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前半戦ラストは修正こそ機能も厳しいゲームに シーズン後半への課題は?【轡田哲朗レッズレビュー/J22節大分戦】(浦レポ)
(Report by 轡田哲朗)
そこまで酷く蒸し暑い環境にならなかったのは救いだった
浦和レッズはシーズン前半戦のラストゲームになった10日の大分トリニータ戦に0-1で敗れた。私たちは浦和に視点を置いて見ようとするので、大分が上手く浦和対策をしたように感じられる部分もあるし、もしかしたら彼らも今の苦しい勝ち点状況を脱却するためにハッキリさせたかったことが、ちょうどよく浦和を相手にハマったのかもしれない。いずれにしても言えることは、前半45分間に関しては今季の中でも有数の「上回られた」面の大きかった試合になったと言えそうなことだ。
浦和は五輪絡みの選手たちが抜けた状態だったので、ちょっとセンターバックの負担が大きい1週間だったかもしれない。その前のリーグ戦から中3日で戦った天皇杯から、さらに中2日の試合という状況だった中で、岩波拓也、槙野智章、柴戸海が3戦連続スタメンだった。大分の環境は、試合前は「これは蒸し暑いな」という感じだったが、試合が始まるころになると「意外と落ち着いて湿度も温度も下がってきたな」という感があった。ただ、こえは私たちがいた記者席の話で、ピッチレベルはどうだったかは正確に分かりかねる。それでも「蒸し風呂」と言いたくなるような酷く極端な状況にならなかったのは、浦和にとって救いになるかなという感覚はあった。

後ろ向きのポゼッションになった瞬間に襲い掛かる大分
浦和がボールを持って攻めて、大分が構えて守るという試合前に予想された構図は、スタート時点として正しかった。そこからの違いは大分の出方にあって、浦和が後ろにベクトルを向けたポゼッションをした瞬間、一気にスイッチを入れて全体が押し上げてくるというプレスが牙をむいた。

5-2-3で高い位置から強いブロックを組むというよりも、1回5-4-1にして浦和のボランチがブロックの外にいる状態になるというのは、7日のSC相模原戦と同じだった。そこからの違いは、特にサイドで浦和が下げた時に「ガツン」とスイッチが入る追い方をしてくること。センターバックに批判が集まるのも分からないではないけれども、追い込まれてきたところで自分より後ろの選択肢がほぼない状況でプレスを受けてしまった彼らにとっては、かなり難しい状況になったのも事実だろう。その前の段階で下げずに解決できる割合が増える方が良いのは間違いなく、伊藤敦樹と試合後に話した時もその辺りの感覚は同じだったようだ。
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