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来季の陣容はどうなる?変革元年2020年の浦和レッズを勝手に考えてみる【浦レポ】

「浦レポ」の有料記事を一部紹介させていただきます。


来季の陣容はどうなる?変革元年2020年の浦和レッズを勝手に考えてみる(浦レポ)

 

浦和レッズの2019シーズンは終了し、来季に向けた体制作りが行われている。現在の噂になっている部分も含めながら、来季の体制、補強ポイントについて勝手に考えた。

 

<選手登録数>
年俸の上限は無いが、人数制限があり1チーム原則25人まで。最低でもJ1所属チームは15人以上と選手契約を結ぶことが条件とされている。
なお、2005年度からAFCチャンピオンズリーグに進出するチーム(原則としてJ1の上位3位までのクラブと天皇杯で優勝したクラブ)は、
A契約選手を1チーム27人まで拡大することが可能となっている。また、2014年から原則25人の例外措置として、
自クラブの下部組織に3年以上在籍選手は25人の対象外とした。

 

<外国籍選手枠>
■規定:
選手登録
制限を設けない

試合エントリー(ベンチ入り)
・J1は5人上限とする

試合出場
・J1は5人上限とする

*JFA加盟チーム規則第10条に該当する選手および、Jリーグ提携国として定める国の国籍を有する選手は、
外国籍選手の人数に含めない(2018年11月20日現在のJリーグ提携国:タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、
インドネシア、マレーシア、カタール)

 

<ホームグロウン制度>
Jクラブは、ホームグロウン選手(以下、HG選手)を規定の人数以上、トップチームに登録しなくてはならない。

■ホームグロウン選手の定義:
・12歳から21歳の間、3シーズン又は36ヶ月以上、自クラブで登録していた選手
・満12歳の誕生日を含むシーズンから、満21歳の誕生日を含むシーズンまでを対象とする
・期間は連続していなくてよい
・21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウントする
・選手を国籍、又はプロ/アマの別、又は年齢で区別しない
・JFA・Jリーグ特別指定選手は、HG選手と見なさない

■規定人数:
・HG選手の登録数は、開幕時の登録ウインドー終了時にカウントする
・期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録とみなす

■罰則
ホームグロウン選手の登録が規定に満たない場合は、不足人数と同数を翌シーズンのプロA契約25名枠から削減される。
AFCチャンピオンズリーグ出場クラブの場合、プロA契約27名枠から削減されることになる。

2019シーズン契約選手

 

▼A契約
GK
・西川周作(32)
・岩舘直(30)→退団
・福島春樹(25)

 

DF
・阿部勇樹(37)
・森脇良太(32)→退団
・槙野智章(31)
★宇賀神友弥(30)
・鈴木大輔(29)
・マウリシオ アントニオ(26)
・山中亮輔(25)
・岩波拓也(24)
★橋岡大樹(19)

 

MF
・柏木陽介(31)
・青木拓矢(29)
・武富孝介(28)
・マルティノス(27)
・柴戸海(23)
★関根貴大(23)
・汰木康也(23)
・長澤和輝(26)
・エヴェルトン(25)

 

FW
・興梠慎三(31)
・武藤雄樹(29)
・ファブリシオ(28)
・杉本健勇(27)

 

▼C契約
・DF岩武克弥(22)
★MF荻原拓也(19)
★GK石井僚(18)
★DF大城蛍(18)
★MF池高暢希(18)

 

●来シーズン加入選手
・MF武田英寿(青森山田)

 

▼噂
・MF小塚和季(大分)
・FWレオナルド(新潟)
・MFヴィクトール・カンティージョ
・DF杉岡大暉(湘南)

 

▼レンタル中
・茂木力也→愛媛
・オナイウ 阿道→大分
・伊藤涼太朗→水戸
・山田直輝→湘南
・井澤春輝→徳島

 

★ホームグロウン対象選手

 

 

苦しんだ2019シーズンの課題

 

椛沢:来季のことを予想する前に、まずは今季を振り返って何が足りなかったかについて考えていきたいと思います。結果はJリーグ14位。勝ち点37、得点34、失点50、得失点-16と、なんとかJ1残留ができたという苦しいシーズンとなってしまいました。リーグ全体を振り返っても失点も多かったですが、得点も少なかったですね。

 

河合:今季の結果は全てを表しているよね…。シーズンを振り返ると前から行くのかブロックを敷くのかという守備での判断がなかなか難しかったシーズンだったと思う。ディフェンスラインの上げ下げで、すごく苦労していたように見えました。

 

椛沢:オリヴェイラ監督でスタートしましたが、5月28日にリーグ4連敗で解任(13試合5勝2分6敗)。大槻監督にシーズン途中での監督交代となりましたが、そこで守り方も変わったんですかね。

 

河合:変わりましたね。ただ大槻監督になってからも失点は続いていたと思うんですけれども、無失点試合は7月6日のベガルタ仙台戦が最後で、それ以降は失点が続いてしまいました。オリヴェイラ監督の時はサポーターの皆さんもサッカーがつまらないと言っていたけれども、まずは守備から入って、攻めはカウンター気味に行くというスタイルでした。キャンプではフィジカル的なことを中心にやっていきながら実践で少しずつ構築していくという形だったと思います。しかし形ができる前に志半ばでの交代となってしまいました。

 

椛沢:シーズンを通して勝ちきれなかったことの要因の一つは失点数の多さではありましたね。

 

河合:失点パターンが一番多いのはショートパスからの失点で26%。揺さぶられて失点をしたような形が散見しました。その次がセットプレーからの失点で18%。クロスからの失点が16%。これを見てもやはり守備が崩されていたなという感じがしますね。前線との距離も空いてしまって、うまく隙間をつかれてやられているということがあったと思います。

 

椛沢:サイドを崩されて失点する形が多かったですね。

 

河合:5バック気味になりながら守っていた部分もあったと思うけれども、攻撃に移って、いざ行こうとスイッチが入ったところを奪われての失点があったというのは、距離感が悪かったということにもつながっていると思います。大槻監督がシーズン途中から監督を引き継いで、途中から引き継ぐことの難しさが本当にあったと思いますね。それが顕著に出ているんじゃないでしょうか。攻撃部分においても大槻監督は「決めるところで決めていれば」という発言をしていて「良い形は作れたが、そこでせめて枠に飛んでくれていたらな」と悔やんでいました。でも私ははっきり言ってパサーがいなかったなと思いますね。

 

椛沢:監督が言うほど攻撃のパターンが作れていたというイメージが正直ないですね・・・。

 

河合:柏木陽介選手がシーズンに多くに不在だったというのは、この得点シーンを作る上では大きな影響があったんじゃないかなと思います。

 

椛沢:特に攻撃は個人の能力に任せるパターンが多かったなというイメージがありますが、そういう意味ではそれに対応する選手が足りなかったなと思いますね。

 

河合:興梠選手の12ゴールの内に彼の個人スキルで点が入っていたという部分もあったと思いますが、前線で興梠慎三選手が孤立してしまった部分があったりしました。 前線からプレッシャーをかけるという意味では武藤雄樹選手がシーズン序盤から良い状態で入れなかった。それは青木拓矢選手もそうなんですが、オリヴェイラ監督が苦労した部分のひとつだと思います。天皇杯優勝の代償は大きかったかなと思いますね(武藤、青木選手は天皇杯決勝で怪我をおしてのプレーとなった)。ただ、そのための補強はしたわけで、杉本健勇選手がもう少しチームに溶け込んでくれたらなとか、山中亮輔選手の足のコンディションが、もう少し良かったらなとか・・・。山中選手がテーピングしている姿を見たりすると、もう少し良いコンディションでプレーさせてあげたかったなと思いますね。正直、選手の評価を落としてしまうようなシーズンになってしまったなと思いますね。

 

椛沢:今季を振り返って、改善すべき大きな部分はどこだと思いますか。

 

河合:来季からは ディフェンスラインを高くして攻撃的に行きますと土田 SD が記者会見でおっしゃっていましたけれども、その中で、やはりパサーの存在が必要だなと思いますね。いくら決定力のあるすごい選手を連れてきたとしても、形が作れなければ得点するのは厳しいかなと思います。アルヒラルにいたゴミス選手のような屈強な選手がいればいいですけれども・・・・。それだけに柏木選手がシーズン最後に見せてくれた、あのようなプレーを期待したいなと思いますね。2018シーズンは柏木選手がアシスト王だった。どれだけのアシストに貢献をしてきたかと考えると、柏木選手が必死になって追いかけて自分の力を発揮しようという姿を見せてくれた。こういうところにパスを出せるんだというところでも、視野が広いなと感じました。今季はメンタル的にも苦しんだシーズンだと思いますけれども、その分、成長もしてくれたと思います。リーグ戦は本当に不甲斐ない成績で、キャプテンとしても非常に苦しんでメンタル的にもボロボロになりながら、最後にはあのような試合を見せてくれたというのは苦しんだ分だけ、来季はもう少し輝いてくれるかなという期待があります。

 

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