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もったいない引き分けに終わったゲーム、勝ちを勝ちのまま終わらせるために【轡田哲朗レッズレビュー/J第6節 鹿島戦】(浦レポ)
(Report by 轡田哲朗)
試合前の状況から「悪くない」と受け止めることも可能だが…
浦和レッズは3月16日にリーグ戦の第6節で鹿島アントラーズと戦い、1-1で引き分けた。5試合を終えた時点で浦和は決して良い立ち上がりではなく、逆に第2節から4連勝で首位に立っていた鹿島とのアウェーゲームであると見れば、引き分けは悪くない結果という見方はできるかもしれない。開幕戦のヴィッセル神戸戦の時のように、試合前の時点での関係からゴールポストを動かさないならば、「悪くない」と受け止めることも可能だろう。しかし、先制に成功して、2点目を取るチャンスがありながら逃してしまい、試合終了間際に追いつかれるという試合運びの部分でもったいなさのあるものになった。
今季初勝利になったファジアーノ岡山戦からスタメン継続となったが、ベンチメンバーには多少の変化があった。また、最終的に井上黎生人を右サイドバックに途中出場させたように、鹿島戦後の中断期間で最終ラインのメンバー構成に調整を加えることを示唆していたマチェイ・スコルジャ監督の考えは、少しピッチに現れた。また、髙橋利樹をベンチに入れたのは今季初だった。

11人のメンバー表に並ぶ名前はもとより、ボランチの左右も岡山戦から継続になった。サミュエル・グスタフソンをフリーロールするタイプのマテウス・サヴィオの後方に置くのは引き続き機能性があった。また、攻撃面に関しては「そんな縛られているイメージはないですけど、結果うまくいけばみたいな感じ」(松本泰志)ということなので、時間とスペースを提供できるグスタフソンの起用と、同じメンバーでのプレータイムが増えてきたことが少し攻撃面も良くなってきた理由の1つには挙げられるだろう。
飛び込み過ぎず蹴らせるプレスと、セカンドボールへの良い位置
全体的に見た時に、このゲームはきちんとそれまでの5試合を踏まえたものになっていた。プレビューの繰り返しのようになってしまうが、相手がロングボールを前線に当ててくる局面には強さを発揮していた。それにつながるのが前線でのプレスの整理と、プレスバックへの高い献身性があること。例えば前半9分の場面は全体的にうまくいった守備から良い位置でのターンオーバーと、そのまま際どいチャンスにつながり得る「なるべくなら、この形を増やしたいだろうな」という典型的な場面になった。
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