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1点差は偶然ではない 両チームの決定機に見る槙野が話していたヒント(轡田哲朗レッズレビュー/ACL準決勝 広州戦)【浦レポ】

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1点差は偶然ではない 両チームの決定機に見る槙野が話していたヒント【轡田哲朗レッズレビュー/ACL準決勝 広州戦】(浦レポ)

 


(Report by 轡田哲朗)

 

後ろにいるパウリーニョの姿に少し安心した

 

浦和レッズは23日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦で、広州恒大とのアウェーゲームに1-0で勝利。2戦合計3-0で決勝への切符を手に入れた。

 

浦和は帯同メンバーから石井僚、山中亮輔、汰木康也の3人が外れた。前々日練習ではスタメン組と見られるメンバーに入っていたところからは、宇賀神友弥が橋岡大樹に変わり、マウリシオが鈴木大輔に変わった。18日の大分トリニータ戦から3日目の調整日ということで、宇賀神とマウリシオは負荷調整の意味合いもあったのかもしれない。

 

一方の広州を率いるファビオ・カンナバーロ監督は、初戦の5バックではなく4バックでスタート。一方でパウリーニョのポジションはダブルボランチの一角だった。アンデルソン・タリスカもエウケソンも良い選手だし危険ではあるが、明らかに選手としての格ではアジアでトップ3に入るようなパウリーニョがゴールから遠い位置に配置されたのは、浦和にとって幸運だったかもしれない。この辺りは価値観の違いもあるが、結局はちょっとした奇跡が必要な状況のビッグマッチを決めるのはビッグプレーヤーであることが多い。だから、最終的にやられるならパウリーニョにハットトリックされるような試合なのだろうという思いがあった。その選手がセンターサークル付近を主戦場にしてくれているのだから、少し気が楽だった。これはデジタルな戦術論ではなく、印象深いシーンほど記憶に残るアナログ全開のものなので、受け入れられない方がいても尊重したい。

 

 

呼吸困難になった鳥栖戦との違いを作った興梠

 

2点リードを手に持ってアウェーに乗り込んだわけだから、広州の攻撃にさらされる時間が長くなるのは自然の流れだった。ただ、それは呼吸をさせてもらえないようなものではなく、興梠慎三が「もっと押し込まれるイメージだったんだけど、うちも中盤でボールを回す良い時間帯もあったので。ちょっと思ったよりも違った感じでしたね」と話したように、いわばちょっとした「休憩タイム」を確保しながらゲームを進めることができた。これは最終的にシュート18本を受けることになった試合の中で、最終ラインの強度を保つ上で大きな意味があった。

 

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