浦和レッズについて議論するページ

今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。

 

2019 J1第10節 レビュー
浦和レッズvsジュビロ磐田 0-1。

 

いつも見て頂いてありがとうございます。

 

連戦でブリーラム戦に全てのエネルギーを注ぎたかったので、ジュビロ戦のレビューは簡潔に終わらせる予定でした。しかし、あまりにも心ない意見や理解し難い言葉で様々な選手を批判している投稿を見ました。浦議さんの試合中の呟きも匿名ばかりですが、初めて見て深く考えました。これを開いているということはいつも見て頂いてる方が中心だと思うのですが、良ければ今回は普段見てないような人(特定選手を非難してしまった方々)にも見て頂きたいなぁと思っています。その方々に届くかは拡散次第だと思うので先に皆様の協力お願いしておきます。

 

では、レビューを始めましょう。

 

▼目次
~基本システム~
~2枚か3枚か~
~効率的な前進へ~起点は鈴木大輔~
~鈴木大輔の楽しい見方~
~長澤の改善に感動!~
~選手交代の意図~
~勝負の分かれ目ーーカミンスキーの抜群なスキルが勝ち点3をもたらす~
~さいごに~

 

~基本システム~

 

 

浦和は前節から変更しませんでした。
ジュビロは大井とロドリゲスが復帰。大久保はメンバー外でした。

 

~2枚か3枚か~
清水戦同様、最終ラインから足元で前進するプランを組んできた浦和に対してジュビロは5-3-2(3-5-2)でくるのか、5-2-3(3-4-3)でくるのかは試合を始まってみないと分かりませんでした。ジュビロは今節は浦和の3バックとマッチングさせる5-2-3(3-4-3)システムを採用しました。自陣に運ばれたら、5-4-1でブロックを敷きますが、できる限り5-2-3(3-4-3)を維持しながら前から守備する姿勢を感じました。連敗中、大アウェイのチームとしては強気の選択だったと思います。
浦和の最終ラインも試合を数分やってみてジュビロが3枚でハメにくると把握して5分10秒のシーンから青木がCBに降りて4vs3と数的優位を確保したところからボールを前進させようとしました。これが必然的にに数的優位を作れていたことは、試合後の鈴木大輔のインタビューを見れば分かります。
ジュビロはプレビュー通り比較的WBが2列目ではなく3列目(DFライン)と並んで5-2-3のような状況が多かったので、4vs3で数的優位を確保したところからジュビロの薄い中盤の2枚の脇や中央にパスを通して前進させることが狙い目の1つだったと思います。
実際に5分10秒からの流れで5分25秒にマウリシオからジュビロの中盤ボランチの2枚のライン間へ立った長澤へ縦パスを送りました。しかし、後ろの中央CBの大井が背後から潰して奪取しました。精神面だけではなく大井は縦にも強く勇気を持って前に出ていける選手なのでジュビロ的に待望の復帰でしたし、大井がいたからこその名波監督は強気のプラン選択をできたのではないかと思います。ただ、長澤のポジショニングは良かったと思います。長澤といえば、開幕戦からボールを貰いたがりで繋ぐときに寄ってしまう傾向があったのですが、このシーンでのポジショニングは良かったです。長澤は改善されたと思います。それ以上に大井が良かったので厄介な選手が復帰しちゃったなぁと思った序盤の5分でした。

 

~効率的な前進へ~起点は鈴木大輔~
鈴木大輔はこの試合凄まじかったです。アルビレックス新潟時代から鈴木大輔の発する言葉に納得感があり、プレー同様賢い選手のイメージでしたが、スペインで学び、吉田達磨氏らの教えを受けてきた素晴らしい選手が浦和にやって来ましたね。どこで数的優位を作れば良いのかを理解して前半途中から試合終了までずっーーと青木やマウリシオやエヴェルトンにポジショニングの指示を与えていました。ジェスチャーでしか確認できできていませんが、効果的で的確な指示を出せていたように見えました。
今回のレビューは鈴木大輔が凄かったんだぞスペシャルになると思います。

 

10分50秒のシーンから。

→ベースとなる3-5-2の基本システムからビルドアップを開始します。

 

→最終ラインに数的優位を確保する為に青木が降りて4バックを形成させます。ボールは槙野が持つ。

 

→鈴木がジュビロの最終ラインに影響を与えるポジショニングを取ります。本来の3-5-2なら森脇がポジショニングするところにSB化した鈴木がポジショニングします。なので森脇は右内(右ハーフスペース)に絞ります。そうすることにより、ジュビロの最終ライン5枚に対して浦和は6枚になります(右から鈴木、森脇、武藤、興梠、長澤、山中)。つまり数的優位です。

 

→で。この赤マルに注目します。拡大すると……↓↓↓

 

→6vs5で数的優位なので、どこかで2vs1を作れているはずです。このシーンでは右サイドの鈴木と森脇の2人とジュビロの左WB小川で2vs1になっています。
小川目線で考えると動きづらく、片方に寄るともう片方にパスを出されます。どちらかと言えば中央に近い森脇をセオリーでは良く監視しておくと思います。
しかし、例えば、今ボールを持っているマウリシオから鈴木にパスが出たら小川はプレスせざるを得ないです。そうなると、小川の背後、森脇の前にスペースが広がるので、鈴木も寄せられる前にスルーパスを送ります。そうなると、ジュビロは一つズレてまた一つズレてと興梠たちのマークに混乱します。
そのような未来を容易に想像できるので小川はどっちか片方に限定することはできないです。

 

これが、常々言及している相手に影響を与えるポジショニングだと思います。
○開幕戦から振り返れば長澤は前章でも言及した通り改善されて、ボールを触りたいのを我慢してジュビロのライン間に入りボールに触ってはいませんが相手に影響を与えています。(長澤の改善にこのコンテンツを続けてきて良かったと感動しています。)

 

○更に清水戦からの変更点として、清水戦では両WBが常にサイドに張り続けていました。それが効果的なこともありますが、今回鈴木がSB化して高い位置を取ったおかげで森脇も内側でボールを受けることを思い出しました。

 

残念ながら、この後マウリシオは鈴木や森脇にパスを出すことなく左側に展開して、槙野から広げようとしましたが奪われてファールをしてしまいました。折角、鈴木が良いポジショニングを取れていたのでマウリシオは挑戦しても良かったかなと思いました。

 

ほとんど同じ並びで25分55秒に前述した流れでマウリシオから高い位置を取った鈴木へパスを出しています。その時は即座に小川がプレスに出て、森脇もそれによってできたスペースへスルーパスを要求しましたが、鈴木は出せずマウリシオへ戻しました。
マウリシオのパスの弱さもありましたが、そこから攻めるという目標を設定すれば、できる限り他のところから工夫して小川に対して更に究極な選択肢を与えられる状況を作る必要があると思いますが、難しいことではないです。

 

次は16分16秒のシーン。

 

→基本システム3CBからビルドアップを開始します。

 

→青木が降りて4vs3の数的優位を確保します。
中盤は2vs2です。エヴェルトンと長澤の立ち位置も素晴らしいと思います。画面に見切れていると思いますが、ジュビロのボランチ2人の間にちゃんと武藤か興梠がいるはずです。

 

→SB化した鈴木が先程同様に高い位置を取ります。
この時に、鈴木がエヴェルトンに右内(右ハーフスペース)に立て!というジェスチャーをしてエヴェルトンはその通りにジュビロのシャドーとぼランチの間にポジショニングしました。

 

→恐らくエヴェルトンはもう5歩ぐらい前でジュビロの2人の斜め後ろにポジショニングしていた方が適切なのですが、エヴェルトンが手前にポジショニングしていることで恩恵を受けたのが森脇です。赤マルしてあります。
チェックの動きで背後を狙う動きをして小川を動かしてから手前に足元でのパスを要求します。

 

→マウリシオは冷静に森脇へパスを入れます。鈴木が良いポジショニング出来ているので、小川に寄せられる森脇も数的優位から前を向けるので簡単には取られない仕組みになっています。

このシーンも数的優位を作ったところから鈴木のポジショニングの修正と味方に良い情報を与えたところから前進できているので素晴らしいです。

 

次に50分50秒のシーンです。
ここで今までの2つのシーンの完成形が出ます。

→ジュビロが5-2-3から自陣に下がって5-4-1を組んでいる状況です。浦和はいつも通り青木を降ろして数的優位を確保したところから鈴木をSB化させています。

 

→中間ポジションを取った鈴木へパスを出します。
この時、浦和はかなり強気で長澤とエヴェルトンもライン間に立ちジュビロの最終ラインに影響を与えて6vs5の数的優位を作っていました。大外の山中が浮いていますよね。ボールホルダーの鈴木も含めれば7vs5です。更に鈴木のトラップの角度も抜群でこの写真から分かる通り1番近くの森脇へのパスコースもありながら、緑色の興梠や頑張れば青色の武藤まで対角のパスを送れる状況です。

 

→興梠へ対角のグラウンダーのパスを送り武藤が背後にいることを認知している興梠は逸らすように武藤へパスします。

 

→逸らしましたが先に奪われてしまいました。
しかし、それぞれが効果的なポジショニングを取れていたので最終ラインから効率よく前進することができています。再現性ある前進をようやく獲得しましたね。

 

~鈴木大輔の楽しい見方~
これ以上詳しく言及すると最後まで読んで頂けなさそうなので、ブリーラム戦以降の鈴木大輔選手の楽しみ方を言及しておきます。

 

○72m13秒
42分47秒  カウンター合戦気味になりジュビロの攻撃を防ぎ、浦和もカウンターを興梠を起点にカウンターをします。その後、話題になっている鈴木がボックス内で倒されてPKかと思われるシーンを迎えました。ジュビロのカウンターの時には自陣のボックスにいて13秒後に相手のボックス内で倒されています。右CBの選手が様々な情報や負担を考慮して72mを13秒で走りました。そして効果的な攻め上がりでした。恐るべき選手です。

 

○状況の認知
53分45秒
武藤やエヴェルトンが後方でのビルドアップに参加していて前線に関われていない状況でパスを受けた鈴木が森脇にパスを預けた後、インナーラップして森脇と細かい局面でパスが送られて鈴木はボックス内まで侵入しました。味方ができる限り数的不利にならないように、誰も関われないなら自らが1人2役をこなすために勇気を持って前線へ出る。本来CBの選手だと考えると本当にサッカーIQの高さと認知、判断のすごさを感じます。

 

○失点の確率を減らすプレー選択
4分00秒 6分25秒
ジュビロの攻撃も巧みでプレビュー通りDMが最終ラインに降りたところから4バックを形成してWBを内側(ハーフスペース)にポジショニングさせてゴール前に迫ろうとしていました。
浦和はジュビロのSB化した選手にIHの左なら長澤、右ならエヴェルトンがプレスに出ていました。
なので中盤は2枚になってしまい、内側にポジショニングしたジュビロのWBなどの影響もあり数的優位で中央から攻めることができていました。
なので、槙野がカバーする為に動かされました。
ここから鈴木の良さなのですが、ゴール前に迫られた時に槙野もマウリシオも引っ張り出されてしまった時に、鈴木は素早い認知と判断でマウリシオが放棄したニアの選手をマークしました。
サイドで槙野達が簡単にクロスを上げられなかったことも良かったですが、万が一クロスを上げられたとしてもこれ程素早い対応が鈴木が出来ていれば失点のリスクは減らせています。同時に自分の本来のマークも森脇としっかり受け渡していたので、本職の凄さも見せされました。

 

最小限失点の確率を減らせる、得点の確率を上げるプレー選択を落ち着いてできているという点において鈴木大輔は凄いです。鈴木大輔を見に行くだけでスタジアムに足を運ぶ価値はあると思います。

 

~長澤の改善に感動!~
前述している通り長澤の改善に言及しましたが、長澤の関わりが更に色濃く現れたシーンを見ていきたいと思います。

 

45分23秒(前半)のシーンです。

 

→今度は左サイドから山中がトラップした時にちょっと色々書きすぎましたがこのような感じに。興梠までに長澤と武藤2人の出し所もあり、武藤は外のスクエア(正方形、四角形)にポジショニング、長澤はもう1つ中央のスクエアにポジショニングしています。プレビュー通りジュビロのWBの手前から起点が作れるという最もなワンシーンだと思います。おそらくジュビロ目線ではWBの松本の立ち位置が間違っていると思います。

 

→山中としては何でもし放題の中で1番奥の長澤へパスしました。長澤は全てを認知していてオシャレに欺くスルーで興梠へパスします。

 

→興梠へ渡る間に長澤は入れ替わり興梠からのダイレクトのパスを受けます。その後、ボックス内でエヴェルトンの惜しいシュートまで演出します。

戻って42分35秒のシーンです。

 

→青木の巧みなプレーから山中へのパス。

 

→ゴール前関わってくるのは、3vs3の数的同数。ゴールに1番近いCBの間にいる興梠が最重要警戒なはずです。

 

→興梠の引っ張る動きもあり、手前にスペースができて山中は手前の長澤へパスします。
この後、少しトラップが内側に入りすぎて詰まってしまったのですが、トラップまで完璧だと自らゴールを決められたかもしれません。最後の落ち着きですね。

最後は38分58秒のシーンです。

 

→ジュビロは自陣なので5-4-1のような感じです。槙野がボールを持っています。

 

→マウリシオへ渡ります。だんだんジュビロも整えてきます。

 

→マウリシオが少し運んでからの状況です。
ジュビロの中盤の4人の選手のライン間にそれぞれ斜め後ろに立っています。なので、ジュビロはどこかを閉めればどこかが空くことになるので動けません。更に興梠は中央CBの前にいて5分のシーンのような潰されをされないようにピン止めしています。

 

→マウリシオは結局、中央の長澤へパス。興梠のピン止めのお陰で少し大井の対応が遅れて大井と入れ替わって前を向けた状況のシーンです。素晴らしいです長澤。流石です興梠様。

 

どこに人数をかけるかという問いに対して長澤は後方でのボール触りたがりの影響からゴール前で絡めないシーンが沢山開幕当初はありましたが、ようやく最高の長澤になってきた3シーンだと思いました。
直接得点に関与する結果も残せれば、柏木との序列でいい戦いができそうなくらい良いプレーを続けていたと思います。

 

~選手交代の意図~
武藤の早めの交代はACLを考慮してだと思います。
1人目で汰木を切ってきたのは驚きました。汰木にはゲームを落ち着かせてジュビロを後ろに下げさせるタスクも与えられていたと思います。オープンな展開だとジュビロに分があるので良いタスクだったと思います。汰木はまだ2試合目なので評価してはいけませんが、清水戦のクリアを見てもこの試合の75分10秒のロングパスを見てもボールを止めるような、戻すような質のキックを蹴るのが上手な選手ですね。アシストも記録しているので納得感ありますが、出し手としても貢献度のある選手に見えたので、2枚目のマルティノス投入で、もしかすると汰木とポジションチェンジした方が良かったかなと思います。

 

そして、森脇を下げてナバウトで汰木をWBに出したのもマルティノスがWBで汰木を中盤に入れた方がみんなの武器を考えた時に良かったのかなと思います。強気な3枚を投入させたオリヴェイラ監督でした。

 

ただ、唯一交代選手に疑問を持ったのはポジショニングですね。前章などで数的優位、6vs5とか様々に挙げていきましが、汰木もマルティノスも同じような状況になった時にジュビロの最終ラインに影響を与えるのではなく、1歩引いて中盤たちと交わっているシーンが2度ありました。なので、鈴木がボックス内でクロスを上げようかというシーンでもボックス内に興梠1人だけでした。まぁ、武藤と比べられるのはあまりにも酷かもしれませんがこの視点に関していえば、今節のスタメンとベンチメンバーとでは理解の差が大きくあるのかなと思います。恐らくオリヴェイラ監督の指示ではなく、選手の判断でポジショニングをほとんど取っているはずなのでこの11人に留まることなくチームの共有が必要かなと思いました。

 

~勝負の分かれ目ーーカミンスキーの抜群なスキルが勝ち点3をもたらす~
ファン心理として、負けてしまった時に「あの時決めていればなぁ~~」と思うのは当然です。
この試合で言えば、88分のシーンでしょうか。
88分の時間帯で先制できていれば、少なくともあの失点シーンが再現されることはなかったというのが自然な考えです。ただ、88分はゴールを決められなかったという”結果”を失点シーンと同じく受け止める必要があります。

 

と、自分の心を落ち着かせて88分のシーンを振り返ってみたいと思います。

 

中盤のセカンドボールを拾ってからエヴェルトンが巧みなフェイントと相手のタイミングを外して最高のタイミングで山中へスルーパスを送ります。山中のラストパスの質は、山中の最高の能力を考えれば興梠のイメージするところとはズレてしまったと思います。ただこのシーンで讃えたいのは、GKのカミンスキー選手です。私はGK出身ではなく、GKの勉強も少ししかしてないので正しい視点かは分かりませんが、カミンスキーの一連の凄さについて言及してみます。

 

山中にスルーパスが渡って抜け出された時のカミンスキー判断として飛び出す選択肢があっても良かった状況でした。しかし、カミンスキーは飛び出す選択はしませんでした。待つ判断をして全体の状況を把握できるポジションを取りつつ、山中へのシュートコースを消したポジション(ニア、ループ)を取れていたと思います。
そして、山中は興梠へのラストパスを選択しますが、その時のカミンスキーのポジション移動手段が決め手だったと思います。つまり、カミンスキーはクロスステップで移動したボールに追いつきました。
ココからは本当に知識不足な素人のGK的思考です。
GKのポジション移動には大きく分けて2つあります。
サイドステップとクロスステップ。
基本はサイドステップだと思います。
クロスステップはサイドステップに比べて移動のスピードが速いのが特徴的で速い分移動距離を長く移動することができます。移動した足でそのまま踏み切ることができるのもクロスステップ の長所です。
一方でクロスステップの短所は、足を交差させながら移動するのでバランスを崩しやすいです。

 

実際を見るとクロスステップではなく、前斜めにボールに必死に食らいついたようなセーブにも見えるのですが、GK素人の私には山中へのシュートコースの消し方から重心の位置も正しくクロスステップで移動してボールを自分のものにしたように見えました。ボールを追いかけるのではなく、シュートストップの方の選択肢だってあり得たと思うので。そう考えるとカミンスキーの判断力と確実なステップスキルが1点を防いだと思います。
まぁこれは、専門家が見ていたら教えて欲しいです。

 

結果的にこの試合1番のビックチャンスを決められなかったツケが最後の失点を招いてしまいます。

 

最後の失点は、失点シーンなので様々な視点から議論されるべきなので、絶対に誰か特定の選手を非難することはできません。サッカーはそんな単純なスポーツではありません。

 

私も結果論でしか話せませんが、一応様々な要因が重なり失点したのであると言及してみたいと思います。

 

汰木のトラップが乱れて西川に下げざる得ないところから始まっています。西川がパスを受けた時、ほぼ真横にいた青木と後に青木にプレスをかける中山は丁度綺麗な三角形を描くような距離間でした。

 

 

そう考えると西川の青木へのパスも中山の存在、その後の青木のパスコースの選択肢があるのかを考えると少し雑だったと思います。
そして、青木のファーストタッチは完全にサイドにしかいけないタッチをしてしまったので、視野が360度から大きく狭まりました。青木的にはこのファーストタッチが右利きの選手としては本当に勿体ない気がしました。勿体ないファーストタッチをした青木の視野にはサイドに張る山中がいて、「山中に出せたのでは?」と意見がありましたが、山中の局面は1vs2の数的不利だったので、そこで奪われるリスクを計算してキャンセルする判断をしました。

 

 

結果を知っているのでアレですが、山中に出さない選択は正しかったと思います。その後、青木は左足でロングボールを蹴る選択肢ではなく、バックパスを選択しました。パスの弱さ、後方の認知が足りなかったと思います。ただ極論でできた事としてマウリシオもロドリゲスより青木に近い方がパスコースになれましたし、西川も足元が上手な選手だけにリターンパスを勇気を持ってより近くからサポートしても良かったと思います。(まぁ、ここは結果論なので。)

 

 

そして、ロドリゲスに渡ってしまい西川も突然の事で少し立ち位置がニア気味になってしまっていると思うのですが、これはもう決め切ったロドリゲスが流石だと思います。

 

 

しかし。そもそもの前提条件を考えれば0-0の状況でGKを含めないで最後尾を2vs2の状況を作ってしまったことも失点の要因の一つだったと思います。前節の清水戦の清水のように負けているから相手と同数しか最後尾を残さないという判断から最後失点してしまうのは仕方ない部分もありますが、0-0の状況で冒すリスクのかけ方としては正しくなかったと思います。
それが汰木が偶然に下げてしまったとしてもです。
相手より1枚は多く残しておくのがオリヴェイラレッズ的には正しかったと思います。
更に深く言えば、交代で入った選手が汰木、マルティノス、ナバウトで3人は代わった選手より個人で打開できる3人なので、ゴール前に迫った時にあまり味方の人数をかけない方が情報量も少なくなり、クリアな選択をできる場合もありドリブルで2、3枚剥がせるスペースもできやすいのかなと見ていました。
特に最初の2人はそういうのを発揮して欲しい狙いから投入させていると思うので今後どうするか見てみたいと思います。
しかし、結局決勝点を生んだのは強気の名波監督の采配だったと思います。アディショナルタイムを回りチーム状況を考えれば守り切って勝ち点1を得るために重心を後ろに下げて跳ね返す方が現実的なプランでした。しかし、最後まで重心を下げずに中山投入後5-3-2で最前線に2枚残して虎視眈々とゴールを狙っていた結果がロドリゲスに転がってきたと思います。名波監督は人生を賭けた一戦だったと思いますが、あと少しだけ勇姿が見られる結果を残せました。

 

試合は0-1で終了。
浦和は連勝が止まり、ジュビロは連敗を止めました。

 

今回も時間を明確に書いておきましたので、90分見るのは大変だと思うので、鈴木やカミンスキーのシーンなど自分の気になる点だけでも映像で見て頂ければ理解が深まると思います。

 

結果的に0点だったので最大な評価はできませんが、清水戦からプランを変更して今節のジュビロ戦でこれ程多くの発展があったことは忘れてはいけないと思います。トライ&エラーを繰り返す中で今節も個人的には良い試合が見られたと思っています。それは、それぞれの価値観や哲学次第だと思います。

 

~さいごに~
今節は勝ち点3と引換に高いレッスンを受けれたと思いたいです。鈴木大輔の発見は今後の勝ち点10を先ずは保証してくれていると思います。ただ鈴木大輔を求めるのではなく、鈴木大輔ができたことを岩波もできて茂木もできなければならないと思います。
若しくは、反対サイドの槙野の方が理解できれば鈴木大輔より相手に脅威を与えられる選手です。
山中もブリーラム戦以降、どんなに難しい状況でも興梠にクロスを送る習慣をつけると思います笑。山中の本来の実力を知っているだけに修正は速いでしょう。
また、0-0の進め方、最後の試合の終わらせ方もチーム全員で学べたと思います。まぁ、珍しく結果に囚われて話を進めてますが、つまり、今節はポジティブな発見が多かっただけにあの失点で残りの92分が否定されるのは良くないと思います。4日後にビックゲームが控えているのも選手達にとっては切り替えざる得ない状況なので良かったと思います。ブリーラム戦も楽しみたいと思います。あ。壮大なプレビュー予定なので是非頂けると嬉しいです。

長文ありがとうございました。

 

面白ければTwitterでリツイートや引用リツイート等々で #浦ビュー とつけて宣伝、拡散して頂けると嬉しいです。

 

浦ビュー

初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ux1JmiTaYbsMArM

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  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:153.162.252.228 )

    なんかいつもいつも、勝ち点3と引換に高いレッスンや学びがあったとか誰もが言ってるけど、学習できてないからJリーグタイトル獲れてないんじゃないの??

    このコメントに返信

    2019年05月06日 00:05

    • 1.1 匿名の浦和サポ(IP:60.121.244.122 )

      のっけから批判は感心できないな。
      そういう人々がいるから発展できないのだよ。

      2019年05月06日 08:28

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:49.230.19.197 )

    非常に面白かったです。
    いい位置どりを活かせるか、期待したいです。

    このコメントに返信

    2019年05月06日 02:36

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:27.121.13.5 )

    要するに、守備のポジショニングの良さはオリベの指導でなく、個人の選手(鈴木)の知識・能力の高さ・判断・指示の良さに依るものなんですね。
    つか、オリベの指導であってほしかったわ。
    鈴木が怪我でもして出れなくなったら守備力下がるじゃんか。

    このコメントに返信

    2019年05月06日 03:55

    • 3.1 匿名の浦和サポ(IP:202.74.253.43 )

      オリベの指示ではないとは言い切れないでしょ。
      そんな発言オリベはしてないし、見る側の感性だよ。

      4バック時のSB特有の動きだし、俺はいよいよ4バック再構築時期かなっておもったよ。
      しかし、劇的な敗戦でもうしばらく3バックで負けないサッカーをするしかなくなったけどね。
      6月の代表ウィークに期待かな。

      2019年05月06日 09:08

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:175.132.137.183 )

    鈴木は見ていて頭の良いプレイヤーだとわかる。
    しかもパスや動きに意図がありそれを周りが理解しやすいだよね。
    ほんと鈴木は良い選手。
    あとね、長澤だけどの動きは良かったが、、、それだけなんだよね。
    動きだけ良いのではチームの循環油にはなるがそれ以上でもそれ以下でもならず相手に脅威とはならない。
    長澤、柏木、武藤、エヴェなど浦和にはそう選手が多過ぎるんだよ。
    これが攻撃が停滞している最大の要因だと思う。

    このコメントに返信

    2019年05月06日 05:42

    • 4.1 匿名の浦和サポ(IP:126.21.252.86 )

      今の浦和の中盤は、ボールのファーストタッチはまず足元に止める、みたいなルールがある感じですよね。マリノスの三好みたいにトラップで一つ選手を置き去りにしてそのまま前にみたいなプレーがないから、前は攻撃する勢いが出ない。試合見ているとエヴェルトルは相当足元は上手いので、1試合に数回だけこんなプレーを混ぜてくれれば相手に脅威になると思います。

      2019年05月06日 08:42

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:119.224.173.38 )

    DFは槙野 マウ 鈴木で 固定でいいと思う

    このコメントに返信

    2019年05月06日 06:26

    • 5.1 匿名の浦和サポ(IP:183.74.207.247 )

      ぶっちゃけ
      槙野 鈴木1 鈴木2 で鈴木2枚入れたいくらい

      2019年05月06日 09:30

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:106.130.40.5 )

    ジュビロ磐田の5バックに対してこちらも5バックにする意味がわからない。守備を減らし中盤や前線を厚くするべきじゃないのか。こんな事をしてるからどちらも変わらない試合になるんだよ。終盤になっても0-0と動かない。こちらはホームだし磐田が5バックの形を保っているのならDFを全員上げてパワープレーを仕掛けないんだよ。ゴール前に放り込めば何かが起こる可能性もある。最終ラインでボールを持っていても何も起きないよ。なんて消極的なんだ。最後の最後まで勝ちにこだわる姿勢を見せろ!決まった位置に決まった選手を入れ替えても得点は生まれねぇよ。はっきり言ってこの監督は引き分けでも良しと思ってたはず。
    こんな姿勢で戦う集団になるわけがない。

    このコメントに返信

    2019年05月06日 06:39

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:106.130.40.5 )

    掲載されてるどのシーンも前線の枚数が足りない。右サイドで攻防しているのに左サイドは中へ寄ってない
    。すでにここで間違ってる。右サイドから中へ展開しても層が薄いから相手は守りやすい。サイドチェンジにしてもここで攻撃のスイッチを入れるべき。空いたスペースにランニングし攻め上がる。他チームはここから崩しチャンスを作るがうちはこれがない。結局1-2になってバックパスをする。ここは勝負どころだからリスクを冒してでも枚数を増やして決定機を作るべきだ。うちは攻撃時に意表をつく動きがあまりにも少な過ぎるんだよ。中盤は流動的とは言うけど効果的な動きをしているのか。FWを追い越す動きや前線でワンツーを使い突破するなど工夫してる攻めが見られない。

    このコメントに返信

    2019年05月06日 07:40

    • 7.1 匿名の浦和サポ(IP:119.224.173.38 )

      批判されてるの分かんない? 個人でブログでもやれば?

      2019年05月06日 08:36

    • 7.2 匿名の浦和サポ(IP:106.130.40.5 )

      批判などどうでもいい。事実を言ってるだけだ。オリヴェイラ支持派くん。批判されるのが怖いのか?笑
      それとも弁解する言葉が見つからないのでは…笑w
      オリヴェイラのどこが優れているのか答えて見ろよ。

      2019年05月06日 09:09

    • 7.3 匿名の浦和サポ(IP:49.98.131.166 )

      まぁ、落ち着けよ。
      確かにオリヴェイラに問題があるだろうがフロントの選手の集め方にも大きな問題があり、一概にオリヴェイラだけを悪いと考えるのは安易だろう。
      獲るなら出す、出すなら獲るをしないからチームが活性化せず停滞しているとも捉えられる。
      それに、そんな言い方したら議論さえ出来んよ。

      2019年05月06日 09:48

    • 7.4 匿名の浦和サポ(IP:106.130.40.5 )

      こちらは掲載されてる写真や説明を読んで実際にスタジアムに行って見た事を伝え改善点を話してるだけ。
      それに対してブログでもやってればでは議論にならんよ。それにあなたの意見でもフロントは補強ポイントを獲得してますよね。ようやく山中のスタメンが増え始め、ここに来て大輔のスタメン、汰木のサブ出場がようやく増えてきた。杉本はベンチ外が続いている。
      磐田を分析していれば杉本のスタメン、ベンチ入りは
      考えられたはず。これはフロントではなく監督の判断
      、責任だと思いますよ。

      2019年05月06日 10:25

    • 7.5 匿名の浦和サポ(IP:126.193.67.213 )

      ゴール前の迫力が不足している意見には同感ですが、88分の山中のカウンターの時はゴール前に三人突入してきていたので、やはり今のレッズは後半の走力合戦に優っていることに賭けているのだなとは感じます。
      このチームは夏場に勝ち点をコツコツと拾うチームなのでしょう。

      2019年05月06日 15:14

    • 7.6 匿名の浦和サポ(IP:60.120.118.179 )

      ワンツーが工夫なのかどうかは別として、ダイレクトが少ないかな。まぁダイレクトに入れる為にはってとこからスタートしちゃうけども。言葉使いはごもっとも感出てるのだが、内容がいまいち残念な意見ですな。

      2019年05月07日 21:23

  8. 8 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

    相変わらずこのコラムは面白い。
    鈴木が起用されるようになって、明らかに右サイドが円滑に動いているよね。この解説を読むと、その理由が良く理解できる。

    このコメントに返信

    2019年05月06日 09:13

    • 8.1 匿名の浦和サポ(IP:202.74.253.44 )

      槙野と替わった全北戦でかなり攻撃を活性化させてた。
      なんで使わないんだろうと思ってたけど、ようやく陽の目を見たか。
      頑張ってほしいな。

      2019年05月06日 12:38

  9. 10 匿名の浦和サポ(IP:27.136.33.40 )

    鈴木は走行距離もスプリント数も、全体でも上位。他の選手、特に中盤の選手の動きが少ないから、鈴木が良く見えてしまうんじゃない。全員が鈴木と同様、質と量のある動きを見せないと。

    このコメントに返信

    2019年05月06日 17:45

    • 10.1 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

      鈴木はそれらの数値が高いだけではなくて、動きの質が良いのだろうね。他の選手も鈴木の動きに感化されて質の良い動きをすれば、攻守ともに活性化されるのではないかと思う。

      2019年05月06日 22:47

  10. 11 匿名の浦和サポ(IP:58.138.35.254 )

    オレってスゴくね、ってこと?

    このコメントに返信

    2019年05月06日 18:48

  11. 12 匿名の浦和サポ(IP:123.255.131.229 )

    レッドクリフで言えば、鈴木は諸葛亮か

    このコメントに返信

    2019年05月06日 23:05

  12. 13 匿名の浦和サポ(IP:126.33.106.235 )

    今のビルドアップはミシャ時代を知る選手が話合った事で生まれたのこもしれない。右サイドに森脇と頭の良い鈴木、そこに絡む武藤と興梠が居るからこそ即席で出来るのだろう。昔よく見た旋回の動きによるマークの撹乱パターンだよね。右に寄せてから対角のサイドチェンジはミシャだけではなくオリヴェイラも昔から好きなパターンだし、昨年からもずっと言われていた事。そこまでの具体的な手段が無かったけど、少しずつ前進していると思う。ただ、すぐに対策されるだろうから、そこから先どうするかが問題。凄くゆっくりと適切な形を探りながら着実に作っているのか、ただの策なしなのか、正直よく分からない。まあ、本当に策なし監督なら3連覇した時の羨ましい程に強い鹿島を作れるとは思えないが。

    このコメントに返信

    2019年05月06日 23:23

  13. 14 匿名の浦和サポ(IP:14.8.0.64 )

    面白いし、参考になる良い記事だね。
    でも文章として読みにくいね
    もう少し文章を短くしたり改行したり主語をはっきりしたりしたら良いかも。極端な話、箇条書きの方が分かりやすい

    このコメントに返信

    2019年05月09日 18:18

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