コラム

『太鼓と相性の良い選手』Jリーグ浦和vsC大阪【山中伊知郎の素人目線2020】

■新たなる観戦の楽しみ
とりあえず1万3千人来るというのはこういうものか、とそこを再認識させてもらった。

埼玉スタジアムに到着したのが試合開始30分くらい前。入場口の前の広場に数多くの人たちがいるのを見て、「そうか、去年は、どの試合もこの倍以上の人たちがいたんだ」と思うと、改めて感慨深かった。

「三密を避けろ」とはくどいほど言われてるし、現状ではそうしなきゃならないのはわかっているものの、「あふれるばかりの賑やかな人だかり」が、どれほど人間一人一人に「生きる力」を与えてくれるか感じざるを得ない。やはり「お祭り」は必要なのだ。よくコロナ対策と経済対策とどちらを優先させるべきか、なんてことが議論になる。でも私にとっては、「お祭りをやめてまで徹底的に感染を防ぐべきか?まずお祭りをやるのを前提にした上で感染対策をするか?」ってことの方が重要だ。

祭りの火を消さずにコロナ対策にもしっかり対応しているという意味でJリーグは、よくやってるんじゃないか。人数制限の緩和以上に、たとえば手拍子から太鼓を解禁していったり、段階的に「鳴り物」をOKしていくあたりに、「お祭り」に対するリスペクトがみえてくる。

それにしても、あの太鼓の音は、前試合に続き今回も聞いたが、あれは実にいい。人間の鼓動と同じで、どんどん気持ちをポジティブに盛り上げてくれる。祭りに太鼓が欠かせないのがよくわかるな。大相撲なんかでも、国技館の帰りがけに最後のハネ太鼓があって、「あー、きょうもたっぷり相撲を楽しんだ」と満足感を増幅させてくれるわけであって、リズムだけでメロディーがない方が、もらえるパワーがストレートで圧倒的だったりする。

だからちょっと今回はあの太鼓の音を聞きに行くのも「観戦の楽しみ」の一つにもなった。

 

■今シーズンの観戦スタンスが見えてきた
なぜだかわからないが、あの太鼓とともに調子が乗って来たのがマルティノスだ。私は前から「最後の一歩のない男」として、その、一見、見た目はトップクラスっぽく見せながら、肝心な場面ではパスを取られたり、ゴール前で一歩が出なかったりでチャンスを生かしきれない「張りぼて系」選手、として認識していた。

ところが、前の試合のフリーキックといい、きょうの、ほぼ「ごっつぁんゴール」ともいうべきラッキーな得点といい、太鼓のリズムとともに、マルティノスのリズムも妙によくなってきたのだ。途中、しばしば相手にボールを奪われるなどの、もとから引きづるマイナスポイントはあるものの、結果を残すのだからすごい。今はとりあえず「太鼓のマルちゃん」とでも呼んでおこうか。

きょう、私が座ったのが南側自由席の上段。実は一度、下段の席を買ったのだが、引き換えの期限を忘れて無効になってしまった。それで買い直したのだ。

ゴール前最前列からちょっと離れた20列目。しかし、今回はこのポジションでの観戦は大正解だった。汰木が倒されてPK獲得したシーンから山中のシュートが相手DFに当たって得点になったシーン、それに何より後半、西川が決定的なヘディングシュートをはじいて防いだシーンなど、最前列よりも、かえって見やすい。近すぎると、それだけ全体が見えないのが、ほどよい距離感で迫力が伝わってくる。

これ、この次も太鼓の音を聞きながら南側自由席の上段でいくかな。

優勝もまず不可能。ACL出場権もまだもう少し先。一方で降格もなし。こういうシーズンとなったからには、だんだん入場するお客さんが増えていく過程を味わいつつ、試合の中で飛び出すワンシーン、ワンシーンを楽しむ、当座、このスタンスでいくのがいいかも。

 

動画:浦和レッズ関連本を7冊出版した山中伊知郎さんとは何者なのか?

 

山中伊知郎

1993年のJリーグ開幕から、レッズの年間シート席をもっている。 山中企画という「ひとり出版社」を作って活動中。つい先日、『タブレット純のムードコーラス聖地純礼』という本を出し、10月20日には、王子の北とぴあペガサスホールで、出版記念ライブも開き、大盛況。今までどこも出していなかった「ムードコーラス」の歴史を克明に追った本で、マヒナスターズ、東京ロマンチカなどメジャーなグループから、誰も知らないようなマイナーグループまで続々登場。正直、マニアック過ぎてほとんどの人は興味ないだろうが、興味がある人にとっては、こんな面白いものはないはず。どうか、よろしく。

 

コメント

  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:124.144.64.60 )

    行きたいのはやまやまだけど、やっぱり怖いっすよ。
    今年いっぱいは、やっぱり怖いというか。それだけに今行ってる人は浦和の宝。

    このコメントに返信

    2020年10月25日 20:10

    • 1.1 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

      怖いという意味が解らない。

      2020年10月25日 20:27

    • 1.2 匿名の浦和サポ(IP:113.149.174.18 )

      自身で気をつけてればスタジアム内で密になる事はまずないですよ

      2020年10月25日 20:59

    • 1.3 匿名の浦和サポ(IP:123.226.234.16 )

      10000人そこらの今はともかく、ホントに25000人入ったら怖いと思いますけど。
      席での間隔も狭くなるし、トイレや行きかえりの交通機関などで近づく機会も増える。
      何より、観戦者が増えれば、その分、感染者がスタジアムに来る可能性が高まる。

      おそらく、いつかどこかの試合(サッカー以外のスポーツも含めて)でクラスターが発生するでしょう。
      そのときどういう対応をとるのか、を見るまでは様子見です。

      2020年10月25日 22:39

    • 1.4 匿名の浦和サポ(IP:110.3.201.30 )

      現在、埼玉県のコロナ重傷者10名、埼玉県の人口730万人
      70万人にひとりの重症者を怖いと思うかどうかは、人それぞれ。

      2020年10月26日 06:49

    • 1.5 匿名の浦和サポ(IP:61.199.190.28 )

      野外だしマスク、手洗いしっかりやってれば基本感染しないと思ってる。
      飲み屋行く方がよっぽど怖い。

      2020年10月26日 07:55

    • 1.6 匿名の浦和サポ(IP:119.224.168.165 )

      少ないから観客増やせって言う人いるけど、具体策もないのに増やせって無いものねだりにもほどがある。
      ハッキリ言って、レッズより大切なものはあるから。

      2020年10月26日 08:02

    • 1.7 匿名の浦和サポ(IP:27.120.191.81 )

      コロナに対するスタンスは人それぞれだと思いますが(例えば、若いからまったく気にしない、ご高齢で基礎疾患があって非常に心配してる方)、少なくとも今の埼玉スタジアムなら、まったく心配いらないと思います。

      屋外で風通し最高(寒いけど)、声出しNG、少なくとも一席空き、全員マスク着用、全員検温、トイレには石鹸とペーパータオル、何より人が少なくて密になる環境がない。。。

      今後2万、3万入るようになってきたらまた変わってくるかもしれないですけど、しばらくは座席表で周りに全然人がいない席を選んで(土曜日の試合では、ロアーでも場所を選べばがらあきのブロックがありました)、もしできれば車で行けば、その辺のスーパーで買い物するよりもよっぽど感染確率低いのではないでしょうか。

      1さんは、なんらかの事情でコロナを心配されているかと思います。私も高齢者と接することが時々ある仕事をしてるので、コロナには非常に気をつけているんですが、この環境なら安心して参戦できるなと思いました

      2020年10月26日 09:31

    • 1.8 匿名の浦和サポ(IP:112.139.154.36 )

      閉鎖空間の密がヤバイと思うが、スタジアムはどちらかというと野外。風も通る。
      比較的安全な気がする。
      が、しかし、今の席の割り当てはまだ状況的には早いと思う。
      キャパの1/3も観客が入らないのに、すぐ後ろの列には座らせているのだ。
      そして半分以上の後方の列はガラガラ。
      いくら市松模様のように席を空けていてマスクをしているとはいえ、今回、前回と2~3人連れのおばちゃん達がすぐ後ろの左右の席で、スピーカーのように試合中ベチャクチャしゃべりっぱなしなのは不快でしかなかった。
      その前の席とはいえ、おばちゃんに挟まれた中での飛沫や息が下にいる自分に降り掛かってくるのだ。
      せめて一列置きくらいの席の割り当てにしてほしい。
      現在の1万3千人程度の入りなら、なんの問題もないはず。不安要素を少しでも減らす為にやってほしい。

      2020年10月27日 15:17

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:1.75.234.11 )

    強制白化の刑の処されたア(カ)タが必死だな笑

    このコメントに返信

    2020年10月25日 20:15

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:153.206.15.98 )

    💀💀💀それにしても、とても良い試合だった💀💀💀

    このコメントに返信

    2020年10月25日 20:44

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:60.47.41.77 )

    昨日、同じく観戦しましたが、
    チーム目標でもある「いい守備から素早い攻撃」が
    できていたと思いました。

    このコメントに返信

    2020年10月25日 21:17

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:175.132.137.183 )

    なぜ鳥栖戦以降チームが激変したのか考えてみた。
    まず、サイドハーフの仕事がサイドバックの上がりを待つための待機所みたいな役目だったのが縦や横など自由に仕掛けるようになりドリブラーの本来の持ち味を出せるようになった。
    サイドハーフが仕掛ける事でサイドバックが必要以上に上がらず守備のリスクを減らせている。
    そしてボランチはエヴェと長澤の攻撃参加の多さや巧さや運動量がチームを支えている。
    ボランチが前に上がる事で最終ラインが高く保てチーム全体がコンパクになった。
    コンパクトになる事で選手の距離感が良くなりパスコースが増えシュートやゴール前までボールを運ぶ機会が急増しそして守備も数的有利を保ている事が好調の要因なのだと思う。
    簡単に言うとこんな感じかな。
    最後に鳥栖戦以前は「戦術」という呪縛に囚われ選手の個性を活かせていなかったが必要のない部分の戦術を「捨てた」ことでチームが一気に活性したのだと思う。

    このコメントに返信

    2020年10月26日 05:13

    • 5.1 匿名の浦和サポ(IP:218.33.163.201 )

      土田SDの就任時のコメント「守備は最終ラインを高く設定し、前線から最終ラインまでをコンパクトに保ち、ボールの位置、味方の距離を設定し、奪う、攻撃、ボールをできるだけスピーディーに展開する」そのものであって、もともとカウンターのリスクを負ってでもラインを高く設定して高い位置でボールを奪って攻める戦術だったはずが、前線のコンビネーションがなかなか定まらず点が獲れないうちに、ショッキングな名古屋戦の大量失点をきっかけに広島戦の5バックに象徴されるようにブレてしまっただけだと思う。その後もメンバーをとっかえひっかえ試行錯誤を経て、シーズン残り1/3でようやく本来志向していた戦術で戦えるメンバーに辿り着いて軌道修正できたってとこだろう。

      2020年10月26日 10:54

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:1.75.215.241 )

    強制白化の刑に処されたうえに削除までされたア(カ)タが早朝から必死だな笑

    このコメントに返信

    2020年10月26日 08:06

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:49.98.212.218 )

    浦議アプリ化して欲しいんですが、、。
    お願いします。
    この記事関係なくてすいません。

    このコメントに返信

    2020年10月26日 08:32

  8. 8 匿名の浦和サポ(IP:131.112.120.84 )

    埼スタでかいから相対的に密集してるように見えるだけで、他のスタジアムは人数緩和される前からもあんなもんだよ
    うちはむしろ人と人の距離結構とってるほう

    このコメントに返信

    2020年10月26日 09:35