浦和レッズについて議論するページ

今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。

 

 

ACL 決勝第1戦 レビュー
アルヒラルvs浦和レッズ 1-0。

 

いつも読んで頂きありがとうございます。
今回も開いて頂きありがとうございます。

 

前半90分は0-1でリードされました。残念です。

 

アップするタイミングとても悩みました。
いつもは試合後1〜3日以内にアップするのが原則ですが、今回は2週間空白があったこと、試合内容を考えても、一旦クールダウンしてからの方が皆さん前のめりに開いて頂けると考えて金曜日(6日後)にアップを決めました。

 

今回も多くの浦和レッズサポーターの1つの考えとして捉えて頂ければ幸いです。

 

では、レビューを始めたいと思います。

 

 

〜スタメンと基本システム〜

 

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—アルヒラル—
•大凡スタメン通り。
•負傷離脱中の28番カンノがベンチ復帰。
•中盤は8番オタイフと7番アルファラジ。
•4-4-1-1。

 

—浦和レッズ—
•FPは広州戦と変わらず。
•西川の出場停止は福島が出場。
•右サイドに長澤、左サイドにファブリシオ。
•5-4-1。

 

〜前半戦〜

 

・大槻監督が用意したアルヒラル対策

 

戦前の予想通り、浦和はボールを保持しないところから試合を組み立てました。

 

・WBは予め後ろに撤退する5-4-1
・最終ラインは極端に下げる事はしない。
・興梠はアルヒラルの中盤までラインを下げた所から守備を始める。➡︎3ラインはコンパクトにしたい。

 

基本的なことは想定通りでしたが、やはり問題は、エヴェルトンの張り切り守備がどうなるかでした。そして、今回もそこから色々と考察してしまう思考に私は至ってしまいました。

 

では、考えて見ましょう。

 

・浦和が右サイドへスライドしたとき
(アルヒラル目線では右から左へ展開したとき)

 

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浦和が右サイドにスライドしたとき、超予想通りに長澤ではなくエヴェルトンが相手の最終ラインにプレスに出る張り切り守備を行いました(いつもよりは自制気味)。

 

エヴェルトンが出るのに対して、長澤は中央側に絞ってサイドに(左SB)誘導するのではなく、サイドにそのままのポジショニングでした。

 

サイドに誘導したいのであれば・・・(下図)。

 

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サイドに誘導したいのであれば、長澤が出るのが自然だと思います。

 

それで、案の定サイドに展開されたのを早めに止めたいのであれば・・(下図)。

 

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①橋岡は、29番アルドーサリを消しながらプレスするのと同時に岩波たちもスライド。
②ジョビンコへの斜めのパスは、エヴェルトンが微調整して消しておく。

 

ここでいうエヴェルトンが微調整してジョビンコを消したりすることは・・・

 

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エヴェルトンが張り切っていては実現できません。

 

しかし、今回の右サイドはそういうことではなく・・

 

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エヴェルトンが張り切るのに対して、長澤は予めサイドを封印しているのです。

 

なので、アルヒラルに残された道は…
①エヴェルトンの両脇を通すか **
➁反対サイドに展開するか **

 

になります。。。

 

なので、

 

①エヴェルトンの両脇を通すか」は、開始2分で2回通しています。

 

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▶︎中央から左CB5番アルブライヒにパス。
それに対して、規制にかけに出るのはエヴェルトン

 

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▶︎SHがスタートポジションをサイドに張っておいて浦和のWBをピン留めしておくのもプレビュー通り。

 

しかし、エヴェルトンが先に出るので、その背後にスペースができるのを見つけて、SHのアルドーサリはパスを受けに降りました。アルブライヒのパスは、長澤とエヴェルトンの間を通過してアルドーサリへ渡りました。

 

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▶︎アルドーサリのトラップは少し乱れて後ろにバックパス。

 

バックパスから再度作り直して……

 

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▶︎今度は中盤の7番アルファラジがボールを持ったのに対して、またもやエヴェルトンが出る。

 

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▶︎アルファラジのパスは、エヴェルトンと青木の間を通過。受け手はジョビンコ。

 

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▶︎ジョビンコへは、岩波(槙野)ができる限り対応するのもこの試合の特徴であり、今回も岩波が潰しに出ました。そして、ファール。

 

20秒でエヴェルトンの両脇を2度通過されました。
映像で確認お願いします。

 

 

長澤ではなく、エヴェルトンがプレスに出ることによって、できるスペースをまさに使われた形なので、浦和にとっては許容範囲だと思います。エヴェルトンの両脇を突かれてでも、長澤にサイドを予め消させたかった。プレビューで、アルヒラルの前進の起点がSBであるとお伝えしている事から「そこを予め消したいから長澤にマークさせたい。だから先に出すのはエヴェルトン!」という感じに、今回だけは超無理矢理に大槻監督の意図を汲み取ってみました。

 

アルヒラル目線で考えると、左サイドから攻めようとしたのに対して……

 

・SBアルシャハラニには長澤
・ピン留めという重要なタスクを完遂しているとはいえフリーではないSHアルドーサリには橋岡
・ジョビンコが顔を出せば岩波、青木が管理しようとしている。

 

という事で、下図のような感じです。

 

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丁寧に保持しながら進めたいアルヒラルにとっては、左サイドでそのような対応をされたら、無駄に狭いところから攻める事はしません。なので、反対(右サイド)に持っていきます(下図)。

 

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・浦和が左サイドへスライドしたとき
(アルヒラル目線では左から右へと展開したとき)

 

浦和が右サイドで、エヴェルトンが張り切り、張り切った穴は突かれないように周りがカバーできていて、長澤がアルヒラルの前進の起点を予め消している事でそっちから前進することが難しいと感じたアルヒラルは、反対サイドへ展開します。そこからの話です。

 

右サイドと同じことをするのであれば(下図)・・・

 

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シンプルに右サイドと同じことをするのであれば、CBに規制をかけに出るのは青木になります。
そして、ファブリシオには予めSBの2番へパスを出させないように対応させることになります。

 

でもね!

 

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この試合でCBに規制をかける時は、ファブリシオでした。シャドーのファブリシオです。

 

◎つまり、右サイドの張り切り守備がボランチのエヴェルトンであるならば、左サイドの張り切り守備はシャドーのファブリシオということになります。

 

エヴェルトン軍には持っていて、ファブリシオ軍には持っていないもの。それは、、長澤のようなポジショニングを取る選手がいないことです(下図)

 

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分かりやすくするために黄色い7番にしてあります。ファブリシオが出ていくことで、この黄色い7番的な選手がいませんでした。

 

これが左右の大きな違いです。

 

こういう構造になっている事を的確に認知しているファブリシオは、自分が出ていくと無駄死にすることを理解しています。なぜかといえば、関根がカリージョにピン留めされていて、自分が単体で出るとSBのアルブライクがドフリーになることを理解しているから。なので出れない。更に、圧倒的にサイドを起点にしている相手チームとはいえ、青木との距離間を考えれば、独りよがりで極端にはサイドにはスライドできません。

 

どこかで貯金を作れば、どこかは借金に。
どこかを抑えれば、どこかは空く。

 

非常~~~~に難しい選択肢をファブリシオは与えられたと思います。その中でファブリシオは、最悪のダメージを受けないように気を遣いながら守備できていたと私は思います。

 

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(上図)
ファブリシオは、これだけ沢山の事に気を遣わなければならない、対応しないといけなくなりました。

 

では、この視点を前提に実例を見ていきます。

 

まずは、SBのインナーラップからです。

 

開始35秒のシーン

 

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▶︎スローインから反対サイドのチャンヒョンスへ展開。なので、ファブリシオも絞った所からスプリントしてスライド。しかし、積極的にチャンヒョンスにはプレスに行けません。それは先程言及したように、「関根がカリージョにピン留めされている+距離が遠い」という判断をしているからだと思います。

 

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▶︎チャンヒョンスの展開は、当然サイドです。
サイドはサイドと言っても、今回の場合は、カリージョが少し降りて、SB2番アルブライクがインナーラップするというパターンの方でした。

 

関根に選択肢を与える為にカリージョとアルブライクは、息の合ったタイミングで入れ替る動きをします。今季のアルヒラルを見ていれば、幾度も見られる光景です。

 

2択を突き付けられた関根が選んだ選択肢は…………インナーラップしてくるアルブライクを抑えることでした。

 

つまり、チャンヒョンスからパスを受けたカリージョは、瞬間的にフリーになりスムーズに前を向けます。そして、それに対応しないといけないのが頑張って中央からスライドして、チャンヒョンスの顔色を窺ってから、斜め後ろに下がりながら追うことになるファブリシオとなります。⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎

 

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よって………

 

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▶︎ファブリシオは、カリージョに頑張ってプレスバックして追いますが、スムーズに前に向かれている分、見えるものが多く、斜めのパスをジョビンコめがけて蹴られました。

 

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▶︎パスがズレてくれて助かったね!というシーンになりました。

 

次は7分10秒のシーン。

 

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▶︎今度もアルヒラルは左から右へ展開。

 

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▶︎チャンヒョンスの運ぶドリブルに対して、ファブリシオは途中でSBアルブライクが自分の脇を走ってくる事を認知して、そこへ通させないように動きを微調整していました。

 

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▶︎チャンヒョンスは定石通りカリージョへ展開。

 

「カリージョは関根を留めておいたところから少し後ろに下がる+アルブライクがインナーラップしてくる=関根はカリージョについていかない

 

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「カリージョは関根を留めておいたところから少し後ろに下がる+アルブライクがインナーラップしてくる=関根は背後を気にしてアルブライクについていく

 

=ファブリシオが頑張って後ろ向きに守備しなければならない。

 

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▶︎ファブリシオが頑張って斜め後ろに下がってプレスをかけましたが、カリージョはゴール方向への視界良好でクロス。

 

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▶︎今回素晴らしかったのはボックス内で、一連の流れの中でポジションを変えるゴミスを大輔先生と岩波で受け渡しておいて、最後のクロスに対しても、岩波が軌道を予測して先手のポジションを取ってクリアできました。

 

これだけ的確に出来るのなら、唯一の失点シーンでもできていればなぁと悔やまれます。

 

ちなみに右サイドは…

 

 

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①②のように、中央から左へと展開したときに、ハッキリと人を決めてマンマークで迷いなく出入りしていました。このように長澤を深い位置まで下がらせる事は全く問題ないはずです。

 

しかし、ファブリシオを長澤と全く同じことをさせる訳にはいきません。させてはいけないんです。

 

ファブリシオって、プレスをかけるタイミングとか誘導の仕方とか背中を感じながらサイドに誘導させるとか凄い上手い選手だと思っています。長澤、武藤以上といってもいいです。でも、ファブリシオが起用されている意味やどの局面で一番エネルギーを使って欲しいかを考えると、守備的な試合を作ったときこそ、ファブリシオにはなるべく「後ろ向きに走らせない、奥深くまで守備をさせない、守備の負担を減らす」と考えるのが最も自然だと私は思います。私はね。その配慮があればカウンターになったときに生きると信じているから。

 

そういう意見を持っている人間からすると、11分00秒のシーンは良かったと思います。

 

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▶︎アルヒラルが競り勝って、後ろから前進しようとしているところからです。

 

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▶︎後ろからサイドのカリージョへと展開。
SBアルブライクは、丁度インナーラップへ出発する瞬間のようです。

 

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▶︎アルブライクがインナーラップしてきても関根は、引き続きカリージョに対応しています。

 

**関根の対応がこれまでとは違うことが分かります。 **

 

そして………

 

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▶︎関根は外側からパスを通させない、ドリブルさせないような寄せ方をしているように見えます。

 

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▶︎カリージョは、内側にポジショニングしていたゴミスに斜めのパス。しかし、浦和は反対サイドから大きなスライドをしていた訳ではないので、近い距離で守備ができていて、①青木が前を向かせない ②関根がサンド の重ね技でスローインに逃げることができました。

 

ファブリシオが………
①インナーラップしたアルブライクに深い所まで付いていかない。
②関根の代わりにカリージョにプレスをかけない。

 

ということでも、浦和の守備は成立して機能できたシーンです。

 

今回のシーンは、アルヒラルが左から右へと展開して右サイドで攻めようとしている訳ではなく、右サイドで奪ってから右サイドで攻めようとしているので、その前まで見てきた2シーンとは違うので見方は少し変えなければいけません。でも、今のシーンのようにファブリシオに負担を与えさえないような守備は作れたはずです。その為には、エヴェルトンや長澤たちの右サイドの協力が不可欠にもなります。でも、今回はその逆で、ファブリシオ側から攻めるように長澤サイドでは必要以上の人員を割いて抑えていたという戦術を大槻監督は取らせました。

 

ということで・・・

 

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サイドからサイドへと展開されたときにSBアルブライクがインナーラップしてきたら、ファブリシオはボールがサイドに出てからサイドのカリージョに対応するタスクを求められていました。

 

では、その他のインナーラップしてきたシーンも含めて映像で見て頂きです。

 

 

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次に、素直なサイド展開です。
つまり、中央からSBアルブライクに展開されたときの浦和・そしてファブリシオの対応です。

 

まずは、10分40秒のシーン

 

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▶︎アルヒラルにとって、右から左へと展開。

 

ちなみに、このときの長澤のポジショニングを拡大すると……

 

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このような感じです。
長澤はSBアルシャハラニと一緒に深く下がっています。まるで6バックのようです。マンマーク。

 

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▶︎左からは攻められないと考えたアルヒラル・オタイフは、広い反対サイドへ展開しました。

 

ファブリシオは青木との距離感を保つために、今はこんな感じに中央に絞られています。

 

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▶︎関根はカリージョに中央に引きつられたところからカリージョのマークを捨てて、アルブライクにプレスをかけました。

 

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▶︎アルブライクから関根が捨てたカリージョに斜めのパスを狙いましたが、ファブリシオが一生懸命戻ってきて対応。

 

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▶︎ファブリシオは、カリージョにゴール方向に向かせずにサイドへと追いやる最高の対応をしました。

 

まぁ、ここまで献身的にファブリシオにやらせたくはないのですが、オタイフの質の高いロングパスが通って関根は瞬間的に数的不利だったことと、SHなら戻らなければいけないのであれば、頑張ってくれたのは良かったと思います。

 

次は14分00秒のシーンです。

 

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▶︎アルヒラルが左から攻めようとしています。浦和はCK後で、少し選手の配置が違いますが今まで同様の対応。なので、アルヒラルは徐々に反対サイドへ。

 

このときファブリシオは、丸枠です。中央から締めるという事を意識したポジショニングになっていると思います。

 

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▶︎ファブリシオはサイドにボールが出たら、スプリントをかけて2番のアルブライクへプレスに出るもの凄く忠実な所作だったと思います。

 

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▶︎ファブリシオはアルブライクへのプレスに辿り着きました。なので、アルブライクからこのとき幅を取っていた7番アルファラジへパス。

 

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▶︎アルブライクがパス&ゴーというイメージで前方へ抜け出したので、ファブリシオは、アルブライクへ通させないという意図も含んで、7番アルファラジに対して、ゴール方向への進路を防ぎました。模範通り

 

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▶︎ファブリシオに丁寧に対応されたアルファラジは、やり直す為に中央へ戻したのも、ファブリシオはついていきますし、相手がパスミスしてエヴェルトンがボールを奪うと、誰よりも早く前方のアクションを取って良い所に走ってました。

 

では、この2シーンや忠実に頑張ったけど届かなかったシーンなどを映像で見てみたいと思います。

 

 

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では、最後にボールホルダーへの警戒ということで、アルヒラルが左から右に展開してチャンヒョンスが持ったときの浦和の対応とアルヒラルのアクションです。

 

1分55秒のシーンです。

 

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▶︎アルヒラルにとって、右から左に展開して7番のアルファラジにパスが入ったときの瞬間からです。
アルファラジにはエヴェルトンが出ています!

 

ちなみに…そのときの長澤たちを拡大すると!

 

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▶︎SBアルシャハラニの動きにピッタリとついて行ってます。橋岡は当然のようにアルドーサリをケア。
まるで6バックのようです。

 

こんなに対応されてしまうとアルヒラル側からすると、左から攻めようとしません。

 

なので……

 

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▶︎テンポよくアルファラジ→オタイフ→チャンヒョンスと右サイドに展開。

 

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▶︎チャンヒョンスはあまりにもスペースがあるので運びます。でも、ファブリシオは行けません。関根がカリージョにピン留めされているからです。

 

運んでもスペースがありすぎるチャンヒョンスは……

 

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▶︎カリージョへ背後へのロングパス。異例です。

 

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▶︎ボックス内で関根はカリージョに綺麗にかわされてクロスを上げられた!というシーンまでいきました。

 

このシーンは、チャンヒョンスが大フリーという時点で、背後に蹴り込んでくるかもしれないと予測と準備ができていない関根に問題ありだったと思います。
それにしても、身体の向きを見て関根の内側の方に蹴り込んでくるチャンヒョンスが抜群すぎと思えるシーンでもあります。

 

ということで、
ファブリシオは、関根がカリージョにピン留めされている事を認知すると、チャンヒョンスにはどうしても行けません。なので、チャンヒョンスは何でもできる状況でした。興梠も興梠で、どちらかと言えば、アルブライヒには全く規制かけなくても良くてチャンヒョンス側に立っておけば良いとは事前に言及してるので、皆んなに気を遣いすぎた守備をしていたようにも見えました。

 

しかし、アルヒラル内でのチャンヒョンスとしては、背後へのロングパスを狙うことは今季の試合を見てもほぼなかったです。ですが、浦和戦では大フリーだったとはいえ、開始2分に狙ってきた。ルチェスク監督が意識づけさせた浦和対策の1つだったように思います。

 

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ここまで見てきたように、この試合でのファブリシオの守備の仕事量は非常に多く、1人前以上の守備をしなければ「守備をしていない!」と言われる状況になりました。確かにサボっているとも思われるシーンもあったのでしょう。しかし、仕事量を減らしてもらったところでサボったのではなく、最も仕事量が多いところでサボったのです。それをファブリシオに任せるのが正しいかと言えば絶対にノーです。 それは、ファブリシオが守備しないのではなく(私は彼の範囲以上のことをしていると思ってる)、他の選手にやらせて他に専念させたいことがあるからです。

 

そう考えると、この試合でのファブリシオに与えたタスクと仕事量には疑問です。そして、今回ならファブリシオと長澤の左右は逆だったと思います。

 

サイドを予め抑きたいのであればファブリシオで、展開されたのを頑張ってスライドしなくていけなくて、関根の選択した判断もカバーしていかないといけない大変な仕事量を負うのが長澤というタスクにした方が、2人の特徴を考えると理に適っていると思います。

 

そもそも、アルヒラルはどっちのサイドが極端に強いということはなく、両サイドともに強く、空いている方から攻めるので、ファブリシオと長澤の左右は変えずに浦和の右サイドでの対応を左サイドに置き替えて、関根やファブリシオには先にサイドを抑えさせて、反対サイドの長澤や橋岡の方に展開させるように誘導した方が「橋岡-長澤」「関根-ファブリシオ」という縦関係の特徴を考えても理にかなっていると思います。

 

もっとシンプルにエヴェルトンと青木の左右を変えるだけでも成立しますもんね!(下図)

 

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結局のところ、エヴェルトンのところから全てが始まってしまっているように思います。その影響を今回もろに受けたのが、ファブリシオだと思います。もろに受けたのがファブリシオで良かったのか、他にやりようはあったのではないか。第2戦はどうするのか。。考えることは沢山あります。

 

・右サイドを突けたことはカリージョの妙

 

アルヒラルのSBとSHが外外の関係なことが多く、関根をピン留めしたところから前進していくことはプレビュー通り。では、カリージョが内側のポジショニングを取っていたとき、ファブリシオ、関根はどういう対応を取っていたのかを見ていきたいと思います。

 

2分30秒のシーン

 

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▶︎アルヒラルにとって、中央から左へと展開してSBアルシャハラニまで広げましたが前進を諦めて、やっぱり右サイドへ展開。チャンヒョンスまで。

 

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▶︎チャンヒョンスが持ったとき、ファブリシオは背中にカリージョやゴミスがいるので、中央を通させないことを優先。

 

「アレ?カリージョが中央にいる?」

 

前半のアルヒラルは、片方のSHが外に開いているときは、もう片方のSHは内側に絞っていることが原則でした。今回は、カリージョが内側に絞っている番でした。その為、反対サイドにボールがあるときにもファブリシオは少し余計に反対サイドに絞らなければいけなくなっていました。

 

試合に戻って………

 

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▶︎ファブリシオのポジショニングによって、サイドに誘導させたので、チャンヒョンスからアルブライクへパス。それに対して、関根が縦スライドして前へ出られました。

 

浦和的には理想ですよね!!
できる限りこれをやれたらベスト。
でも、これをさせないアルヒラルの、カリージョのポジショニングの妙があった。ということになります。

 

SBとSHが角度のついた関係性になる事によって……(下図)

 

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▶︎青矢印のようなパスが想定できます。

 

しかし………

 

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▶︎今回は関根の飛び出しのスピードと寄せるタイミングや角度がよく、アルブライクは下げるしかありませんでした。

 

浦和的には本当は理想です。本当はね。

 

同じようなシーンで3分25秒です。

 

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▶︎アルヒラルが左サイドでボールを持っているときです。浦和はコンパクトに守れていると言えます。アルヒラルは狭い方を無闇に突破する必要はありません。
だから、サイドチェンジです。

 

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▶︎チャンヒョンスへ。

 

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▶︎反対サイドが外外にサイドに開いてるので、カリージョは内側です。なので、ファブリシオはカリージョを消しながら、今度は自信を持ってチャンヒョンスにプレスに出ました。

 

それには当然理由があって……

 

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▶︎関根がカリージョにピン留めされていないという事をファブリシオは的確に認知できているからです。
自分が出れば関根も出て行けると思って、ファブリシオは出ています。サイドに誘導してから、予測通り関根は出てきました。

 

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▶︎しかし、今回はまさかのアルブライクからカリージョへの斜めのパスが通ってしまいました。

 

補足的に説明しておくと……

 

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▶︎カリージョのスペースを確保するチェックの動きは抜群。イチイチ槙野とは逆重心を取り捕まえられないような素晴らしいオフザボールの質です。

 

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▶︎一方のアルブライクも関根の間を外す為に綺麗なトラップから、ほんのほんの少しだけズラしました。
よって、パスコースを生んでいます。

 

こんなに初歩的なことを言及する必要ないのですが、単なる斜めのパスでも出し手と受け手が絶え間ない神経を使ってパスを通している事が伝わります。

 

最後に25分00秒のシーンです。

 

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▶︎アルヒラルが左から中央のチャンヒョンスへ展開。スペースがあるので運びました。

 

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▶︎カリージョは内側に絞っています。
なので、関根は解き放たれたかのように縦スライドできる用意完了。更にはファブリシオもチャンヒョンスに躊躇なく規制できるようになりました。

 

しかし………

 

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▶︎アルヒラルのチャンヒョンスとしては、想像できにくい背後へのロングパスを蹴りました。内側に絞っていたカリージョが抜け出して通りました。

 

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▶︎背後は取られましたが、カリージョのクロスを槙野が手前でブロックしてCKへ逃がれる良い対応はできていました。

 

では、3つのシーンを映像で確認お願いします。

 

 

カリージョが内側に絞ったときの3つのシーンを見て頂きました。ここから確認できることは……

 

①カリージョにピン留めされていなければ、関根は縦スライドできる。
②それを的確に認知できているファブリシオもチャンヒョンスに規制をかけられる。

 

浦和にそのような対応されたアルヒラルは、1つ目ではダメでしたが、2つ目では上回ってライン間を超える斜めのパス。最後の3つ目は、浦和対策として意識的に狙っていた背後へのロングパスを通しました。

 

アルヒラルが巧く賢いチームであることは、この視点からも感じられます。凄い!

 

カリージョの面白さを言及しておきたかったので、番外編として1シーンだけ。

 

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▶︎アルヒラルは右から左へ展開。

 

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▶︎サイドで幅を取っていた29番アルドーサリが軽快な動きで、ライン間の手前に降りてきてパスを貰う。

 

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▶︎アルドーサリ→オタイフにすぐに落として、オタイフ→SBアルブライクへロングパス。

 

このときのカリージョの気遣いが抜群だと思って、
今回取り上げました。

 

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▶︎カリージョはオタイフのロングパスがアルブライクに送られると分かってから、次第にサイドにバックステップを踏んで幅を取っています。

 

例えば、カリージョは関根を引き連れて次第に中央に寄ることもできたと思います。そうなれば、パスを受けたアルブライクは外側を目一杯使えますから(下図)

 

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もしかしたら、こっちの方が上手くいったかもしれません。

 

でも、今回はカリージョが幅を取りに行った意図を支持してみます。

 

なぜ、カリージョは次第に幅を取りに行ったのか?

 

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▶︎答えは簡単で、アルドーサリが内側のスペースを突こうとする動きをしてくると予測できていたからだと解釈しました。

 

“自分が一歩でも幅を取れば関根はついてきて、一歩分でも内側のスペースに空間を作れる”

 

カリージョは、ボールを持ってプレーしても異質でしたが、周りを生かそうとする気遣いも素晴らしい事が分かるシーンでした。

 

しかし、このシーンは浦和も良く守れていました。
内側に入られそうになったら、外に外に追いやる事はできていました。

 

では、カリージョの妙。
映像で確認お願いします。

 

 

・ルチェスク監督が用意した浦和対策

 

本来、この試合を浦和の主語で言及することが難しかったですが、超無理矢理に浦和を主語にして、ここまで言及してきました。

 

例えば、長澤やエヴェルトンの守備対応は、ファブリシオ側に誘導させるかのようだったという解釈をしましたが、アルヒラルが意図的にカリージョやアルブライクをフリーにする事を狙っていたという見方もできなくはないです。

 

個々人の質が高く、国・チームの特徴として根付いている事も影響しているかもしれませんが、やはりカンナバーロ監督や韓国のチームとは違い、自分たちの強みを出すことプラスαで浦和の弱みを突いてくる姿勢を発揮できていたと思います。

 

その1つが、いつも以上に積極的に最終ラインの背後を狙ったことです。同じ4-4-2の鹿島や川崎を参考にしたのかは分かり得ませんが、最近の浦和を的確に分析して挑んだように感じられる戦いぶりでした。

 

しかし、背後を通された後の浦和も最低限の対応はできていたと思います。

 

①背後を取られて先に触られても中央に入れさせない
背後を取られた選手への大輔先生のカバーリング

 

といった具合に、まんまとやられたシーンはなかったと思います。

 

では、映像で確認してみましょう。

 

映像は前半に限定しましたが、後半も同様の意識を持っていたように見えました。

 

 

〜3つの明確な決定機を振り返る〜

 

アルヒラルに沢山決定機を作られましたが、2つに絞って簡潔に振り返ってみましょう。

 

映像を見られる方は映像からで。

 

 

1つ目は、折角アルブライヒのパスを青木がカットできたのに、どういう展開をするのか迷っているうちに、超本気で挑んできたゴミスのプレスバックに遭い奪われてカウンターを食らい、最後はアルヒラルらしくマイナスのグラウンダーのクロスでジョビンコがシュート→大輔先生がブロックというシーンでした。

 

浦和は、奪ってからどのようにカウンターを仕掛けていくのかの狙いが具体的には用意されていなかったようだったので、ゴミスに奪われてしまって残念だなぁと思うしかありません。あの位置で奪われてしまうとシュートまで運ばれても致し方ないので、ジョビンコに低いシュートを打たせないようにコースに入れた大輔先生が素晴らしかったね! ジョビンコは決めないとね!という感じでしょう。

 

2つ目は、浦和のCKからのカウンターでした。

 

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▶︎自陣からスピーディに前進したアルヒラル。
現在のボールサイドと逆サイドの状況はこんな感じ。

 

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▶︎カリージョからアルドーサリへのパス。このとき、関根は槙野に「カリージョを頼むぞ!」という感じの手振りをしているように見えます。

 

しかし………!

 

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▶︎関根のアクションはまさかのまさか、背後へ走るカリージョへついていきました。まるでインナーラップ対応の時と同じように。。。

 

槙野もカリージョと並走できていますし、エヴェルトンも中央から捕まえられる位置にはいると思います。

 

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▶︎ボールを運ぶアルドーサリには、一応槙野が対応。しかし、この距離間だとクロスは防げないですね。
恐らく、ボックス内がどういう状況か槙野は把握していなかったと思うので、サイドに逃がしていくのが適切な対応だと個人的には思います。

 

でも、札幌戦で鈴木武蔵に決められたのもそうですが、槙野は基本的にこんな感じ対応なので、まぁ、仕方ないかという感じです。

 

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▶︎クロスを上げる直前に、青木はアルシャハラニを認知したようで、長らく連れ添っていたジョビンコを捨てて、アルシャハラニについていきました。

 

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▶︎しかし、アルシャハラニの真の目的は、ジョビンコをフリーにさせることで、自分についてきた青木を速攻裏切りました。

 

最後はジョビンコシュート→青木ブロック。

 

自分たちのコーナーからの展開でしたからね。
ベンチ陣で何かを指示していたのが伝わっていないように見えましたが、まぁ、何人後ろに残しておいても、シュートまで持っていかれると感じさせるほど易々と運ばれました。

 

私の映像はワザと低速にしているので、再度見直して頂くとアルシャハラニが誰よりも一生懸命速く走っている事が分かります。

 

最後の3つ目です。

 

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オフサイドからのリスタートでしたが、ほぼゴールキックといっていいでしょう。全体の配置は上図のような感じだったと思います。

 

そして・・・(下図)。

 

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プレビューで、
「GKアルマイウフの抜群のキック精度を生かしたゴールキックが来るよ? でも第1戦でリスクをかける必要がないからどこを抑えるかを構築するより、一旦下がるのが無難!」と警告と対策をしておきましたが、見事に超曖昧な対応かつ、あろうことか最も空中戦を競らせたくはない関根とは逆サイドに人数をかけた配置をセットしました。なので、どこでも蹴れるGKアルマイウフは右サイドに蹴り込み、関根は1vs2を作られて、関根がボールが飛んだ方の選手に出たら、もう1人の空く方に出すというシンプルな繋ぎをされてからゴール前まで侵入されてしまいました。

 

決勝戦という重要な舞台でまさかの全く対策を施していないということだったんでしょうけど、このシーンを福島のビッグセーブで止められたという美学にするのは本当に良くないと思います。勿論、福島様様である事は変わりないですが、あまりにもそれ以前が安易な対応であり、このシーンだけは憤りを感じました。

 

キック精度が低い選手がいきなりあんなに高精度なボールを蹴られたら致し方なしですが、蹴れる選手じゃないですか! 更には右側に蹴るキックは抜群だとも敢えての敢えてプレビューでは言及していますから。

 

さらに言わせてもらうと、最初の配置で、182cmのカリージョに関根を当てていることすら全く理解できません。

 

もう対策を講じるよりも下がっちゃった方がいいって思わせるほど警戒していたGKのキックからこんなにも楽々にゴール前まで迫られたのが悔しくて悔しくて腹立たしくて堪りません。ホント頼みますわ。

 

アルヒラルは、これほど易い対応をしてくれたので、決めないといけませんでした。

 

振り返りをしたところで、もう1度3つのシーンを映像で見てみてください。特に3つ目です。

 

 

その他にも沢山決定機を作られましたが、
•浦和が良く守れた?
•アルヒラルが外し過ぎた?

と割れそうな評価になりますが、何はともあれ0-0で折り返しました。

 

〜後半戦〜

 

後半序盤もアルヒラルが引き続き意識的に背後を狙う姿勢もチラつかせながら、浦和の連携ミスからカウンターを数回仕掛けることができていました。更には、槙野のボックス内での安易なクリアからFKを与えてしまったり、前半同様に苦しい展開になりました。

 

そして、58分からアルヒラルが先制しました。

 

一度浦和が防いでクリアしてからでした!

 

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▶︎アルシャハラニとアルファラジが4回パス交換。
アルシャハラニには橋岡が規制をかけに出てました。

 

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▶︎アルファラジからチャンヒョンスへ展開。
この位置でCBが圧倒的なフリーで保持しているのは押し込まれている証拠かな。。

 

アルシャハラニに橋岡が出ていたせいか、1つずつ左にズレてジョビンコには関根が管理している状況に。

 

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▶︎青木は背中を気にせずにチャンヒョンスへプレス。チャンヒョンス→ジョビンコ。関根がマーク外した。

 

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▶︎ジョビンコはダイレクトでアルブライクへ。
ファブリシオの斜め後ろという絶妙な所にダイレクト。うん、素晴らしい。

 

ボックス内は…

 

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▶︎最初はゴミスとカリージョのマークが決まっている感じでしたが、クロスが上がる瞬間は完璧にマーク外れてしまってます。

 

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▶︎岩波の動きとかやられ方を追ってみると、多分カリージョの動きは確認できていなかったと思います。
福島も落下地点を見誤ってしまったと。
そして、ゴール。

 

前半カウンター以外では、本来の力を出せていなかったジョビンコがようやく力を発揮しました。
そして、やっぱりジョビンコがライン間の内側で受けた所からでした。

 

本来なら、一度凌いで相手がのらりくらり回してくれていたときに、一旦4枚の2列目が中央に集結!という感じにポジション回復した方が良いとは思うのですがそういうは事せず。そして、チャンヒョンスに青木が出るって決めたなら、全力で脇を取られないようにしないといけなかったと思います。しかも、大警戒のジョビンコがいたのだから。エヴェルトンはCBに出ることを張り切ったのは良いけど、張り切った者の責任として自分の脇を取られたのは最初だけで、後は自分の持ち場ではやられていませんでしたから。

 

①一度凌いで相手が作り直している間
②チャンヒョンス→ジョビンコにパスが入るまでの間
③クロスを上げられる間

 

①→③になるに連れて難易度は上がってくると思いますが、3度猶予はあったような気はします。残念。

 

映像を見つめ直して第2戦へ向かいましょう。

 

・後半90分を見据えた最後の前半30分

 

先制点後は、浦和の「リスクを冒すよりも0-1で終わりたい」とアルヒラルの「リスクを冒すよりもアウェイゴールを奪わせたくない」の想いが一致して、均衡した展開になりました。

 

61~75分は、浦和が唯一ボール支配率で上回る15分間になりました。

 

しかし……。

 

64分のワザととも読み取れるほど最終ラインからどんどん狭い方狭い方にパスを送って速攻奪われてしまったり……(下図一連)。

 

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プレビューで言及したようにアルヒラルのSBは先にサイドに動きやすいという特徴がもろに出ていたのに岩波は橋岡への安全なパスを選択して、逆にアルヒラルにとっては好都合でSBがすぐに潰せたり…(下図一連)

 

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ようやく岩波→長澤に2本縦パスを通せるシーンありましたが、やはり、日々積み重ね続けるその場凌ぎ感は否めなく、長澤なら1発で前を向けるはずなのに、後ろ向きにトラップして停滞してしまうとか残念な事が多かったです(下図一連)。

 

Part1

 

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Part2

 

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致命的なのは、オフサイドのリスタートで福島からスタートしたときです。

 

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何を基準に、どこを目指したスタートなのかちょっと分からないです。

 

・福島から岩波に繋いで始めるに対してのエヴェルトンや橋岡のサポートの質。
・足元から始めようとする前の福島と岩波の認知力。チグハグ。

 

もうそれならば、7:3で勝ちを見込める橋岡に始めからロングパスしてあげれば良かったと思いますよ。

 

同じ現象は、前半にもありました。

 

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こういう些細な事で繋がれないのは、アウェイ第1戦とか日程とかボールを保持しないところから試合を組み立てているとかは全く関係ないです。

 

シュート全く打てなくても、ゴール前に全く迫れなくても全然気になりません。でも、こういうシーンが1番気になります。多分、こういうシーンが減ると自然とゴール前に迫る・シュートは増えるんでしょうね。

 

・ボール保持まとめ

 

浦和のボール保持・攻撃に関して、プレビューでは、淡い期待を込めて、アルヒラルの傾向を踏まえて狙って欲しいポイントをいくつか挙げましたが、残念ながら全くでした。ボールを持たないところから試合を作ったのはいいですけど、いつものように、いつも以上にその場凌ぎ感満載だったと思います。

 

チャンスではないところからチャンスに変えていくしか打開策がなかったはずなので、ほんの少しのユーモアさえ持ち合わせて入れば瞬間的に巧さが出せる選手なのに残念だなぁと感じました。できないと思う選手たちには言えないです。単純にこれだけの陣容なのに勿体ない、岩波(槙野)の受ける位置を少しだけ変えるだけで、だいぶ変わるのになぁと思っているだけです。

 

現実から目をそむけずに。
この映像だけは確認してみましょう。

 

 

71分には、アルヒラルのコーナーキックを折角クリアできたのに、ポジション回復の遅れ・致命的な間延びをしてしまい、オフサイドになったもののこんなに綺麗に崩されるのか!と感嘆してしまうほどの流れも作られました。(下図一連)。

 

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VARが導入されていたら…というシーンでしょうね。

 

先制点と同じですが、1度凌いだ後の展開ですよね。第2戦に目を向ければ、オープンな展開も致し方なしという状況も想定しないといけないので、こういう伏線となり得そうなシーンは、見せたくなかったなぁというのが本音です。

 

先制点後をアルヒラル目線で言うと、前半以上にアルドーサリとカリージョの両SHがポジションを中央に移していることが多かった為、浦和も中央にバランス良くポジションを取ることができて、前半見せれていた反対サイドに展開からのスルーパス、クロスという形まで持っていくことができなくなっていました。
また、アルヒラルからすれば、1-0で勝ってるのに大胆に責める必要はなかったので、SBもバランスを考えながらの攻撃になっていました。

 

試合は1-0で終了。後半90分へ。

 

〜特徴的なデータ〜

 

基本的なデータは色んな所で出回っているので、既に把握していると思うので、より限定されたデータのみを記載しておきます。

 

①ジョビンコのシュート数は今季最多

 

ジョビンコのシュート数は、前半4本・後半7本の計11本。枠内は3本
今季これまでが、2,1,4,3,1,3,3,2,4,2,2,3,0なので、 11本は異常な数字です。浦和が打たせすぎたのか、ジョビンコが決めなければいけなかったのか。評価は割れますが、異常なデータではあります。

 

②ジョビンコのボックス内でのボールタッチも最多

 

ボックス内でのボールタッチ8回も今季最多です。

 

③ゴミスは驚異的なデータを残せず

 

ゴミスのシュートは前半の2本のみ。いずれも枠外。
競り合いの23回は今季最多ですが、ボックス内では1回のみ。得点シーンでは囮になる動きを見せるなどジョビンコのシュート11本ほど驚異的なデータは残せてないですが、勝利に貢献するプレーは見せれていたと思います。

 

④チャンヒョンスも今季最多を記録

 

チャンヒョンスのパス数76回は圧倒的な今季最多。ロングパス6回は全て攻撃的なロングパス。
ゾーン3へのパス12回も圧倒的な今季最多。

 

⑤アルファラジとオタイフ2人で…

 

アルヒラルの中盤2人で合計201本のパス数を記録。
浦和が合計255本なので、いかに異常か分かります。

 

⑥チャンス(xG)は…

 

両チームのチャンス(xG)は、
アルヒラルが2.50なので、1点で終わった事が残念である事が分かる記録。
浦和が0.20なので、0点で終わった事が妥当であると分かる記録。

 

⑦空中戦は…

 

空中戦は26回あり、浦和が18勝と70%の勝率!
特に橋岡は11戦9勝。ボールを保持しないところから試合を組み立てているのであれば、もっと執拗に橋岡を使ってあげれば良かったと思える記録です。

 

~リヴァプールに憧れたキックオフ~

 

プレビューを読んだ前提で話を進めますが、CL決勝戦のリヴァプールに憧れて注目の1つとしてキックオフを取り上げました。

 

前半開始はアルヒラルのキックオフでした。

 

簡潔に言うと、アルヒラルの始め方は予測通りでしたが、浦和にトライしてほしい狙いは全く実行されませんでした。まぁ、仕方ないかとこちらは気にしていないです。

 

後半開始とはいえ、浦和のキックオフは、アルヒラルのプレスのかけ方(ゴミス、ジョビンコ)は完璧な予測通りでしたが、浦和の始め方は最悪でした。なんとなく始めて、わずか7秒で相手ボールになりました。

 

しかし・・・

 

面白いことに先制された後のキックオフは、ほぼプレビューで希望した通りの始め方でした。それが功を奏してと決めつけてしまいますが、キックオフからスローイン→スローインと繋がり最後はコーナーキックを獲得するところまでいってます。凄い理想的です。相手GKへのキックへの対策のなさには憤慨ですが、先制された後のキックオフには大満足です。第2戦まで2週間。もっともっとディテールにこだわれるはずですから、キックオフはさておき的確に落とし込んで想定内を増やして欲しいですね。

 

 

〜抜群だったアルファラジのパスセンス〜

 

この試合圧倒的に輝いていたのは、7番アルファラジだったのではないでしょうか。

 

アルファラジのライン間を越えるパスを映像で確認してみたいと思います。

 

 

〜起点を潰し続けたチャンヒョンス〜

 

チャンヒョンスは浦和の攻撃の起点を潰し続けました。

 

相方のアルブライヒも想像以上にファイトできていましたが、チャンヒョンスの素晴らしさは圧倒的に光っていました。

 

・総括

 

その時々に色々言及しているので、改めて詳細に総括する事はないです。大槻監督が、決勝のアウェイ第1戦のアルヒラル戦で、ボールを保持しないところからどうやって試合を組み立てるのかが注目ポイントで、そのプランニングの是非については、まだ判断できません。ただ、浦和が「僕たちこうしますよ!」というのを理解してからのアルヒラルは、凄まじく素晴らしかったと思います。後半終盤は長澤が下がって、橋岡が出てくるようになったら、その背後をアルシャハラニとかが使う攻撃を見せていたので、やはり、先に浦和が執拗に右サイドからは攻めさせないのを見せたので、「じゃあ、僕たちカリージョ側から執拗に攻めるね!」という試合運びに順応させていったのだと私は感じました。エヴェルトン問題も今回こそは意図があるように表現しましたが、結局は大槻監督の野放しによるエヴェルトンの個人感覚でやってしまっているのが実情だと思うので、そうさせるなら、長澤とファブリシオの左右、青木とエヴェルトンの左右などの変化が必要だったのではないかと思いました。

 

言及していないことで、他に気になったのは、自分たちのスローインが3人以上繋がらない事が多いのも残念でした。折角、今季のキャンプで90分の練習試合を一度もせずにスローイン練習に真面目に取り組んだのに忘れてしまって勿体ないなぁとも思いました。この試合に限らずですが。

 

今作品は第2戦のことを念頭に置いて書いてなく、ただただアウェイ第1戦のアルヒラルという対戦相手に対する準備として如何なものかと書いただけなので、このレビューから第2戦に対して楽観的にも悲観的にも考える必要はないです。

 

今回は攻撃については中々話せることはできませでしたが、全く違う視点からアルヒラルの悪い方の特徴と傾向は出ちゃってるんで、今回は突けなかった?突かなかった?ですが、まぁまぁまぁ、第2戦のプレビューで書きますよ。実行してくれるかはさておきですが。

 

次回はACLの最終回。最後も読んで頂いてた方に満足できる情報を提供できるように心を込めて準備致します。待っていてくれたら嬉しい限りです。

 

・さいごに

 

今回はACLなので、完全無料公開した最後に200円をつけさせて頂いてます。今回の作品が面白いと思って頂いた方は是非前のめりに! 勘違いされている方も多いので完全無料公開して最後に有料にしている理由は下記の記事で30秒で読めます。

 

 

多くの方に読んで頂きたいのでリツイート等々で拡散、宣伝して頂けると嬉しいです。感想もお待ちしております。

 

 

浦ビュー

初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ura_view17

 

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  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:147.192.124.133 )

    面白い!けど1回も最後まで読めたことない。。

    このコメントに返信

    2019年11月16日 21:36

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:1.75.240.136 )

    内容はともあれ、24日は勝利のみ!!!

    このコメントに返信

    2019年11月17日 07:47

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:175.132.137.183 )

    色々分析しているみたいだが大槻が左サイドの対応を怠ったのが全て。
    左サイドで対応していれば試合全体の30%以上は相手の攻撃を軽減出来たはず。
    2ndレグは戦術的やフォーメーション変更など1stレグと違う戦い方が出来ないので有れば左は関根ではなく宇賀神で良いと思う。

    このコメントに返信

    2019年11月17日 08:56

    • 3.1 匿名の浦和サポ(IP:61.121.42.217 )

      左は宇賀神でいきましょう。宇賀神しかいないです。本当に。あとは、選手も含めた勝ちたい気持ち。それだけ。

      2019年11月17日 19:39

    • 3.2 匿名の浦和サポ(IP:218.231.254.28 )

      1stレグと同じ戦い方をするなら左WBが関根だろうが宇賀神だろうが大差ないし、気持ちだけで勝てる相手でもないだろう。
      2点をとらないと勝てないわけだし、課題に上げられてる自陣からのビルドアップ問題をクリアして敵陣に入り、両WBが高い位置をとってカリージョやアルダウサリを自陣で守備に走らせるような展開を作れないと苦しいと思う。

      2019年11月18日 11:22

    • 3.3 匿名の浦和サポ(IP:14.8.37.1 )

      3.2氏と同意見。関根でもウガでもやられていたと思う。
      ウガを入れるならハーフタイムで良かったかも。
      1トップ1シャドーにして、余った1人はマンマークとか対策できなかったかなぁ。

      24日は相手に合わせず、ガツンと行ってほしいね。

      2019年11月18日 16:22

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:126.182.0.190 )

    アルヒラルだけではなく、jリーグ でも関根、ファブリシオの所は狙わらている。関根を入れるのなら、ミシャの時のように、サイドに展開された瞬間、関根を前に出してストッパーの位置の選手をサイドバック化させなければいけないと思う。最近は関根サイドは押し込まれるから、関根が前に出て仕掛ける場面もほぼない。良さが一切出ない状況。ファブリシオを左に入れるのなら宇賀神の方が良い。

    このコメントに返信

    2019年11月17日 19:30

    • 4.1 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

      というか、ファブリシオ・関根だったら、エヴェルトン・青木を入れ替えたら?というのが浦ビューさんの分析なのでは?

      2019年11月17日 20:09

    • 4.2 匿名の浦和サポ(IP:218.231.254.28 )

      直前の川崎戦でも山中・汰木で同じように右サイドを攻略されて右SB守田のフリーのクロスを小林に決められてる。右サイドは長澤(川崎戦は柏木)が守備を頑張れるので、相手に左サイドを狙われてるというより、武藤不在の左サイドから必然的に破綻するという構造的な問題だろう。
      WBが前に出てCBがその裏のスペースへ引き出され守備が薄くなった中央から決められるのは、まさに川崎戦の小林の時の失点パターン。相手にとって思うツボではないのかね。

      2019年11月18日 11:07

    • 4.3 匿名の浦和サポ(IP:218.231.254.28 )

      それと、ミシャサッカーでCBの選手をSB化させてたはのあくまで攻撃のボール保持時の話であって、相手ボールの守備時にWBを前に上げてCBをSB化するとかちょっと記憶にないな。

      2019年11月18日 11:12

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:211.15.235.105 )

    ファブリシオが守備に頑張っている様子は漠然と感じていたが、この説明で腑に落ちた。なぜ関根の側が攻撃されていたのかもよくわかった。大槻さんは分析に長けているとは言われるが、こういう説明を読むと、相手の分析はできても、それに応じて自分たちはどのように対応すればよいのかがわからないのではないかと思わざるを得ない。

    このコメントに返信

    2019年11月17日 20:07

    • 5.1 匿名の浦和サポ(IP:218.231.254.28 )

      相手が試合前の分析どおりに試合に入ってくれればいいけど、相手が浦和対策して分析と異なる戦術で試合に入ってきた時、相手が戦況に応じて試合中に戦術を変えてきた時に、それに対応して試合中に戦術に修正を加える能力が欠けているような印象を受ける。

      2019年11月18日 10:46

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:27.94.132.53 )

    やっぱり槙野はDFとしてイマイチなんだよなぁ。。

    このコメントに返信

    2019年11月19日 15:12

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