
もっと言えば、マウリシオ&青木の2CBに2FWで数的同数なので、4バック化させたことでハマりやすくなると考えることもできました。
ジュビロの試合前の考えとしては、
「自分たちの今日のシステムは5-3-2(3-5-2)である。前節もそうだった。浦和は可変させず3CBでビルドアップを構築するはず。前節の松本戦もそうだった。前節の松本戦では、3CBに対して2FW+片方のIHが出て数的同数でハメて規制をかけた。今節も続けよう。」というように、前姿勢を貫くならIHが列を上げて浦和のCBに規制をかけるタスクを与えられていたと思います。
しかし、浦和は可変させて4バック化させて2CBになったので、2FWがそのままハメればいいので、IHが上下にプレスに行くタスクを行わなくてよくなりました。
その代わりに、ジュビロのIHが規制をかけに出た相手が、浦和のサイドに張るSBでした。つまり、岩波と槙野です。特にこの試合では右IH上原の槙野側ですね。
3CBに対してIHが列を上げてプレスに出るのは、同じレーンの大袈裟に言えば、直線的にプレスに出れば良かったはずです。しかし、サイドに張るSBに対しては、中盤3枚なので基本的に中央からサイドにプレスに出るので、同じレーンではなく、斜め前に中央から離れながら出なければならないのです。
ジュビロは、サイドに張る選手に対してはWBを採用しているのだから、WBに縦スライドさせて、IHをサイドまで対応させることはしない!と決めても良かったはずです。しかし、この試合のジュビロのWBは、浦和のWBにマークするタスクを決められていたようで、関根と橋岡が高い位置を取っていたので、それに合わせてピン留めされる状況となっていました。
浦和のボランチのもう1人柴戸は、ジュビロのFW2人の間に立ち、「大久保君、中山君、2人の距離が開けば僕が空くからね。」というポジショニングを取り牽制しました。
青木が降りて4バック化させる時の概ねの両チームの構図、思惑はこのようになりました。
②背後への意識
プレビューのもう一つは、背後への意識、ジュビロに対してのロングパスの有効性についてです。
というのも、前節のマリノス戦を経てのジュビロ戦なので、背後への狙いを継続して持てたこと、1週間前にはできなかったことを踏まえて試合に臨めたことはとても大きかったと思います。あとは、ジュビロとマリノスとでは、背後に抜け出された後の対応がジュビロの方が劣る点で、浦和は背後へのロングパスから多くのチャンスを作ることができていたと思います。
③トランジションの意識、下がることなく
中盤を省略した背後へのロングパスから相手陣内に侵入することが機能した浦和は、相手を押し込む機会を作れていました。そして、押し込んだものの奪われた後の対応が下がることなく、そのまま前姿勢で連続してプレスを行なっていました。それによって、上手く回避されて簡単に前進されてしまうとカウンターを食らってしまうデメリットもありますが、今節は、長澤がサイドに誘導して橋岡出る。武藤がサイドに誘導して関根が出る。というように、ハッキリと連動した守備ができ、尚且つすぐに奪えることもできていました。
そのどちらかを選択する中で、「前節のマリノス戦の前半は下がることを選択した。今節は下がらないことを選択した。」
大槻監督が暫定監督時に好成績だった理由は、システムを戻したことと、前半から前姿勢で後半お構いなしにアグレッシブに戦わせていたことだと思っていましたので、対戦相手のキャラクターが違うので何とも言えませんが、結果3点取れた前半戦を評価するのであれば、浦和レッズは前から守備に出る型、プランのチームです。と今後決めても良いのかなと思いました。
じゃあ、それをできるだけ高い位置から始めたいと思ったら、相手陣内に押し込んでおきたいですよね。では、相手陣内に押し込むには?という問いは、今節を見てみると浦和レッズの強みは感じられたと思います。
④カミンスキーからのプレゼント
あとは、相手ありきとしてジュビロの前半戦のミスとしては、カミンスキーからのゴールキック、ロングパスは相当浦和にプレゼントしてくれていました。ジュビロに繋がってれば、浦和は引かなければならない状況になっていたところを7割近く浦和が回収していました。
カミンスキーを映像で確認してみたいと思います。
① #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/R2CG4juTvc
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月21日
以上、
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識
③トランジションの意識、下がることなく
④カミンスキーからのプレゼント
の、4点を踏まえた上で今節の浦和の前半のチャンスシーンを振り返ってみようと思います。
1分08秒からのシーンです。
・この試合最初の4バック化を形成。
・SB化した槙野に対してはIHの上原が先に動いてプレス。
・左CBの青木は槙野がケアされているので一つ飛ばした武藤へロングパス。(この試合の浦和の狙いは背後なので正しい選択)
・武藤は逸らして、興梠が最終ラインの背後を抜け出そうとしたがカット。
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識 が詰まったシーンだと思います。
では、映像で確認お願いします。
② #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/iyCSzc8PKy
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ジュビロ的に5-3-2の3の一人である上原が先に動いてサイドに流れる槙野をケアしておくことの危うさは、オリヴェイラ体制で相当言及したので理解して頂けると思います。ジュビロのIHが、浦和のSB化した選手を担当するなら、中央をバンバン突いていけることが容易に想像できました。ジュビロ的に、この対応こそ最大のミスだと個人的に思っています。
2分18秒からのシーンです。
・4バック化の形成を織り込んでの岩波の運ぶドリブル。
・岩波からこの試合の狙いである背後へロングパスを橋岡へ。
・最初のロングパスはジュビロにカットされたが、橋岡が即時奪回して高い位置から攻撃を行うことに成功。最後は質が伴わず。
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識
③トランジションの意識、下がることなく が詰まったシーンだったと思います。
では、映像で確認お願いします。
③ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/YqyLKnJyR2
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4分17秒からのシーンです。
このシーンも一つ前のシーンと同じです。
・青木が降りることを織り込んでの槙野の運ぶドリブル。
・関根がピン留めしていたWBを槙野が引き継ぐ形でスイッチ。
・最後は関根が早めに最終ラインの背後に送り、興梠もイメージを共有して抜け出したがオフサイド。
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識 が詰まったシーンだったと思います。
では、映像で確認お願いします。
④ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/ZgKODFZdKM
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7分23秒からのシーンです。
・カミンスキーからのプレゼント。
→落下地点にジュビロが競ることはなく、浦和ボールになる。つまり、ジュビロは後ろに撤退して浦和が押し込む状況に。
・その後、岩波が中盤を省略して興梠目掛けてロングパスを送るが、ジュビロがカット。それに対して、浦和は素早いトランジションを見せて下がることなく橋岡はボールホールダーの選手にプレス。ジュビロは何とか回避しようと後ろまで下げたが、浦和が下がることなく今度は長澤がプレス。
・連動するように橋岡、柴戸、青木が周辺選手を圧力をかけてマークを行い、長澤がボックス内でボール奪取に成功。
・最後は惜しいシュート。
・クリアされたのをすぐに奪い返し高い位置から再攻撃。
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識
③トランジションの意識、下がることなく
④カミンスキーからのプレゼント
が詰まったシーンだったと思います。
では、映像で確認お願いします。
⑤ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/y4sekE3gc2
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この位置でボールを奪えることができれば本当に素晴らしいです。デメリットはあるものの、前節のマリノス戦では下がることを選んだのに対して、今節は、下がることなく奪われた位置から即時奪回の狙いがハッキリと見えたシーンでした。
8分34秒から先制点です。
・4バック化。
・西川含めたクリーンなビルドアップをお構築。
・ジュビロの中盤3枚の内2人が先に動く(田口に及んでは、大久保とマークが被り、無駄に先に動いてしまった。)
・ジュビロが安易な対応したおかげで中盤が空き青木→長澤→興梠へのロングパスから一気に前進。
・関根がWBのポジショニングに留まらない動きで、大井始めジュビロの最終ラインを引っ張る。
・関根によってできたスペースで長澤が受けて、後方から抜け出した興梠をジュビロはマークできずスルーパスが通った。
・興梠のゴール。
肝となったのは、ジュビロの中盤3枚の守備対応の悪さだったと思います。浦和としては、西川も絡んだビルドアップからのゴールであることが重要だったと思います。クリーンに前進することができれば、いかに後々効いてくるかも分かるゴールだったと思います。
些細で忘れがちだと思いますが、関根の貢献も高かったと思います。ジュビロはハイラインなので、できれば後ろに下がることは避けたいはずなのに、その手前で長澤に起点を作られたのは、関根のアクションがあったからだと思います。そして、良し悪しの比較ではないですが、山中や宇賀神が中央で相手CBたちに影響を与えるポジショニング、動き出しをするシーンは私の記憶だとないです。恐らく関根が状況をみて瞬間的な判断であのような動き出しをしたと思いますが、得点の大きな要因だったと思います。
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識 が詰まったゴールだったと思います。
では、映像で確認お願いします。
⑥ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/dopX0OL7dq
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13分09秒のシーンからです。
・今度は3CBからビルドアップスタート。
・ジュビロ的に浦和が3CBならIHが列を上げてプレスに出した方がよいと思うがプレスに行かず。
・ボールホルダーの槙野は、ほぼフリーで前を向けていて、背後へ抜け出そうとしている武藤へロングパス。
・武藤には届かずクリアされたが、興梠が予期していたかのようにセカンドボールを回収。→ジュビロ陣に侵入成功
・もう一回背後へ抜け出す武藤へロングパスを試みるもまたもや弾き返される。
・浦和はジュビロを逃がさずその場でプレスを行い、即時奪回。
・最後は武藤のシュートで完結。
このシーンをみると、明らかにジュビロの中盤3枚を採用している意味が共有されていないのかなと感じました。前節の松本戦は、結構ハッキリ出れていたんですけども、浦和の最終ラインの人数の変化による状況状況の対応が脆い印象を受けました。一方の浦和は先制点後も背後への狙いを持つ前進だと思います。さらに先制したからと言って早めに後ろに撤退するのではなく、早いトランジションから即時奪回を目指すことは、今節の共通の狙いだったようです。
**
②背後への意識
③トランジションの意識、下がることなく が詰まったシーンだったと思います。**
では、映像で確認お願いします。
⑦ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/CLH5wFR0yf
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
次は、15分、16分連続に見て頂こうと思います。
15分は・・・
・浦和の最終ラインからのビルドアップ。
・槙野はフリーでパスを受ける。
・槙野から背後に抜け出した関根へロングパスを送ったがオフサイド。
16分は・・・
・カミンスキーからのプレゼント(槙野の強さも含め)
・武藤から背後に抜け出した興梠へロングパスを送って、興梠が収めた。
・ジュビロは下がり、浦和は押し込む。
・最後は、長澤から背後へ抜け出す興梠へ送って、カミンスキーと1対1を作ったがオフサイド。
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識
④カミンスキーからのプレゼント
が詰まったシーンだったと思います。
では、映像で確認お願いします。
⑧ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/gXnKuo77Ri
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
そして、2点目です。
2点目は少し長いですが、20分00秒のシーンからです。浦和がゾーン2でビルドアップを構築を構築して前進しようしたところからです。
・浦和の縦パスがズレてジュビロに渡って、FW中山へ収めさせようと縦パス送ったが柴戸がカットで即時奪回。
・岩波から対角に大きなロングパスを関根に送ったが、スローインに流れる。
・コーナー付近からのスローインに浦和が下がることなく、圧力をかけて囲い込み、高い位置で奪い返す。
・ジュビロ自陣から攻撃を始めたが、また奪われる。
・この試合のテーマである奪われたら下がることなく、すぐにプレスを行うを行い橋岡、長澤中心に連動してボールを下げさせる。
・キックが冴えないカミンスキーのロングボールはスローインに流れる。 →つまり、浦和としては橋岡、長澤らの素晴らしいプレスのおかげでミスを誘発させた。
・そのスローインの流れから見覚えのあるシーンまで繋がり、最後は関根のクロスにボックス内に人数は足りていたが、ジュビロとしてはマークを見失っていた橋岡が押し込んでゴール。
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②背後への意識
③トランジションの意識、下がることなく
④カミンスキーからのプレゼント が詰まったゴールだったと思います。**
では、映像で確認お願いします。
⑨ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/x5tIHmPOOL
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
最後のスローインからどの選手がどのように影響を与えて誰が大きな要因でということを言及すればいいと思うのですが、今回は①~④にフォーカスしているので、いかにしてジュビロ陣に押し込むことができたかを強調したかったので2つ前のシーンから言及しました。背後へのロングパスがスローインに流れたものの、守備のスタートが高い位置から行えるという視点においてはかなりポジティブなことだと思います。ここまでの20分間は、ジュビロ自陣で圧力をかけて浦和自陣運ばせないプレスを行ったときは、ほとんどミスさせるか、浦和が奪い返していたので、もう奪い返すことに自信しかなかったと思います。案の定、高い位置で奪えました。そして、また同じことが繰り返されて、今度はカミンスキーのキックミス。その次の展開からゴールが生まれているということで、浦和の今節の最大の武器は、トランジションからの連動したプレスからの即時奪回だったと思いますので、それが浦和にとってゴールに近ければ近いほど良いはずなので、この20分成功していた武器、狙いが遂にゴールに結びついたシーンだったことを強調したいと思います。
ジュビロは2点目が入ってから、非ボール保持時は5-4-1に変更しました。しかし、全体として好転するシステム変更とはなりませんでした。
30分37秒のシーンから3点目です。
・4バック化.
・西川絡めたビルドアップ。
・西川の質の高いキックから武藤→槙野→武藤と繋がる。
・武藤から最終ラインの背後へ抜け出した興梠へロングパス。
・興梠は完全にきれいに抜け出したが、カミンスキーが飛び出してクリア。
・そのクリアを槙野が回収して再度ジュビロ陣内へ。
・その時点でポジションバランスめちゃくちゃなジュビロに対して、中央に絞っていた関根がドリブル。
・最後は繋がりある攻撃とは言えないものの、長澤の武器である踏ん張りが功を奏してゴールが決まる。
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識
④カミンスキーからのプレゼント が詰まったゴールだったと思います。
では、映像で確認お願いします。
⑩ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/pNKS8Ka8YH
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
これも、西川を絡めてクリーンなビルドアップから始められたことが重要だったと思います。長澤のゴールそのものを再現できることは難しいと思いますが、その前までの運びは、この試合の狙いやできていたことが集約されていたと思います。今季のベストゴールの1つに数えられると思います。
約10分おきに1点ずつ奪い、3-0としました。
3点目が入って以降の浦和の再現性として見られたのが、左シャドーの武藤に集中的にボールが集まっていたことです。ジュビロは上手くハメきれずに縦に横に斜めにグラウンダーで空中で武藤へ渡っていました。武藤に対しては、右CBの高橋が飛び出して対応しても良かったのですが、背後を気にしてか本来のポジションに留まっていたので、広大な時間とスペースが武藤には与えられました。
後半になってから、流石にジュビロが修正して武藤や長澤に対して前に出てでもプレスに出るようにしたことが、浦和が後半に前進の頻度が低くなった要因の一つでもあると思います。
では、まとまった映像で見るといかに再現性のあるものか分かりますので、見てみたいと思います。
では、映像で確認お願いします。
⑪ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/8QeF484FpY
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
ということで、前半のチャンスシーンについては言及終了です。
•非ボール保持時の連動の連続性
ここまで緻密に連動できた試合はおそらく初めてなので、詳しく言及してみようとも考えましたが、とりあえず今回は静観しようと思います。ただ類似した動画を2本載せますので、シャドー、WB、ボランチがどのような振る舞いをしているのかを見て頂ければなと。鹿島戦以降も継続して出来ているようであれば、ちゃんと言及します。
では、映像で確認お願いします。
⑫ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/lF4OMfeLEQ
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
⑬ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/7cF5oN7WJo
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
そして、この2つの映像を見て頂いた後に後半のジュビロの前進の仕方を見て頂けると、ああ!ジュビロが変化したのかと分かります。
⑭ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/vfD6qKJIzF
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
橋岡や長澤は変えてないです。ジュビロが変えただけです。裏を返せば、前半から3-5-2のシステムの2トップであることの長所を生かせていれば0-3になってはいなかったと思います。
アダウイントンはそれを体現できていたと思いますし、出し手も意識を変えたと思います。
⑲ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/FJi7O1PoTx
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
後半で気になったことを映像でまとめて振りかえります。
浦和は後半も背後の狙いを持ち続けていました。勿論、3-0という安心感から気が抜けたというレビューでは反則的な精神論の影響もあり、1点目の次の2点目を取りたい欲よりも、3点目の次の4点目を取りたい欲はなかったと思いますが、個人的にはに前半から後半にかけて落ちたという見方はできませんでした。前述の通り変わったのはジュビロだと思っています。
では、まとめた映像で確認お願いします。
⑯ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/4tn0AAZHqm
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
次に48分のシーンです。
・西川を中心とした4バック化を形成。
・槙野が開くのに対して、関根は絞る。
・関根のポジショニングの修正のおかげで槙野のパスコースになる。
・なので、槙野→関根から背後に抜け出した興梠へスルーパス。
・押し込むことに成功。
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識 が詰まったシーンだったと思います。
では、映像で確認お願いします。
⑰ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/mvJXeM98DV
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
61分も同様のことが見られました。
山中や宇賀神ではなかなか見られない現象です。これが、関根による個人の判断によるものなのか、マリノス戦の敗戦を受けて大槻監督が、WBのタスクを変えたのか。4バック化させることを今後も継続させるなら、WBにはこのポジショニング修正させることはさせるべきだとは思います。
どこかに変化を加えたら、他にも変化を加えなければならないよくわかる現象だと思います。今後、言及しやすいように今回布石のために言及しました。関根への評価も新加入選手なので、時期尚早だと思います。ただ、この試合で別格であったことは確かだと思います。
~失点シーン・ラスト~
失点シーンは、今季最も仕方ないと諦めきれる失点です。1人少なかったですし、あの状況でダイレクトでシュートを打たれて軌道やコース含めて捻くれ的に全部の失点に原因を探してきたこれまでですが、これはしょうがないです。唯一は、CKを与えないことぐらいです。
最後に柴戸が退場して以降は流石に浦和も引くしかなく、中盤でスライドが間に合わずボックス内で決定的なピンチを迎えましたが、0点に抑えられたことを評価したいです。
⑱ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/BWl8vvrO2l
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月24日
多くの意見をみると最高な前半と、最悪な後半という意見を見ましたが、個人的にはそうは思ってなくて、後半は浦和が落ちたということはないと思います。ジュビロが前述のように1人選手を変えてFWのタスクを変えたことによって、前進を変化させたことが前後半違う試合展開になった要因だと思います。なので、重ねてにはなりますが、ジュビロが後半のことを前半からやっていれば浦和は苦しむ前半になっていたと思います。そう想定したので、プレビューでは相当難しい試合になると伝えました。結果的に浦和サポーター的に良い方に外れてくれたので良かったですが、ジュビロ的に大きなエラーがあったので、3点奪えたという見方をしてみてもよいのかなと思っています。
~総括~
ジュビロは同時起用はないにしても、外国籍選手のスタメンは絶対だと思っていました。彼ら2人の生かし方も次第に合ってきていたので、浦和は難しい試合になると戦前にプレビューしました。結果的には中山、大久保とある意味、”静”と”静”のFWで、3-5-2の魅力である背後へ抜け出すことをしない2人はミスマッチだったと思います。浦和が高い位置から守備を正しく行なえたこともあり、スタートが低くなり輝くことはできませんでした。後半に入り、サイドにも流れるアダウイントンを投入してから、ロングパスでHV(左右CB)の脇へ抜け出したり、背後へ抜け出したりしてシンプルに前線へ送ってからは押し込めることができてジュビロが試合を握ることができていたと思います。本来なら、前半からやっていても問題なかったはずです。そこは、浦和目線で考えると助かったなという見方もできます。ハイラインにすることのメリット、デメリットありますが、今のところデメリット色が強いですよね。キャラクターに合っていることを本当にしているのかなという疑問もあります。後は、今節はWBが縦スライドせずに、関根、橋岡にピン留めされること多かったですが、それもハイラインならWBのタスクは違うべきだと思います。
さぁ。浦和です。
チャンス(xG)は、1.03でした。つまり、単純に考えれば1点取れていれば良かった試合です。今節は3点なので、普通なら3.3とかになっているはずです。そう考えると…
•明確なチャンスは少なかったもののゴールは入ったという見方
•ゴールは多く入ったが、偶発的なもの、チャンスらしく決めたものではなかったという見方
という2つの見方があると思います。
他のデータを詳細に完璧把握してないですけど、パッと見だと3-1の結果のような差は出ていません。
ただ、前半3-0という結果の内容を洗い出して次に使えること、使わなくていいこと、相手が変われば難しくなることをちゃんと種別することができれば、ここから劇的に変わると思います。例えば、青木が最終ラインに降りることが今節限定のタスクだったのか、次回からも継続させるのか。ロングパスを背後へ狙うのは、単にジュビロがハイラインであったからなのか、継続させてラインが低い相手にも使ってセカンドボールを回収して押し込むのを軸にさせるのか。奪われてから引くことなく、前姿勢でプレスに出るのか。
個人的には、前半と後半は同じくらいの出来だったと思っています。良い試合であったことは間違いないです。ただ、ジュビロ前半にが大きくエラーしたことも含んで評価しなければいけないと思います。それが分かるのが、中断明けの鹿島戦以降だと思います。浦和の今季の分岐点となった試合が4月の清水エスパルス戦でした。2つ目の分岐点にこの試合がなり得るかは鹿島戦にかかっています。この試合をどのように生かせているのか。本当に今季の浦和が変われるのか最後のチャンスだと思います。
①ビルドアップ構築の変化
②背後への意識
③トランジションの意識、下がることなく
カミンスキー からのプレゼントは置いておいて、この3つがどのように機能されていたかを理解して頂ければ嬉しいです。そして、この3つを次に生かすのかジュビロ戦だからできたことなのか。本当に次からが重要ですね。
・さいごに
史上最遅にレビューをアップしました。1つ目の理由は、2月からこの活動をスタートさせて、初めて1日の中でサッカーを見ない日を3日間作ったからです。流石に見ることを辞めないと本来見えていたことも見えなくなってしまいそうでしたので。もう1つの理由は、遅くアップしてもどれだけの方が閲覧してくれるか興味があったからです。いつもと変わらずなら、本当に凄いことだし、極端に落ちればやっぱり余韻が冷めないうち作戦が良かったのかと思えますので。更に今回は言語化ではなく、映像の使い方や順番で視覚から理解を進めることに挑戦したので、どの程度納得感を得られるかもこれからの作品に繋げられると思っていますので、感想や意見は楽しみにしております。
今回も読んで頂きありがとうございました。
浦ビュー
初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ura_view17
1 匿名の浦和サポ(IP:49.239.65.225 )
長いのが問題なんじゃなくてたまに日本語が読みにくいんだと思う。最初の方で浦和が青木を下げる下げないみたいな話してるところ、さすがに「、」を使いすぎててよく分からなくなってくる。
2019年07月25日 09:01
1.1 匿名の浦和サポ(IP:126.227.181.83 )
私も同じ意見です。非常に読みづらいです。
音声入力をしているかのような言い回しや、
統一感のない段落構成が気になります。
その点が改善を希望します。
ただ、内容はとても面白いのでいつも楽しみにしています!!
2019年07月26日 00:57
2 匿名の浦和サポ(IP:119.224.171.98 )
浦和は下がる守備よりも前からプレスかける守備ほうが、奪って攻撃に切り替わる時に前へ動き出す選手が何人もでてくるからビックチャンスを意図しなくても、ゴールに直結するチャンスを誘発しやすいのかなと感じた。
2019年07月25日 09:30
3 匿名の浦和サポ(IP:223.223.210.50 )
GKのキックの質の良いことやチームとしてワンタッチでパスを常に受けれるようなポジショニングの徹底など上位にいるチームはハイプレスに対して準備をしています。
ハイプレスを続けるにはチームとして網をかけなくてはならず、一人でもそれをサボったり、与えられた仕事を出来なかったときは簡単にかわされピンチにつながります。
まさしく上位のチームと対峙してどのような試合を出来るのかが大事になりますね。
2019年07月25日 09:44
4 匿名の浦和サポ(IP:126.199.138.157 )
関根が中に絞るから槙野がバックパスを多用せずに、ドリブルで行けたりしてたよね。そういうのは今後も続けて欲しいと思う。これにより武藤が無駄にフォローへ行かなくてもよくなった。これはデカい。
問題はこれがどこまで続くか。相手が関根だけを警戒していたら、橋岡の競り合いの強さを生かせるけど、その後のドリブルやクロスが今後重要になってくる。磐田戦では縦に行く意識が強かったから多分わかってると思うけど、まだ全然若いし伸び代あるから頑張って欲しい。
2019年07月25日 11:06
5 匿名の浦和サポ(IP:1.66.97.54 )
外人獲得おせーんだよ。ACLだってすぐくるじゃねーか。リーグだって余裕ぶっこいていられない。オリベが解任したタイミングである程度リストアップしてたんだろうな?
2019年07月25日 11:45
6 匿名の浦和サポ(IP:49.98.159.224 )
神戸の古橋とか取れねーかなー。ACL出たくない?古橋くん
2019年07月25日 11:53
7 匿名の浦和サポ(IP:49.98.158.133 )
新潟のレオナルド獲得して欲しい。
2019年07月25日 11:59
8 匿名の浦和サポ(IP:49.239.71.248 )
ルヴァン杯準々決勝どれが来ても嫌だな
2019年07月25日 12:12
9 匿名の浦和サポ(IP:125.224.26.229 )
改めまして、カミンスキー様有り難う御座いました。笑
青木選手がスイッチ入れてシステムをコントロールしている事が
良~く分かりました。そして、チームコンセプトも理解出来ました。
お陰で、バックパスが少なくなった理由も分かってスッキリです。
しかし、組長の意図を速攻で体現出来る関根選手やはりスゲーな。
2019年07月25日 22:37
10 匿名の浦和サポ(IP:125.224.26.229 )
改めまして、カミンスキー様有り難う御座いました。笑
しかし、組長の意図をそのまま体現出来る青木選手ってやっぱり
凄いですね。彼がスイッチを入れてシステムをコントロールして
いる事が良~く分かりました。
2019年07月25日 22:41
11 匿名の浦和サポ(IP:118.22.100.108 )
関根が知ってるやり方に近いからだよ。堀さんではなく組長がミシャの後だったら森保さんのようになっていたかもしれない。
2019年07月25日 22:48
11.1 匿名の浦和サポ(IP:111.239.60.126 )
しかし、大槻でACLを獲れたかはわからない。堀さんだから出来たかもしれないからね。
2019年07月28日 09:44
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