コラム

『平川とともに注目を集めていたあの選手』平川忠亮引退試合【山中伊知郎の素人目線2021】

■ピッチもスタンドもベテラン揃い

平川忠亮引退試合に行く。

休日ながら、昼間、仕事で東京に行き、その後、駒場にたどり着いたのが試合開始15分前。すでに先発メンバーの発表が始まっていた。

とにかく暑い。お陰で、普段はあまり買わない売店の紙コップのコーラ250円をつい買ってしまった。最近の駒場では定番となった西側立見席だと、この紙コップの置き場所がないのに、ちょっと弱った。ずっと手に持ってたら、手が疲れちゃうし。周り見回すと、みんなペットボトルなんだな。しょうがないので、足元のコンクリートに置いたが。そこで、
実にストレートな一句、

紙コップ  足元に置く  立見席

メンバー発表では、興梠や阿部勇樹、西川といったベテランクラスが「レジェンド組」に入っているのと、江坂が出てきて、ユースやジュニアユースの選手たちが次々にサブ・メンバーとして顔写真入りで紹介されてたのが予想外。

席の周囲を見回すと、やはりどうしても中高年層が多い。私のすぐ横には4人くらいの、男女の中高年グループがいて、
「35分ハーフとかじゃなく、フルでやるのかよ。この暑さで年寄は倒れちゃうんじゃないの」
「大丈夫よ、入れ代わり立ち代わり、どんどんメンバー替えてくし」

さすがに選手の暑さと健康を心配してた。

観客は、バックスタンドのアッパーは空けていたものの、他は「こんなに入れてて怒られないの?」と心配になるくらいお客さんいっぱい。

ただ、メンバー発表見て感じたのだが、登場する引退選手でも、駒場でプレイしたのを見た記憶のある選手があんまりいないのだ。岡野は確実に走ってたし、小野もギリギリいたの覚えてるが、闘莉王あたりになると、埼スタしか覚えてない。福田をはじめとしたJリーグ元年から居たメンバーがほぼ皆無ってことか。年取って走れなくなっちゃったのかな。
それだけにJリーグ始まってすぐに新人として入って来て今日も参加する岡野の存在は、
「レッズ史」を語る上でも大きい。

 

■キャラクターが強いレジェンド達

まあ、試合内容については、いわば相撲でいう「花相撲」であり、現役組も、どうやって
レジェンド組のスピードに合わせてゆっくりやるかに苦心していたくらいなので、あまり語るほどでもない。

ただ、一度張り付いたその選手の「キャラクター」って何年たっても残り続けるものだな、と思った。前半、最もファンサービスにつとめて、わざわざバックスタンドの観客に挨拶にも来たのが闘莉王。持ち味はDFのくせに、つい前に飛び出して来てヘディングシュートまで決めてしまう「出しゃばり」体質だったのが、きょうも必死でその姿を再現しようと動いてた。だいぶオーバーウエイトで苦しそうだったが。

前半の終わりごろ、PKのチャンスでボールを持ち、まさか主役の平川を差し置いて自分が蹴る気かよ、と観客を慌てさせた姿も、さすがに自分のキャラをわかってた。もちろん、結局は平川に譲ってたが。

そのすぐあと、強烈な西陽で、少し試合が見づらくなったが、妙にその西陽と闘莉王の「目立ち」キャラがシンクロして、つい苦笑い。

闘莉王が  PK譲る  西陽時

その点で、平川は、ずっと真面目にサイドを駆け上がり続けた「プロパー社員」のイメージが強くて、何より「13」といえば鈴木啓太、「14」といえば平川、といった、どちらかといえば派手なパフォーマンスより、背番号で記憶に残る存在だった。あ、また「14番」が出てる、とサポーターを安心させてくれる、みたいな。

だから、どうもきょうのように無理やりの「ハットトリック」みたいなお膳立ては、あんまりキャラクターにはフィットしない。点は1点くらいでいいから、サイドから強烈なクロスを放って3アシストとかね。そっちのがよさそう。3点のうちPK2本も、やや無理やり感が強い。

PKを  二度も蹴るとは  14番

まだ現役の小野だが、だいぶ「ジーコ化」、近年でいえば「イニエスタ化」は進行してる。

足元にボールが来れば、そのボールさばきは天才的で、他の選手には出せない「ひらめきパス」を見せるものの、普段はそんなに走らない。半分以上歩いてる。

しかし、もうそれでいんだよね。ボールが足に吸い付くような妙技を見せてくれれば、観客も満足できる。

満足と言う点では、さすがにテクニックで見せる小野に比べて、スピードが持ち味の岡野は苦しい。後半開始前、わざわざバックスタンドまで走ってきて挨拶してくれたが、全力疾走は、ほぼそこまで。試合中は、ちょうど私がいた西側立見席に近いサイドに岡野もいたので、岡野の走りをずっと注目してたが、なかなか見せ場作れず。仕方ない、もうすぐ50だし。

でも、注目は一番集めていた。観客の中にはつい、

「岡野! 呼べ!」

と、パスが自分の方に来るように声を出せ、と声援送っちゃってる人もいたくらい。駒場で、全速力で駆け上がる岡野を、観たい人は多かったのだな。ピッチ上の選手たちも、少し気を使って、一瞬動きを止めて、岡野の全力駆け上がりシーンを作ってあげてもよかったんじゃないかとフト思う。私にとっても岡野の走りは「20世紀」に体感した強烈な思い出の一つだ。

岡野も走ろうとはしてたようだが、体がついていかずにボールに追いつけず、よくサイドライン付近で一休みしていた。

追い付けず  野人サイドで  一休み

後半、平川ジュニアが登場して、サイドからクロスを放ったのはなかなかの趣向だったものの、犬飼さんの挨拶はちょっと長かったね。

 

 

山中伊知郎

1993年のJリーグ開幕から、レッズの年間シート席をもっている。 山中企画という「ひとり出版社」を作って活動中。昨年10月、『タブレット純のムードコーラス聖地純礼』という本を出した。今までどこも出していなかった「ムードコーラス」の歴史を克明に追った本で、マヒナスターズ、東京ロマンチカなどメジャーなグループから、誰も知らないようなマイナーグループまで続々登場。今年は4月に、東洋医学医師で腸のオーソリティでもある田中保郎さんの『腸を診る医学  コロナに必要なのは東洋医学の「調整力」!?』という本を出した。どんどん形を変えていくコロナウイルス対策としては、ワクチンに頼るだけでなく、東洋医学を使ってウイルスとの「共存」をはかるべき、といった内容だ

コメント

  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:61.87.60.72 )

    岡野のハイライトは、福島に抑えられてリカルドに
    「監督、なんで左サイド現役なの!!!」
    って、言ったところ。

    リカが通訳と話していた間に岡野は立ち去っていたが、
    何て返すつもりだったのかなと。

    このコメントに返信

    2021年07月24日 11:06

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:111.239.185.149 )

    さすが小野 シアター森脇 ヒラハット

    このコメントに返信

    2021年07月24日 12:56

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:222.6.63.164 )

    なつかしき 赤き戦士の 丸い顔

    このコメントに返信

    2021年07月24日 13:22

  4. 5 匿名の浦和サポ(IP:110.134.197.61 )

    レディースの選手がスタメンでオリンピック出てるのに一切記事にしないんだな
    今年からプロリーグも始まるのに浦義は全く盛り上げる気がないんだね

    このコメントに返信

    2021年07月24日 20:16

  5. 6 匿名の浦和サポ(IP:119.240.41.11 )

    なんで杉本は実力不足って言わないのかな。チャンスもらえなかったみたいな言い方だよな。ユンカー来る前はたくさんもらえたし、2年半で6点のFWを使うリスク。

    このコメントに返信

    2021年07月24日 21:14

    • 6.1 匿名の浦和サポ(IP:1.66.104.117 )

      この記事に関係ありますか?

      2021年07月25日 02:25

  6. 7 匿名の浦和サポ(IP:49.98.160.17 )

    「蔓防中 何故この試合を するのだろう?」
    来年にすればもっと多くの客を入れる事も出来たし、所縁のある外国人選手も呼べたし、平川に受け取るであろうお金も増えただろうに。
    この時期に強行開催するにはそれなりの理由があるのだろうと勘ぐってしまう。

    このコメントに返信

    2021年07月25日 07:36

    • 7.1 匿名の浦和サポ(IP:210.250.171.196 )

      ヒラの挨拶に答えはあります。オフィシャルサイトに動画が上がっているので、是非見ていただきたいです。

      2021年07月25日 09:04

  7. 8 匿名の浦和サポ(IP:60.47.47.240 )

    森脇はいつまでたっても森脇だ

    このコメントに返信

    2021年07月25日 17:53

  8. 9 匿名の浦和サポ(IP:60.47.47.240 )

    信じてる だから走るよ 全力で by平川

    このコメントに返信

    2021年07月26日 01:52