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猶本光のラストゲームとなるベレーザ戦に完封勝利【河合貴子 試合のポイント/プレナスなでしこリーグカップAグループ9節 日テレ戦】(浦レポ)
(Report by 河合貴子)
女王ベレーザに完封勝利
プレナスなでしこリーグカップ・グループステージ、勝っても、負けても決勝へは進出できない。それでも、どうしても勝ちたい相手がいた。なでしこリーグでは首位を走り、カップ戦では決勝進出を決めている日テレベレーザだ。日テレに勝って、ドイツへと旅立つ猶本光選手のはなむけにしたい思い。今シーズン、2敗している日テレに対して勝ちたい思い。女王の日テレを相手にして、浦和レッズレディースの選手たちの強い思いがピッチにあふれていた。
48分に猶本選手の左CKを長船加奈選手が、打点の高いヘディングシュートを見せつけて先制。79分には、安藤梢選手の絶妙なタイミングのパスから相手DFの間をすり抜けた高橋はな選手が、GKと1対1になりながら冷静にゴールへと叩き込んだ。
浦和は、しっかりとした粘り強い守備で女王・日テレに決定的チャンスを作らせずに、2-0の完封勝利を収めたのだ。真夏の夜風が、本当に心地良く感じられた。
過去2戦を教訓に隙を与えず
「無失点!ワンチャンス作戦!」を合い言葉に、浦和の選手は非常にしっかりとした守備を見せていたのだ。前半から4-4-2でブロックを作り、ボールサイドにスライドしながらパスコースを限定する。本当に我慢強い守備を見せていた。もちろん、日テレの方がボールをポゼッションする時間が長かった。

それでもセンターバックの高畑志帆選手は「やっていて、楽しかったです」と爽やかな笑顔を見せた。そして「相手が、うまく前を向いて攻撃を作ってくるのが頭にあった。それをしっかりとマークを決めること、スライドしながら追い込んでいく、自分たちの距離感をよくすれば奪ったボールを攻撃につなげられると思っていた。距離感だけは、すごく意識した。前半は、受け渡しのところで改善できる点はあった」と話した。
DFラインとボランチの間に長谷川唯選手が、ポジションを取り浦和の守備ブロックのギャップを作る動きを見せていたのだ。非常に厄介な存在だったのは、言うまでもない。
高畑選手は「慌てるのではなく、自分たちの中でOKにする。分かった上で、そこを使わせているぐらいのイメージだった。後ろの選手たちは『最後にやらせなければ大丈夫!』という共通意識をもっていた。怖くなかった。シュートを撃たせる場面でも、しっかりと寄せていたしGKとの連携もできていた」とニヤリと笑った。
高畑選手とセンターバックを組んだ長船選手は「今まで2試合ベレーザとやった中で1試合目は前からプレスに行けずに相手に思うようにボールを回されてドンドンと退いていった。そこを修正して2試合目に、ドンドン前からプレスに行こうという形でやって、途中で体力的にできなくなって押し込まれた。その2試合の課題をうまくこの試合で取り入れることができた。今までの2試合も、ボランチとDFラインの間に当てられて、前を向かれるシーンが多かった。コンパクトに保っていこうと距離を意識しながらやった。入った時は、諦めて下がる意識はみんなでできていた。
前からいく部分は強く行って、1回交わされたらみんなで退いて戻る。自分たち主導で、声を掛け合いながらできた」とうれしそうに笑った。
前半に浦和が放ったシュートは2本、日テレが放ったシュートも2本。両チーム共に決定的なチャンスをつくれないまま前半を0-0で折り返すことになった。
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