今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。
2019 J1第18節 レビュー
浦和レッズvsベガルタ仙台 1-0。
いつも読んで頂きありがとうございます。
リーグ前半戦を折り返して迎えた後半戦の初戦。
ホームでお得意としているベガルタ仙台に対して勝利を収めることができました。色々考えすぎましたが、結果的にはいつも通りに決めるべき人が決めて勝てたゲームになってホッとしています。
今回も相変わらず起承転結なしですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
「動画を見る際の注意事項」
文中に所々出てくる動画は極力、Twitterの方ではなく、長方形のバーをの方をクリックしてみることをオススメします。高画質なので! PC、androidの方は確実に見ることができます!残念ながら見られない方はTwitterの方でお願いします。(浦議さん経由の方は、「2019 J1第18節 仙台戦レビュー動画」をクリックです。)
では、レビューを始めたいと思います。
〜スタメンと基本システム〜
浦和は、左WBに宇賀神を起用。
注目として挙げていたシャドーの選択は左に武藤、右に長澤ということで、仙台をよく警戒した人選となりました。ベンチには阿部ちゃんが入りました。
一方の仙台は、攻撃でも鍵を握っていた右SB蜂須賀が欠場で、本来CBを主戦場とする大岩が起用。他の人選は6月全勝を支えたメンバーを送り込みました。ベンチにはハモンロペスが控えました。
〜前半戦〜
•前線からプレスに来た仙台
3-5-2のシステムも考えられた浦和でしたが、試合を開いてみると、やはり3-4-2-1を継続のままでした。一方で、アウェイ仙台がどのような入りをするかも注目でしたが、前線2枚はいつもの献身性でプレスをかけると同時にSHも高い位置からプレスに出ました。
つまり、プレビューからまるっきり引用しますと、
浦和の最終ラインが数的優位になることを嫌がって仙台のSHが最前線までプレスに出る→WBが空く→仙台はSBがWBをケアする→仙台のSBの背後が空く→シャドーが仙台のSBの背後を突く
という、このコンテンツお馴染みの図が成立しやすくなりました。
先ずは、4分43秒からのシーンです。
▶︎岩波にボールが渡った瞬間に左SH関口が前線へ出てプレスをかけに来ました。それに対して本来なら左SB永戸が橋岡を対応しても良いのですが、そのまま武藤のケアを続けたので、橋岡が完全に浮きました。
なので…
▶︎岩波は冷静に浮いた橋岡へパスを送りました。
永戸からすると、長澤をケアすることを優先した判断だと思います。しかし、ボランチの松下がちゃんと引いて受け渡し万全になっていたので、永戸は橋岡に先に動いておくべきだったと個人的に思います。
一方でパスを受けた橋岡は、関口のプレスバックが早かったのもありますが、仙台の失点の44%がクロスからであることを考えると、更には、前半4分であることも含めて一気に前に運ぶスペースは存在していたので勢いよく前に運んでも良かったと思います。
ということで、4-4-2に対しての3-4-2-1はメリットが多いので、それを的確に突くことが重要になりました。
この試合の鍵を握るシーンなので、映像で確認してみたいと思います。
① #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/TTzR5ovzpy
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
しかし、その後は、プレビューで蔚山と同じ守備対応であるとお伝えした通りに浦和が仙台自陣に攻め込んだときは、仙台の左SHは浦和のWBを先にケアしました。つまり、関口は橋岡担当でした。
なので、浦和の最終ラインは数的優位でボールを持つことができました。特に岩波はとても自由を与えられてボールが岩波に集中しました。
7分40秒のシーンでは、槙野から一気に岩波へサイドチェンジしたところから、仙台の両ボランチの間にポジショニングした武藤へ斜めのパスが入りました。
時間軸で伝えているので、またチョイチョイ入れますが、この試合の前進を担っていたのは岩波でした。なので、先制点も岩波からであったことは必然だったと思います。
•札幌が苦しんだ仙台のボール保持に浦和は?
次に仙台ボール保持、浦和非ボール保持についてです。
仙台が浦和と同じ3-4-2-1の札幌に前節どのように前進したかはプレビューを読んで頂ければ理解して頂けると思うので読んでない方は是非!
プレビューを読んで頂いた前提で話を進めていきます。
この試合も仙台のSHは内側に絞りました。
それに対して札幌のWBは一緒に絞られましたが、10分のシーンで橋岡は絞りませんでした。更に5バックを早めに作るのではなく、できる限り高い位置を維持しました。
つまり、最終ラインでビルドアップを構築する仙台に対して、内側に絞ったSHの関口へのパスコースはシャドーの長澤がパスコースが管理して、橋岡が左SB永戸を管理しました。札幌とは守備対応の違いを見せました。↓↓↓↓↓↓
しかし、このシーンでは関口の方が一枚上手でした。
関口目線で考えると、「自分は、長澤にマークされているのでグラウンダーでの縦パスはもらえない。だけど、橋岡は永戸をマークしている。」
ということで、関口は橋岡の本来5バックのときのスペースを狙い動き出しました。つまり、岩波の脇のスペースです。↓↓↓↓↓↓
▶︎それに対して平岡がしっかり見ていて関口へロングパスが通りました。関口には岩波が釣り出されて対応しました。
▶︎更にFW長沢駿が関口に近づいていったので、マウリシオも一緒についていき釣り出されました。
▶︎関口はロングパスを収めた後に永戸へバックパスしました。永戸がルックアップすると、道渕が岩波とマウリシオが空けたスペースを狙い、反対サイドから斜めに侵入してきていました。
なので……
▶︎永戸はロングパスでそこを狙いました。マウリシオがなんとかヘディングで逸らさなければボックス内で綺麗に背後を取られたシーンになっていました。
仙台の相手に影響を与えるポジショニングに対して浦和は橋岡が仙台のSB、長澤が内側を消す守備対応を見せました。それに対して仙台は逆を突くという6月全勝も納得させる巧みさを見せました。
スロー映像で是非確認してみてください。
② #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/uBGvDQ8Mco
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
続いて12分50秒のシーンです。
▶︎今度は長澤が左SB永戸を先に動いてケアしました。
▶︎橋岡が関口をケアしています。10分のシーンとはケアする選手を変えています。
▶︎プレビューでお伝えしましたが、「内側に絞ってから降りて受けようとするSH関口に対して、WBが行くのか、CBが行くのかは対応が曖昧になって通されてしまうこともあります。」と。このシーンはまさにそうでした。平岡からの縦パスに関口はフリーで受けられました。最後までWB橋岡が関口をケアしていましたが、一瞬躊躇して止まったところでパスを通されてしまいました。橋岡の止まってしまう気持ちは分かります。
▶︎関口に前を向かれてから長沢へのロングパスを狙われました。
▶︎しかし、マウリシオがその前に回収しましたが…
▶︎セカンドボールを長沢に拾われて押し込まれてしまいました。
ということで、またもや永戸と関口で浦和に2択を突き付けてきて、今回は管理する選手を変えましたが、結果的に今回も関口にパスは入ってしまい、仙台はゾーン3まで侵入することに成功しました。
スロー映像で確認してみたいと思います。
③ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/ibfDxET4ze
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
・アクシデントに対して両チームは…
18分にエヴェルトンが負傷交代となり、ファブリシオを投入しました。それに併せて、長澤をボランチに下げました。右シャドーに武藤、左シャドーにファブリシオを置きました。
プレビューで非ボール保持に仙台のSBの対応が難しくなるはずなので、本来守備をさせたくないマルティノスとファブリシオではなく、長澤のシャドー起用の方が面白いと提案させていただいたということで、初めて大槻監督と意見が一致しましたが、アクシデントにより18分でファブリシオを投入することになりました。しかし、この試合の仙台の右SBが蜂須賀ではなく、本来CBが主戦場の大岩であったので、仙台は左サイドからの攻撃の機会を増やしていたように見えました。
更には、仙台がボール保持になると、21分00秒や37分37秒のシーンなど右SBの大岩は少し高い位置を取り過ぎていたと思います。 それによって、SHの道渕が内側に絞ったとしても、宇賀神は影響を受けずに槙野と1.5人、1.5人ずつ大岩と道渕をマークできている状況になっていて難しくない対応だったと思います。
浦和目線で考えても、前節の大分戦を反省したのか、WBの縦スライドへの意識は高かったですし、それに対しての槙野の連動感はあったと思います。
ということで、ファブリシオを左シャドーに置いてもそれほど心配することはありませんでした。
また、仙台はエヴェルトンの治療中の機会を使って、渡邉晋監督は非ボール保持時にFWの左右をチェンジさせたと思います。基本的には右に石原、左に長沢であったのを、左に石原が置かれました。恐らく岩波を警戒すること、浦和は右サイドからの方がチャンスメイクできていたことを考えて、プレスバックにより奔走できる石原をそちら側に置かせた狙いの変更だったと思います。
では、話を試合に戻します。
仙台は右サイドからは上手く前進を作れませんでしたが、引き続き左サイドから効果的な前進を見せました。
25分36秒からのシーンです。
▶︎ サイドに永戸が大きく開いて、関口は内側に絞っています。武藤は、若干曖昧なポジショニングだったと思います。
▶︎後ろの岩波と橋岡は、「関口どうするか?」という問いに対してついていかない答えを出しました。なので、関口はフリーで平岡から縦パスを受けられました。
▶︎前進した関口はサイドに広げて永戸へパスしました。
▶︎関口は、試合前に「浦和の守備は食いつくイメージがある。」とコメントしていたように、自らがサイドに流れて岩波を食いつかせたことにより……
▶︎永戸へのカットインのスペースを確保させた&ボックス内の浦和の人数を1人減らせたことに成功しました。
結果的に永戸のクロスは石原に合わずに流れてしまいましたが、一連の仙台は、意図を感じる効果的な前進だったと思います。
浦和としては、武藤がポジションを入れ替えたせいか整理がついてなくて曖昧なポジショニングを取ってしまったのかなと思いました。関口をどのように管理するかが、シャドーが毎回対応を変えてしまっていて少し橋岡たちも関口に出て行くべきなのか迷った部分はあったと思います。失点するとしたら、ここからだなぁという印象を感じました。
では、スロー映像でで仙台の巧みさを確認したいと思います。
④ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/htIZ98oxST
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
•左右非対称なSHの対応
前半序盤こそ岩波に対して左SHの関口が前線に出てプレスをかけていましまが、その後は完全に関口は橋岡担当になっていました。
一方で、槙野に横パスが入った時は70〜80%の確率で右SHの道渕は縦スライドしてプレスに出ていました。
つまり、宇賀神が空く。宇賀神に右SBの大岩が対応したら背後が空くのでファブリシオが突ける。ということが考えられました。
宇賀神は両利きなので、槙野からのパスに対して右足ダイレクトで最終ラインの背後へパスを供給できる武器がありました。
しかし、実際にこの流れを作ることは前半一度もありませんでした。槙野に道渕がプレスに出たので空いた宇賀神にパスを送るまでは複数回見られましたが、その次は見られませんでした。
反対サイドでは橋岡にベッタリ関口が対応して、岩波から橋岡へのパスは通しづらいことも考えると、前に出てきてくれる仙台の右サイドの守備を上手く使い、槙野→宇賀神→ファブリシオ(興梠)というようなトライを増やしても良かったと思います。ファブリシオのポジショニングが良ければ宇賀神も狙っていたと思います。
というように、仙台の左右SHは、違うタスクを与えられていました。
データからもその傾向は出ていました。
この試合、最もパスを出していたのは岩波の92回でした。この92回は、2番目に多い槙野、長澤よりも22回も多い断トツの回数でした。いかに岩波にパスが集中していたか分かります。
しかし、岩波→橋岡のパス回数は15回。
それに対して、反対サイドの槙野→宇賀神は23回という槙野→宇賀神のパスの方が回数が多かったデータとなっていました。
この矛盾は、浦和がというよりも仙台の左右のSHのタスクの違いが関係していると思います。
「槙野に対して出るSHと、岩波に対して出ないSH」と「宇賀神を瞬間的に空けるSHと、橋岡を空けないSH」の違いがこのデータの結果だと思います。
ここを理解して頂いた上で先制点を振り返ると面白いと思います。
•リズムを自分たちから生んで先制点
40分に突入してから3連続で浦和の良いシーンが見られました。
先ずは、40分10秒のシーンです。
押し込みましたが仙台にボールを奪われたところからです。
▶︎興梠が矢印をつけて誘導しました。
▶︎武藤が背後を何度も振り返りながら橋岡が出てくることを確認してボールホルダーの平岡にプレスに出てサイドに誘導しました。
▶︎武藤の期待に応えて橋岡は高い位置に出てきました。そして、武藤の狙い通り平岡から永戸にパスが出ました。
▶︎ボールの移動中に一気に永戸との距離を橋岡が詰めてプレスをかけることができました。
▶︎そして、永戸に蹴らせました。
▶︎仙台にとってロングボールを蹴らされるのは長沢がいるので、ある意味ポジティブかもしれまん。実際に一度長沢に収まってしまいました。
▶︎しかし、収まったセカンドボールを回収したのはファブリシオでした。浦和が奪い返しました。
最前線の選手から守備の矢印をつけてくれたところから、武藤橋岡と連動してプレスを行い、最後はファブリシオが頑張ってプレスバックしてボールを奪い返すというチームスポーツだなぁと思わせてくれる連帯感を見せてボールを即時奪回しました。
3つ連続良いシーンが続いたうちの1つ目です。先ずは、映像で再度確認してみたいと思います。
⑤ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/d3M8MDcBIj
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
2つ目は、ファブリシオがセカンドボールを回収した直後の40分35秒のシーンです。
岩波がいつも通りフリーでパスを受けたところからでした。橋岡には関口が、武藤には永戸が担当するお馴染みの構図になっていました。
しかし、今回は岩波がパスを受けた時に武藤がアクションを起こして永戸の視野から外れて背後へ飛び出しました。それを感じていた岩波はタイミングよく背後へロングパスを送り、武藤に渡り、背後を取ることができました。
結果的に背後は取れましたが、上手く対応されてしまい、武藤のクロスはクリアされてしまいました。
しかし、この武藤の背後への動き出しと岩波のロングパスが1分半後に効いたと個人的には思っています。
一応、武藤が背後を取ったシーンもスロー映像で確認してみたいと思います。
⑥ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/pBz1uftlDh
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
最後の3つ目が、そのクリアからの続きです。
関口から大きくクリアされたのを槙野が競り勝ち宇賀神に届けましたが、宇賀神のトラップは少し乱れて道渕に奪われてしまいました。
そして、一気にカウンターを食らいました。
サイド側でドリブルを開始する道渕に対応したのは、最近では”飛び込み失敗”として有名なマウリシオ でした。
しかし、最近の反省を生かしたのか、今回は変えたのかは分かりませんが、マウリシオは飛び込まずに遅らせる守備対応をしました。 なので、道渕は1発で前に運ぶことはできずに、最後はアーリー気味にクロスを送りましたが、マウリシオが遅らせた影響もあり、岩波が長沢の前に入りカットすることができました。
マウリシオに変化が見られましたね。
一応、こちらも動画で確認しておきたいと思います。
⑦ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/r7pbjJnJST
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
ということで、3つ浦和の良いシーンが見られた30秒後に先制点は生まれました。
•先制ゴール
41分30秒のシーンからです。
関口は前述の通り、前半序盤には岩波にプレスに出ることは見られていましたが、それ以降は明確に橋岡担当になっていました。
しかし………
▶︎このシーンでは久しぶりに岩波にプレスに出ました。
関口はどちらかのコースを限定しながらプレスに出た方が良かったと思います。本来、橋岡担当なので、橋岡へのパスコースを思いっきり限定するのは○だったと思います。中央を使われたくないと考えるなら、武藤へのパスコースを消しながらプレスに出ることも当然○だったと思います。
しかし、関口のプレスの限定の仕方は曖昧でただ距離を詰めただけになっていたと思います。
▶︎それを岩波ほどの選手が見逃してくれるはずがありません。岩波は中央の武藤へ縦パスを送りました。本来、武藤の担当は永戸ですが、関口の限定が曖昧で橋岡へ先に動いてしまっていました。
▶︎なので、武藤への対応はズレて左CB平岡が対応しました。武藤は流石のターンで平岡と椎橋をかわしました。
▶︎なので、更にシマオマテも出ました。2人のCBを武藤が食いつかせました。だから、背後へ抜けた興梠にスルーパスを送れました。興梠はオフサイドにならないように外に膨らみながら背後へ飛び出して、左足が一瞬詰まりましたが冷静に持ち運んで、最後は常人にはマネできないループシュートを決めました。
浦和の最終ラインが数的優位になることを嫌がって仙台のSHが最前線までプレスに出る→WBが空く→仙台はSBがWBをケアする→仙台のSBの背後が空く→シャドーが仙台SBの背後を突く
またこの構図を引用してきましたが、最後のシャドーが背後ではなく今回は足元で縦パスを受けた ということ以外そのまんまの流れからのゴールでした。
3-4-2-1の浦和は、4-4-2のチームに対して、本来この図を1番の狙いとしてやり続ければいいのになと思って毎回言及してきたので、理想通りの展開からゴールを奪えてとても嬉しかったです。
一方の仙台は、岩波に自由に持たれることを許容する代わりに、後ろ、大外を優先して守備をしていたのが上手く行っていたので、珍しく関口がプレスに出たところから1つ1つ破壊されて失点してしまいました。
関口からすると、約1分半前に岩波から武藤への背後へのロングパスが通されていたので、今度もそれをやられたらマズイと考えて、今回はボールホルダーの岩波にプレスに出たのではないかと個人的に思っています。少なからず、あの1分半前の武藤の背後への抜け出しは、伏線となっていたはずです。
では、何度も見ていると思いますが、得点シーンまでをスロー映像で確認してみたいと思います。
⑧ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/gfRrheSpKU
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
浦和が良い時間帯に先制ゴールを決めました。
しかし、ただで終われない仙台はアディショナルタイム1分に、またもや平岡から関口が事前に橋岡を前へ前へ釣り出しておいて、瞬間的に橋岡の背後を取りロングパスを受けてゾーン3に侵入するところまでは成功させましたがゴールには至りませんでした。
⑨ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/3rPaoi9RsB
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
前半は1-0と浦和がリードして折り返しました。
〜前半総括〜
思い通りに試合を進めていたのは仙台の方だったと思います。前進にも意図を感じましたし、右SBが蜂須賀ではないことが痛手だったかもしれませんが、平岡ー関口ラインは充実していました。更に守備面でも、関口を橋岡に執拗に対応させたこと、中央を固めること、浦和にボックス内にほとんど侵入させなかったことは狙い通りにやれていたと思います。
その中で、仙台の守備が綻んだのが2回あったと思います。それが、4分のシーンと先制点が決まった2つだけだったと思います。
その数少ない綻びをしっかり突けて浦和が得点できたことを評価したいと思います。ただ、浦和は、明確に自分たちの狙い通りに完結できたシーンはほとんどなかったと思います。効果的でもなかったと思います。
非ボール保持面でも、関口問題をどのように管理するかは具体的な対策を施した方が良いと思いました。
ということで、内容に対して結果が異なる印象を受けたので、どちらに転ぶかはまだ分からない展開で後半へ突入することとなったと思います。
〜後半戦〜
•渡邉晋監督のメモは功を奏すのか
プレビューでお伝えした通り仙台の22得点中14得点が後半戦に生まれたものです。渡邉晋監督がメモに書いたことをハーフタイムに伝えて修正させている結果がこのような前後半での得点数の違いだと踏んでいますので、浦和としては1-0の折り返しではまだ安心できる点差ではありませんでした。
しかし、渡邉晋監督の思惑をぶち壊すシーンが開始直後に起こりました。
•椎橋退場
50分にこの試合の分岐点となった椎橋の2枚目のイエローカードで退場となり、仙台は10人となりました。退場になった途端、すかさず反対サイドから猛ダッシュしてきて挑発に出た岩波のアクティブさには脱帽しました。
基本的には11人vs11人のゲームでお互いがどこに優位性を作ってどこから攻めようとして抑えようとしているのかを観ることが好きなので、誰かが退場するというのは非常に冷めました。本当はこれ以降を続ける意味もないと投げ出したいのですが、まぁ、浦和が勝った未来を伝えなければならないので続けます。
ということで中盤に穴ができるのはマズイと考えた渡邉晋監督は超天才の石原を代えて富田を投入しました。前線を1枚減らして4-4-1に変更しました。
色々な考え方あると思いますけど、石原(相方)ありきの長沢なはずなので、後半まだ始まったばかりということを考えると石原ができるところまで奔走させても良かったのかなと思いますね。失点を取られない方を先ずは優先したんでしょうね。
•数的優位だが…
一方の浦和も前半から痛みを抱えていた武藤を代えて杉本を投入しました。興梠が右シャドーにコンバートされました。
53分24秒のシーンからは、ボールホルダーの槙野に道渕がプレスに出る。→宇賀持が空くので宇賀持にパス。→宇賀神に右SB大岩がプレスに出る。→大岩の背後を突いたファブリシオへダイレクトのパス。
と、前半左サイドでは見られなかった、仙台が出ればパス、出ればパスと冷静に一つ一つ破壊してファブリシオまで届けましたが、シマオマテの強靭なフィジカルでクリアされました。
63分38秒のシーンからは、関口が前線までプレスに出たので橋岡が浮き、岩波からのパスを受けました。それに対して本来は左SB永戸がプレスに出たいのですが、興梠にピン留めされて行けず。永戸は、興梠のマークを左CB平岡に引き渡したところで橋岡にプレスに出ましたが、橋岡→興梠→橋岡と繋がれて最後は橋岡がボックス外からではありましたが、シュートまで完結させました。
数的優位プラスWBを採用している長所を生かしたシーンは数回見られました。更なる徹底をしても良かったと思います。
では、今の2つのシーンを連続で映像で確認してみたいと思います。
⑩ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/m0QvcqTGPq
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
66分に仙台は関口に代えて石原崇兆が投入されました。ポジションはそのままでした。
石原崇兆には非ボール保持時は橋岡をケアさせるタスクを強烈に与えたようで、67分40秒あたりのシーンを見てもかなり執拗に警戒させていました。
しかし、この辺りから浦和の危うさを感じました。
66分30秒あたりから69分00秒まで、約2分30秒間相手陣内でパスを回しましたが、効果的なパスや前進ができずに、このパス回しのピリオドは、数的優位にも関わらず、槙野が道渕のプレスに窒息して奪われてファールで止めるという残念すぎる無意味なティキタカ(パスのためのパス)でした。
⑪ #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/bomLsZlBTU
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年7月7日
更に71分00秒からのシュミットダニエルからのゴールキックの流れからまたもや槙野が道渕の激しいプレスに慌ててあわやバックパスで反則を取られてもおかしくない致命的なミスを犯してしまいました。
注目選手の道渕、やはり良い選手でしたね!
75分に仙台は流石に勝負を仕掛けてきて松下を下げてハモンロペスを投入しました。4-3-2に変更してゴールを狙う意欲を高めました。
橋岡に執拗なケアをしていた石原崇兆も非ボール保持時では、中央に絞らざる得ない状況になったので、更に更に両WBを採用しているメリットを使った方が良かったと思います。超ドSになって振り回して走らせて綻びを作れたと思います。
ただこの試合では、次の得点よりも1秒でも長くボールを保持することを結果的に優先させました。
86分に偉業を成し遂げた興梠に代えて阿部ちゃんを投入しました。
プレビューを作るにあたって昨年の対戦を見直す機会が多くありましたけど、阿部ちゃん凄い効いてましたし、天皇杯でも遜色なくプレーできていたので、何故、開幕以降からベンチ外が続くのか理解し難い部分があったので、久しぶりのリーグ戦ということで嬉しさはありましたが、当然の出場のように思えました。
1-0ではまだ何が起こるか分からないという点で、FKからシマオマテにフリーで合わせられるシーンや深いゾーンから高精度なクロスを上げられる永戸にフリーでクロスを上げられたシーンなど最後までサポーターに安心を届けさせてはくれませんでした。
しかし、結局試合は終了して1-0で浦和レッズが勝利を収めました。
試合直後の大槻監督の表情が、この試合がいかに難しい試合であったかを物語っていたと思います。
〜後半総括〜
退場の後をあまり評価したくはないですが、個人的には前線3枚で仙台の最終ライン4枚を磔にしてしまえば良かったのになと思います。更に仙台のSHが大外をケアするならWBも参加して前線5枚で仙台の6枚を磔の刑にしてしまえば良かったと思います。今回はそれをせずに興梠、杉本、ファブリシオと交互に降りて受けてもらう動きをしていたので、仙台は比較的高い位置を維持できたのかなと思います。
興梠、ファブリシオ、杉本と3人とも本来は最頂点に置きたい選手を同時に使っているという点を考えてもボックス内にクロスさせる機会を作らせてあげた方が良かったと思います。それに対して仙台が前線から出てくれば、冷静に空いたところを一つ一つ突いていけば良かったと思いますので、もう少し上手く立ち振る舞うことができれば追加点は取れたと思います。
結局、椎橋が退場してから浦和が流れの中でボックス内でシュートを打てたのは杉本の1回のみですかね。あとは、ゴールの確率として高くないボックス外からのシュートでした。
仙台は仙台で前線1枚を減らした形を取ったので、相手自陣に侵入する作りは札幌戦やこの試合の前半戦のように上手く作れたはずですが、余裕を感じませんでした。後半に強い仙台は結果的に退場が大きな分岐点になってしまったと思います。
〜総括〜
前半戦の総括が全てです。
さいごに
今回はかなり短かったですね。
まぁ、特に長くすることにこだわってはないので、短ければ短いでいいのかなと思います。
今回は前半戦のみ参考にして頂ければなと。
かなり強敵の仙台に対して勝てたことは、とてもポジティブに捉えていいと思います。一方で、大槻監督のいう”上積み”が途上段階とはいえ、上位に行ける特別な何かを変えれたかといえば、まだ色濃くは変化を起こせていない印象を感じております。次節は、前回対戦で0-3と大敗したマリノス戦です。今季の浦和は、好調なクリエイティブな対戦相手とは、冷静に毎回敗戦を喫しているので、大槻レッズでは勝てるのか。どのような用意を施すのか。準備期間は1週間。浦和にとっては、十分な準備期間にどのような”上積み”がなされるのか楽しみに待ちたいと思います。
では、今回は番外編までお付き合いください。
~番外編~
リーグ戦が後半戦に突入したということで、このコンテンツでは、どの作品が多く読まれていたのかをご報告したいと思います。
トップ3紹介させていただきました。奇しくも全部浦和の負け試合です。この3チームに共通しているのは、相手サポーターが面白いと多くの方が、宣伝して拡散してくれた影響が、他作品とは桁外れな閲覧回数になったと思います。
おそらくあと2週間後には、大分戦のレビューが総合1位になっています。
ACLのプレビューは、おそらく浦和サポーターしか読まないはずですが、毎回閲覧回数が多いのは、やはり、ACLに対して前のめりな浦和サポーターの情熱を感じました。
その情熱を私も感じていますので、そろそろ上海上港戦に向けて準備を始めたいと思います。今回は、逐一上海について情報を発信していこうと思います。皆様の意見も参考にしながら作品を完成させたいなと思います。
シーズン終了したときに現在トップ3にランクインしている作品が、ものすごーく下位になっているように後半戦も毎回読んで頂ける作品を作りたいと思いますので、前のめりに読んで頂けると嬉しいです。
今回も読んで頂きありがとうございました。
面白ければTwitter上でリツイートや引用リツイート等々で拡散、宣伝して頂けると嬉しいです。
#urawareds #浦和レッズ #浦ビュー #浦議 #ベガルタ仙台
浦ビュー
初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ux1JmiTaYbsMArM
1 匿名の浦和サポ(IP:126.179.244.41 )
ラグビー部相手に試合してたという意味では難しい試合だった
2019年07月08日 09:13
1.1 匿名の浦和サポ(IP:111.239.189.4 )
このプレビューに書いてあるとおり、後半はサイドを起点とした攻撃をするべきだった。でもそれは相手のGKにもよる。シュミットはセービングはもちろんのこと、身長だけではなく手足も長い上にキックセンスもある。故に簡単にクロスを上げてしまえば、取られてカウンターなんてこともありえた。ハモンロペスも入ったしね。
宇賀神が勝負をしなかったのも理解できるし、それが正解かどうかはわからないが、一つの選択肢としてまずまずだったと思う。サッカーは大量得点して負かすスポーツじゃないってことを理解して貰いたい。
2019年07月08日 17:56
2 匿名の浦和サポ(IP:49.98.152.99 )
岩波の存在は大きい
鋭い縦パスとサイドチェンジで攻撃のスイッチ入れられるし、シュートブロックもうまい
代表入りも狙える
2019年07月08日 09:52
2.1 匿名の浦和サポ(IP:106.133.58.225 )
岩波は、ワンステップで逆サイドまでボール送れるよね。あれはなかなか出来ない。
2019年07月09日 22:05
3 匿名の浦和サポ(IP:202.253.226.13 )
今シーズン残りナバウトとマルティノスでいくの?
2019年07月08日 09:52
3.1 匿名の浦和サポ(IP:210.248.148.138 )
契約期間、あとどれくらいなんですかね。一応、数は揃ってるからねぇ。
2019年07月08日 13:02
4 匿名の浦和サポ(IP:202.215.165.133 )
埼スタでは勝てていない仙台
だから監督が絶対勝つぞと選手たちをけしかけたんだと思う
うちとしては
自信をもっていつもどうりやろうといわれた方が怖かった
あちらは連勝してたみたいだし
2019年07月08日 11:56
4.1 匿名の浦和サポ(IP:183.74.206.126 )
そんなことないですよ。
監督はいつもどおり、鬼門だということを意識させないようにしたらしいです。ただ選手の心の隅には恐らく畏怖の心があったでしょうね。
2019年07月08日 16:55
5 何て言ったって浦和(IP:49.98.141.111 )
一点リードしてから何故相手ひとり少ないのにドンドンゴールにいかないかな…相変わらずのバックパス‥あれでは全然怖くない!特に3番、いいパスセンスありなのに、解らない臨機応変で立ち向かわないと、関根君に代わるよ…、
2019年07月08日 13:08
6 何て言ったって浦和(IP:49.98.141.111 )
一点リードして相手1人少なくてもゴールに向かうけはいなく、相変わらずのバックパス宇賀ちゃんいいパスセンスありなのに、何故相手は何も怖くないよ何故だ皆が地震持ってトライして欲しかった、リードしてからストレスが半端でなかったよ。
2019年07月08日 13:20
7 匿名の浦和サポ(IP:119.224.170.177 )
興梠から技術や動き出しをスポンジのようにたくさん吸収して、未来のレッズでは健勇が興梠のように引っ張って行って欲しい。まだまだ、彼は伸びると思うんです。
2019年07月08日 13:35
8 匿名の浦和サポ(IP:202.215.165.133 )
一人多いからって前がかりになり
カウンター食らって逆転負けってのはよくあるはずかしい試合
机上の空論で攻めればいいとはならないんだよ
2019年07月08日 14:19
8.1 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )
仙台は一人減ってから攻撃の枚数を減らして守備の枚数は減らさなかったから、守備の強度はそのままで、攻撃の強度が弱くなった。だから、浦和は比較的楽に守れる状態だった。怖いのは変なボールの取られ方をすること。だから、安全策をとって終わらせたことには何の不思議もない。
2019年07月08日 22:44
9 匿名の浦和サポ(IP:1.75.246.200 )
アウェイ横浜F・マリノス戦のチケット
ビジター自由
変動制
月曜日より金曜日に買った方が得ですかね
2019年07月08日 14:19
10 匿名の浦和サポ(IP:1.75.246.200 )
横浜F・マリノス戦
ホーム埼玉スタジアム2002で
ボコボコにされたので
やられた分
やり返さないと❗
2019年07月08日 14:21
10.1 匿名の浦和サポ(IP:219.16.6.156 )
マリノスの9番と30番のFWめっちゃ決めてるよなぁ〜!でもホームの借りを返さないと
2019年07月08日 21:29
11 匿名の浦和サポ(IP:152.165.47.205 )
岩波はすっぽかしたパスがなくなれば素晴らしい選手なのに。意識の問題かと。
2019年07月08日 15:03
12 匿名の浦和サポ(IP:1.66.97.197 )
もうとにかくここから全勝だよ
2019年07月08日 15:22
13 匿名の浦和サポ(IP:1.75.245.229 )
土曜日、古巣横浜F・マリノス
マルティノスと山中に
やってもらおう❗
選手紹介
忠成へはブーイングですか?
2019年07月08日 16:43
13.1 匿名の浦和サポ(IP:183.74.204.49 )
何言ってるの?
2019年07月08日 16:57
13.2 匿名の浦和サポ(IP:14.8.0.64 )
山中とマルティノスを使うと空回りしちゃうからやめた方がいいかもな
2019年07月08日 19:27
13.3 匿名の浦和サポ(IP:202.215.165.133 )
マルティノススーパーサブ固定がいいと思う
山中を使うならスタメンは杉本がいい
身長があるから山中が狙いやすいのでは
まぁブーイングは名誉的なとこはあるからね
2019年07月09日 05:12
14 匿名の浦和サポ(IP:1.75.245.229 )
カシマ、パスポートが必要
水戸、 パスポート不要
2019年07月08日 17:35
15 匿名の浦和サポ(IP:27.94.49.152 )
とにかく勝つしかない
2019年07月08日 23:18
16 匿名の浦和サポ(IP:49.106.188.188 )
橋岡は競合い強いから3バックの真ん中やっても面白そうだけどな
2019年07月09日 06:52
17 匿名の浦和サポ(IP:106.173.221.168 )
おそらく上の方から見てる分析担当から試合中に指示もらってるんだろうけど、上野コーチって前から試合中Bluetoothイヤホンしてた?
ダゾーンで見返してて初めて気づいた
2019年07月09日 23:35
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