浦和レッズについて議論するページ

2018年、山中伊知郎さんが「どうしたら浦和レッズの観客数は復活するのか?」をテーマに色々なレッズサポーターにインタビューする企画がスタート。

 

第6回はカオリさんです。

 

カオリさん
1983(昭和58)年さいたま市出身。某IT企業でWEBデザイナーとして働くかたわら「浦議」のデザインを2007年から約10年間行う。(※浦議追加:本当にありがとうございますm(_ _)m)
最近はLINEスタンプ「ぽちゃ猫サポーター生活」も好評。

 

―――レッズと出会ったキッカケからうかがいたいんですが。
母がもともとサッカー好きだったんです。それで母に連れられて、確か2002年に埼スタに行ったのが最初だったかと思います。その母も今は還暦になってしまいましたが、まだ一緒に埼スタ通いは続けています。

 

レッズ熱が本格的に発火したのは、2003年のナビスコカップ決勝。雨の中で辛かったですが、それが逆に火をつけて、翌年にはゴール裏に行っていました(笑)。

 

その後は、浦議SNS(注釈:浦議のSNSサービス。現在はクローズ)にイラストを描いて投稿したり、コバトンも来た前出の浦議SNSのオフ会に参加したり、遠方アウェーにも行ったり、サポーター生活を満喫していました。

 

そのころは今よりもっとゴール裏がおじさんだらけで、若い女性はあまりいなかったと思います。

 

思い出の試合といえば、やはり2007年ACL準決勝の城南一和戦。PKで勝ち抜いたときは大号泣!あれに勝る試合は未だありません。2017のACLでも超えることはありませんでした。

 

だからいつも着ているレプリカも「22」。2007年、歩けなくなるまで必死で走りきっていた阿部勇樹の姿に心奪われました。

 

―――でも、数年前に一度はシーズンチケット(以下、シーチケ)、解約したんですよね?
はい。件の横断幕事件のクラブ側の対応がどうも納得いかなくて・・・。確かに横断幕を出した側にも問題があったと思います。けれども、クラブ側も一方的にサポーターを悪役にして突き放したように私は思えて、抗議のつもりでシーチケをやめました。

 

ただ、それからもずっとチケットは買っていましたし、結局、シーチケのほうが楽だな、とまた戻りました。

 

その間にもゴール裏にはずっと居続けていました。事件のあと、旗も太鼓も禁止になってしまった中で声だけで何が出来るか、みんな一生懸命に試行錯誤していたことをよく覚えています。

 

最近はクラブ側でも大槻監督、オリヴェイラ監督と、ともにサポーターのモチベーションが上がるような発言をしてくれたりしている。ああいう姿勢、私はとても嬉しいです。

 

 

―――ずっとゴール裏にいて、大きな変化はありました?
大きいのは、席取りに苦労しなくなったことです。以前は始発電車でスタジアムに行って、入場順の抽選整理番号をとってから会社に行く、なんてこともありましたが、今は事前に次の試合の抽選整理番号を取れるようになり、だいぶ楽になりました。

 

私も母も、特定のサポーターグループに所属していないので、席取りの問題って大きかったんです。

 

ゴール裏の「空気」ですが、私が思うには、10年前くらいと比べると明らかに変わっています。2007年のACLのころは「殺気」を感じることが度々ありました。

 

明らかに空気がピリピリしている中、先発メンバーが発表になって、キックオフまで15分ほど時間がある。その間に座っている人がいると「なんで座ってんだ!」、ケータイをいじっている人には「ケータイいじってんじゃねえ!」と怒号が飛ぶシーンに遭遇したことも(笑)。

 

でも私は、この引き締まった空気感が決して嫌いではありませんでした。

 

今はその時と比べるとどうしても違った雰囲気になっています。でも、その雰囲気の中で女性も増えて来ているように感じますし、何より還暦の母が「疲れたら少し休めるので楽」と言っています。

 

―――レッズが昔の、平均観客4.5万人超えを取り戻すには、やはり「殺気だったゴール裏」を復活させた方がいいんでしょうか?
そこまでは思いません。今は以前より女性や子供がゴール裏にも来やすくなっていると思います。

 

ただ、レッズの最大のセールスポイントの一つが「ゴール裏の熱量」なのも事実だと思うのです。はじめて埼スタに来た人が、ゴール裏の応援に魅了されてリピートするという話を聞いて、今よりもう少しだけ昔の雰囲気に戻ればいいかな、とは思います。

 

そういえば、2017年7月17日に行われた鈴木啓太の引退試合のあと、啓太がゴール裏のほうに来てくれて、そこで前コールリーダーが、一緒にみんなの前で挨拶したんです。「リーダー変わるけどよろしく」って。あの出来事が、改めてこれからもゴール裏で応援し続けようと思えた大きなポイントだったと思います。

 

選手とゴール裏とが一体になって闘ってるのが実感できて・・・。ああいうのが熱量をあげてくれるんです。

 

2018年はリーグ戦はともかく、天皇杯が取れたこともあり、いくらか熱量も戻ってきた気がします。

 

―――あと、観客増につなげるための提案とか、ありますか?
デザイナーの立場からだと、レッズのグッズ、バナー、印刷物はどれも、「ちょいダサ」感を感じます(汗)。

 

個人的な感覚かもしれませんが、レッズは「カワイイ」よりも「カッコイイ」だと思うのです。例えるなら「勇者」ではなく「魔王」。強くて憎らしいけど、魅力的なヒール役。

 

そういうところを狙ってグッズも作っていただけると、他チームにはないレッズらしさが強みとして現れるのではないかと思います。

 

あと、今、スタジアムの中にある選手の等身大パネル。あまり魅力が感じられず賑わっていないので、SNS映えを意識するなど・・・なにか対策をしてもらえると良いのではないでしょうか。

 

※過去記事
第1回『SNSを使ってユルい交流の場を作るのはどうでしょう?』コグレマサトさん編(ネタフル管理人)
第2回『みんなが戻ってくる場所が大事』今井俊博さん編(酒蔵力浦和本店 店長)
第3回『さりげないファンサービスをもっと大事にしてほしい』関口洋子さん編
第4回『観客数が減っている原因はサポーターへの規制、アイドルと夏フェスにある』UGさん編
第5回『日本一のサポーターから保守的なサポーターになってしまった』石井和裕さん

 


山中伊知郎

 

昭和29年生まれ。93年のJリーグ開幕時から、シーズンチケットでレッズを見続けている。職業はライター。山中企画という会社を作って、自分が制作費を投下して本も出版している。今年も7月には、海外旅行も楽しみ、そこでいろんな雑貨も買って日本で売っておこずかいを稼ごうという『旅して稼ぐ 海外雑貨バイヤーズガイド』という本を責任編集。 続いて、9月には、『横浜・野毛大道芝居の日々』という本を出した。ミナトヨコハマの中にあって「昭和の面影を残す街」野毛。そこで11回にわたって続いた大道芝居の歴史を振り返り、それに関わった多様な人たちも紹介する。11月には、いい「○」を描けば運勢がよくなる、という『しあわせの「○」』、GS(グループ・サウンズ)について触れた『GS第三世代50年後の逆襲』も出版。

 

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