浦和レッズについて議論するページ

今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。

 

2019 ACL第5節 レビュー
ブリーラム・ユナイテッドFCvs浦和レッズ 1-2。

 

いつも読んで頂きありがとうございます。

 

この試合はグループリーグ突破へ。最終節のホーム埼スタで大一番を迎えるために結果を残さなければならなかった重要なアウェイのブリーラム戦でした。結果は見事3ポイントゲットしました。他会場の結果も踏まえて、これ以上のテンションを上げようのないシュチュエーションを最終節のホーム埼スタで用意することができました。今回は勝ち試合のレビューですので、多くの方に最後まで読んで頂ければなぁと思います。

 

では、レビューを始めましょう。

目次
~スタメンと基本システム~
~またもやバンドヴィッチ監督のプランミス~
~全てが詰まった先制点~
~ドSな浦和~
~大輔先生から武藤へ~
~オリヴェイラが施した対ブリーラム対策~
~失点シーン~
~多くの選手が関わった2点目~
~槙野らしさ武藤らしさ~
~山中の非ボール保持の対応の変化~

 

〜スタメンと基本システム〜

浦和はマウリシオから岩波に変更のみ。
ブリーラムは、直近のリーグ戦からは細貝が登録外のためベテランのキャプテン8番スチャオを起用しました。

 

またもやバンドヴィッチ監督のプランミス

埼スタでの前回対戦では、浦和をリスペクトしすぎて本来の戦い方ではなく早めに撤退して浦和にボールを保持させたのが結果的に大敗を招いてしまったのがブリーラムでした。ホームでは勇気を持ったプランで浦和に襲いかかってくるだろうという戦前の予想でした。見事に予想通りでした。しかし、今度は浦和をリスペクトしなさすぎました。つまり、ブリーラムは5-2-3(3-4–1-2)で挑んできました。これが本当にブリーラム的に大失敗だったと思います。(正確には1トップ下に2FWという配置でしょうけど、3枚横並びの機会が多かったので今回は5-2-3表記でいきます。)
前回対戦の反省を生かして、ホームでの優位性を生かしてのこのシステムで挑んだのだと思いますが大失敗でした。

 

大失敗の原因は今回は2つに絞りました。

 

原因① 中盤が2枚

中盤が2枚でしたね。8番と26番の2人でした。
ピッチの横幅を2人でカバーして突破させないのは先ず不可能です。それならば後ろの5枚のカバーが重要なのですがブリーラムの左右CBは縦スライドが積極性がなく上手でもないという短所を抱えるチームなので実質的に中盤2枚で横幅すべてを管理することとなりました。

 

それに追い打ちをかけたのが、

 

原因② 前線3枚が規制をかけられなかった

中盤が2枚の分、前には人数を予めかけているのでいつも以上に前から誘導してハメてくれないと厳しいことは分かっていたはずです。しかし、相当ゆるゆるでした。距離間も遠かったですし、連動の連続性がなかったので1人が出ても続かずパスを繋がれる一方でした。プレスバックも淡白だったのもかなりのダメージでした。

 

うまく行かなったブリーラムの原因を念頭に入れつつ浦和がどう戦っていたのかを言及してみたいと思います。

 

〜全てが詰まった先制点〜

先制点は全てが良かったと思います。
このゴールは必然だったと思います。
一連の流れを振り返ってみたいと思います。

 

ブリーラムが最終ラインからビルドアップを開始したところからです。

▶︎左IH長澤がパスが先に動くのではなく出されたものに対して自分が出ていきブリーラムの右CBにプレスします。プレスのタイミング、コース、距離が最高でサイドにパスを出させます。

 

▶︎右WBに渡ったボールを山中が長澤に連動して前からプレスに出ます。ブリーラムの右WBに無理矢理蹴らせます。

 

▶︎そのボールを青木が回収して胸トラップで長澤へ落とします。長澤もダイレクトで中央のエヴェルトンへ送ります。中盤の3枚がダイレクトでパスが効果的な良い距離間でパスが繋がりました。かなり良かったと思います。

 

▶︎エヴェルトンは左から長澤からのボールがやってきて、前を向いて反対側を見るとすぐにブリーラムの中盤2枚の脇でパスコースを武藤が作ってあげています。得点に繋がったシーンなので言及しますが、ブリーラムが中盤3枚だとしたら、もう少しサイドでパスコースを作らないといけなかったと思います。それが見事に2枚なので、浦和にとってはよりゴールに近い方で起点が作れました。

 

▶︎エヴェルトンは武藤へパスします。武藤はワンタッチで前を向きます。すぐに前を向くことで相手選手に簡単に飛び込まさせないことに成功します。

 

ここまでの一連の流れの間ずっと興梠は中央CBと駆け引きしていました。ラインを下げさせることから始めて足元で受けるか、背中で消える動きをしようかと秒単位で興梠は相手に影響を与えていました。

 

▶︎そして、ワンタッチで前を向いた武藤へは沢山のパスコースがありました。①サイドの森脇も高い位置を取れている。②挑戦すれば興梠へのスルーパスも出せる。③横パスでエヴェルトンに出せる。④切り返せば山中へのサイドチェンジもできる。

 

▶︎結果的に武藤が選んだのは③。エヴェルトンへの横パスです。サイドへ広げるよりは中央から攻めてみようというのは、開始の3分の攻撃として正解な選択だったと思います。

 

▶︎エヴェルトンはワントラップからすぐに興梠へパスを送ります。中央CBと激戦していた興梠は最後の最後でマークから外れてトラップから冷静にシュートを決めました。GK目線でもこの振り方だと片方に限定するのは厳しかったほど興梠らしく決められたと思います。

 

何故ブリーラムは中央が割れたのか?
何故興梠はあの位置でボールを受けられたのか?

 

1つ目は、ブリーラムが中盤2枚なので武藤とエヴェルトンの関係性からの興梠へのパスを封じられるほど人数をかけられなかったこと
2つ目は、興梠の中央CBとの一瞬も止まらない駆け引きで相手に影響を与えたこと
3つ目は、長澤選手です。

 

ここまでの説明では、長澤はエヴェルトンにダイレクトでパスを送ったただけの選手になっています。
その後、長澤はどこで何をしていたのか?

 

長澤はブリーラムの右CBに影響を与えていました。

 

今回は、最終的に興梠がパスを受けられた中央CBと右CBの間の距離を場面場面で切り取り長澤が右CBに影響を与えていたことを証明してみたいと思います。定規で測りました。距離は私のPC基準で測定しているのでcmです。

 

•長澤からパスを受けたエヴェルトンがトラップしたとき•••2.6cm

 

•武藤へパスを送り、武藤がトラップしたとき•••1.0cm (つまり、ボールがどんどん反対サイドに広がったので右CBが中央CBへの距離を狭めに行って興梠へのパスコースを消しにいった結果が1.6cmカットだと思います。)

 

•右CBが長澤を直接視野で確認した時•••1.3cm
(初めて長澤の存在を直接見ましたが、距離はそれほど変わってはいません。)

 

•すぐ直後•••2.6cm
(本当にすぐです。私が再生して休むことなく停止をすぐ押した直後です。その間に倍も開きました。中央CBが特別に離れたわけではなく、右CBが長澤を直接見たことによって止まってしまいました。)

 

•武藤からエヴェルトンへ横パスしてトラップしたとき•••4.0cm (完全に開きました。もう興梠へパスを出しても寄せきれないぐらいのスペースができています。)

 

そして、エヴェルトンが興梠へパスを送ったのに対して2人のCBはボールに触れることはできずに興梠様が決めています。

 

このゴールの決定打は何かと言われたら興梠のスキルが大きいかもしれませんが、要因の一端としてブリーラムのシステム上のミスと長澤の相手に影響を与えるポジショニングを奪ってからすぐに取れていたことが深く関わっていると私は思いました。

 

先制点のシーンを映像で確認してみましょう。
2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画①
https://note.mu/api/v2/attachments/download/c3d79535e1e454ab9f919b0d47b2d69c

 

〜ドSな浦和〜

ブリーラムはとにかく中盤2枚の負担が大きすぎました。4分20秒では浦和の右サイドからのサイドチェンジで左サイドへ広げました。ブリーラムは中盤2枚なので一生懸命スライドしなければいけません。というのも、サイドでは浦和は山中、長澤、興梠の3人に対してブリーラムは右WBと右CBの2人で、中盤の1人が反対サイドから一生懸命スライドしなければ数的同数を作れません。やっとの思いでスライドできて3vs3の数的同数を確保できたのに浦和はその心をへし折ります。武藤が中央から斜めに走ってパスコース役となり4vs3の数的優位を作りました。ボールホルダーの山中は冷静に武藤へパスを出して中央CBが遅れるようにアタックしてファールを犯してしまいます。

 

映像で確認してみましょう。
2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画②
https://note.mu/api/v2/attachments/download/8179efb72d6b87a96ecbc25dc62e7f26

 

中盤が2枚だったことにこの試合は尽きるのですが、浦和はここから怒涛のドSぶりを披露してブリーラムを振り回し続けます。

 

〜大輔先生から武藤へ〜

浦和の右サイドの菱形は今が旬というか、グループとして良い状態にあると思います。左サイドは興梠が中央に位置する機会が多いので、大輔先生のように槙野と興梠を絡めた菱形を形成するにはすこし遠くなるのですが、興梠、長澤、山中のトライアングルがかなり関係性を深めていると思います。

 

今回は、右サイドの菱形を見てみます。

常に本来は大輔先生に前へ向かせてはならない9番のジェイテッドでしたが、後手後手な対応で4vs3の数的優位を常に作れていました。

 

先ずは、0分50秒のシーン。

エヴェルトンが上がることで中盤を引っ張っておいて武藤が中盤の脇へ降りて大輔先生からのパスを受けました。菱形から紙飛行機型?になりました。

 

今度は6分54秒のシーン。
これも先ほどと全く同じです。
エヴェルトン引き連れる→武藤降りる→武藤受ける。

 

前回とは違うのは、武藤に対して後ろから左CBが一緒に寄せに来ました。浦和としてはまだ開始6分だったので自分たちがこうしたら、ブリーラムはどう出るの?と実験的に色々なことをしていたと思います。

 

大輔先生目線で言えば「武藤が降りたのに対して左CBも一緒についていったのかぁ。じゃあ次は、左CBの背後へ蹴ってみよう。」となったはずです。

 

それが4分後の10分55秒に訪れます。
またもや大輔先生がボールを持ったところからエヴェルトンが前に出て武藤が降りたタイミングで大輔先生は、左CBが釣り出されて出てくると予測している背後へエヴェルトンに蹴りましたが、ブリーラムも流石で背後から消すことを優先していて左CBは釣り出されずにカットしました。

 

以上の3つのシーンを図ではなく映像で。
2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画③
https://note.mu/api/v2/attachments/download/9149cc692e2e3070b4b9c5bc193ace0b

 

 

おそらく実験的なボールを何度か繰り返していたはずですが、そっちがダメならこっちと相手に常に選択肢を与え続けられることができていました。

 

大輔先生の単純な足元のパスコースはシステム上だと、青木とエヴェルトンと森脇が多くなるのは当然です。
しかし、菱形の対角の相手(大輔先生→武藤)にパスを出せるのは強いチームの証拠です。

 

今日は縦パスが多かったなぁという印象はおそらくここから生まれていると思います。
浦和が菱形の関係性や常に選択肢を相手に与え続けていたことも勿論ですが、ブリーラムが中盤2枚であったことも忘れてはなりません。

 

鈴木→武藤へのパス回数は18回で鈴木がパスした中で最も多い回数です。

 

鈴木→武藤 18回
鈴木→岩波 15回
鈴木→森脇 13回
鈴木→エヴェルトン 12回

 

データを見てもしっかり大輔先生→武藤間は開通していることが分かります。菱形と紙飛行機型?ですかね。

 

ちなみにパス回数が最も多かったのは、大輔先生の72回です。パスを最も受けていたのも大輔先生の69回です。
司令塔は、森脇から大輔先生へ変わっていったようです。

 

更にちなみにでいうと大輔先生→武藤の左サイド版で槙野→興梠のパス回数は5回です。これも前述しているように興梠が中央に位置する機会が多いためなので、やはり開幕当初から言及し続けている通り武藤がどれだけ働いて相手を崩壊させて興梠様に何回みんなで届けられるかがチームの重要な点だと改めて思いました。直近3試合はそれができているから面白い内容を作れています。

 

〜オリヴェイラが施した対ブリーラム対策〜

浦和は非ボール保持時は最近の3試合から変更して武藤を2列目に降ろして5-4-1を形成しました。両SHを担った武藤と長澤は内側(ハーフスペース)を立ち位置の軸にボックス幅で4枚を並べていました。この変更は確実に対ブリーラム対策だったと思います。ブリーラムは内側(ハーフスペース)を経由しながら、サイドから攻撃を仕掛けてくるのが特徴的なチームなので中盤を3枚ではなく4枚で使われたなくないスペースを先に消しておくのは良かったと思います。ブリーラムも巧みなチームで消されたとしてもラインを超えて経由されたシーンが3度ありましたが、その時は槙野と大輔先生がそれぞれ出て行って前を向かせず対応しました。

 

〜失点シーン〜

失点シーンは先制点から直後でしたし、浦和が掴んでいた内容をブリーラムに渡すキッカケになりそうだった点において残念だったと思います。

 

山中がPJに奪われたところからのカウンターでしたが、みんなセオリー通りの対応をできていたと思います。ただ、PJが右サイドへ振ったときに中央にいた9番のジェイテッドが大外のファーサイドへ流れていました。セオリー通りならGKとDFラインへのスペースを先にに消しておくのでいいのですが、中央CBの岩波は背後にもニアにも自分のマークする選手がいない状態だったので、マイナスのボールに予測をつけておいた方がこのシーンでは良かったのかなと思います。

 

この点に関しては、下がりながら守備する浦和に対してしっかりマイナスのクロスを無駄なく質も伴ったブリーラムの一連の攻撃が優れていたと思います。
一応動画で確認してみましょう。

 

2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画④
https://note.mu/api/v2/attachments/download/149cb854d5403a7965855ce80d7ddaa0

 

〜多くの選手が関わった2点目〜

2点目も得点するべくして得点していると思います。
西川からのフィードから始まっているのも浦和のこの試合の出来を象徴していると思います。では、説明してみたいと思います。

▶︎西川からサイドに開いたら大輔先生へ優しいフィードを送ります。この時点で既に前線3人を通過しています。

 

▶︎その前のシーンで中盤の3人が流動的にポジションチェンジしていたので、青木が右IHになっていました。青木はそれをしっかり認知して相手に影響を与えようとブリーラムの左CBへ向かって走りラインを下げさせてライン間を広げさせます。

 

▶︎ピン止めされた左CBは降りる武藤に対応できずに大輔先生からのパスを武藤が受けます。

 

▶︎武藤はすぐに前を向き対峙する26番のマイカミに寄せることをさせません。大輔先生はすぐに内側に入って武藤の次のパスコース役にもなりました。

 

▶︎そして、内側の大輔先生へパス。ブリーラムは中盤2枚で絞らざる得ないので横パスで振れば反対サイドは視界良好になります。

 

▶︎大輔先生から横パスをエヴェルトンが受けて中盤2枚を置いていきます。

 

▶︎エヴェルトンは興梠へ斜めのパスを送ります。興梠は一度下がるように収めてブリーラムの右CBを釣り出します。

 

▶︎そのときに左サイドでは山中がしっかりと高い位置を取って張っているのでブリーラムの右WBは右CBが釣り出された本来のスペースを埋めるか、山中にすぐに対応できる今のポジションを取るかの選択を迫られます。興梠は右WBの出方を確実に見ていたと思います。その逆を取ればいいので。

 

▶︎結果的に右WBは山中にすぐ対応できる現状維持のポジショニングを選択したので、興梠はターンして中央を見てエヴェルトンはパスを送ります。中央CBトゥニェスが先にカットするも不運にも8番に当たってしまいゴール方向にボールが流れたのをエヴェルトンは見逃さずにガードしながら武藤へ届けて武藤がワンタッチからの逆足の左足でゴールを決めました。

 

全員がそれぞれそこにいたから生まれたゴールだと思います。ゴールシーンを説明するのにこれほど多くの名前を挙げられることが良いゴールであることの証拠だと思います。1-2で試合を勝ち越します。

 

映像で確認してみましょう。
2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画⑤
https://note.mu/api/v2/attachments/download/62e8b4608256a63bf557a9144df034ad

 

〜槙野らしさ武藤らしさ〜

25分55秒のシーンは槙野らしさ全開の良いプレーでした。ブリーラムが中盤2枚であったことと中央CBが興梠に影響されて先に動いてしまったのが原因とはいえ、槙野から本来の中央CBの空けた背後のスペースへ武藤へ合わせる素晴らしいロングパスを送りました。3点目かと思われる良いシュートでしたが惜しくも止められてしまいました。槙野がロングパスを送るために少し持ち上がった時に青木がすぐに槙野のポジションをカバーしていたことを忘れてはなりません。

 

2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画⑥
https://note.mu/api/v2/attachments/download/a342eecea9aa403009ee355e56f6e104

 

〜山中の非ボール保持の対応の変化〜

清水戦を転機にジュビロ戦でも修正を加えて、ブリーラム戦でも新たな修正は加えてきました。
それは先制点にも繋がったシーンもそうですが、山中の縦スライドの積極性です。いつもなら、長澤にその負担を負わせて後ろに自制しがちな山中でしたが、この試合ではWBにパスが出たらどの位置でも自分がプレスに行くタスクがあり、当たり前のようにできていました。長澤の守備については開幕当初から変わってきていると何度か言及していますが、ここに来て山中も変化を加えてきました。ときには自制しないとまずい試合、状況も出てくるでしょうが、正しい道にチームが進んでいることを象徴するようなシーンだったので言及しました。まだハッキリしたものは分かってないので経過を見守りながらまたいつか言及できたらなと思います。

 

〜プレビューからのレビュー〜

やはり、プレビューしてきた良かったなと思ったシーンを紹介します。プレビューでは、右WBの守備時の身体の向きが悪く、マークする相手に身体をむけるので内側からボールを通せばロングボールを通しやすいと言及しました。その通りに右WBは何度も背後を取られました。

 

15分43秒では、岩波から山中へ右WBの背後へ通すロングパスを送り惜しいチャンスを作りました。岩波の武器も生かしていたことも良かったと思います。リプレイで右WBの身体の向きを確認できなかったのが残念でした。

 

78分12秒では、柴戸から山中へのグラウンダーのスルーパスでした。山中が右WBの身体の向きを見て内側に通せと指示していますね。流石です。

この写真でよくわかります。山中の目の前の選手が右WBです。

 

ちなみに参考になるかは分かりませんが、岩波から山中ではなく、反対サイドの森脇へ背後のロングパスを送った時は背後を取れそうでしたが、上手く左WBササラックが抑えていました。そう考えると右WBの弱点すぎる弱点だったのかなと思いました。

 

映像でも確認してみましょう。
2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画⑦
https://note.mu/api/v2/attachments/download/ea8af1347b96ee11ffab2ceb59f711d1

 

〜後半〜

後半についても言及すると大変なので簡単にまとめます。

 

流石にブリーラムも修正してきて後半開始から5-3-2に変更しました。ブリーラムが前半上手くいってなかったことをこの変更からもよく分かります。

 

システム変更によって安定度を取り戻したブリーラムがボールを保持できるようになりました。それに合わせて浦和が後ろに重心を置き始めて、失点しないことを優先し始めました。更に浦和は慣れない疲れも加わったと思います。

 

70分に長澤と交代で出場した柴戸は良い面も悪い面も出してしまいました。良い面は長澤と同じタスクで右CBにボールが渡ったらプレスに出るをできていたことです。75分12秒のシーンでも右CBにパスが来たからプレスに出てGKに戻させておいて、リターンパスで右CBにパスが来たのでまたプレスに出て途中出場のフレッシュさもあったと思いますが、強く寄せて奪い、そこから興梠の大ビックチャンスが生まれましたが惜しくも決めれませんでした。起点は柴戸からでした。

 

2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画⑧
https://note.mu/api/v2/attachments/download/6d8d01588cf1c5efad70f8b9d83937c1

 

一方で悪い面としては途中出場で元気だったので、単独でサイドの右WBまでプレスに出たのでそれに合わせて全体的にスライドすることとなりましたが、巧みに回避されて反対サイドに横パスで繋がれて反対サイドの広がったライン間へパスを出されてゴール前に迫られました。元気さがあり守備に自信があるが故の柴戸のプレーだったと思いますが、試合状況にそのまま入り込むというのも中盤の選手には必要なのかなと思いました。その意味で試合を壊しに行って欲しい意図で投入したのが荻原だったと思うので、試合を決める3点目を密かにオリヴェイラ監督は狙っていたのだと考えられます。

 

試合はそのまま1-2で終了。浦和がアウェイでちょう貴重な勝ち点3をゲットしました。

 

さいごに素晴らしき映像を2本みて頂きたいです。

 

①武藤らしさ全開の抜群のマークの外し方と大輔先生との意図の共有の素晴らしい映像です。(武藤ファン必見です。何十回リピートしても飽きません。)
2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画⑨
https://note.mu/api/v2/attachments/download/78dd5d812641604525f3fb0969770879

 

②フィールドプレーヤー10人全員による32本のパスです。

2019 ACL第5節 ブリーラム戦レビュー動画⑩

 

ちなみに32本目の槙野のラストパスに対しても右WBは身体の向きが外ですね。

 

さいごに

今回も様々な視点で言及することができたと思っています。ACLで試合を見ることができていない浦和サポーターもリーグ戦よりは多いと思いましたのでできる限り試合の絵を想像しやすいように細かく書いてしまったので長文になってしまいました。
北京国安戦は本当に今から考えるだけで鳥肌が立つ埼スタの雰囲気になると思います。私自身も真剣に大真面目に北京国安のできる限りの把握をして提供できるようにしますので、今のうちからお知り合いや、観戦仲間にこのコンテンツのこと紹介しておいてください笑。読んで頂いてこそなので。
とにかく勝ってよかったです。相手のミスも含めて今季最高の前半戦でした。そして今季最高の試合だったと私は思います。 本当に長文ありがとうございました。

 

面白ければ、Twitter上でリツイートや引用リツイート等々で #浦ビュー とつけて拡散、宣伝して頂けると嬉しいです。

 

浦ビュー

初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ux1JmiTaYbsMArM

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コメント
  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:1.75.235.197 )

    慎三、武藤
    21日に繋げるゴール
    Thank Youです
    エヴェルトン、アシストThank Youです
    名古屋、湘南倒して21日❗

    このコメントに返信

    2019年05月10日 11:38

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:1.75.235.197 )

    槙野、あす誕生日
    日曜、母の日
    ゴール後のパフォーマンス
    お母さんへ電話かけるポーズしましたね
    明後日、ゴールしたら やるのかな?

    このコメントに返信

    2019年05月10日 12:02

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:163.49.213.73 )

    槙野どうこうの議論は別に、大輔先生の左も見てみたい。

    このコメントに返信

    2019年05月10日 13:39

    • 3.1 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

      アウェー全北戦で、ハーフタイムで槙野が退いて鈴木が左に回った時も、鈴木は結構攻め上がっていたよね。左右どちらでも遜色なくプレーできるみたいだね。

      2019年05月11日 18:38

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:123.255.130.35 )

    この記事を無料で読めてるのが申し訳ない。

    このコメントに返信

    2019年05月10日 14:03

    • 4.1 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

      浦議から離れて単独のHPとして立ち上げても、500円くらいなら契約したい。

      2019年05月11日 18:28

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:42.144.64.6 )

    めちゃくちゃ分かりやすいし、どこを注目してサッカーを楽しめばいいのか自分になりに把握できる、そんなレビューでした。

    次も楽しみ。

    このコメントに返信

    2019年05月10日 15:36

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:106.180.21.123 )

    誰が書いているんですかね。
    かなりの戦術家?

    このコメントに返信

    2019年05月10日 18:05

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:219.111.52.127 )

    今回も楽しめました。試合はLIVEで楽しんでからこのコラムを読んでもう一度試合を見るが今年の楽しみになってます!

    このコメントに返信

    2019年05月10日 18:47

  8. 8 匿名の浦和サポ(IP:106.180.6.116 )

    無駄な根性論とか、選手の気合が足りないとか、そういう不毛な議論に陥らない点が、この分析の良い所です。これを無料で開示頂いているのは凄く有難いし、感謝したい。

    このコメントに返信

    2019年05月10日 20:48

    • 8.1 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

      浦議を見ている人たちのサッカー観戦IQの向上に貢献しているのは間違いない。

      2019年05月11日 18:44

  9. 9 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

    浦ビューさんはご自身のことをプロではないとおっしゃっているのだけど、分析に関しては完全にプロの域に達しているのではないかと思う。元プロ選手でも、ここまでは見れない人って多いのでは?

    このコメントに返信

    2019年05月10日 22:03

  10. 10 匿名の浦和サポ(IP:27.91.85.82 )

    サポーターはチームの勝利のためにサポートする立場なのでチームがうまく行っていなければ意見するのは大事だし、当然必要だと思う。ただこういう掲示板での発言では負けるとすぐヤメロ、イラネなどの発言が多くなるので、本当にチームが悪い状況なのか、選手が悪いのか、監督が悪いのかを冷静に判断する材料としてこういう企画というか取り組みはとてもいいと思う。
    (まあヤメロ、イラネは冷静でないから出るんだけど・・)

    このコメントに返信

    2019年05月11日 11:19

  11. 11 匿名の浦和サポ(IP:223.216.231.20 )

    浦ビューさんはサッカー経験者なんじゃないかなあ。

    このコメントに返信

    2019年05月11日 14:17

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