コラム

『デザインされたCKに要注意』ACLブリーラムvs浦和プレビュー【浦ビュー】

今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。

 

2019 ACL第5節 プレビュー
ブリーラム~ユナイテッドvs浦和レッズ

 

いつも見て頂いてありがとうございます。
最終節のホームを最高の雰囲気で迎える為にも勝たなければならない試合となりました。敵地タイでのブリーラム戦です。前節の全北戦以上に大一番となったこの試合に私も時間をかけてビッシリとブリーラムの経過を見守ってきましたので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。

 

では、プレビューを始めましょう。

 

▼目次
~ブリーラムの最近の結果~
~基本システム~
~前回対戦のレビュー~
~ブリーラムについて知っておきたい6つのこと~
(1)要注意選手たち
(2)デザインされたCKに要注意
(3)トランジションの速さ
(4)ブリーラムの非ボール保持:
(5)ブリーラムの弱点1
(6)ブリーラムの弱点2
~試合の見どころ:
両監督は相手をどう分析してどう対策を講じるのか~
~相手陣地でのブリーラムのボール保持~
~さいごに~

 

~ブリーラムの最近の結果~
5/1 タイFAカップ vsラヨーンFC 3-1◯
4/28 タイリーグ第8節 vsラーチャブリー 2-1◯
4/24 ACL第4節 vs北京国安 0-2~~
4/19 タイリーグ第7節 vsトラートFC 1-1△
4/9 ACL第3節 vs北京国安 1-3~~
4/3タイリーグ第6節vsチェンライユナイテッド 0-0△

 

タイリーグでは8試合で勝ち点16で現在2位。
ACLでは4戦で1勝3敗で勝ち点3の現在4位。
昨年の国内絶対的王者としてはつまずき感のある序盤戦となっていて昨年グループリーグ突破しているACLでもその影響は出ているようです。
ちなみに北京国安は開幕戦以降、勝ちながら内容を上げていきかなり強かったです。ブリーラムが特別悪かった訳ではありません。

 

~基本システム~

 

 

 

 

 

※上の写真が最新でそこから日程を巻き戻しています。
※ 名前の表記は呼びやすい名前で書いてるので実況の方がそう呼ぶかは分かりません。背番号で覚えて頂ければ。

 

不確かな情報で申し訳ないですが細貝選手はACLの外国籍枠の影響で出られないと思います。
1人外国籍枠の25番マイガが退団したので、そこに代わりに入れるのでは?とも思えるのですが、国内リーグではスタメンを勝ち取ったのに北京国安戦では2戦ともベンチ外なので恐らくACLは無理そうですね。残念。

 

赤ペンで書いた選手が主力的な選手です。
複数の選手が複数ポジションをこなせ為、結構メンバーを入れ替えていると思います。
怪我人情報などが把握できてないので正確な情報とは言えませんが、ブリーラム目線で考えた時に対浦和の最適なスタメンを一生懸命考えました。それを予想スタメンとします。これです。

 

 

9番と19番のポジションが代わったり6番が埼スタでの対戦では中盤だったりしています。
その点も全てを把握した上でこの11人、この配置がベストかなと思っています。
あとは、バンドヴィッチ監督が決めるのでそのスタメンを待ちたいと思います。

 

~前回対戦のレビュー~
ACL開幕戦となった埼スタでのブリーラム戦のレビューです。↓↓↓

 

https://note.mu/pepmisha/n/n25e3988e0561

 

90分見直すのは時間的にも大変だと思うので前のめりな方にはこのレビューで振り返ることをオススメします。

 

前回対戦はお互いの直近の試合を見た中でブリーラムが浦和に対してリスペクトして後ろにラインを設定しない以外ブリーラムの方が勝算はあると言及しました。しかし、まさかのそのプランをバンドヴィッチ監督は選択してしまいました。結果的にリーグ戦でもどかしい結果の最中だった浦和を蘇られせる3-0というスコア差になりました。

 

何度も伝えますが、ブリーラムは良いチームです。
バンドヴィッチ監督のプラン選択のミスです。
前回3-0で勝てたから今回も余裕でしょう。というような意見ではマズイです。浦和は連戦でタイに乗り込みますが、ブリーラムは1週間空いた上にホームです。結果、浦和がホーム同様のスコア差で勝てることを望んでいますが、私の中でブリーラムは4チームの中で最も規律のあるチームという評価は変わりません。

 

~ブリーラムについて知っておきたい6つのこと~
ブリーラムについて知っておきたいことを6つにまとめました。前回対戦のプレビューで言及した文章に加えて最新情報も載せています。

 

(1)要注意選手たち
~最重要危険人物は19番 スパチョク~サラチャット~
タイの20歳の選手。主にシャドー。流動的にFWにもなる。小柄。イメージとしては、同国のチャナティップや浦和で言うなら武藤や田中達也のようイメージの選手です。ピッチ上を細やかに動いて掻き回されて厄介という言葉が似合う選手です。国内開幕戦では2得点をマーク。全ての面で優れています。Jリーグに来る日も近いのでは?と思わせる選手です。

 

~やはり輝きが違う77番 ペドロジュニオール~
開幕戦でPJが投入直後にブリーラムは2得点を奪いました。2点目のアシストをマーク。ドリブルであったり一瞬の巧さでは、タイリーグでは1つレベルが違うように見えました。2戦目もバーに当てるなど決まっているはずのチャンスも多く、やはり気をつけなければならないスペシャルな選手です。浦和と対戦以降もゴールゲッターはPJである。

 

~チームを司る26番マイカミ、21番チュオン~
中盤(ボランチ)2枚は開幕戦、2戦目ともに変更せずこの2人を起用した。26番は柏木のようなイメージ?
才能溢れるパスで魅了できる選手です。キッカーとしても優秀です。特に26番マイカミは警戒すべきでしょう。21番チュオンは、ベトナム代表でアジア杯にも出場しています。チュオンは最近スタメンでの出場は減っていますが、北京国安戦では交代出場から15秒で1点を返すアシストを記録しています。

 

~浦和目線で言うと何か苦手そうな9番 ジャイデド~
20歳のタイ代表です。空中戦の起点となっています。槙野とかが対峙するの苦手そうだなぁと思いながら見ていた選手です。IHもできる選手で交代出場から出ても厄介な選手です。

 

~ゴリゴリ圧倒されるWB 6番ササラック~ハイプラコン~
24歳のタイ代表です。イメージで言うと、長友?ドゥトラですかね。小柄ながら前への推進力は見応えのある選手です。6番ササラックも本当に素晴らしい選手で浦和のWBも見習える選手です。両サイドできる選手でもあり中盤もできる器用な選手です。監督としては使いやすい選手です。

 

~軸を支えるスペイン人 5番トゥニェス~
若いブリーラムを支える31歳のスペイン人。左利きでパスの質も高く、トゥニェスからのロングキックから何か生まれそうな予感もあったりします。ブリーラムが勇気を持ってボールを前進できるのはトゥニェスが中央CBだからだと思います。

 

~35歳 キャプテン 8番ヌチュヌム~
第2節途中から出場したキャプテン。どのような頻度での出場か不透明ですが、風格あり小笠原満男選手みたいです。最近は出場増えています。

 

~16歳!!54番スパナット~
驚きました。2002年生まれの16歳です。FWが主戦場ですが、交代出場からクリエイティブに動ける選手でACLの舞台で活躍して世界へアピールさせたくはありません。

 

PJが強烈というのは知っていると思いますので19番のスパチョク~サラチャット選手は本当に要警戒です。すごーーーい良い選手です。対戦する3チームで最も驚かさせれた選手です。

 

(2)デザインされたCKに要注意
現代サッカーにおいてCKを工夫(デザイン)しないチームなどいないのですが、素人目線の私でいうと目に見えて大きな変化がないとデザインされているものだと気づきにくいです。
ブリーラムは目に見えてCKから得点できるようにデザインしてきてます。
セレッソ大阪は昨年ブリーラムと対戦した時にホームとアウェイで合計4失点しましたが、その内3点がCKからでした。セレッソのような痛い目に遭わない為にも注意が警戒であることは間違いありません。

 

 

 

 

 

 

写真のような形です。
GKと並びゴールライン上に密集します。
何かが起きそうですよね。ブリーラムは触ればゴールですからね。キッカーがゴールに直接入るようなボールを蹴ってくるので浦和も誰かが触らないとそのまま吸い込まれしまいます。難しい対応ですね。

 

(2)はここからが新作です。
ブリーラムもこの形のCKをしてくることを対戦相手が警戒してきて、もう1つデザインされたCKを用意してきました。
一言で言えば、「ニアサイドに一斉に走り込み、相手のマークを集め視線をニアに集め、狙う先はファーサイド」です。 ゾーンで守るチームなら関係ないですが、浦和はマンマークで対応するのでニアサイドに寄せられた裏を取られてファーサイドでズドンとやられない警戒が必要だと思います。

 

(3)トランジションの速さ
ブリーラムの試合を見て1番驚かされたのは、トランジションの部分です。特にネガティブトランジション(攻から守の切り替え)。この部分に関しては、川崎や札幌より優れていると思いました。浦和は相手のプレスの強度に苦しみミスをしてしまったり、簡単に相手にボールを渡してしまう傾向があるので、浦和が足元から前進するのであれば、苦戦を強いられるのは予め知っておくべきでしょう。
中3日の試合で、浦和が劇的に変わることは期待しづらいので、ブリーラムのネガティブトランジションを見たオリヴェイラや分析官たちがどういう戦略を用意するかを期待したいです。

 

と、開幕戦当時では書いてたんですね。
開幕戦当時の浦和はパスが繋がらない事態に陥っていたので、相当警戒していてこのように言及したのだと思います。結果的にブリーラムも早めに撤退して前線からプレスすることはしなかったので、助かったとこの視点からは言えます。ただブリーラムの北京国安戦などを見てみるとこの時に思っていたほどネガティブトランジションは速くはなかったです。

 

(4)ブリーラムの非ボール保持:
最前線から奪う方向性を示してくれる

ブリーラムの非ボール保持の対応です。
前述の通り、奪われたら素早いネガティブトランジションから奪い返してしまうので、非ボール保持の時間を減らせています。
ただ、ボールを持たれる時間帯もあります。
しかし、その時のブリーラムの対応の素晴らしさにも驚かされてしまいました。

 

 

例えばこんなシーンです。(ブリーラムは3-5-2です。相手は4-4-2です。)
相手左CBがボールを持った時に77番のPJが左SBのパスコースを切りながらプレスに出ます。
左CBは降りてきたボランチにパスをしますが、しっかり19番のサラチャットがプレスに出てリターンさせます。再びボールを受けた左CBは右CBへパスを出します。それに対して25番のマイガがサイドへ誘導するようなプレスをかけるので、右SBにパスを出します。そのパスが出た瞬間にWB30番のパラがプレスに出ます。ボールが出る前とボールを受けた後の景色が全然変わってしまった相手右SBは闇雲に中央に蹴って26番のマイカミがボールを回収します。

 

連動した守備、誘導させる守備によってすぐにマイボールにすることができるチームです。
最前線の2枚が片方を限定させているので、後ろの選手たちはどこで奪いたいのか理解できます。それに応じて守備対応を行うのですぐに回収できています。
攻撃だけではない部分でもマイガとPJの貢献度は高いです。

 

浦和は札幌戦では興梠や杉本が全く守る方向性を示してくれなかったので好き放題やられました。
ブリーラムから多くのことを学べると思います。

 

と、開幕戦当時は書いてました。
浦和も改善しましたね。
更にここで登場しているマイガ選手は既に退団しています。奪いどころがハッキリ共有できている点は現在のブリーラムもできていると思います。

 

(5)ブリーラムの弱点1
被セットプレーに甘さが出る

 

自分たちのセットプレーは非常にディテールにこだわりデザインされていますが、相手のCKやFKに対しては、甘さ、弱さが出る部分が散見しました。
浦和の長所の部分なので、浦和が試合を決めるならココからかなと思っています。

 

と、書いてますが実際に浦和の先制点はCKからの槙野のヘディングシュートでしたよね。
今回も狙い所の一つです。

 

(6)ブリーラムの弱点2
右CBの14番と右WB15番は守備がルーズな場面がある

 

ネガティブトランジション、チームでの連動した守備は本当に素晴らしいことは述べました。
しかし、押し切られた中でのボックス内の守備の甘さや簡単に飛びついてしまうような癖があり、浦和はできるだけ押し込んだ(ゴール前に迫っている)時間を長く続けたいです。

 

この点については、最近のブリーラムを見ても感じたところがあるので追記します。
ブリーラムは背後にスルーパスを出されることに疎いなという印象を受けました。オーバーラップやインナーラップしてきた選手に対してのスルーパスはいつも以上に効果的だと思います。
更に右WBで起用が予想される15番ナルバディンは守備時の身体の向きの悪さからか何度もロングボールを背後に通されています。画面が見切れてしまって分かりづらかったのですが、恐らくマークする大外の選手に対して身体が向いていて、内側にロングボールを送られたのに対して大外の相手選手は進行方向にボールがやってくるので背後を取られやすいのだと思います。浦和目線で考えれば、森脇から山中へサイドチェンジなどがよくあるシーンですが、ほとんどのサイドチェンジが大外で受けているので、ホームでのブリーラム戦の汰木→橋岡のゴールのようにブロックの背後へサイドチェンジを挑戦的に送ってみてもいいのかなと思いました。ブリーラムは右WB、右CBはかなり脆さがあります。

 

~試合の見どころ:
両監督は相手をどう分析してどう対策を講じるのか~
浦和とブリーラムは直近のシステムから変えなければ3-5-2(5-3-2)のミラーゲームになります。

 

 

単純な噛み合わせだとこのようになります。
お互いが…

 

(1)最後尾は数的優位
(2)中盤は数的同数
(3)最前線は数的不利

 

です。

 

ブリーラムは規律正しくボールを回せるチームです。
浦和も前回対戦以上に意図的にボールを保持するプランにしました。

 

負けたら終わりのホームブリーラムがどのような出方でくるかはかなり注目で、埼スタでは前述しているように浦和にリスペクトしたプランで大失敗しているので変えるか変えないかは注目です。

 

先ずは、ブリーラムがプランを変えてきてホームらしく前から出てきた時の浦和目線での戦い方です。

 

 

浦和の数的優位を確保した最終ラインからのビルドアップですが、前からハメに来たいブリーラムはIHが出てきて3vs3の同数にさせます。浦和としては同数になるので、前進は難しくなる分、中盤は3vs2の数的優位になるので前進できた時の見返りは大きいです。一方のブリーラムはリスクを犯しています。

 

 

中盤が数的優位になるので、上手く前進の手数は増えます。しかし、そうはさせないとIHの19番が規制をかけます。無理なパスではなく効果的でクリーンな前進をできるのか、させないように防げるのかが見所になります。

 

 

一方で清水戦では青木がCBに降りて相手前線4枚に対して4枚をマッチングさせる作り方をしていました。
5-3-2相手に対して青木が降りてズレを作ろうとすると上図のように2人のCBが2人のブリーラムのFWと数的同数になります。ブリーラムはFWからしっかり守備を頑張れるチームなので外側に誘導させる守備をPJらはするでしょう。そうなると、SB化した鈴木と槙野へボールが集まる回数は増えます。SB化した選手へのプレスもブリーラムは基本的にWBが出るのではなくIHがプレスに出ます。SB化した鈴木にIHがプレスに出たとしたら、中盤は数的同数になります。森脇や武藤が中盤に降りたり絞ったりで加われば優位を確保できますが、特に武藤は武藤だからできてしまうのですが、上下動の負担は大きくなりますしゴール前でのチャンスに登場できないことも起きるのかなと思っています。そもそも青木とマウリシオが数的同数のままパスを配給できる自信がめちゃくちゃあるならいいと思いますが、安全にクリーンに前進させる方法としては効果的ではないないと思います。
なので、この試合は3バックのままで前から出てきてくれたら中盤優位になるから頑張って届ける、前から出てこないなら3vs2の数的優位から始められているので運ぶドリブルからブリーラムの次の出方を見てみるを前提条件に試合に入るのがいいかなと思っています。ブリーラムは第3節の北京国安戦で前からハメに行きましたが、レナトアウグストが巧みにズレを作り前に出た分だけ中盤が薄くなるブリーラムの短所を突き勝利を収めています。それからの第4節ではブリーラムが改善して前からハメに行くのは控えて待ち構える出方をしましたので不運なPKになる後半途中まで緊張感のある攻防になっていました。

 

浦和目線ではブリーラムが前からハメにきた場合にどこに人数をかけてどこを基準にしてボールを前進させたいかは最後尾が3枚か4枚かで狙いがすぐに分かりますのでオリヴェイラ監督がどう考えているのか見てみたいと思います。

 

ブリーラムも最後尾からパスを回せるチームなので浦和が非ボール保持の時間は前回対戦に比べると長い時間あるのかなと思っています。その時どのような攻防になるかはこの章の前述した「浦和」を「ブリーラム」に。「ブリーラム」を「浦和」に置き換えて考えるだけです。ミラーゲームですから。

 

浦和と唯一違うのは、ブリーラムは中盤の選手を最終ラインに降ろして4バックにはしません。3枚のままビルドアップを開始させます。つまり、普通なら興梠と武藤で数的不利になりますが、長澤(エヴェルトン)が前からハメにくるのかこないのか。(多分、長澤はハメにきますね。)
浦和の強みとしては、前からハメに長澤が出たとしても浦和の左右CBは縦スライドできて長澤の本来のスペースをカバーできる点です。しかし、そうなると今度はブリーラムの強みが出ます。つまり、「長澤前から出る→槙野が長澤の空けたポジションにパスが出たら行こうと構える→槙野の背後が空く→PJやサラチャットへ背後のロングボールを送る」です。ブリーラムは深さもちゃんと取れるチームという点において私は規律正しいチームであると考えています。中央CB左利きのスペイン人トゥニェスは質の高いロングボール送れます。PJ、サラチャット背後を取るのが上手いです。そのリスクも考えて長澤は前からハメに出るのかを考えないといけません。

 

ここの部分は本当にオリヴェイラ監督がブリーラムをどう分析したかがよく分かると思います。試合前に与えたタスクがうまく行かなければ修正する作業も大一番ではしなければならないので、監督の修正力も試合を左右するかなと思います。

 

バンドヴィッチ監督目線で考えれば、負ければ終わりで前回対戦で大敗している相手なので何十回も浦和戦を見直して、直近の清水戦やジュビロ戦も入念に確認しているでしょうから、浦和の中盤3枚の鎖が解けやすいことも理解しているはずです。その上でどのようなプランを選択してくるのか対浦和対策をどのように講じるのか。2ヶ月間ブリーラムを追ってきた人間としてかなり興味深いです。

 

~相手陣地でのブリーラムのボール保持~
前章では、互いがどのようにファーストプレスを回避するのかがメインテーマでしたが、次はその後の展開です。ブリーラムは相手がブロックを敷いてきたら基本的に内側(ハーフスペース)~外側からの攻撃がメインテーマです。中央は経由地点です。
特に最前線のポジショニングは結構細かくタスクを与えていると思います。内側(ハースペース)に意図的にポジショニングさせることを基本軸にボールの場所や状況に応じて適切に修正できていると思います。
内側~外側でボールを保持する時は左サイドなら左WB、左IH、アンカーか左CBの3人の関係性を必ず作ります。それに対して数的同数以下となったら、後ろが横に戻して反対サイドで同じ作業を行います。
その作業を積み重ねてズレを作り行けると思った時にFWのPJらが手前か、行けるなら背後に関わり数的優位を瞬間的に作って一気にゴール前へ迫ります。ブリーラムも一人一人スキルが高いので安定している守備の浦和との激しい攻防が見られると思います。

 

ラスト3分の1のゾーンに関してプレビューでは特に言及することはできませんが、ブリーラムは深さの取れるチームなのでその点は浦和も念頭に入れておかなければならないと思います。サラチャット本当に怖いんで。同じく怖いのはCK。CK。CK。

 

2019 ACL第5節 プレビュー 動画① ブリーラムCK編
https://twitter.com/v5pvb7cylaea41m/status/1102892005292617730?s=21

 

あとは、ミラーゲームなので局面でワンタッチプレーや身体の向きを意識するだけで大きく打開できると思いますので、浦和らしく質的優位を生かしていくのも絶対に必要だと思います。
気候面では、気温が40度近いみたいです。暑さを考慮したプランを組んでくるかもしれませんね。

 

最後にジュビロ戦のレビューで言及しきれませんでしたが、ポジティブトランジション(守攻の切り替え)において武藤が中央に位置できている意味が効き始めている最近なので苦しい試合展開になったとしても跳ね返せるだけの正しい道筋はあると思います。

 

勝たなければならない試合で試合状況が進むにつれてどう変化していくのか。この試合も様々な視点から試合が楽しめそうです。その一端にこのプレビューを活用して頂ければ嬉しいです。

 

~さいごに~
本当に頑張って下さい。
浦和サポーターとしての気持ちは勿論、このコンテンツ的にACLが続いてくれないのと相当存在価値が薄くなってしまうので、先ずは決勝トーナメントに進んでもらいたいです。もう明日なので、他に言及したかった部分は割愛しますが、心配性なんでまたブリーラムを再度チェックして気になる点があればTwitterで報告しますので見て頂ければなと。

 

タイに行かれている皆さん本当に頑張って下さい。
様々な願いを込めて浦和の勝利を期待しています。

 

読んで頂きありがとうございました。

 

今回はACLなので、面白さ関係なく読んで頂いた全ての方にリツイートして頂きたいです。リツイート、引用リツイート等々 #浦ビュー とつけて拡散、宣伝お願いします。

 

浦ビュー

初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ux1JmiTaYbsMArM

コメント

  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:1.75.208.179 )

    セットプレーとカウンターからの攻撃に注意❗
    さぁ やってやろうぜ。浦和人

    このコメントに返信

    2019年05月07日 01:16

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:1.75.208.179 )

    フライトレーダーで追跡
    昨晩出発、
    羽田空港国際線ターミナル→バンコク行きの飛行機
    現在、太平洋 奄美付近 上空 飛行中

    このコメントに返信

    2019年05月07日 01:33

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:1.75.208.179 )

    熱い赤き同志たちを乗せた飛行機
    無事バンコク、ブリーラム到着を祈る

    このコメントに返信

    2019年05月07日 01:34

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:1.75.208.179 )

    心配
    フライトレーダーで追跡
    東京羽田、名古屋、大阪
    昨晩出発の飛行機
    沖縄付近上空を飛行中

    このコメントに返信

    2019年05月07日 01:47

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:175.132.137.183 )

    慣れない暑さもあって浦和はプラン通りには行かないだろうね。
    しかも浦和は連戦の上、30歳オーバーの選手が多く疲労が心配。
    取り敢えず森脇は連戦になると極端にパフォーマンスが落ちるのでここは宇賀神を起用してくれ。
    それに選手にもサポにも精神的柱である阿部の起用も考えて欲しい。
    とにかく負けた終わり、後先考えず死ぬ気で走り抜いてくれ。

    このコメントに返信

    2019年05月07日 05:45

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:126.193.71.228 )

    ファブリシオ帯同メンバー入り
    待ってたぜ

    このコメントに返信

    2019年05月07日 07:16

    • 6.1 匿名の浦和サポ(IP:153.204.20.82 )

      残念ながらファブリシオは帯同してるけどベンチ入りはしないみたいなんですよね。

      2019年05月07日 08:34

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:119.245.37.223 )

    ホームでの戦いとは全く別のチームだろうね。オリベの勝負強さに期待する。

    このコメントに返信

    2019年05月07日 17:40

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