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(ゴール動画あり)試合結果と鈴木啓太氏のコメントまとめ【鈴木啓太引退試合】

鈴木啓太引退試合 試合結果(浦和レッズ)

17日(月・祝)、埼玉スタジアムにて開催されました『鈴木啓太 引退試合』の試合結果をお知らせします。

【鈴木啓太引退試合】
2017年7月17日(月・祝) 17:05キックオフ・埼玉スタジアム
REDS LEGENDS(浦和レッズOB主体のチーム) vs BLUE FRIENDS(鈴木啓太氏と同じ時代に日の丸を背負った仲間たち主体のチーム)

REDS LEGENDS 4-4(前半0-3) BLUE FRIENDS

得点者 16分 鈴木啓太(BLUE FRIENDS)、30分 巻 誠一郎(BLUE FRIENDS)、43分 鈴木啓太(BLUE FRIENDS)、59分 ポンテ(REDS LEGENDS)、64分 ワシントン(REDS LEGENDS)、68分 ポンテ(REDS LEGENDS)、71分 ワシントン(REDS LEGENDS)、88分 岡野雅行(BLUE FRIENDS)

入場者数 25,756人

<REDS LEGENDS>
GK 安藤智安(→16分 岩舘 直)(→HT 都築龍太)
DF 室井市衛(→HT 坪井慶介)、堀之内 聖(→HT 田中 マルクス闘莉王)(→70分 堀之内 聖)、内舘秀樹(→HT ネネ)
MF 西澤代志也(→16分 宮沢克行)(→HT 小野伸二)(→57分 内舘秀樹)、阿部敏之(→HT 鈴木啓太)、岡野雅行(→33分 田畑昭宏)(→HT 平川忠亮)(→74分 マリッチ)、土橋正樹(→HT アレックス)
FW エスクデロ 競飛王(→29分 小池純輝)(→HT ポンテ)、マリッチ(→29分 千島 徹)(→HT 永井雄一郎)、福田正博(→HT ワシントン)
SUB 南 祐三、小島秀仁

<BLUE FRIENDS>
GK 山岸範宏(→HT 福島春樹)
DF 阿部勇樹(→HT 田畑昭宏)(→57分 宮沢克行)、細貝 萌(→HT 山口 智)、岩政大樹(→87分 岡野雅行)
MF 駒野友一(→31分 酒井友之)(→72分 松井大輔)、鈴木啓太(→HT 福西崇史)、松井大輔(→HT 相馬崇人)、橋本英郎(→HT 佐藤勇人)、中村俊輔(→HT 太田吉彰)
FW 山瀬功治(→31分 羽生直剛)(→84分 阿部勇樹)、巻 誠一郎(→HT 矢野貴章)
SUB 村井慎二、石川直宏

鈴木啓太引退試合 試合後会見(浦和レッズ)

「今回、引退試合を開催させていただき、この1試合をつくる大変さ、普段、選手ではない方たちがどういった動き、どういった働きをして選手たちがピッチに立つことができるのかということを知り、改めてすごいなと感じました。もちろん選手はピッチの上で躍動することが第一の仕事で、そういったことを気にする必要はないのかもしれませんけど、僕自身がこの数か月、この引退試合を開催するということにあわせて関わってきたことは、本当に大変だと思いました。だからこそ、今日の試合で僕自身が選手としてできることを一生懸命やろうと心に決めて、ピッチの上に立ちました。

今回、『同窓会』というキーワードで、SNSなどで発信をしながら、クラブの方や本当にたくさんの方々にご協力をいただき、盛大に引退試合が開催されました。僕自身、感謝の気持ちで一杯です。試合の内容としましては、僕に点を取らせてくれるために多くの・・・『忖度』というんですか(笑)、があったようにも感じましたけれども、個人的には1試合で2ゴールを取ることはなかったので、非常にうれしいですね。

本当であれば、もっと現役の選手や、質の高いプレーをお見せできる選手たちもいたと思うんですけど、僕も含めて引退後の選手たちに合わせる動きに多少戸惑ってはいたと思います。もう少し僕らがレベルを上げることができれば、見ているお客さん、ファン・サポーターたちへ更にいいサッカーが見せられたのかなと思います。

ただ、僕にとっては本当に幸せな時間でしたし、サッカー選手として、こんなに幸せなことはないと感じました。今日の引退試合を自分の胸にしまって、これを活力にして、次のステップ、次のステージに進みたいなと感じました」

[質疑応答]
(今日、ファン・サポーターやクラブ、いろいろな人に感謝の言葉がありましたが、ご両親への言葉はありますか?)
「実は今日、両親と一緒に手をつないで、先頭で入らせてもらいました。もちろん、家族に対して感謝の言葉、思いはあります。ただ、僕の中で、ここでお話しすることでもないのかな、という気持ちと、直接は言いづらいこともあると思うので、そういった部分で言うと、僕の両親は僕にとっての一番のサポーターであって、ファンであって、一番僕のサッカーを見てくれていた人です。その人たちに、自分のサッカー人生の集大成と言いますか、自分のやってきたこと、それから自分で言うのもおかしいですけど、こうやって愛してもらったことを伝えられたことは、親孝行できたのかなと思います。そして、サッカー選手としてはこれで最後だけど、今まで本当にありがとう、と。ただ、両親は僕のセカンドキャリアについてとても心配しているので、早く心配させないような形というものをお見せしたいと思います。これからもよろしくお願いします、と伝えたいと思います」

(試合を見ているファン・サポーター、集まった選手、メディアも笑顔がこぼれる90分間だったと思いますが、ご自身で、こんな試合にしたいという思いや、心配事はありましたか?)
「心配事は、僕が90分ピッチに立ち続けることができるのか、という心配はありました。あとは、ゴールを取ってくれという話だったので、そこは心配材料でした。

同窓会ということで、笑顔が絶えない90分間だったことはうれしいんですけど、何でもそうだと思いますけど、完璧なことってないと思うんですよね。その中で、『もっとこうすればよかったかな』とか、僕はどちらかというとそういう性格なので、後悔とは言いませんし、引退試合ではよくあることだと思いますけど、ちょっとマンネリ化した時間帯もあったので、そこは何とかして変えられるものがあるんじゃないかと思います。次に僕が誰かの引退試合に関わるとすれば、そういったところを解消できるプレーをしたいと思いますし、サッカー、エンターテイメントというのは、いろいろな課題は尽きないなと思いました」

(浦和レッズでの長い現役生活があって今日の試合があり、現役時代に出会った選手たちと久々にプレーをして、思い出すことはいろいろあったと思います。改めて、現役時代に、一番印象的だったと思うエピソードがあれば、教えていただけますか?)
「16年間の現役生活の中で、今思えばすべてがいい思い出です。これが、という思い出話ではないんですけど、同じピッチで選手たちとサッカーをしている瞬間に、僕の中でふと時間が止まった瞬間がありました。そのときに、空気というか、どんなプレーとか、そういうことではなく、この埼玉スタジアムで自分がピッチに立って、真っ赤に染まっているスタンドを見たときに、ここが自分の居場所だったんだな、と。いつも見ていた光景だったものが、とても懐かしいものに変わっていたときに、とても不思議な感じがしました。その空気というのが、僕の中での、昔を思い出すことだったのかなと思います。もちろん、ロッカールームでの会話であったり、いつもの選手同士の悪ふざけであったり、ギド(ブッフバルト氏)とワシントンがケンカしたこともロッカールームで話しましたけど、でもそういったことではなくて、そういう出来事というよりも、僕はその空気とかにおいとか、そういったところで、懐かしさを感じました」

鈴木啓太「ゴール裏に足を踏み入れて、浦和のことがよく分かった気がする」鈴木啓太引退試合、試合後のコメント(浦レポ)

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鈴木啓太
(次の目標については)
夢というのは多分、大きな話だと思いますし、僕はスポーツ界、サッカー界に貢献していきたいなと。それがどんな形であれ、自分がアスリートとして、サッカー選手として学んだこと、経験したこと。今日の試合もそうだと思うんですよね。本当に僕はスポーツは競技としての側面が一つ、それからサッカーはエンターテイメントとしての側面があると思いますし、地域性、社会性、文化といろんなものがつまったものだと思います。

その中で、自分のできることはなんだろうと考えた時に、引退試合もそうですけど、1人でやれることなんて、小さな歯車の1つになることでしかなくて、でも、今日の試合は誰か1人でも欠けたら成り立たないものだったように、自分がこれを成し遂げるんだっていうことではなくて、とにかく何かをやりたい。もちろん自分の中では、こういったところでチャレンジしていきたいというのはありますけど、それはまだみなさんにお話する段階ではないと思いますし、僕自身がもっとサッカー界に言えるような、そういった結果を残さないといけない。サッカー選手もそうですけど、試合に出ていない選手が何を言っても仕方がないので。まずは試合に出る、そういうことを自分の中でチャレンジしていきたいと思っています。

(映像で、「浦和に帰りたい」としていましたが)
なんでもいいんですよ。浦和のために自分がなれると思うことであれば。ただ、それは自分だからやれることとして、戻りたいと思います。僕が行くことによって、浦和レッズというチームがプラスになる、そういう仕事をしたいと思うので、そこまでしっかり勉強して実力をつけたいなと思います。僕にしかできないことをやりたいと思います。

(今日は主役であり、仰ったように歯車の一つとして皆を楽しませていたのでは)
僕は今日、この会を作ったというオーガナイザーでいいんです。あとは福さん(福田正博)がなかなかゴールを決めなかったけど(笑)。岡野さん、福さん、俊さん(中村俊輔)、みんなが個性の強い中でこのゲームを作ってくれて、本当に感謝したいです。

(後半は本当にチームの一員で、ACLを取った時のチームのような懐かしさがあったのでは)
懐かしさも感じましたし、こんな時間が長く続けばいいなと思いながらも、それでも次に進まなければいけない。次の世代に自分たちが何ができるのか、僕が何ができるのかを日々考えているので。ただ、本当に素晴らしい雰囲気の中でサッカーをさせてもらった喜び、こんな幸せな気持ちになることはないと思うんですよね。選手である時が一番だということを、僕が現役時代に元選手だった方々から聞いていましたけど、まさしくそのとおりだなと感じるので、今の選手たちにはそういったことを強く伝えたい。

(スパイクを置いた瞬間は寂しさが?)
そうですね。本当に終わりなんだなって。もう1年半経っているんですけど、それでもやはり1つの区切りというところで。でも、あのスパイクをみなさんの前で脱がせていただくということに僕は感謝したい。寂しさもありましたけど、逆に言えば、それが次への始まりなので。それをこれから革靴に変えてがんばりたい。

(ゴール裏に足を踏み入れて感じたことは)
あんなにすごいところなんだなと思いました。浦和のことがよく分かった気がします。浦和レッズというものが、どういったものだったのか。選手の時には感じることはありましたし、感謝することもたくさんありましたけど、本当の意味で浦和レッズというクラブがどういうクラブであるかを知りました。ピッチで試合は行われていなかったので何とも言えなかったですけど、みんな戦っているんだなと思いましたし、浦和レッズはこのサポーターのためにあるクラブなんだなと感じました。

(何か月もかけて準備してきての1日を終えて)
今日は本当にあっという間で、いつの間にか終わってここにいるような状況なので、サッカーと同じで準備が大事、準備が全てだなと思いますよね。サッカーを1試合することの大変さは選手をしている時には感じないものですけど、現役の選手より、そういう意味ではサッカーを知っていると言えるんじゃないでしょうか(笑)。

【無料掲載】鈴木啓太引退試合[巻誠一郎(BLUE FRIENDS)][選手コメント](浦研プラス)

○巻 誠一郎
Q ナイスゴールでした。

A ゴールシーンは啓太のシュートをGKがはじいたものを押し込んだだけですよ。

Q 昨日熊本でのJ2を戦って、今日埼スタに来たようですが、前線で走り回る姿が印象的でした。

A 啓太とは代表でほとんど同じ時期を過ごしましたし、彼の存在のすごさも対戦相手としても感じてきましたから、メンバー入りの要請を受けて、チームも許可をしてくれたので、「これは来ないとな」と参加させていただきました。

Q 巻選手にとって啓太さんはどんな存在でしたか?

A 人の気持ちがよく分かる。かゆいところに手が届く、こういうことをやってほしいんだろうなというプレーをしてくれます。今日も前半に僕たちがゴールを取ってほしいという思いを察知すれば、点を取りに行きましたし、後半はレジェンドが前線にいたので、しっかりと守るとか、空気の読める存在です。良い意味で人の心を読むのが得意な選手でした。それは現役時代から感じています。

Q 一緒にプレーしていて、思い出に残っていることはありますか?

A 華麗なシュートや攻撃よりも周りに安心感を与えてくれる存在でした。後半のようなプレーを見ながら「啓太らしいな」と思いながらベンチで見ていました。あのようなプレースタイルはピッチにいる選手からすれば大切な存在で、ピッチの外でも気遣いのできる選手でした。ロッカールームでも周りの選手のことをよく見て、言葉使いも含めて、空気を察したり、読んだりしてくれることはさすがだなと思って見ていました。

Q 何か思い出されるエピソードはありますか?

A 一つに絞れないですね。仲良くさせていただきましたし、いる時間も長かったです。言動も印象に残っています。リベロをやった試合もありましたし、どこでもできるんだなと思ってプレーしていました。アジアカップも灼熱の中、ヘトヘトになりながらも、彼は最後まで走っていました。それはすごく印象に残っています。

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