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リーグ戦に必要な種類の勝利、多くの改善が感じられたゲーム【轡田哲朗レッズレビュー/J第12節 広島戦】(浦レポ)
(Report by 轡田哲朗)
4試合連続で同じ20人でのスタート、チーム内の役割も定まるか
浦和レッズは4月25日にリーグ戦の13試合目でサンフレッチェ広島と対戦して1-0の勝利を収めた。これで4連勝をマークしたことになり、勝ち点も22まで伸びた。順位表は3位にいるものの、消化試合数を加味すると5位か6位くらいのグループの中にいるというのが現実だろうけど、スタートの出遅れ感はだいぶ取り戻してきたかなという感はある。
チアゴ・サンタナや中島翔哉の戦線復帰というニュースもあったが、スタメンとベンチ入りまでの20人は全く変えずにゲームへ臨んだ。その前の2試合よりも交代策も遅めで、今のところ見つけたバランスを極力変えたくないという感はあるし、問題なく組み込める選手の数を5月末の4連戦までにどれだけ増やせるかという課題を解決すべきタイミングまでに何かの答えが必要になるだろうけど、現時点でのコアメンバーがハッキリすることで各選手に対するチーム内での役割が自然と定まってきている部分もあるのだろう。

広島は湘南ベルマーレや柏レイソルに近い3-1-4-2に近い形で配置を作っていた。広島のメディアの方たちからすると、少し新しい布陣ということだったようだ。ただ、浦和に対してマンツーマン気味にやろうとした時に自然な場所を取ろうとするとこの形になる面はあると思うので、それは浦和にとっても好戦的なマッチアップを受け入れるかどうかの選択にもなり得た。
苦手としてきたタイプの相手に一定の答えを見つけた感のある守備
どちらから見ていっても良いかなと思うけど、まずは湘南戦や柏戦で苦しんだ3バック+アンカーの構成に対するプレスの作り方でいくと、3-1に組む相手に対して、浦和も1-3で合わせるようなスタートを切ったところ、ウイングバックに対してサイドバックを積極的に出していく形を取ったことが良い方向に進んだように見えた。

松尾佑介ときどきマテウス・サヴィオと渡邊凌磨が横に並ぶのではなく、まずは縦になって渡邊が井上に合わせることが多くなった。それによって両ウイングの役割は3バックの両ストッパーに出ていくことになるけれども、特に金子拓郎の出方は約2カ月前の厳しいゲームのころとは明らかな違いがあって、4-4-2の中盤のラインまで下がり切ってから出ていくのではなく、少し前に位置を取りながら、かといってウイングバックを吸収することが全く不可能ではなさそうな位置を取りながら、彼の言葉でいう「中間地点を取る」動きが際立った。
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