コラム

『浦和レッズの未来が懸った一戦をプレビュー』ACL浦和vs北京国安【浦ビュー】

今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。

 

いつも読んで頂きありがとうございます。

 

今季から浦和レッズを見始めた方にも分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを支えている方にも満足して頂けるコンテンツを目標に日々作っています。今回もその想いは変わりません。

 

いつも以上に起承転結がなく、書きたいことを次々に言及しますが、大一番に相応しい内容にすることを心がけましたので最後まで読んで頂けると嬉しいです。

 

また大一番ということで全ての方が動画を見られるようにしました。

 

浦和美園駅までの車内、スタジアムに到着してからの待ち時間にマッチデー感覚で読んで頂けることもできます。

 

では、プレビューを始めたいと思います。

 

目次
~北京国安の成績~
~最近3試合試合のスタメン~
~4番の出場停止~
~北京国安のゲームモデル~ボール保持~
~選手特徴からチームの特徴~
~横のドリブルから~
~北京国安非ボール保持~
~データ色々~
~マイナスのクロスに要注意~
~CK、被CK~

 

〜北京国安の成績〜

国内リーグ 10戦10勝 **得点22失点現在1位**
ACL vs全北現代には1-3、0-1と連敗
vsブリーラムには3-1、2-0と連勝
浦和と同じ対戦結果を辿って勝ち点7で浦和と同率

 

国内では無敵の強さで全勝中。
広州恒大にも1-0で破っています。
3失点というのが凄いですね。ロジャー•シュミット監督の効果は結果に現れていると思います。
3失点もPKとオウンゴールと前節の終了間際に決められたゴールという内訳。

 

前節は浦和と同じく金曜日にリーグ戦を行いました。
スタメンは後で見て頂くこととして、浦和がターンオーバーしたのに対して北京国安はベストに近いメンバーを出場させているので疲労の差は多少あります。更に北京国安は移動もあるので身体的には浦和の方が元気です。

 

〜最近3試合試合のスタメン〜

ACL第5節 全北現代戦 0-1

 

 

リーグ戦第9節 深センFC 3-0

 

リーグ戦第10節 天津権健 2-1

 

北京国安の特徴的なのは、リーグとACLによって使える選手が変わるところです。
中国リーグの規定により北京国安がリーグ戦で同時に外国籍選手を起用できるのは3人までとなっています。監督はその使い道を

①左CB2番の韓国人のキムミンジェ

②中盤の5番ブラジル人のレナトアウグスト

③中盤の21番スペイン人のビエラ を軸に起用しています。
そして、ベンチにもう1人外国籍選手を置いてもよくてその1人をノルウェー人の7番のサテルとしています。

 

お気付きの通りビジャレアルなどにも所属して前回対戦ではある意味助かった選手の1人として注目を集めたFWの17番バカンプはこのメンバーに入っていません。主軸の3人の誰かが欠場した時にのみバカンプの出場が与えられてリーグ戦はここまで4試合の出場のみです。それでもリーグ戦でもチーム2位の4得点を挙げています。

 

しかし、浦和と対戦する舞台はACL。ACLはリーグの規定とは違いますので前回対戦のように主軸の3人と一緒にバカンプは試合に出られます。

 

つまり、バカンプはACL専用選手と位置付けられる選手であり、ACLに懸ける想いは他のチームメイトより大きいはずです。

 

〜4番の出場停止〜

この試合は北京国安の左SB4番のリーレイ選手が累積で出場停止です。

 

リーレイは現在リーグ戦で開幕戦以外の9試合フル出場の超中心的選手です。

 

攻撃面では縦関係のコンビを組むレナトアウグストと良い関係であり、前への推進力もパスセンスもありチームのスイッチを入れるような存在です。

 

守備面ではロジャー•シュミット監督に与えられていたタスクが多いようですが、前からの守備や引くときの対応など安心して見ていられる選手でした。

 

北京国安はSBがかなり肝となるチームなので、リスクをかける時とかけない時のタイミングを絶妙に把握しながらプレーしていたリーレイの欠場はかなりの大打撃だと思います。攻撃と守備の両方において。

 

代わりに出場するのは、おそらく15番の劉歓(Liu Huan 読み方分かりませんでした。)だと思います。
余念なく彼のプレーを見てみるとやはり、北京国安にいる選手だけあってこちらもレベルは高いです。クロスの上手い選手だと思います。ただ、チームとの連携、試合勘を考えればチームの穴に1番なり得るのかなと思いました。

 

更に最近リーグ戦に絡んできたボードにも名前が載っている23番のイェナリス選手はどうやらACLには出場できないようです。アーセナル所属の経験もありアーセナルU-18ではキャプテンも務めている経歴がある選手でしたが浦和戦には出場しません。

 

更に更に。前回対戦で出場した中盤の8番もどうやら怪我だと思いますが、最近はベンチにも入っていなく恐らく今対戦では出場しません。もっと更には右SBの28番も3節前の広州恒大戦で怪我で途中交代して以降メンバーに帯同していないので出場はなさそうです。

 

韓国語読めないんで浦和戦から復帰する選手もいるかもしれませんが一応言及しておきました。

 

〜北京国安のゲームモデル・ボール保持〜

•相手陣地でボール支配率を高めることは求めてない

ここが北京国安の最重要ポイントだと思います。
北京国安は、相手陣地でボール支配率を高めることを求めてないと思います。攻めたくないからではありません。目的を達成するための手段にすぎません。
どういうことかというと、北京国安は最終ラインからビルドアップするときに相手がブロックを形成したら、そのブロックより手前に6〜7人から始めます。通常なら相手が前線2枚なら1人多めの3枚といったことが考えられますが、北京国安はCB2人を筆頭に、両SB、中盤の多くが相手のブロックの手前の最終ラインに集結します。人数をかけてゆっくりビルドアップを開始します。

 

安全にビルドアップを始めたという理由よりも相手を引き出したいという狙いがあると思います。
相手が食いついて出てきたら、北京国安は相手陣内へ侵入してスムーズにゴール前へ迫ろうとします。

 

相手陣内へ行くぞ!というスイッチを入れるのはSBが関わっていることが多く、累積欠場のリーレイはまさにそうでした。

 

前進の仕方としては、北京国安にとっては相手がこっちへ向かってプレスをかけてくるのでそれを利用して2人の関係性でダイレクトで繋いだり、菱形が作られている状況なら縦パス入れて落としてまた縦パスといった3人、4人の連携で相手を剥がしていく再現性あるプレーは相当訓練されているものだと思います。

 

分かりやすい例で前回対戦時でそのようなシーンが見られたので動画で確認してみます。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画①

 

 

余談ですが、監督のロジャー・シュミットが前所属のクラブの練習で動画で見て頂いたような形を練習していたのを思い出しました。リーグ戦では、更に相手を振り回すシーンもありました。

 

中盤の選手は何をやらせても器用なので簡単にミスしません。浦和目線で考えれば相当気合を入れて普段以上に張り切って走ることが予想されます。
しかし、それが逆に仇となる可能性はあります。
北京国安はそれを待っているからです。

 

そしてスイッチを入れた時のもう1つの手段がバカンプを狙ったロングパスです。
こちらの手段も素晴らしいです。
バカンプの単純な強さがありますが、個人的には相方の9番ユーニン(20番王子銘) が相当効果的な選手だと思いました。

 

バカンプがロングパスから相手の背後を取れた時のほとんどで9番が相手の最終ラインの選手に影響を与えて釣り出していたり、自分へ警戒させておいて背後への意識を薄くさせています。

 

分かりやすい例で前回対戦でユーニンがどれほど浦和の最終ラインに影響力を与えてバカンプを生かしていたのか動画で確認してみます。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画②

円陣を組んだ写真以降の3本の動画はユーニン以外の選手が影響を与えています。

 

相手の最終ラインの背後のスペースを広げたいからこそ最終ラインに多くの人数をかけてビルドアップをスタートするのだと思います。
そして、スイッチを入れた時は足元で繋ぐこともでき、ロングパスもでき、守る側としては掴み所がありません。
スイッチを入れる時はサイドからゴー!とスイッチが入ることが多いのですが、相手陣地に入れば中央に多くの人数をかけながら、相手を中央に密集させておいて最高のタイミングでSBがオーバーラップするのでサイドを使ってからゾーン3 に侵入してシュートまで完結させたいというプレーが散見しました。SBを使うタイミングは絶妙です。予め高い位置を取っているSBに対しては意識もできて守りやすい面もありますが、一瞬前までいなかったのにサイドに振られた時にスッと出てきているというのは、厄介です。北京国安の両SBは前への推進力があるので余計に。

 

先ほどの動画でも絶妙のタイミングでSBが攻撃参加したのが、分かりますね。

 

データで紹介しておくと前回対戦では北京国安は前半の方が平均フォーメーションが低いのに対して多くチャンスを作れていました。
後半に入り、浦和が断然に平均フォーメーションを後ろに下げると前に出るしかなくなった北京国安はラインを上げますが、前半ほどのチャンスを作れていないです。守るチームを崩しきることもできるチームですが、本来理想としているのは相手陣内では早く完結させることなはずです。

 

浦和目線で考えた時にどう守るか、何を基準に守るのかということがこの試合において最も重要なポイントだと思います。
個人的な考えとしては、浦和が前から守備に行った時にそれを封じ込めるほどの力は北京国安には通用しないと思います。だからといって後ろにドン引きしてバスを置くわけではなく、ラインはある程度下がらずにライン間をコンパクトに北京国安から仕掛けてくるのを迎え撃った方が良いと思います。そして、5バックであることが本当に北京国安にとって有効なのかという考えにはオリヴェイラ監督は恐らく至らないと思うので、5-4-1か5-3-2でやるにしても近い距離ですぐに次の選手がカバーできる状況の方が北京国安の中盤の選手の巧みなパス交換も防げるのかなと思います。そのようなチームの方が北京国安も苦しんでいたので。

 

要するにまとめるとドン引きはせず、前から積極的に行くこともせず、縦横ラインをコンパクトに設定して北京国安が浦和陣内に深く入ってくれたところからイメージを共有して奪うと。

 

それだったら、後ろに重くなり攻撃に転じるのが難しくなるという点も考えられます。しかし、前回対戦の第6回プレビューで言及して、実際の試合でも唯一のちゃんとした攻撃となったSBのオーバーラップを利用したサイド攻撃を今回は1度ではなく何度も何度も狙い続けて欲しいです。今回は武藤がいるのでより器用にやってくれると思います。

 

これは北京国安の唯一の短所といってもいいです。

 

何か同じようなことを繰り返し言及しているように思いますが本当にまとめます。

 

浦和にとっては北京国安が相手陣地(自分たちのブロックの外)でパスを回されている時に、決して守備が上手く回っていると考えてはいけないということです。北京国安は後ろでボール支配率を高めることにストレスは感じません。それに対抗して前からプレスに出るには相当な覚悟を持たないと北京国安の思惑であることも忘れてはなりません。

 

〜選手特徴からチームの特徴〜

中心的選手の特徴を触れながら北京国安の全体像にも言及していきます。前章と被る点があります。この選手がいるから、このようなことが可能なのかと思えてきます。

 

17番. FWバカンプ
前回対戦で見て頂いた通り、今まで言及した通りで身体が強くスピードもあり背後への意識も強い典型的な強いFWです。両足を器用に使えることが大きいです。前回対戦を見て信用ないかと思いますがシュートは上手です。しかし、大チャンスを外すという癖は浦和戦以外にも見られました。

 

バカンプのゴール集です。

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画③

 

9番 FWユーニン
影のチームの立役者ですね。
前回対戦ではバカンプを生かすために何度も槙野を釣り出したり、自分に意識させるようなポジショニングをしていました。だからこそバカンプが何度も背後を取れたわけです。ビエラたち中盤との関係も良好でゴールが決まることがあれば、必ずユーニンが影響力を与えているはずです。

 

前章で言及した通りです。ロングシュートも上手です。

 

20番 FW 王子銘(読み方分かりませんでした。)
ユーニンと似たタイプで与えられているタスクも似ています。1番驚いたのはトラップの技術です。後ろに目がついてるのかと思うほど高レベルなトラップを披露します。

 

動画で3つ挙げてみます。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画④

 

21番 中盤(SH) ジョナタン•ビエラ
魔法をかけられる選手です。
ビエラのプレーを見ることは好きです。
何をやらせても器用です。献身性がある選手なので二重にチームを支えています。ビエラの最大の長所であり、十八番のプレーは次章に言及します。

 

5番 中盤(SH) レナトアウグスト
多くの方が知っていると思います。
ドリブル回数はチーム断トツトップでビエラとの関係性が抜群です。大きい身体でこちらも献身的なプレーができるので守備者としても厄介です。最大の特徴はキックの質です。長短のパス、ゴール前での決定的な仕事、流石といえるプレーが多いです。

 

では、ビエラとレナトアウグストの常人では真似できない息のあったコンビネーションを動画で確認してみます。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画⑤

 

10番 中盤 シージエ
前回対戦のプレビューでは、顔が梁勇基に似ていると紹介した選手です。ビエラとレナトアウグストに負けじと素晴らしい中盤の選手です。戦術眼って表現すればいいんですかね。状況や時間を考えながら適切なプレーができる選手です。中国代表のようです。最大の魅力は次章で言及する通りロングパスの質です。

 

シージエの素晴らしいロングパスのセンスがわかる動画です。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画⑥

 

6番 中盤 ジョングオ
ジョングオの貢献度やピッチに存在することの影響はかなりあるように見えました。
大きく評価すればマンチェスターシティのフェルナンジーニョのようなタイプです。
北京国安が自陣からスイッチを入れて相手陣内へ侵入した時に予期せずところでパスミスしたり、奪われてしまい、カウンターを食らいそうになることもありますが、最初の相手の受け手の選手を予測して潰してくれるのは大抵6番のジョングオです。危ないスペースをすぐに防げるように予めポジションが取れているということが良い選手の証拠だと思います。前章でSBの上がったスペースが空きがちと言及しましたが、そこへ送ることをジョングオの関門を突破しなければいけませんし、突破しても追いかけてきます。

 

また、ボールを持っても小回りが利く選手で、相手選手のスピードを利用してターンしたり奪いづらいボールの持ち方をできる選手です。

 

6番のジョングオと10番のシージエがバランスよく中盤を支えているからこそある意味好き勝手にレナイトアウグストとビエラがポジションを取れていると思います。この4人ではない中盤の構成だとしてもポジションに留まらず動き回るので掴みづらいと思います。

 

38番(27番) 右SB ワン•ガン
前回対戦では最も度肝を抜かれた選手です。
長身のSBながら、前への推進力やドリブルスキルなど世界レベルと言ってもいいほど質が高かったです。前回は宇賀神とのマッチアップでしたが、今回は恐らく山中でしょう。山中が守備に回った時は少し対応に苦しむことは予想されます。リーグ戦とACLで背番号が違うのが奇妙です。

 

では、度肝を抜かれた浦和戦でのワンガンのスペシャルなシーンを動画で確認してみます。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画⑦

 

19番 右CB ダーバオ
2番 左CB キムミンジェ

北京国安10試合3失点を支える2人の絶対的なCB。
何かアクシデントがない限り2人は起用されます。
ダーバオはキャプテンです。クロス対応の時のマークする相手に合わせてポジショニングを修正するのがいちいち上手いです。安心安全なプレーをします。
キムミンジェは昨年まで全北現代に所属していた選手です。報道によるとKリーグ史上最高金額の移籍金で獲得して年俸は4億2000万円だそうです。
その金額に見合う選手かはさておき、10試合3失点という結果を残しているので獲得して良かったと思っているはずです。
2人を分かりやすく比較して考えるなら、ダーバオは釣り出すことが難しいですが、キムミンジェは比較的釣り出すことができるのかなと思います。更に左SBリーレイが出場できないので負担を背負う機会がキムミンジェの方があると思います。
そして、キムミンジェは右利きの左CBです。
左足もまぁそこまで下手くそな選手ではありませんが左足でしか出せないように誘導された時にパスミスを犯していた時もありましたので、制限をかけるならキムミンジェかなと思います。

 

14番 GK デーハイ
攻撃する機会が多いチームなので目立つ機会は多くありませんが、10試合3失点のGKであることは間違いないです。

 

他にも中盤の26番やFWの29番などの出場も予想されます。

 

おおよそはこのようなメンバーです。
整理をつけながらできる限り噛み砕いて紹介してるのでそれぞれどのような選手かは理解して頂けたと思います。

 

〜横のドリブルから〜

シュートで終わったシーンのラストパスを送った選手にスポットライトを当ててみると横のドリブルで時間を作ってから受け手の選手とのタイミングを合わせて出していることが良くありました。ロングパスにしても、ボックス手前からのスルーパスにしても。

 

先ず前提条件として中盤選手は全員両足が器用に使えます。

 

10番のシージエ、5番のレナトアウグストの2人に関してはロングパスでその傾向が見られて横にドリブルして時間を作る間に9番が効果的にDF陣に影響を与えて動かして相方のバカンプに背後を取らせるスペースを与えて、そこへレナトアウグストたちがロングパスを送るシーンなど。

 

シージエは、先ほど動画を見て頂いたと思うので今度はレナトアウグストの素晴らしいロングパスのセンスをどうぞ。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画⑪

 

21番ビエラは直近の試合でアシストに繋がったのも横のドリブルからでした。右利きのビエラが右サイドでボールを受けた時に中央へ横にドリブルした時に普通考えられる最終ラインの背後を取る選手への優しいスルーパスは左足のはずです。もしくは、シュートも左足の方が打ちやすいです。
しかし、ビエラは魔法をかけられる選手なので左足でしか決定的なボールを蹴られないと相手が思って対応している時に右足のアウトサイドで裏をかきます。裏をかくというよりもビエラの十八番です。

 

これが直近の試合の得点シーンのアシストです。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画⑧

 

そして、前回対戦含めてビエラの素晴らしいパスセンス集です。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画⑨

アウトサイドを巧みに操る素晴らしい選手です。

〜北京国安非ボール保持〜

守備に関しては規律があります。規律がないと10試合3失点という結果は残せません。
ボールサイドに全体が圧縮してボールを奪うというフェーズの前に消す、失点の確率が高い方から守るという作業がしっかりとできているので相手に自由を与えていません。また、全体がコンパクトに圧縮しているので味方同士近い距離で守備ができてボールに執着して即時奪回もできています。
中国リーグに対して上位チームの北京国安だからできているという見方もできますが、前回対戦でも浦和のポジショニングの悪さが最悪中の最悪だったとはいえ、プロの試合で相手にシュートを1本も打たせなかったのは北京国安の守備対応の成果があったと思います。

 

前線3枚で5人を監視するように守れていましたし、SBを縦スライドさせるタイミングや出たらスライド、出たらスライドとみんなが輪を乱さずに守ることができるチームです。

 

ネガティブトランジション(攻守の切り替え)の部分も早く6番の出口を塞ぐ守備や一気にボールホルダーを囲い込むような守備は世界を驚かせたロジャー•シュミット監督がよく訓練させた部分だと思います。
一方でポジティブトランジション(守攻の切り替え)も良くてボールが止まった時や相手の単純なミスを奪ってからの襲いかかるようにゴール前にやってくる迫力は魅力的です。

 

前回対戦のように浦和がパスを繋げないというよりは、北京国安がパスを繋がせない守備対応をしていることが見たくはありませんが、見られることになると客観的に予想します。

 

この点も踏まえて足元から前進することは効果的ではないと考えています。なので、頑張ってSBが空いたところのサイドから起点を作って手数をかけずにゴール前に迫る方がゴールの確率を高めてくれるのかなと思います。また、ある程度空中戦を上手く使いながらの方がいいのかなと思います。ACLでは間延び感のある状況で何故かチャンスメイクできていることが浦和に見られるので、まさかのその差し引きから得点を望めることもあるかもしれませんね。実際に北京国安の前節の失点は完璧な間延び感からの失点ですから。

 

〜データ色々〜

チャンス
浦和6.8 (成功12%)
北京10.8(成功20%)

シュート数
浦和 8.6
北京 14.0

エリア内からのシュート
浦和 4.8
北京 9.6

ボール奪取
浦和 87.6
北京 100.6

 

攻撃の競り合い割合は左サイドが高い北京国安に対して守備の競り合い割合は右サイドが高い浦和。
つまり肝は北京国安の左サイド、浦和の右サイドか。

 

一方で北京国安は絶対的左SB4番が累積で欠場の為、相当な不安があるはずです。浦和は右サイドでの攻撃が高い割合。北京国安は左サイドでの守備が高い割合。つまり、こちらも肝は浦和の右サイド、北京国安の左サイドか。

 

戦っているリーグが違うので明確な比較とはいきませんが、やはり北京国安の左SBの欠場を浦和がどう考えて攻めるか、北京国安がどう補うかの攻防から何かが生まれそうです。

 

〜マイナスのクロスに要注意〜

浦和は最近マイナスのクロスから失点が続いてますね。

 

ブリーラム戦や前節の湘南戦の2点目。
更には名古屋戦の2点目もラインに全員が吸収された手前でシャビエルに起点を作られたところからなので同じくいえると思います。

 

北京国安はビエラの魔法をかけるアウトサイドなどクロスボールやボックス内に送るパスもマイナスへ送ることが多いです。実際に直近の試合でマイナスのクロスからスーパーボレーでゴールを奪っています。

 

浦和としては最近の失点の傾向を把握しているはずなのでしっかりと周囲を認知した上でボックス内でどこを消した方がいいのかをしっかりと判断して守って欲しいですね。

 

北京国安のクロスに関しては、①~⑨の動画を見て頂ければ沢山あります。

 

~CK、被CK~

北京国安のCKはキッカーレナトアウグストを軸にシージエ、ビエラも蹴ることもあります。基本的に両CBの2人を狙うことが多いようです。しかし、湘南やブリーラムほど工夫はしてきません。いつも通りに対応すれば抑えられるのかなと思います。

 

一方で、被CKではゾーンとマンマークの併用だと思います。

 

特別な試合の時はセットプレーで流れ関係なく試合を決められることもあるので、期待したいですね。

 

〜試合展望〜

スタメンは今回は予想しづらいですね。
休ませたメンバーをそのまま起用させるなら、
西川、マウリシオ、槙野、森脇、山中、青木、エヴェルトン、武藤、興梠と9人は決定。
今までのオリヴェイラ監督的の序列を考えたら大輔先生と柏木が入るのかなと思いますが、湘南戦で心を掴んだ選手を起用する可能性もありますよね。

 

個人的には清水戦、ジュビロ戦の11人が最適だと考えています。理由は過去のレビューで言及している通りです。やっと最適確なユニット、グループが見つかったなという点においてオススメはします。

 

まぁ、スタメン予想がどうこうはこのプレビューからではして欲しくないのでこの辺で。

 

北京国安のスタメンは、選手の特徴で挙げた11人がベストメンバーだと考えますので、あとはロジャー・シュミット監督がどう浦和をみて対策を講じるのか楽しみです。

 

北京国安10試合全勝しているだけあって強いです。
湘南をマジ強いとプレビュー時に例えてしまったので、北京国安はどう例えればいいのか笑。
浦和は常に0-0で勝ち抜けられることを念頭に置きながら戦った方がいいと思います。
浦和は失点さえしなければ勝ち抜けられるので、この試合では、どう決めたいかを考えるより、どう決めさせないかを考えるべきだと思います。 0点に抑えたいから守りに徹した方がいいとは思いません。どう決めさせないかの提案は前述させて頂いたので、後はオリヴェイラ監督のプランニングを見てみたいと思います。

 

結局、北京国安ってどんなチームなの?って示さないといけないときにこのシーンが結論に導いてくれました。

 

ACL最終節 北京国安戦 プレビュー動画⑩

 

①後方からビルドアップを開始する

②浦和が出てきたからSBからスイッチを入れて相手陣内へ侵入

③9番ユーニンが降りて受けて岩波を釣りだしている

④対角のパス⇒落とす⇒縦パスとポジションバランスがよくてパス回る

⑤しかも、縦パスを入れたのは10番シージエ、受けたのはアウグスト

⑥SBのオーバーラップのタイミングも最高

⑦完全に浦和の最終ラインを釣って動かしている

⑧最終目標バカンプへ届ける

 

という感じでしょうか。

 

本当にゴールだけという北京国安にとっては残念なシーンですけど、北京国安をプレビューするにあたって10数試合見た者としての結論はこのシーンに集約されていると思います。

 

累積という事情も含んで北京国安の左サイドVS浦和レッズの右サイドが勝敗を分けるポイントだと思います。

 

天気は結構雨が降るようなのでピッチコンディションも悪くなりそうです。北京国安はリーグ自体があまりピッチの状態が良くない中で日々試合をしているように見えたので、もしかすると北京国安の方が芝が乱れていることに慣れていると思います。

 

✱10番シージエは欠場することが判明しました。
もう完成してしまったので受け止めてください。
恐らく26番が代わりに入ると思います。あとでTwitterで特徴を載せます。(5/20 20:00編集。)

 

さいごに

“浦和レッズの未来が懸った一戦”です。
私が煽らなくてもテンションの高い雰囲気になることは間違いありませんが、隣の仲間より少し大きい声で声援を送ってみる。隣の仲間より少し大きい拍手をしてみる。これがスタジアム中で連鎖していけば、もっと圧倒的なホーム感が毎試合出るのになぁと思っております。”お客様感”ではなく、”勝たせる感”を360度から浴びせる。これがアンフィールドでリヴァプールから学んだことで最近興味津々なことなので笑。
浦和はJクラブで唯一”勝たせる感”を浴びせることができるクラブだと思いますので、プレビューらしくありませんがみんなで後押しできるといいですね。

 

ACLに相応しいゲームと雰囲気を楽しみたいですね。

 

私は蔚山現代FCのプレビューもう準備してますから必ず突破でお願いします。

 

今回はACLで対戦相手の情報が少ないので読んで頂いた方は内容に関係なくリツイートお願いします。そして、引用リツイート等々で #浦ビュー とつけて拡散、宣伝お願いします。

 

浦議さん経由で読まれた方はupが遅れて当日upなので見て頂ける方限られますが、よろしくお願いします。

 

長文ありがとうございました。

 

 

浦ビュー

初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ux1JmiTaYbsMArM

 

コメント

  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:49.98.141.162 )

    安定のサンドバッグですかね。

    このコメントに返信

    2019年05月20日 23:04

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:49.98.141.162 )

    負けたら終わりな試合で闘わないキャプテンは出すなよ。

    このコメントに返信

    2019年05月20日 23:05

    • 3.1 匿名の浦和サポ(IP:1.79.84.232 )

      0-0予想ですね♪
      わかります

      2019年05月21日 08:01

  3. 4 ニセの浦サポ(IP:61.25.140.90 )

    攻撃?得点の匂いがしない、守り切るオリベサッカー?
    その中心の10番が、後半最初の交代か?またしても。
    交代で、出て来る選手が後始末。楽しみだなって
    試合観れる人は何割かな?シュート、ポゼッション、走行距離
    上回れるか?ジャンジャン。

    このコメントに返信

    2019年05月20日 23:46

  4. 5 匿名の浦和サポ(IP:119.106.92.180 )

    「個人的には清水戦ジュビロ戦の11人が最適だと考えています」に同意します。

    このコメントに返信

    2019年05月21日 01:11

  5. 6 匿名の浦和サポ(IP:49.97.97.220 )

    1点取られても相手からしたら何ともないのか。嫌な試合

    このコメントに返信

    2019年05月21日 01:17

  6. 7 匿名の浦和サポ(IP:42.146.112.197 )

    とにかく勝つ。
    勝ってくれ。

    負けたら織部もいよいよ用無し。
    使えん選手たちも。

    このコメントに返信

    2019年05月21日 02:14

  7. 8 匿名の浦和サポ(IP:111.239.67.78 )

    立ち上がり、奴らよりも先にシュートを。そうすれば、”勝たせる感”は更に上がる。いつもより30分早いKOだけど、行こうよ埼スタ。降り続く雨も必ず止むさ。

    このコメントに返信

    2019年05月21日 04:55

  8. 9 匿名の浦和サポ(IP:163.49.201.141 )

    鈴木大輔の対人の強さが光る試合になると思う!大輔頼んだよ!

    このコメントに返信

    2019年05月21日 07:33

  9. 10 匿名の浦和サポ(IP:1.75.10.96 )

    ターンオーバーしたからと言っても、決して有利に働く事はない。
    湘南戦で笑顔でスタンド観戦していたレギュラー組! スタンドでも本当に戦っていましたか?
    今日の1戦は、必死で戦う表情を見せて挑んで欲しい。おちゃらけた笑顔は不要。

    このコメントに返信

    2019年05月21日 07:44

  10. 11 匿名の浦和サポ(IP:126.247.84.86 )

    詳細なプレビューありがとうございます!
    どうやら、本日も熱っぽいので、仕事早退いたします。

    このコメントに返信

    2019年05月21日 07:52

  11. 12 匿名の浦和サポ(IP:106.133.95.205 )

    戦術やシステムも大事な事でしょう。
    それよりも単純にがむしゃらに戦う姿勢が観たい、たくさんの人が埼スタへ駆けつけるだろう。

    ドMサッカーもやむなしだが勝てばみんな御の字なんだから。

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    2019年05月21日 08:35

  12. 13 匿名の浦和サポ(IP:106.173.221.168 )

    劉歓はリューファン、王子銘はワンツーミンが多分読み方としては近いかな
    プレビューでも書いてるけど、相手の守備陣の質、特にGKの質に関しては優位性があると思うんで、湘南戦の長澤ゴールみたいに、相手のDF陣がセットしきっちゃう前にサイドからワンタッチでつなぐプレーを意識してほしいな、事実ブリーラム戦で北京はそういう形から裏取られて失点してるし
    特に左の山中レベルなら止めなくても精度の高いボール蹴れるんで、足元足元じゃ無しに瓦斯戦の最後の森脇ゴールみたいな展開を混ぜていってほしい
    あとは雨がどうなるかなあ、、、ファブリシオのミドルはハマりやすくなるかもしれないんで天下の埼スタの水捌けに期待
    なんにせよ大一番ですね!しっかり突破決めてほしい

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    2019年05月21日 11:08

  13. 14 匿名の浦和サポ(IP:219.111.52.127 )

    とにかく今日は試合が終わるまでは不満は一回飲み込んでチームもサポも同じ気持ちで勝利を目指しましょう!

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    2019年05月21日 11:08

  14. 15 匿名の浦和サポ(IP:180.15.255.27 )

    向こうは1点取ったらだいぶ楽だな。CSの鹿島戦みたくて嫌な感じ。
    こっちは0で抑えるか2点取るか。どっちもきつい。

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    2019年05月21日 14:04

  15. 16 匿名の浦和サポ(IP:1.75.233.33 )

    取り敢えず1点取らせてからエンジン全開で熱い試合が見たい。

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    2019年05月21日 16:58

  16. 17 匿名の浦和サポ(IP:141.0.9.234 )

    北京の試合、10試合もご覧になっているとか。
    頭が下がります。

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    2019年05月22日 07:43

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