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▼いつもより非日常だった埼スタ

なんと、きょうばかりは1万1千円のSS指定席を買ってしまった。

正直、この次、いつこんなチャンスに巡り合うかからないと思ったのが一つ。それと、前売りでいつもの自由席よりとにかくいい席を確保したい、とシーチケ所有者の優先販売期間中に買おうとしたら、アクセス集中でなかなかつながらず、ようやくつながったら高額のSS席しか空きがなかったのが一つ。

そりゃ気合は入る。決して好調なはずはないのに、よくもまあ、あの気候的にも、スタジアムの雰囲気も逆境すぎる逆境だったアウエーを0-1でしのいだのだから。これでサポーターで圧倒出来るホームなら、まあ、やってくれるのじゃないか、と考えるのは自然だ。

ただ、あのアウエー戦見ても、攻撃力はたぶん敵わない。どうにか前半0-0で抑えて、後半ワンチャンスで1点とってのPK戦勝ち。そのあたりが現実的目標かな、とも思ってもいた。

しかし、ACLって、非日常空間に迷い込んでしまった感じが、実にどうも心地よい。

指定席もとったし、大相撲の結びの一番を見てから行こうか、と予定はしていた。が、白鵬優勝も決まっていたし、何よりNHKBSの横浜FC戦ですっかり盛り上がってしまった私は、「よし、次はレッズ勝利だ!」と家を出て、5時前には埼スタに到着していた。

で、いきなり目に入ったのが、南門の入り口付近でやっていたアルヒラルサポたちによるイスラム教の礼拝。何十人ものサウジの男性たちが2列横隊くらいに並んで、メッカに向けてお祈りする姿は、「異国情緒」というべきか、日本人が普段、なかなか見ない景色だ。それも1カ所ではなく、そこここ何か所でもやってる。非日常そのもの。

あとでアウエーサポのエリアを見たら、ほぼ満杯。わざわざサウジからあんなに来るのだから、どれだけ力入ってるかよくわかる。

場内放送も英語と日本語が交互で、さっぱり何言ってるかわからない外国人のDJも登場する。普段のリーグ戦なら「こんな余計なものを」と拒絶したくなるところながら、なぜかACLに限っていえば、「これもあり」。

国内戦とは違うのだ。グローバルな非日常の「お祭り」なのだ。

コンコースを歩いていて、MPDの売り場に長い行列が出来ていたのに驚く。いつもなら、せいぜい並んでいたとしても5~6人。10人並んでいるのも滅多に見かけないのに、きょうばかりは数十人いた。さすがに「お祭り」。普段買わない人が買ってる。

北側はもちろん、南側自由席に回ってみても、5時半の時点で満席もいいところ。

コンコース内も、紅葉期間中の休日の嵐山みたいに人で溢れてる。

さすがにエリアで仕切られているだけに、スタジアムの中では、あまり数多くのアルヒラルサポとは出会わない。イスラム教徒向けのハラールフードの店って、どれだけ開いていたのだろう?あとになってから、少し気になった。カバブーとかだったら大丈夫なのかな。

「ガラベイヤ」だったっけ?アラビアの伝統的な服装をしている人をほぼ見かけなかったのも、少し残念。みんな西洋人と変わらない服装だったんで、私なんか、イラン人とも、エジプト人とも区別がつかない。

 

▼悔しさも湧いてこないほどの完敗

さて、埼スタで座った初めてのSS席。まわりは高年齢層の方が多くて、64歳の私が平均くらい。この金額の席には、あまり若者やファミリーは来ないのか。

正面スタンド、車椅子スぺースのすぐ後ろ。やはり見やすい。何よりピッチが近い。

試合を見始めてすぐに思い出したのだが、Jリーグ元年、駒場で最初に見たレッズの試合がこれくらいの距離だったか、あるいはもっと近かったのかもしれない。

93年の駒場といえば、客席のキャパが1万人も入らず、しょっちゅう国立競技場で代替開催をしていた。それだけにスタンドは狭く小さく、トラックがあるのにも関わらず、やたらと客席とピッチの間が近かった印象がある。

私が、うまく転んでフリーキックを獲得した現役時代のジーコや、ヴェルディのラモスとビスマルクのパス回しに徹底的にやられた村松を見たのも、その駒場だった。

そう考えると、意外に贅沢な体験をしていたのだな。

さて試合だ。

前半。これはレッズの監督や選手にとっても計算通りの展開だったはずだ。とりあえず、アルヒラルの強力攻撃陣を0点に抑える、このミッションは成功したのだから。ほぼ全員守備。興梠なんかも、気の毒なくらい後ろに下がってディフェンスやってた。相手攻撃陣を絶対にフリーにさせない、その根性は清々しかった。ただし、アウエー戦でも痛感した通り、実力的には確実に向こうのが上だった。

この守備は後半まで持つかな?という以前に、そもそもレッズが1点入れられるのかな?いくら熱狂的なサポーターの後押しがあったって、元来、力の差がありすぎたら、声援だけじゃ埋められない。

後半、残念ながら、一度も、「レッズに勝つチャンスがあるかも」とアタマの中を横切る機会は訪れなかった。強いよ。サウジ代表プラス強力助っ人メンバーと試合してるようなもんで、ほぼDF陣が押されまくって、ようやくイエローカードで止めるような展開じゃ、勝機はない。

順当な結果。悔しい気持ちもそんなに沸いてこない。ただ表彰式は見る気がしないので、さっさと帰った。

これで次にACL決勝の舞台に立てる日はいつ来るのだろう?いや、そもそもACLに出られる日はいつ来るのか?

それを思いつつ、暗澹として帰る。

今のリーグ戦での惨状を、ACLと並行したための過密日程が原因、と語る人は少なくない。しかし、ホントにそう?実力自体がその程度なんじゃないの?と見る向きも多い。

今日の試合見る限り、実力不足の方が当たってる。決勝まで勝ち抜いてきたのが不思議なくらい。

来年こそ、将棋でいう飛車や角みたいな「大駒」の選手を取ってほしい。金とか銀とか、そういう、そこそこ力はあっても飛びぬけてはいない選手ばかりが多くても、きょうみたいな試合では、結果は出せない。2年前の、スピード豊かで最後の一歩が出せるラファエル・シルバは、確実に「大駒」だった。興梠はとっても使い勝手のいい金だし、ファブリシオも期待したほどの「大駒」じゃなかったし。

さて、非日常は終わった。これから2試合、「J1残留」という日常作業が残されている。

12月半ばの寒い中、プレーオフなんかに行くのはイヤだからね。

 

山中伊知郎

昭和29年生まれ。93年のJリーグ開幕時から、シーズンチケットでレッズを見続けている。職業はライター。山中企画という会社を作って、自分が制作費を投下して本も出版している。今年9月には、まとめて3冊を出版。まずは、歌手でお笑い芸人のタブレット純を著者にした『タブレット純のGS(グループサウンズ)聖地純礼』。続いては、[腸のオーソリティ]で東洋医学医師・田中保郎の『「ひきこもり」は、腸で治す!?』、もう一冊が佐賀県武雄の医師・清水正彦の『ご先祖様菌』。すでに9月上旬に出した『GS聖地純礼』は、滑り出し好調で増刷。他の2冊も、まずまずの出足だ。「週刊アサヒ芸能」で「あなたの知らない原価の世界」というコラムも連載中。

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  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:49.97.99.70 )

    マジで大槻続投なんか?そんなん開幕戦から2万人切るだろ。

    このコメントに返信

    2019年11月26日 18:00

    • 1.1 匿名の浦和サポ(IP:118.87.78.237 )

      マジで腰巾着が強化部長へ?そんなチームは潰れるぞ。

      2019年11月26日 19:19

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:121.114.80.117 )

    東京とガンバに連勝すれば、大槻監督で納得します。

    1勝もできなければ、開幕、2から3戦で・・・。また、監督をまた探すの? 来シーズン、終わる!!

    オジェック(ACL優勝・リーグ2位)、開幕、名古屋戦で負けて、解任。

    堀監督(ACL優勝、リーグ・・・)、4月、解任。

    このコメントに返信

    2019年11月26日 18:12

    • 2.1 匿名の浦和サポ(IP:202.74.253.40 )

      どうせだめなら早いほうがいいでしょ。

      2019年11月27日 07:47

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:1.75.1.67 )

    いつも以上に納得、というかほぼ思ってることそのままの文章でした。
    生きている間に再びこの舞台に立つレッズを見るためには何ができるのでしょうか。
    そして、そのときに今回以上の会場の雰囲気を作るには?

    このコメントに返信

    2019年11月26日 18:25

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:1.66.101.141 )

    珍しく同意です
    ただ、珍しく観客動員数に触れなかったですね

    このコメントに返信

    2019年11月26日 18:44

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:115.179.176.73 )

    新潟の田中達也戦力外らしいね
    結局新潟でもあんま点取れなかったな

    このコメントに返信

    2019年11月26日 18:54

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:126.193.70.53 )

    強化体制が発表されましたね。
    なぜあの2名なのかという説明は今後あるのかな??

    このコメントに返信

    2019年11月26日 18:54

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:49.98.158.79 )

    非情な決断できないだろ。仲良しクラブだよ。

    このコメントに返信

    2019年11月26日 19:05

  8. 8 浦和アントラーズ(IP:106.129.167.27 )

    浦和って根底で持つチーム理念はあるのか?
    それを持たないと、いつまで経ってもダメなまま

    このコメントに返信

    2019年11月26日 19:06

  9. 9 闘(IP:60.38.62.176 )

    山中さんのコラム、いつもほのぼのとしていて
    楽しく読んでいます。
    今回はチケット取れずに参戦できなかったのですが、
    てくてくスタジアムに向かっていく時に見える景色
    とか感じるものとかが伝わってきて、とても良いです。

    このコメントに返信

    2019年11月26日 19:29

  10. 10 匿名の浦和サポ(IP:49.98.132.162 )

    やっとリーグとACLの内容、結果が一致して、清々しかったよ
    このチームでCWC出場なんて、噴飯もの
    リーグは残り2試合で勝ち点1を積めるかどうか
    他力本願で残留できればラッキーだね

    このコメントに返信

    2019年11月26日 19:42

  11. 11 匿名の浦和サポ(IP:49.98.168.119 )

    監督も選手も、もちろんフロントも、全てを大幅に変えないと、この勝てないチームは変わらない。
    このACL決勝戦とJリーグの惨劇を見れば明らかでしょう。
    ちゃんとした強化計画を作れるフロントと監督を揃えて、まずリストラ。。

    このコメントに返信

    2019年11月26日 20:11

  12. 12 匿名の浦和サポ(IP:219.114.117.144 )

    大槻さんには監督留任は断ってもらって、3か月だけ従事していた海外担当の方に戻ってもらいたい。あの短い期間で、フェイエノールトとの提携話をまとめるとか、浦和の他の人ではできなかったと思う。それだけに、今後も海外チームとの連携、海外人脈作りに取り組んでもらいたい。絶対にその方が向いていると思う。

    このコメントに返信

    2019年11月26日 21:11

    • 12.1 匿名の浦和サポ(IP:42.144.151.192 )

      ぜひとも欧州に指導者留学していただきたいです。

      2019年11月27日 00:39

  13. 13 匿名の浦和サポ(IP:111.171.135.134 )

    関根、ザイオン、邦本、汰木、オナイウ、岩波と点の取れる外国人で行こう。若くてまだ覚醒するかもしれない選手を応援したい。

    このコメントに返信

    2019年11月26日 21:42

  14. 14 匿名の浦和サポ(IP:106.180.10.131 )

    今日のコラムは良かったよ
    同意する部分しかなかった
    本当に次にいつ晴れ舞台に出られるのか?
    ミシャ時代に連続出場で当たり前のような気分だったが、あの時代が特別だったのだな

    このコメントに返信

    2019年11月26日 22:05

  15. 15 匿名の浦和サポ(IP:125.194.234.3 )

    私も、概ね同じ見解でしたが、そうなる原因は、オリベイラ監督の解任が、シーズン終了まで5カ月を切っていた事にも起因するのではと思います。

    それに付け足しですが、普通、この時期は、普通のチームの場合は問題点をあぶり出して、修正に取り掛かっていてその作業の真っ最中で、今の時期には完成するものなのですが、ここで、オリベイラ監督の解任があって、暫定監督の経験しかない大槻組長を就任させたことによって、その問題点のあぶり出しの真っ最中から修正のプロセスを得ることが出来ずに、残留争いとアルヒラル戦の完敗に繋がったというのが、私の見解です。

    このコメントに返信

    2019年11月27日 09:07

  16. 16 匿名の浦和サポ(IP:58.138.15.218 )

    来季も望み薄。ウンザリする。ため息しか出ない。もういいわ。参戦止める。テレ玉で十分。

    このコメントに返信

    2019年11月27日 20:57

    • 16.1 匿名の浦和サポ(IP:14.8.0.64 )

      アルヒラルが強すぎた、という点は考慮しなければならない
      もっとチームとして戦えていればこんな完敗にはならなかったことも

      2019年12月05日 12:51

  17. 17 匿名の浦和サポ(IP:126.199.79.119 )

    あの悔しいセレモニーを見届けたかどうか?
    ここが、サポとしての覚悟の分かれ目。
    腕を組み、半ば睨むように眺めてるサポの臥薪嘗胆度に比べ、筆者は軽い。

    このコメントに返信

    2019年11月28日 06:51

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