気がつけば、最後にコラムを書いてから、もう2年以上が経ちました。お久しぶりです。浦和を愛するみなさん、ごきげんいかがですか?
浦議から依頼を頂き、改めて月1ペースでコラムを書くことになりました。マッチコラムではないので、戦術以外にもさまざまなテーマに手を出そうと思います。
▼イベント幹事はつらいよ
今回は観客動員について。
最近、未来のサッカーファンはどんな顔をしているのかしら…、と考えることがしばしばあります。
少し前の話ですが、最近「面白いな~」と思ったのが、この方のコラムでした。
3年で50回フットサルを主催してわかった“信用できない人”を見分ける5つの判断基準(竹中玲央奈)
要約すると、Facebookイベントを利用してフットサルの幹事を務めていたライターの竹中君が、いちばん困ったこと。それは以下のケースだったそうです。
●未定ボタンを押しっぱなしで放置する人
●予定の変更を伝えず、しれっと変える人
●リマインドに即レスしない人
●ドタキャンやステルス変更を、何度言っても繰り返す人
これらが嫌で、人を信用できなくなり、フットサルを主催するのをやめたそうです。ぼくがタイトルを付けるなら、『幹事・竹中玲於奈の憂鬱』ですね(笑)。
特にサッカーやフットサルの場合、人数ありきなので、曖昧な返事だとゲーム自体が成り立たなくなります。上記に当てはまる人は困る。当然ですね。僕も子どもが出来てからはサッパリですが、20代から30代前半の頃はよく幹事をやったので、気持ちはわかります。逆にミスって迷惑をかけたこともありますが。竹中君のコラムにも「わかるー!」といった好意的なコメントが寄せられていました。
また、彼は経験則から、当てはまる傾向は「男」と断定しています。それも納得。ぼくは4~5年ほど前、アジアユース選手権でミャンマーを訪れましたが、そこでこんな話を聞きました。「こっちの一部企業では男性に可能な仕事であっても、“女性限定!”と書くことが多いんだ」と。
端的に言って、男性はハズレが多い。遅刻、無断欠勤とか、当たり前のルールを守らない人が、女性よりも多いとか。中にはリーダー格のスーパー優秀な男性もいますが、総じて男は「当たりハズレが激しい」との認識でした。わかるな~。ハズレとして。
▼団体スポーツよりも個人スポーツ
そんなわけで、一から十まで正しいことだらけの竹中君のコラムでしたが、ただ、ぼくは自分の幹事時代の経験から、こんなことも感じました。
「そういうこと言われるのが面倒なんだよ…」
そんなふうにそっぽを向く人の数は、意外と多いんじゃないかと。口には出さないけど、サイレント・マジョリティです。
あくまでも正しいのは竹中君ですが、そういう対人関係の当たり前を「窮屈だ」「息苦しい」と感じて距離を取る。個人主義というか、自分本位というか、そういう人は結構多そうです。そして、これからの時代、どんどん増えるのではないかと。
スポーツコメンテーターの為末大さんは先月、こんなツイートをしていました。
スポーツは発展するが、それは今とは違う形の可能性が高いと思う。少人数、省スペース、短時間化した。スポーツの本質は遊びであり、遊びの本質は強制されない自発的な行為であり、解放である。これがわかっていなければ、あっという間に取り残される。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) 2019年2月21日
ぼくも同じことを感じます。フットサルの件に話を戻すと、もちろん自分本位であり、幹事のことを思いやることが出来ないのは駄目ですが、そういう対人関係に強いストレスを抱きやすい人にとっては、そもそも団体スポーツが遊びとして成立しません。これはサッカーの危機です。入れ替わって、ランニング、バイク、水泳、eスポーツといった、人間関係にストレスを抱えない個人競技が、ますます盛んになると思います。
人数やスペースなどの大規模な準備を必要とするサッカーは、ピンチです。野球がライバルとか、そんなことは、もはや前時代の話。むしろ今後は、沈みゆく泥舟に乗った仲間かもしれません。竹中君がフットサルのチーム運営をやめてしまったように、団体スポーツが成り立たなくなるシーンは、各所で深刻化する気がします。
2年前、ぼくは『池上正の子どもが伸びるサッカーの練習』(池田書店刊)という本を作りました。そのとき池上さんが、「日本人がサッカーに向かなくなってきている」と危惧していたのを、強烈に覚えています。
昔に比べて「子どもたちが協力してプレーをしなくなった。個人プレーばかり。これは大変なことが起きていると痛感します」とのこと。のべ50万人以上の子どもを指導してきた、池上正さんがそう言っている。相当なインパクトでした。
これらはすべて、プレースポーツの話です。プロスポーツとしての選手の安定供給に、直接の問題は起こさないでしょう。ただし、サッカーの構築上、不足しやすい選手のタイプに、これまでとは違う傾向が出るかもしれませんが。
▼ライフスタイルの変化に対応した新しいサポータースタイル
そして、もう一つ。このような気質の変化は、スポーツを見る側、つまり観客動員にも影響を及ぼすんじゃないかと。
従来からあるサッカー観戦の魅力といえば、友達や仲間、家族と一緒にスタジアムへ行って、一喜一憂して、試合が終わってからも、ああでもない、こうでもないと色々な話をすることだったと思います。しかし、そういう集団観戦、友達や家族を誘ってスタジアムへ行く……みたいな文化は、既存ファンの高齢化と共に減少するでしょう。
たぶん今後は、見るサッカー(フットサル)も、やるサッカー(フットサル)も、個人を意識しなければ、スポーツとして生き残れない。今までと同じファンの増やし方では、もう駄目。
冒頭で「未来のサッカーファンはどんな顔をしているのかしら…」と書いたのは、そういう理由ですね。
実はぼく自身、ここ2~3年ほどは、圧倒的に個サル(個人参加フットサル)を利用する割合が増えました。それは結婚し、子どもができた、生活上の理由が大きいです。
ライターだけではないと思いますが、仕事は時間が読みにくい。サッと終わることもあれば、想定以上に時間がかかることもあります。この原稿のように(笑)。そんな中、できる限りは奥さんの家事負担を減らしたいし、やむを得ない仕事以外ではワンオペを強いらないようにしたい。夜に仕事があるときも、可能なら子どもをお風呂に入れてから行きたい。それはもちろん、今しかない子どもとの時間をしっかりと過ごしたい、という気持ちも強いです。
そんなわけで最近は、仕事と家族以外で、あまりプライベートの予定を入れなくなりました。自分の好きなことをしないわけではないです。先の予定を立てなくなった、立てる必要があることに積極的ではなくなった、という感じです。逆に楽しむことが増えたのが、読書の時間と、家飲みの時間。ぼくも環境変化の中で、いつの間にか個人化してきました。
たとえば、今日は原稿を抱えていない。奥さんや子どもにも問題がない。そして子どもの習い事や地域のイベントで、奥さんもお出かけ。そんな空いた時間を見つけたら、「よし、今日蹴ろうっと!」。そうやってドタ参加できる個サルを、めちゃめちゃ重宝しています。そういう人、昨今の子育て層には、結構多いんじゃないでしょうか。
最近はフットサルコートの運営も厳しいそうですが、個サルは総じて堅調、という話も聞きます。収入全体の半分が個サル、というコートもあるとか。すごく理解できる話です。
気質やライフスタイルなど、個人に対応できなければ、生き残れない時代。それはサッカー観戦も同じだろうと思います。
VR、AR、XRと、サッカー観戦の楽しみ方にも、たくさんのテクノロジーが提案されています。今後は1人で訪れても、誰も知り合いがいなくても、色々な楽しみ方が出来るかもしれません。
たとえば、疑似監督を楽しめるシミュレーションシステムで、ここで選手を代えたらどうなる!?とか。メインスタンドの一角は、ゲームセンターの通信ゲームエリアのようになるかもしれません。あるいは細かい状況別のオンライン・スポーツベッティングを、生観戦しながら楽しむテーブルエリアができ、その席にはOptaのデータが添えられていたり。そんなふうに、個人の楽しみ方は拡充されていく気がします。
あるいはサッカー本来の集団観戦の楽しみ方も、メインの入り口が変わってくるかもしれません。
たとえば海外アウェーの日本代表戦に行くと、それぞれサポーターのグループがあります。僕は『ちょんまげ隊』という色モノ軍団と旧知の仲ですが、正直、そこにいる人たちが、どこからやってきた人たちなのか、普段何をしているのか、ほとんど知りません。
そういうユルいつながりのグループと、SNSでつながって参加すれば、1人でも仲間とサッカーを楽しめる。行きは待ち合わせてスタジアムへ行進し、帰りはどこかで打ち上げ。言わば、サッカー観戦の個人参加です。
そういうやり方が自然発生的ではなく、個サルのようにWEBやSNSを通してシステム化されたら、時代と気質に合ったサッカー観戦になるかも。何だったらクラブ側も、そのグループにチケットとエリアを集団売りして確保しておくとか、広報がリツイートして周知に協力するとか、そんなふうに広まったら、面白いんじゃないかと思います。
ぼく自身、個サルのハードユーザーなので、個サル的なものが成功する要因は何となくわかります。それは仕切るリーダーと、コンスタントな女性参加。
リーダーは本当に大事。明るくてテンポが良く、オープンなリーダーがいる個サルは、いつも盛況です。そうは言っても、この時代、そんな人材は仕事でもプライベートでも忙しいはず。どう確保するのか? 名誉です。そういう人は自分が目立つことで動きます。カネより名誉です。その人をプロサポーターと認定し、柔道の黒帯的なモノを作ったら、楽しんでやってくれるかも。
……まあ、だいぶ話がすっ飛んできましたが、気質やライフスタイルの変化は、やっぱり見過ごせない要因です。浦和が持っているカッコ良さを、スマートに表現してくれる開放的なスモールリーダーが、スタジアムの各所にぽん、ぽん、ぽんと増え、SNSなどを通してローカルな人気者になったら……。勢い出ますね。もちろん、クラブが仕掛け、後押ししなきゃ駄目ですけど。
個人参加。今日はそれだけ覚えて、帰ってください。
清水 英斗
サッカーライター。1979年生まれ、岐阜県下呂市出身。プレイヤー目線でサッカーを分析する独自の観点が魅力。著書に『日本サッカーを強くする観戦力』、『サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術』、『サッカー守備DF&GK練習メニュー 100』など。
1 匿名の浦和サポ(IP:49.98.162.155 )
お疲れさまです
2019年04月01日 21:56
2 匿名の浦和サポ(IP:106.130.45.250 )
観客動員の記事にしては、意味不明
2019年04月01日 22:11
3 匿名の浦和サポ(IP:111.102.190.241 )
いる?このコラム?
2019年04月01日 22:49
4 匿名の浦和サポ(IP:133.202.167.117 )
ベーヤンはもはやおよびでないと思います。
アリスに戻って下さい。
2019年04月01日 22:54
5 匿名の浦和サポ(IP:1.66.104.241 )
長くて読む気になれないよ。
2019年04月02日 00:12
6 匿名の浦和サポ(IP:14.8.2.224 )
ピンサロも一人だとほんと気楽だよね
2019年04月02日 01:21
7 匿名の浦和サポ(IP:118.243.112.28 )
集団だけじゃなくピンサポが行き易い環境を作れば観客をより増やせるのでは?という話かと。
2019年04月02日 02:17
8 匿名の浦和サポ(IP:106.130.49.160 )
ビッグネームが入れば観客数は増えるでしょ。イニエスタを見に行くだけでお金を払ってる価値はあると思うよ。それ以前に内容のヒドいサッカーで何とか勝つサッカーを繰り返すのか見ていてワクワクするサッカーをするのかで観客数も変わるんじゃないの。
2019年04月02日 04:27
9 匿名の浦和サポ(IP:175.132.137.183 )
これって観客動員数を増やす為に検討すべきこと?
発想は面白いが余りにも小規模過ぎて動員数に影響するほど集まるとは思えないし、検討に値すると思えないんですよね。
あとね、集団でやるフットサルと完全個人で完結するサッカー観戦を同じ土俵で語るのは無理があると思います。
2019年04月02日 07:18
10 匿名の浦和サポ(IP:126.247.218.41 )
内容がファジーだな
2019年04月02日 07:32
11 匿名の浦和サポ(IP:126.193.14.4 )
このコラムがなぜこれほど批判されているかがわからない。自分は面白いと思うし、クラブには多角的な視点で集客の仕掛けを考えて欲しい。10年以上前の観客動員数を引き合いに出されても、建設的な議論にはならないのでは。
2019年04月02日 07:50
12 匿名の浦和サポ(IP:119.224.170.103 )
うちらってそんな両隣のサポに気を配ってる?
ゴールしたら他人でも360度タッチして喜ぶし、相手がレッズの選手を倒したらでかい声でブーイングするし。少なくともゴール裏は気を使わないで、のびのびと応援できるけどなあ。。。
2019年04月02日 08:44
13 匿名の浦和サポ(IP:153.230.176.242 )
ごめん しゃくに癪に障ったらあれなんだけど、 意見に対して何が言いたいとか其の時点で議論するつもりないでしょ
ここはみんなが議論するとこだぜ。
それはあんまりだろ
2019年04月02日 08:50
14 匿名の浦和サポ(IP:126.247.214.153 )
全然違う土俵の話を持って来てくれるからこそ面白いんだと思うんだけどなぁ。
土俵は同じサッカーだけど、国民的、文化的にサッカーの根付き方が違う国のサクセスストーリーを語られるよりは、「この話を今の日本サッカーにつなげてみるとどうなるんだろう?」って考える余地がまだ多いと思う。
2019年04月02日 10:22
15 匿名の浦和サポ(IP:203.165.125.87 )
弱小時代を知ってる世代が今も頑張ってくれているんだろうけど、強いレッズしか知らない世代、さらにはその下の世代がどうやったらスタジアムに行きたくなるかを考えなきゃいけないわけで、やっぱりこの記事のような視点も持たないといけないと思う。
フットサルの話はいわば導入でしょ、ちゃんと繋がりもあるし。
2019年04月02日 11:45
16 匿名の浦和サポ(IP:27.121.13.5 )
何故、この人前回コラムを止めてしまった?
批判的なレスが多くて嫌気がさして止めたと思ってたんだが、何故また始める事に決めた?
収入を増やす為?
>今日はそれだけ覚えて、帰ってください。
この一文、喧嘩売ってるなぁと。ウガと同じやん。
ここにくるサポを名乗る人達にあまり好意的に思ってないってのは伝わった。
2019年04月02日 11:52
16.1 匿名の浦和サポ(IP:202.74.253.40 )
長い文章は、みんな読まないって理解してるからでしょ。
新聞だって全部読む人は、ほぼいない。
見出しをよんで、次中身だし・・・・・そして最後。っで大体がわかる。
興味があるなら、詳細に読んでいく
へたなライターはだらだらとだけ書くから最初から読んでもらえない
この人の文章はすきだな。
2019年04月02日 12:45
16.2 匿名の浦和サポ(IP:27.121.13.5 )
長い文はみんな読まないって理解してるなら、短い文にすればいのに、何故長く書くか。
この文章の半分に収めるべきでは?
長く書くより伝わりやすくする為に短く書く方が賢いと言える。
この文章の半分は主催する側の普段の不満と愚痴で占められている。
2019年04月02日 13:11
17 匿名の浦和サポ(IP:219.114.117.144 )
清水さん、さては家の飲みの勢いで、日頃思っていることをダラダラとぶちまけたな?
酔いがさめてから原稿を読み直して、推敲すべきだったね。
言いたいことはわからないではないが、もうすこしまとめないとね。
サッカーの試合の分析能力は非常に高いだけに、少々残念。
2019年04月02日 12:32
18 匿名の浦和サポ(IP:126.208.180.90 )
長文駄文だけど、仕事してる感じになるんだろね。
2019年04月02日 13:54
19 匿名の浦和サポ(IP:49.97.119.35 )
ここって検閲すんのか。どーりで議論にならんわけだ。
2019年04月02日 14:47
19.1 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )
検閲って、文書の公表前に内容をチェックすることをいうのだが。公表された後なら、検閲とは言わない。
2019年04月02日 20:16
20 匿名の浦和サポ(IP:49.98.162.155 )
お疲れさまでした
2019年04月02日 15:13
21 匿名の浦和サポ(IP:60.98.229.34 )
この記事を批判してる人は、きっと集客を増やすために効果的で具体的な提案を求めたんでしょうね。確かに、記事のタイトルからそういうのを期待してしまうかも。
でも、そういう即物的な記事だけじゃなくて、読み手があれこれ想像できる記事も、もっと評価してあげて欲しいです。
2019年04月02日 15:46
22 匿名の浦和サポ(IP:180.27.155.144 )
生え抜き若手育成すれば増えるのでは
2019年04月02日 20:26
23 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )
文章が長いのが悪いのではない。起承転結の流れがないから読みにくいんだよね。そのため、良いことを書いているのに、焦点がぼけちゃってる。長くても、起承転結がしっかりしている文章は読みやすいんだよ。「……まあ、だいぶ話がすっ飛んできましたが、」と書かれていているくらいだから、本人も承知しているのだろう。次回は、清水さん得意のサッカーの試合の分析のような、理路整然とした文章を期待したい。
2019年04月02日 20:29
24 匿名の浦和サポ(IP:210.148.252.75 )
つまらない試合なので途中で見るのやめたのと同じく、
つまらない長文だったので、途中で読むのやめました。
2019年04月02日 20:33
25 匿名の浦和サポ(IP:49.98.154.49 )
埼スタに出会いがあれば人は集まるんじゃない?
根拠はないが出会いのある場所に人は集まるとおれは勝手に思ってる。
ところでスタジアムで知り合って付き合ったり結婚した人っているのかな?
2019年04月02日 22:25
25.1 匿名の浦和サポ(IP:1.75.237.96 )
ア力◯くんは引きこもりだから外に出たことはありません。
2019年04月02日 23:29
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