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攻守に難しい部分を出したゲーム 残り5試合をどう過ごすか【轡田哲朗レッズレビュー/J第30節湘南戦】(浦レポ)
(Report by 轡田哲朗)
数人の入れ替え、ユンカーと江坂の前線でスタート
浦和レッズは17日にリーグ戦の29試合目、湘南ベルマーレ戦に0-0で引き分けた。この試合を終えた時点でリーグ戦はラスト5試合になって、以前にもこの時点でどんな勝ち点、順位にいるかで10月以降の試合が何を目標にしたどんな立場で戦うかが決まるということを記したように思うけれども、日曜日までの試合を受けて勝ち点40の9位。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を他力本願でも得られる4位と比較すると、同じ試合数のセレッソ大阪と勝ち点8差ある。3連敗と3連勝でようやく逆転する差で直接対決がないので、あまり現実的な話ではなくなってしまった。それについては後ほどまた触れたいと思う。
このゲームにはキャスパー・ユンカーと江坂任の前線コンビをスタメンに送り込んで、馬渡和彰もかなり久々のゲームだった。ボランチの一角に柴戸海がスタメン出場して、岩波拓也も戻ってきてというメンバー構成だったが、試合前にリカルド・ロドリゲス監督が話していたコンディションのバラつきは否めないというのは現実の問題として存在しているのだろう。そもそも、湘南は昨季に4回対戦して3回が0-0で終わった相手なので、決して楽な相手ではないとは言えるけれども。
一方の湘南のメンバーを見ると、3バックは全員サイドバックのキャリアが少なからずあり、純粋なセンターバックはいない構成だった。その上でかなり高くラインを設定して背後のスペースに向けて相手FWと勝負になることを覚悟するタイプのやり方だったので、そこでユンカーに勝負させようというのは分かりやすく理解のできる構造だったと言えるかもしれない。
ハマらない前半と岩尾投入で変化した後半
マイボールから見ていくと、柴戸と伊藤敦樹のダブルボランチを維持して岩波とアレクサンダー・ショルツの前に立つような構成はかなり上手くいかなかった。後半から岩尾憲が入って解決する部分は別の問題として、Jリーグには5バック前に五角形を置いてくるチームは少なからずある。湘南の場合は5-3-2型で、無理なく捕まるところにダブルボランチとセンターバック2枚がいる状態になった。相手に対して後ろから影響力を発揮できる場所を取れなかったこともあって、グチャっと潰れるような感じになってしまった。
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