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『自分がこのチームに残さなければいけないという最後の宿題を達成できた(槙野智章)』天皇杯 浦和vs大分 選手コメント抜粋

天皇杯決勝『浦和レッズvs大分トリニータ』の選手コメントを引用紹介させていただきます。

 

ここで紹介しているのはコメントの一部です。
全文は引用元の
浦和レッズ公式
Jリーグ公式
をご参照ください。

 

天皇杯 決勝 vs 大分「劇的展開で4度目の天皇杯優勝!アジアへ!」(浦和レッズ)


※画像はサイトのスクリーンショットです。

【槙野智章】
(こういう大きな舞台で決勝ゴールとなると、「持っているよね」と言われがちだと思うが、日々徳を積んでいるのではないか?プロとして大事にしてきたことや、これから残り時間がそう長くない現役生活で大事にしていきたいことは?)
「僕の携帯電話も鳴りやまないですし、全員が『持ってるな』という話をします。確かに運やそういうものを引き寄せる力はもしかしたら人よりあるのかもしれないと思いますが、今シーズンを含めて日ごろから、特に契約満了と言われてからは、自分がこのチームで最後にやらなければならないことをしっかりと整理して、日々のトレーニングを行ってきました。チームの雰囲気をつくったり、終盤に守備固めで投入されることも数多くありましたし、中には前線にポジションを変えて点を取りにいくスタイルも今シーズンはやってきました。

その中で何をやっていたかと言いますと、毎日のトレーニングを100パーセントでやること、チームの雰囲気をしっかりとつくり出すこと、トレーニングが終わった後に誰よりもシュート練習をして、子供のころからずっと思い続けていたゴールを取りたいというおもいをこの年になっても持ち続けるということをひたすらやってきました。その成果だと思います。

来年は35歳になります。来シーズンは違うチームに行きますが、どのチームに行っても、どのカテゴリーに行っても、ピッチで輝く姿、最後の最後まで泥臭い姿をファン・サポーターのみなさんに見せることが僕の使命だと思っています。そのゴールが日本サッカーを盛り上げることにつながると思いますが、ピッチで走り回る姿を来シーズンも見せたいです」

(初年度に名古屋グランパス戦の直接FKでAFCチャンピオンズリーグの出場権をチームにもたらし、今日もACLの切符を置き土産にする形になったが、この10年の締めくくりのゴールを決めたときや、ゴール後にみんなで走り回った瞬間の気持ちは?)
「時間が限られていましたし、自分がこのチームに残さなければいけないという最後の宿題を達成できたと思っています。浦和レッズにやってきた初年度、最終節に自分のゴールでACL出場権を獲得しました。そしてチームを離れる前の最後の大会の決勝でゴール、そして勝利を置き土産にできたことは、いいストーリーにできたと思います」

(このチームに残さなければいけないと思ったのは勝利なのか?準決勝で宇賀神友弥選手がゴールを決めたことで、「俺も」という高ぶるおもいはあったのか?)
「残さなければいけないと思ったものは、タイトルとアジアへの切符でした。契約満了と言われ、J1リーグでACL出場権を獲得することが難しくなってきたときから、天皇杯のタイトルを最大限の目標にしていました。日ごろから宇賀神選手が努力する姿を見ていましたので、努力は報われると思いながら準決勝のプレーとゴールを見ていました。ただ、心のどこかで『俺が最後に持っていく』というおもいは少なからず持っていましたし、今日の試合に入る前も、残り10分を槙野劇場にしたいということはふつふつと思っていました。有言実行を含めて、自分がそういう形を取ることができて、満足しています」

(契約満了になって記者会見した際には涙を流していたが、それからも複雑な気持ちがあったと思う。宇賀神選手は準決勝後に「契約満了にした人たちを後悔させてやると思った」というようなコメントをしていたが、槙野選手のこの1ヵ月くらいの気持ちはどうだったのか?)
「満了と言われてから3週間くらいですかね?全然整理がつかないし、本当にほぼ毎日、泣いていました。でも、泣いていても進めません。物事をしっかりと整理しなければいけませんでしたし、一日一日を無駄にはしたくはありませんでした。何よりもシーズンが終盤に差し掛かり、天皇杯が残っていましたので、チームメートにそういう顔を見せられませんし、雰囲気づくりを大切にしていますので、僕がふさぎ込んでしまうとチームにも悪い空気が流れてしまうという不安がありましたので、とにかくチームメートには見せないように、チームメートには迷惑を掛けないように、ということを心掛けていました。自分がやるべきこと、トレーニング場に行って、20年間変わりませんが最後までトレーニング場にいる、トレーニングが終わってもボールを蹴っている姿をチームメートに見せるということを心掛けていました。なので、今日のゴールや勝利は、日ごろから自分がやってきたご褒美が待っていたと思っています」

(それが若い選手にどう伝わり、どうなってくれたらいいと考えているか?)
「若い選手、経験のない選手はたくさんいますが、ベテランや中堅で僕たちの空気を感じ取って、それを伝えてくれる選手もたくさんいると思います。ACLの切符を手にしましたし、来シーズンは3年計画でJ1リーグ優勝を目指すチームをつくる集大成になります。間違いなく厳しい戦い、厳しいスケジュールが待っていると思いますので、誰かが率先して空気づくりをしたり、先頭に立って走っていく姿を見せなければいけないと思っています」

(ゴールシーンで柴戸 海選手はミドルシュートを打ったと思うが、どのように感じてヘディングで合わせたのか?)
「全体トレーニングの後の居残りトレーニングは柴戸選手も一緒にやっていた仲間です。柴戸選手の癖、言い方は悪いですが、入らないと思ってしっかりとポジションを取っていました。彼はシュート能力がありますが、彼の癖やボールが浮いているタイミングなどを見ると、枠には飛ばないと思いました。そこで相手のDFよりもしっかりとポジションを取ることを意識していました」

(合わせた瞬間に決まった手応えはあったか?)
「しっかりとポジションを取れましたし、GKの動きも見ることができましたので、強く当てるよりコースを変えることを意識しました。とにかくボールがゴールに吸い込まれているところが見えました。あとはどうやったらこのスタジアムの空気を感じられるかということを考えて、コースを考えながら走っていました」

(ゴール裏に向かって走っていったときはどんな気持ちだったのか?)
「ファン・サポーターのみなさんには今日も素晴らしい雰囲気をつくっていただきましたし、あのゴールも僕のゴールというより、来てくださった方たちが念じたものが僕に乗り移ったと言っても過言ではないと思います。この10年プレーしたこと、今後も『レッズの5番、槙野』を忘れてほしくないという一心でゴール裏に走りました」

(ヘディングする瞬間にオフサイドかどうか確認していたようだが?)
「体を開いて、向きをつくっていましたので、オフサイドではないとすぐに分かりました」

(ゴール裏に走っていく途中にユニフォームを脱いだが、イエローカードをもらっても構わないと思ったのか?)
「(YBC)ルヴァンカップ準々決勝の川崎(フロンターレ)戦でゴールを決めたときに脱げませんでしたので、今回はちゃんと脱げてよかったと思います。イエローカードはよろしくないと思いますが、先ほども言いましたように、僕のユニフォームと背番号を忘れてほしくなかったので、脱いでファン・サポーターの方々に向けて掲げさせていただきました。自分でも興奮状態ではありましたので、イエローカードは覚悟でやりました」

(その横に宇賀神選手がいたのは偶然か?)
「ゴールを決めて宇賀神選手が飛びつきにくるのは本当に稀です。彼もものすごく興奮していたと思いますし、喜んでくれたと思います。だからこそあのポジションに来てくれた、一緒にユニフォームを上げてくれたのだと思います」

 

 

選手コメント(Jリーグ)

【酒井宏樹】
決勝は精神面が大きく左右するなと思いました。非常にタフな試合でした。

--勝敗を分けたポイントは?
いろいろキーポイントはあったと思いますが、結果的に僕らが難しくした部分もあると思います。大分さんもクオリティーの高いパスサッカーだったので、僕らもすごく動かされて疲労もたまっていました。後ろの選手としては1失点は非常に悔しいですし、ここまで無失点できていたので無失点優勝したかったのが本音です。なので、すごくうれしいですけど、100%うれしいかというと、まだまだ悔いが残るトーナメントだったなと思います。

--準決勝・C大阪戦で宇賀神 友弥選手、決勝で槙野 智章選手と、今季限りで契約満了となる選手がゴールするドラマが待っていたが。
僕も普段から2人と話していて、そういう特別な試合というのは分かっていますけど、シンプルに選手として、非常に大きな戦力の2人なので。ピッチに入ってからはそういう背景はまったく気にしていなかったですし、いつもどおり頼もしかったなと思います。

 

【町田也真人】
--準優勝という結果について。
残念。追いついたあとCKにしてしまったこと、その前のファウルももったいない。細かいところを突き詰めて来季につなげたい。

--試合を振り返って。
前半は難しい入りになった。自分が少し落ちないとボールが回らないと感じた。後半は中盤ダイヤモンドから形を変えて修正できた。

--決勝戦に懸けた思いは。
1年で大分をJ1に戻したいと思う中で、その決意を決勝で見せたいと思ってプレーした。この悔しさを目に焼きつけて、来年絶対1年でJ1に戻れるようにしたいと強く思った。

--サポーターがたくさん応援に来ていたが。
これだけ多くのサポーターの前でプレーすることは、ずっと待っていた光景。ピッチに入ったときには感慨深いものがあった。試合後にゴール裏に行ったときは、申し訳ない、勝ちをプレゼントしたかったと感じた。

 

コメント

  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:119.106.98.133 )

    槙野忘れないよ!
    忘れられないゴールをありがとう!

    このコメントに返信

    2021年12月20日 11:28

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:223.217.215.146 )

    槙野・宇賀神、本当に移籍させていいの?
    槙野の運は福の神クラス。
    運は勝負事で大事な要素。
    まだまだ必要だよ(涙)

    このコメントに返信

    2021年12月20日 13:18

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