ニュース

“天皇杯連覇へ 1ヶ月ぶりの勝利へ” 浦和の未来をかけた3連戦の初戦・Honda FCをどこよりも詳しくプレビュー!【浦ビュー】

今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。

 

天皇杯 ベスト16 プレビュー
浦和レッズvsHonda FC

 

いつも読んで頂きありがとうございます。
今回も開いて頂きありがとうございます。

 

今季からこのコンテンツを始めて、J 1、J2、Kリーグ、中超、タイリーグ、大学サッカー。

 

そして、遂にJFLがやってきました。

 

ベスト16の抽選会前に15チーム中2チームだけはやめて欲しい。デスクワークのみでプレビューを作れるチームがいい!と願っていましたが、まさかのデスクワークだけではできない2チームのうちの1チームと当たってしまいました。

 

なので、現地静岡まで赴いて見てきました。
しかし、対戦が決まってから1ヶ月しか時間がなかったので、流通経大ほど通い詰めることはできませんでした。

 

更に、もう1週間半後には広州恒大戦です。
蔚山には1ヶ月、上海には2ヶ月の時間をかけましたので、広州戦はもう1週間半後です。焦ってます。

 

なので、そちらに時間を割かないといけないので、今回のHonda FC戦のプレビューは時間制限を決めて、その時間になったら終了と制限を設けて作ったので、これまでの天皇杯の試合以上に情報が足りてなかったり、皆さんに面白いと思わせることは伝えられないと思います。

 

だらだらと長い話になりましたが、とりあえず未知なる新しいチームの作品を作れることを喜びにプレビューを始めたいと思います。

 

 

 

〜Honda FCの最近の結果と今季の成績〜

 

第18節 vs奈良クラブ 5-1◯
第19節 vsFC大阪 5-1◯
第20節 vsヴェルスパ大分 2-2△
第21節 vsソニー仙台 2-0◯
第22節 ホンダロックSC 3-1◯

 

リーグ戦
15勝4分2敗 44得点18失点 勝ち点49 現在首位

 

天皇杯
県予選準決勝 vs藤枝 0-0(5-4)◯
県予選決勝 vsアスルクラロ沼津 1-0◯
1回戦 vs福井ユナイテッドFC 4-2◯
2回戦 vs北海道コンサドーレ札幌 4-2◯
3回戦 vs徳島ヴォルティス 2-0◯

 

リーグ戦は史上初のリーグ4連覇へ視界良好な首位を快走中。圧倒的な得点数を誇っています。リーグ再開後の5試合を4勝1分けと万全な状態で浦和戦を迎えます。

 

天皇杯では県予選でJ 3クラブを連破して本戦出場。
本戦ではミシャ・札幌、ロドリゲス・徳島と難敵を撃破。堂々な成績を誇ってベスト16に上り詰めました。

 

~Honda FCの注目選手~

 

ACLではお馴染みの注目選手を情報が少ないであろうHonda FCでもやってみようと思います。

 

•26番 遠野大弥

 

Honda FC最大の要注意選手です。天皇杯では既に4得点のFW。小柄なので特徴的には武藤系統とイメージして頂ければ分かりやすいと思います。武器は両足から豪快なシュートです。更には強靭なフィジカル。そして、上背がないこそできる軽快なフットワーク、背後への飛び出し、相手に影響を与える動きと最大級に賛辞を送りたい素晴らしい選手です。現在20歳。名前を覚えておいて無駄でないことを遠野選手は将来的に証明してくれると思います。

 

•8番 山藤健太

 

私が1番オススメしたい選手です。かなりオススメしたい選手です。
抜群のキックセンスの持ち主で、利き足は左ですが、右からも質の高い球を出せます。ツエーゲン金沢時代のゴールシーンも確認しましたが、ボックス外から強烈なロングシュートを決めていました。溜めて溜めて相手を引きつけてからの足先でチョコンというパスは狭い局面で浦和を破壊する一手にもなり得ると思います。セットプレーのキッカーでもあり、一級品のボールが供給されます。流通経済大学戦では菊地を警戒してまんまとやられましたが、山藤選手はなんか同じ香りで何か起こしそうな選手です。

 

•5番 鈴木雄也

 

キャンプテン。1番声を張り上げてチームを牽引していた印象です。フィジカル的にも強く、ファイトできる選手でした。Honda FC在籍は7年とサポーターからも愛されているであろうチームの顔だと思います。長澤の専修大学での1つ上のキャプテンらしいです。あのときの専修大学ということは相当な実力者であることは分かります。

 

•7番 松本和樹

 

Honda FCを操るもう1人の司令塔です。山藤選手と二大看板で質の高いパスを供給しています。松本選手の方が守備的なタスクや活躍が多いのかなというイメージです。最終ラインで起用されることもありました。昨年はベストイレブンに選出されています。本職中盤で最終ラインもこなせる赤い7番で勝手にリヴァプールのミルナーをイメージさせてしまいました。

 

•9番 大町将梧

 

昨年は得点王を獲得したストライカー。 ツエーゲン金沢にも在籍経験ありで、上背がないので細やかなフットワークでスタメン出場あれば遠野選手と相方を組み、相手を混乱させるスピード感を与えてくれる選手。直近のホンダロック戦はベンチ外。浦和戦に照準を合わさせたかも?しれない。

 

•18番 児玉怜音

 

昨年Honda FCに加入。8得点で新人王を獲得。現在のHonda FCでは恐らく唯一の高さを生かしたポストプレーができる選手です。今季も既に8得点をマークして、チームトップスコアラーです。個人的に児玉&遠野コンビの2トップだと厄介だなぁと印象です。

 

•10番 古橋達弥

 

セレッソ時代の印象が1番強いですかね。セレッソ→山形→湘南とJクラブを渡り歩いた記憶に残るゴールハンター。数多くのJクラブ相手にゴールをマークしていたということで有名だったと思います。現在はキャリアのスタートを切ったHonda FCに帰還。天皇杯札幌戦では値千金の3点目を奪うなど経験豊富さでチームを引っ張っています。序列は高くありませんが後半からの出場は恐ろしい選手ですね!

 

•24番 佐々木俊輝

 

右SH、右WBでスタメン濃厚な大型アタッカー。サイド起用でも内側の狭い局面でも巧くプレーすることも可能で、両足を器用にこなせていたと思います。個人的にはこの試合の鍵を握る選手だと踏んでいます。その理由は後ほど言及します。少し守備に難があるような選手ではあります。

 

•4番 富田湧也

左SH、シャドー起用の個人的に好きなタイプの選手です。後ほども言及しますが、効果的な前進を可能にする立ち位置を正確に取れる選手で相手に影響を与えつつ、背後でも狭い局面でも器用にプレーできる選手です。今季は7得点と調子の良さが伺える記録を残しています。

 

•16番 堀内颯人

 

今季から大阪体育大学から加入したルーキー。MF登録ですが、出場はCBやSBが多いようで新しいものを導いてもらってルーキーながら多く試合に出場しているのかなと思います。なので、出し手としてはクオリティが高いです。結構、ロングボールを蹴りたい選手に見えました。実際にそれに見合う質の高いボールを蹴っているので自分の武器を知りながらプレーできているのかなという印象です。

 

•19番 八戸雄太

 

左WBでスタメンが濃厚な前への推進力と守備に好感を持たれそうな堅実感のある選手です。最近は怪我?で出場できていなかったようですが、直近のホンダロック戦で復帰したので浦和戦に出れるかもしれません。

 

•11番 細貝竜太

 

宇賀神の流通経済大学の同級生らしいです。複数ポジションをこなせる選手で、私が観た試合では右SBとして外側を一任されるマンチェスターシティのメンディ的な役割を任されて武器である大きな前への推進力を見せていてゴールも記録していました。

 

•13番 池松大騎

 

188cmの大型CB。セットプレーからのゴールを天皇杯でも記録しています。

 

•6番 中村桐耶

 

夏まで札幌に在籍していてレンタルでHonda FCに加入した札幌の未来を担う選手。貴重な左利きのCBということで札幌時代に名前を覚えていました。Honda FCでも序列は高くないものの持っている力はあるはずでFWとしても起用される選手らしいです。

 

•20番 白坂楓馬

 

今季から立命館大学から加入したGK。GKとしては上背のない180cmですが、多分両利き?パントキックは左足で蹴るのに、ゴールキックは右足で蹴ったりと両利きなはずです。繋ごうと意識のあるときは正確に味方につけることができる求められることが多い現代型のGKという印象です。

 

•22番 石田和希

 

あまりスタメンでの出場機会がないものの、個人的には石田選手のような選手は好きですね。パスを受ける前とトラップから次の出し手までの一連の流れのスムーズさは抜群だと思いましたし、流通経済大学ではキャプテンを担っていたらしいです。是非出場が見たいオススメの選手です。

 

〜Honda FCについて知っておきたいこと〜

 

大槻監督はHonda FCについて…

 

「天皇杯でシステムを3バックにしてとか、軸としてやっていることのプラスアルファみたいなこともやれるし、個の部分でもすごく良い選手がいて、普通にJリーグでやっていてもおかしくない選手がいますから、アマチュアサッカーの中でのトップだと思うし、大学サッカーを除けば、本当にトップトップだと思うので、非常に良いチームだと見ています。」

 

今季のHonda FCの基本システムは4-4-2(4-5-1)だと公式サイト表記で見ても、私が観戦した試合でもそうでした。

 

しかし、大槻監督が言うように天皇杯の札幌戦、徳島戦では公式サイト表記で見ると3-5-2になっていました。

 

個人的にHonda FCはズレが生じる噛み合わせではなく相手と同じシステムにしたいチームなのかなという推測と結論に至りました。

 

札幌は言うまでもなく、徳島も3-4-2-1です。

 

しかし、こんな傾向もあります。
札幌戦の直前試合では3-5-2。
そして、札幌戦で3-5-2。

 

直前試合で、なぜ3-5-2にしたのかは分かりませんが、札幌戦の予行練習をしたのではないかと見方もできます。

 

そして、浦和の直前試合は土曜日にホンダロックと対戦しました。システムは4-4-2表記。

 

8月にリーグ再開してから1度も3バック表記の試合はないです。

 

このような傾向があると、単に札幌、徳島戦同様にミラーゲームが想定されることを断定しては対策を外されるかなと考えました。

 

一応、後半から3-5-2に変更した試合も見ましたが、個人的な願望は、公式サイトを信用すれば最近ずっと続いている基本システムは4-4-2のミスマッチでスタートさせて、浦和にどんなことを仕掛けてきて、何ができて、何ができないのかを見てみたいなという想いです。というより、「浦和を倒すなら」目線だとHonda FCは4-4-2の人選で始めた方がいいように思いました。恐らく起用できる選手と非ボール保持どのように守りたいかで決めると思います。

 

個人的には4-4-2を推します。
しかし、システムがどうでもいいことはどんどん読み進めていけば分かってきます。

 

4-4-2のときの相手の1stプレスの越える手段

 

画像1

 

・ボランチ8番の山藤がCBの脇に降りたのをスイッチに左SB3番三浦が高い位置を取る、左SH富田が内側に絞るというようなズレを作ったり・・・

 

画像2

 

・ボランチ1人(図では7番を例とする)がCB間に降りてそれぞれSBは高い位置、SHは内側に絞るということをしてきます。

 

そうやってズレを作ってフリーな選手を作ったところから・・・

 

画像3

 

・短いショートパスを繋いで相手を誘い出しておいて背後への飛び出しが巧い4番富田や26番遠野へのロングパスを狙ったり・・・

 

画像4

 

・このシーンではGKの白坂からのビルドアップです。

 

左CBの脇にボランチの8番山藤が降りてパスを受けて時間とスペースを与えられたところから規律を保って効果的な立ち位置を取る味方へパスを送り、相手の対応も見ながら全体で前進してきました。このシーンの最後は背後へ抜け出した遠野選手がGKと1対1になって放ったシュートがポストに当たって跳ね返りを右SBの細貝が押し込んで決めています。

 

画像5

 

・このシーンも山藤が左CBの脇に降りたのをスイッチに全体が効果的な立ち位置を取っています。パスを受けた山藤には5通りの前進できるパスがあったように思います。左斜め、縦、背後、右斜め、右斜め奥というよう感じに。

 

このシーンでは、もう1人のボランチの松本とショートパスを近い距離で繋いで相手を引き付けておいて斜めのパスをFW9番大町に入れて、更に前向きな遠野へパスというようにスムーズに前進させていました。

 

画像6

 

・このシーンでは狭い局面を作って少ないタッチ数で山藤に送って、お得意の足先でチョコンとスルーパスを送り、釣りだされ引き出された相手選手をまとめて破壊させる前進を見せました。

 

このように4-4-2が基本システムとはいえ、ボール保持時に4-4-2のままに前進をさせることはあまりありません。ちゃんと幅を取る選手、内側(ハーフスペース)を取る人と立ち位置に関しては相当完成されたものになっています。だからこそ図で表したように小刻みにパスを回すことでスムーズに前進できているのだと感じました。ボランチの山藤が左CBに流れるのはかなり再現性のあるものです。

 

反対サイドまで目が行ったか分かりませんが、上図で言及した感じの作りをした時の反対サイドの右SH24番佐々木は内側に絞っていて巧く1stプレスを越えた後のパスの選択肢になれるように準備しています。右SBもすぐに大外から駆け上がれるように準備できています。

 

もしも4-4-2で挑むならば、最初から浦和とはズレが生じることになるので、ここまで言及したきたような変化を起こさずにそのままのポジションのままボールを前進させることの方が効果的だったりすると思います。山藤にどれだけ時間とスペースを与えたところでパスを受けさせてあげて、山藤がボールを持っているときにどれだけ効果的な配置を組めているのかが重要な感じになっていると思います。

 

・押し込んだとき、後ろに引かれたとき

 

画像7

 

相手陣内で崩しにかかろうとしているときです。上図はほんの1シーンを紹介しただけですが配置は基本的にこのような感じです。

 

・相手陣内で押し込んだ時に左サイドで幅を最初から取っておく選手はあまりいない。

 

・片方のSBは被カウンター要員で内側(ハーフスペース)に立ってリスクを管理しておく。

 

•両SHの富田と佐々木は厭わず内側、中央でプレーしたい、プレーできる選手。

 

・遠野選手はフラフラとフリーマン的に動き回ってボール周辺で助けたり、大外でクロスを待ってみたりと自由。

 

・山藤、松本と隙あればズトンと決定的なラストパスを打ち込める選手が中央でタイミングを伺っている。

 

という主な特徴があります。

 

なので、最後の局面は意外と中央中央な密集でどうにか解決していこうという攻撃が多く、幅を使いながら振り回してクロスやボックス脇をサイドから突いてということは見られません。でも、上図で示しているように7番の松本が縦パスのスイッチを入れたところから狭くても中央だけのパスでゴリゴリ押し倒すような攻撃ができるほど全員が質の高い受け手であり出し手なのでやれちゃっている感じですね!浦和は押し倒されないようにしてほしいです。

 

ここまで言及してきたのが基本システムの4-4-2のときにHonda FCがどのように派生させて攻撃していたかです。

 

次は3-5-2です。

 

まずHonda FCを何も知らないとき天皇杯では3-5-2をしているらしいと情報を聞いたときに勝手にイメージしたのが中盤にアンカーがいてその前に2人のIHがいるという浦和サポーター的にイメージするならオリヴェイラ監督のシステムでした。

 

しかし、どうやら違うようです。

 

画像8

 

札幌戦

 

画像9

 

徳島戦

 

※白い選手は2戦連続スタメン、黄色選手は1試合のみスタメン

 

映像を見られないので推測ですがおそらく3-4-1-2という感じではないかと思います。

 

ボール保持に関しては相手のシステムや相手のハメ方を見て、そのままのポジションでスタートさせたり、4-4-2のときのように山藤が最終ラインに降りたり、CBの脇に流れたりデザインするのではないかと思います。

 

前線は2トップ+1トップ下なので、この3人で流動的にポジションを入れ替えていました。形を変えて1トップ2シャドーになったり、トップ下の富田が最前線に張って遠野が中盤に降りたりと。

 

なので急にHonda FCの非ボール保持の話題に変わりますが、本当に札幌戦、徳島戦に引き続き浦和戦でも3-5-2でやってきたと仮定してみると・・・

 

浦和の3CBからのビルドアップに対して、数的不利の2枚でプレスをかけるのか、トップ下の富田が列を上げて前線3枚にして同数で完璧にハメにいくのか。おそらくこの2パターンを試合中に使い分けることが濃厚です。

 

同数でハメにきた場合・・・

 

画像10

 

同数でハメられると全てがマッチングする噛み合わせにはなります。

 

じゃあ、そのときに浦和はどうするんですか?」という話に移ります。

 

ボランチを降ろして4枚にするのか、何も変化を起こさないのか、いつしか言及した個人的にやって欲しい右WB橋岡を最終ラインに加えた変則的な4バックをするのか等々。

 

まぁ、ここは構成されるキャラクターが大きく変わることが予想されるので、大槻監督が何を仕込ませるのか当日の楽しみにします。

 

基本システムの3-4-1-2(5-2-1-2)でプレスをかけにきたら・・・

 

画像11

 

3-4-1-2はあんまりやるチームがないので、そのまま来たらどういう現象が起きるのかなという興味があります。

 

※上図は浦和のWBが先に高い位置を取ってHonda FCのWBをピン留めしたときです。

 

5-2-1-2の相手にできそうなスペースは上図に丸枠で示しています。Honda FCが5-2-1-2で対応してきたとしたら、そのスペースを上手く突いていきたいですね。

 

一例としては……

 

画像12

 

一例としては、数的優位の最終ラインのHVから運ぶドリブルで1stラインを越えてHonda FCの中盤を引き寄せて中盤にフリーな選手を作って・・・という風に前進していくことが想定できます。

 

色々想像できます。WBの左右の高さをアンバランスにしたり本当に色々と…。ここも大槻監督がどうするかお楽しみにしましょう。

 

そして、再度Honda FCの特徴に話を戻すと・・・

 

非ボール保持時の両WBは左右非対称のタスクを担っているように見えました。

 

つまり、

 

画像13

 

右WB佐々木は高い位置を取り続けるです。それに対して、左WBの八戸は最終ラインに撤退します。なので、敢えてシステムに表記し直すと右に偏った4-3-3のような感じになっています。

 

例えば、相手の左SBがパスを受けたときに佐々木が前へ出てプレスに出ての瞬間的な4-3-3なら想像はできますが、上図のように相手の右CB、佐々木にとっては反対サイドの選手が持っているときに先に動いて左SBに規制をかけるというようなシーンは散見しました。札幌戦のハイライトでもそのようなシーンが見られました。

 

これはHonda FCの明確な特徴だと今回は断定しましたので、Honda FCはこの特徴を隠すのか、隠さずに出てきたときに浦和がどのように逆手に取って攻略させるのかはこの試合の1番の楽しみに見てみたいと思います。そのうえでこの試合の鍵を握るのは24番佐々木だと踏んでいます。個人的には浦和がWBを高い位置に取ってしまえば、素直に佐々木も後ろに撤退して持ち味である攻撃、前線での迫力を抑止させるのではないかなと予想しています。

 

3-5-2で挑んできたときの想定される試合については言及しましたが、基本システム4-4-2のときの想定される試合についてはまだ言及していませんでした。しかし、対応は異なれど直近のセレッソ戦でたっぷりと言及しましたし一番想像しやすいシステムなので、詳しくは言及しなくていいですね!

 

Honda FCの非ボール保持時の4-4-2の対応は、基本的にオーソドックスなものです。最前線からサイドに誘導していき、縦横ともにボールサイドにコンパクトな陣形を組んで、反対サイドはひとまず捨てるような対応です。

 

相手FWが中央から外に流れる動きに対しては人につくので、CBとSBが受け渡すのではなく、CBがそのままついて行ってSBが中央をカバーして交差させる対応です。

 

セレッソ戦のレビューで巻物レベルでこうしたらもっと良くできるんじゃない?ということは言及してみたので、鳥栖戦に向けてもいいレッスンだと捉えて、もしも4-4-2で挑んできたらセレッソ戦との違いは見せて欲しいかなと思います。

 

一方で、Honda FCは超真剣に浦和の過去の試合を分析してきているはずなので、もしも4-4-2で挑ませるなら、セレッソ戦を絶対に参考にするはずです。浦和に絶対やってはいけないことは、早めに後ろに撤退することです。これはずっと個人的な意見として提言してきましたが、まさにセレッソのロティーナ&イヴァンが前へ前へのプレスで浦和をバックパスの嵐に追い込みましたので、「浦和を倒すなら?」目線で考えると、絶対に早めに後ろに撤退してはダメです。それで、Honda FCを見た限りだと前へ前へでも十分に勝負できるだけの前線の選手のプレスの連続性はあると思います。

 

それをされたうえでも浦和は越えてはいかなければいけません。というより、それを外せるだけの術を現在の浦和が持っていないので、まぁやられたらまた苦しむのか1週間で上積みさせたのか見られそうです。

 

ということで、基本システムの4-4-2、天皇杯仕様の3-5-2に分けてHonda FCの特徴に言及しながら想定される試合も展望してみました。映像がなかったので静的な図を中心に見てきました。分かりづらかったらごめんなさい!

 

〜補足〜

 

Honda FCについての補足です。
図上で言及したように足元から繋ぐときは最終ラインからしっかりと設計されたものがあるチームです。

 

私が観戦した試合でも自分たちでボールを保持しながら試合を進めたいように見えた試合だったので、主体的にプレーしたいチームなんだなというイメージで帰りましたが、他の試合も確認してみると必ずしもそういうチームではなく、相手チームの方がボール支配率は高いのでは?という試合も多くありました。

 

なので、必ずしもボール保持した時に足元から前進をしていきましょうということはしてこないです。遠野や大町を背後に走らせるような空中戦主体なこともありますし、簡潔に仕留めさせようとすることも見られます。更には非ボール保持で奪ってからのショートカウンターなども効果的に出せるチームです。

 

でも、主体的にボールを保持しながらプレーしましょうとしたときはここまで前述したようにちゃんと効果的に前進できるように仕込まれています。

 

3-5-2の時も2トップであることの長所を生かして背後を狙うことを高い優先順位にボール保持していることが特徴的でした。例えば、早い段階から右CB5番が背後へ抜け出すFWに送ってクリアされたセカンドボールを26番遠野選手がボックス外から豪快なロングシュートがゴールになったり。

 

そういう意味で何でもできるチームに仕上がっていると言えます。

 

しかも天皇杯のHonda FCを見ていないので、一応格上とされていた札幌と徳島に対してどのような戦い方をしたかは分かり得ませんが、何でもできるチームなので柔軟な戦い方ができるまるで鹿島のようなチームという見方に最後は落ち着きました。

 

ボール保持されても悪い時間帯が多くても最後は勝てている…。だからこそ4連覇を掴めそうなのかなと思っています。

 

次の話題です。

 

札幌戦や他の試合でも見られましたが、結果に合わせたリスクのかけ方には少し問題があるようにも思いました。リードしている状況にもかかわらず、最後尾を数的同数になるぐらい多くで攻め込んでみたりしていました。他のJFLチームは上手く突けていませんでしたが、やっぱり札幌ランクは流石ゴールに結びつけていました。Honda FCのキャラクターとは少し違うことをしているように思えるので、さぁ、浦和戦で先制することができるのか? そこからのマネージメントをどうするのか? 楽しみです。

 

先制点視点でいうとHonda FCは序盤戦に得点を奪う試合がめちゃくちゃ多いイメージです。開始30分以内には必ず得点を挙げている感じです。札幌戦でも早々に先制点を挙げていましたし。

 

浦和はもしかすると相当フレッシュな人選かもしれませんが、「フワッと入ってしまった」「相手の勢いに押された」と試合後のコメントで言ってはならない言い訳中の言い訳を言わないように試合開始からアクセル全開が求められる試合になると思います。

 

・キックオフ

 

キックオフは後ろに下げたのと同時に5、6人が相手陣内に侵入して、浦和から見て左側にしか蹴ってきません。佐々木に放り込んでスタートさせます。

 

・セットプレー

 

セットプレーのキッカーは基本的に左利きの山藤が中心です。

 

画像14

 

コーナーキックのパターンは上図が多かったです。ボックス中央の手前で5、6人が密集して山藤が蹴るのと同時にニアサイドにファーサイドに分散していきます。浦和はほぼ純粋なマンマークです。分散することで浦和に混乱を招いてマークを外そうとしてくるので、コーナーからの失点が少ない浦和はいつものように適切に守りたいですね! Honda FCはあんまり上背のある選手はいないので、そんなに警戒はしてませんが、デザインされたコーナーキックをしてくるので、やっぱり警戒しましょう。それに一級品のボールを供給できる山藤、古橋がいるので更なる警戒が必要です。

 

フリーキックもデザインしてきたものを用意していて、安易に放り込んだり狙ったりすることなく相手の目先を変えるような面白いフリーキックをしてくることもありました。

 

次に被セットプレーです。
こちらも対応はほぼ純粋なマンマークでした。
しかし、上背のある選手がそんなにいない流通経済大学と通ずるものがあり、あの時もコーナーキックから先制点を決めることができましたが、マウリシオ、大輔先生等のスタメンが見込まれるので、十分に得点源として計算できる手段になれると予想しています。

 

・埼スタでの今季の浦和の成績

 

4勝4分10敗 22得点 29失点

 

巡り巡ってHonda FCサポーターの方にも読まれて欲しいので、日本一怖く熱狂的なスタジアムで今季浦和がどのような試合をしていたのかを載せてみます。

 

•浦和レッズの命運を分ける3連戦

 

天皇杯、リーグ戦、ACLとこの1週間で勝負の3連戦を迎えます。

 

連覇のため、そして、来年のACLのため。
リーグ残留のため。
取り返したいタイトルのため。

 

1つも落とせない3連戦になると思います。
事前にそう言えるのは簡単です。でも、もう既に1ヶ月勝利がないので、3連勝しましょうと安易なことは言えません。1つ1つ真剣に向き合っていきたいです。

 

7月に鹿島が中2日にもかかわらず11人同じスタメンで戦ったところ湘南に2-3と逆転負けをしたことなどを考えると、中2日で、しかも次が14:00キックオフなので、同じ選手を連続スタメンさせる事自体回避して欲しい気持ちはあります。 その点については大槻監督も72時間休ませられないとは言及しています。更に水曜日には広州恒大とのこれまた一大イベントがあるので、大槻監督がHonda FC戦でどのような人選を送り出すかは興味あります。

 

捻くれ者の意見としては、「ジャイアントキリングって何なの?」と日頃から思っています。セレッソに負けることも、上海に負けることも、Honda FCに負けることも全部同じ負けだと思っています。大学生だからとかプロ選手ではないアマチュアだからとかでジャイアントキリング!と言われても。。。ただ、浦和のエンブレムを身につけている以上、「どのチームにも勝たないといけないよね?」ということで、リーグ戦、ACL同様の情熱で試合に臨んで勝利して欲しいと思います。

 

浦和レッズが勝利する試合が見たいな!
シンプルですが1ヶ月ほど遠のいてるので切実な想いです。

 

•さいごに

 

とりあえず静岡まで行った甲斐があるぐらいまでの質は提供できた自負はあります。あとは読んで頂いた方が試合を楽しむ情報の一端として活用して頂ければ嬉しいです。

 

鹿島戦のレビューより投げ銭システムを採用しています。完全無料公開した最後に全てに100円をつけさせて頂いてます。今回の作品が面白いと思って頂いた方は是非前のめりに! 完全無料公開して最後に100円をつけている理由は下記の記事で30秒で読めます。

 

 

今回も読んで頂きありがとうございました。
面白ければリツイート等々で拡散、宣伝して頂けると嬉しいです。感想もお待ちしております。

 

 

浦ビュー

初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ura_view17

 

コメント

  1. 1 指定席住人(IP:49.98.169.81 )

    健勇と古橋
    セレッソ大阪時代、チームメート?

    このコメントに返信

    2019年09月25日 11:06

  2. 3 匿名の浦和サポ(IP:49.97.97.229 )

    相手はすごく強いチームなんだろうな。これ読むといつもそう感じる。はたしてターンオーバーで勝てるのだろうか?個人的にはマルティノスに期待している。

    このコメントに返信

    2019年09月25日 13:20

  3. 4 匿名の浦和サポ(IP:111.239.252.106 )

    浦和で金とっていいの?
    100円でもこの方はレビューにリーグの時は映像を使うし
    二次利用で金を取るのをはJリーグで禁止してたはずだけど

    このコメントに返信

    2019年09月25日 21:53

  4. 5 匿名の浦和サポ(IP:106.180.35.102 )

    この頃はまだ希望があった。

    このコメントに返信

    2019年09月27日 12:57