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意志の強さを感じさせる逆転勝利 前半の引き出しは中身を詰めたい【轡田哲朗レッズレビュー/J第11節広島戦】(浦レポ)
(Report by 轡田哲朗)
結果が出ているうちに中身を改善できれば盤石に
浦和レッズは5月31日にリーグ戦の14試合目でサンフレッチェ広島と対戦して2-1で勝利した。後半の頭に先制点を許したものの、残り20分くらいから一気に相手を押し込んだ状態を作って、最終的には逆転するに至った。ルヴァン杯の川崎フロンターレ戦の時、マチェイ・スコルジャ監督の試合後会見で「あんまり先制される試合が多くない方がいいですよね」という話をした時に、マチェイさんも苦笑いしながら「その通りだ」と言っていたのだけど、ちょっとこのパターンが多いかなと気になるのは事実だ。だから、以前も何かの時に記していたように、結果が出ている間に中身を改善していくことができればベストで、それができれば盤石なものになる。
登録18人の中に平野佑一が入らなかったのは少し驚きだったが、結果からの逆算であるのを承知で言えば、最後に柴戸海がベンチにいたのは大きかった。この辺がスタートで使いたい選手と途中出場のカードとして持っておきたい選手の特性は違うことがあるという采配の妙を感じさせるものでもあった。また、ダヴィド・モーベルグはこうやって少しずつプレータイムを長くしていきそうな気がしている。
広島は不幸な形で満田誠が離脱したので、川村がシャドーの位置に入っていた。また、3バックながらに前の3人が担当を発揮させつつ浦和の後方を抑えにくるので、ビルドアップが難しくなるだろうという戦前の予想から、特に前半は普段よりも足の長いボールを増やそうという意図があったと、マチェイさんや各選手のコメントからは出ていた。
前半も悪いわけではないが、ロングボールは次の準備が必要
それで、前半は少なくとも映像から受けた印象として、色々な選手からややネガティブな声が出ているのを聞くほど悪いものではなかったようにも感じた。確かに、見た感じでは急がなくて良さそうな局面でポンと前に蹴って、つながらずに相手ボールになった場面がなかったわけではない。ただ、徹頭徹尾のロングボールになったわけでもなく、これまでに積み上げてきたものを生かすような攻撃もあった。特に関根貴大は、このゲームで結果を持ってこられなかったのがもったいないと感じるくらいのキレもあったし、何かしらの形でスコアを動かせていても不思議ではなかったと言えるだろう。
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