今年よりTwitterでスタートした「浦和レッズのプレビュー、レビュー」が面白いと話題となっている浦ビューさん。
その原稿を浦ビューさんに許可をいただき浦議に転載させていただきます。
J1第22節 プレビュー
北海道コンサドーレ札幌vs浦和レッズ
いつも読んで頂きありがとうございます。
今回も開いて頂きありがとうございます。
大緊張の札幌戦です。
個人的にミシャさんは、前のめりにサッカーを観なければならないと思わせるキッカケを与えてくれた方なので本当に感謝と尊敬の最高の指導者です。
今回もコンセプトを見失わずに、読んで頂いた方が、試合を楽しめるポイントを1つでも見つけられるような情報を提供しようと思います。
最後まで読んで頂けると嬉しいです。
〜札幌の最近の結果と今季の成績〜
天皇杯 Honda 2-4●
第18節 松本山雅 1-1△
第19節 大分 1-2●
第20節 湘南 5-2○
第21節 広島 0-1●
9勝4分8敗 30得点 27失点 勝ち点31 現在8位。
•浦和との勝ち点は2差。
•最近は勝利に見放される結果に。
•アウェイの平均得点が0.7に対してホームでは2.2とホームの得点力は高い。
〜札幌の最近のスタメン〜
第19節 大分 1-2●

第20節 湘南 5-2○

第21節 広島 0-1●

・基本システムは3-4-2-1。ボール保持時は4-1-5、非ボール保持時は5-4-1のお馴染みのスタイルが軸。
・試行錯誤した最終ラインの人選は固定化。
・右WBは白井とルーカスフェルナンデスの競争に。
・1トップ2シャドーは激戦区。
・浦和キラー鈴木武蔵、最も厄介なチャナティップ、浦和が弱いタイプのアンデルソンロペス、存在自体が脅威のジェイ。
・駒井は負傷離脱。
・小野伸二コンサドーレラストマッチ。
〜コンサドーレ札幌について知っておきたいこと〜
①キッカケは”ジェイ”
最前線にジェイがいる時点で彼の武器を使わない手はないということで、最近の試合を見ても”ジェイ起点”からゴールやチャンスを作っていました。
J1第22節 札幌戦 プレビュー動画①
①キッカケは… #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/78ic7sH03e
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年8月8日
映像で見て頂いたようにジェイの関わりが、ゴールに直に繋がっているのではなく、ゴールシーンを巻き戻すとジェイ起点からであることが多いということで、目的を達成する為の手段の部分でジェイの武器をチームの武器として1つのパターンにすることができた感じだと思います。
勿論、ジェイが得点に絡むシーンも多いです。
②ジェイ起点は高い優先順位で行うはず
札幌のボール保持の手段として、大槻監督就任でできるようになった高い位置から連動、連続したプレスの守備対応を想定して、逆を突いた”ジェイ起点”の中盤省略のロングパスを高い優先順位として始めるのではないかと予想します。そのセカンドボールを拾って押し込んでから最後はボックス内のクロスに前線3枚や進藤など後ろの選手も飛び込んでくる状況をメインテーマとして作り上げてくると予想します。
ジェイがスタメン確定とは言えないほど激戦区ですが、例えジェイではなくてもこの手段は札幌的に効果的に使ってくると思います。
③背後から・・・
ここまでのジェイ編と重なる部分でもありますが、背後を狙ったところから相手陣内に押し込んでいくことはよく見られる光景でした。
J1第22節 札幌戦 プレビュー動画②
② 背後から… #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/SYwJme4XA8
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年8月8日
後述しますが、最終ラインへの規制がなければ気持ちよくロングパスを蹴られるので、どの程度対応するのかはハッキリさせた方がいいですね。
④キッカケは”福森”
今度は福森です。こちらも福森の武器を使わない手はないということで、圧倒的に高いキックの質、クロスの質を生かせるようなチーム作りがなされていました。
J1第22節 札幌戦 プレビュー動画③
③クロス。 #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/ehCPsoDIlN
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年8月8日
では、福森がどのようしてフリーになっているのか。
ほんの一例ですが映像でパターンを紹介します。
J1第22節 札幌戦 プレビュー動画④
④左。 #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/IV6Rbp5Cxv
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年8月8日
映像で見て頂いたように、左サイドの3人でローテーションを行い相手のマークに対してズレを作っています。相手からすれば中央に絞ってしまう選手から優先してケアするので、どうしても大外で高い位置を取った福森へのケアが薄くなってしまうことが札幌の狙いだと思います。その福森が圧倒的に質の高いクロスが蹴れるということで「どうするの?」というのが札幌対策の1つになると思います。
長短関係なく質の高いキックを送り込んでくるので、浦和はVIP対応をした方が良いと思います。
⑤チャナティップと・・・
福森編で言及したように、左シャドーのチャナティップは浦和(相手)の2列目の背後から積極的に列を下げて降りてきます。チャナティップが降りるタイミングとそれに合わせる出し手のタイミングの良さは練習の賜物だと思います。チャナティップのこのタスクは、札幌の前進と秩序を保つための大きな助けとなっていると思います。
一方で右シャドーの鈴木武蔵(ロペス)は、2列目の背後に留まっていることが多いです。そこに存在するだけで相手に影響を与えていて味方のパスを待ちます。ときには背後へ抜け出します。なので、WBとSB化した進藤の動き方や作り方も左サイドとはまた違っていました。
J1第22節 札幌戦 プレビュー動画⑤
⑤右。 #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/Gw3j2Wtcsw
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年8月8日
チャナティップが欠場したときに左シャドーで起用された鈴木武蔵は、チャナティップのように列を降りるようなタスクを与えていませんでした。
以上のことを考えると、左右のシャドーでも起用された選手の得意が生かせるようなタスクを与えて、それを一つ一つ連鎖させて11人で好循環を生むチーム作りをミシャさんは行っていると思います。
やはりミシャさんのチームなので、基本的な部分は私たちが見てきた浦和時代に似た素晴らしいプレー、展開を披露します。今回は情報過多になりすぎず、①~⑤で限定して超文章を削ってお伝えしました。
※余談・・・
青木は試合前コメントで、札幌と名古屋は「同じイメージでいます」とコメントしています。まぁ、表向きのコメントなので心配していませんが、札幌と名古屋が同じイメージというのは見当違いだと思います。実際にミシャさんの元でやっていた選手なので、全然心配していませんが。だとしたら、「そのコメント?」ともなりますが、現在の浦和の頭脳である青木のコメントにほんの少しの違和感を抱いたので記録用として。
⑥札幌のボール保持に対して・・・
札幌対策というより、自分たちが継続して行っている高い位置から連動、連続したプレスに出す守備対応を大槻監督は用意させるのではないかと思います。環境も含めてそう予想します。物凄い警戒しておきたいのは、GKクソンユンのビルドアップ能力です。札幌はクソンユン含めてビルドアップを構築します。明確にクソンユンまでプレスに行かせて自由を奪ったチームもいましたし、もしも高い位置から出ると決めたら、もう一つ奥のクソンユンまでどのように対応していくのかはハッキリさせた方がいいですね。例え、前から姿勢のファーストプレスを回避されたとしてもしっかりと帰陣して優先順位や誰(明確な特徴を持つ選手)を最後に抑えないといけないかを考えながらプレーしていくことが月並みですが重要だと思います。又、ポジションバランス抜群で、瞬間瞬間で2vs1を作るのが巧い札幌に対して上手く振舞えることも期待します。札幌が4バック化、チャナティップの動き含めて浦和の5-4-1に対してズレを作ってくるので、マリノス戦の前半、ジュビロ戦、鹿島戦と継続してできていることを続けてほしいです。
個人的には、福森と進藤にどのような対応をさせるのかがこの試合を左右すると思います。特に福森です。出来れば気持ちよくフリーで足を振らせないようにして欲しいと願います。今の浦和ならそう導けるはずなので。
前回対戦は規制なく札幌の最終ラインに気持ちよくパスを送らせた+後ろの選手が先に動いて釣りだされる という対応で、ミシャさんが「マンチェスターシティのようだった」と自分たちを手放しで称賛するほど圧倒されてしまったので、あの試合から上積みできている浦和を見たいです。
⑦札幌の守備対応
札幌の非ボール保持時は5-4-1です。恐らくミラーゲームであることも含めてマンマークの意識をより強く守備対応させるはずです。浦和にとっては、背後のスペースを突きたいなら手前から、手前のスペースを突きたいなら前線でピン留めしてからと自分たちに矢印を向けて意図を共有できれば比較的ボールを保持、前進することはできるはずです。
札幌の前節広島戦での前半の非ボール保持は、前姿勢を示さないブロックを後ろに敷く”待ち”の対応でした。恐らく、暑さを考慮して広島にボール保持させて極力体力が落ちないようにして後半勝負の狙いだったと思います。
ただ、今節は札幌ドームです。
暑さを意識したプランを作らなくていいので、浦和の最終ラインにボールを持たせたくないと想定したら、先ずは浦和の最終ラインに高い位置から規制をかけてくると思います。ホームなので大胆にくることは大いにあると思います。しかし、まぁ、浦和の最近の試合を分析してプランを立てると、前に激しくプレスに出すよりも広島戦と同様に”待ち”の5-4-1を形成させるのではないかと思います。そういう意味では、浦和が大きく変えなければ60%近く浦和がボール保持する展開になるのではないかと予想します。
噛み合う戦いになるので、浦和がどのようにズレを作ってくるのか。最近の試合を見れば概ね想像はつきますが…(青木降ろして4バック化)。
まだボール保持面は効果的ではないので、少しずつではありますが上積みが見られる試合にもなって欲しいです。
では、札幌の最近の失点シーンを映像で確認したいと思います。明らかにセットプレーからの失点が多いのが分かります。
J1第22節 札幌戦 プレビュー動画⑥
⑥失点。 #urawareds #浦ビュー pic.twitter.com/xOTifGc2IB
— 浦ビュー (@ura_view17) 2019年8月8日
〜データ〜
•得点パターン
セットプレーから…6点
ドリブルから…5点
クロスから…4点
スルーパスから…3点
•失点パターン
ショートパスから…5点
セットプレーから…5点
こぼれ球から…5点
〜両チームの比較〜
•主なデータ

•敵陣ポゼッション時のチャンス構築率

•自陣ポゼッション時のチャンス構築率

•左サイド

•右サイド

•中央

•ショートカウンター

•ロングカウンター

※具体的な数字で比較すると分かりづらいと判断した為、リーグ順位で比較しました。
※順位的に対照的なものを⇔矢印で比較しています。
高い順位が良くて、低い順位が悪いという訳ではありません。あくまでチームの色を表しているデータです。サッカーの価値観によってどっちが良い数字か変わりますので、特に言及することはしません。好みだと思います。
両チームの特徴をデータからも感じて頂ければなと思い、ラボさん等々をフル活用して提供してみました。参考にどうぞ。
•さいごに
前節のレビューより投げ銭システムを採用しています。完全無料公開した最後に全てに100円の価値をつけさせて頂いてます。採用理由は下記の記事で30秒で読めるので、理解してなくて今回のレビューが面白いと思って頂いた方は是非前のめりに!
今回も読んで頂きありがとうございました。
浦ビュー
初めて浦和レッズを見た方にも読みやすく分かりやすい内容にしつつ、長く浦和レッズを応援して頂いてる方にも満足して頂ける内容を目標に2019年より浦和レッズの公式戦のプレビューとレビューをTwitter上でスタート。
Twitter:@ura_view17
1 匿名の浦和サポ(IP:119.224.175.134 )
無料で読ましてもらってるから何とも言えんが
心配してないなら 余談いるか?
2019年08月09日 07:53
1.1 匿名の浦和サポ(IP:222.227.204.71 )
心配している裏返しなんでしょう
2019年08月09日 16:16
2 匿名の浦和サポ(IP:210.162.55.198 )
自分もいざ、札幌へ。
8月という観光シーズンしかもお盆直前というハイシーズンで航空券が割高だったので、行きは新幹線&特急列車で移動。片道1万8000円。
この後、Lフラッグと一緒に青函トンネル通ります。
2019年08月09日 09:27
3 匿名の浦和サポ(IP:160.86.235.140 )
負けたらフロント、監督、スタメンは全員クビだな
2019年08月09日 09:29
4 匿名の浦和サポ(IP:1.75.209.230 )
杉本好青年やな~前チャアマンにレストランで離れた席から挨拶にいくなんて川淵一家ファンになったとか
2019年08月09日 10:00
5 匿名の浦和サポ(IP:126.236.218.141 )
いつも「僕たちはミシャのサッカーをやってきてるから、やられて嫌な事ができる」みたいなこと言ってるんだから、今度こそボコボコにして勝ってくれよ
2019年08月09日 14:15
5.1 匿名の浦和サポ(IP:49.106.214.142 )
負けた時の責任はハッキリしてもらいですね
負けたらフロントが辞める、監督が辞めるとか
選手も本来なら負けたら自ら給料返納、できなきゃ退団
こんな当たり前の責任の取り方をクラブはするべき
負けても誰も責任を取らないクラブは滅びるだけ
2019年08月09日 18:56
5.2 匿名の浦和サポ(IP:60.125.46.236 )
よく言った。
君は負けた時、責任取りながら生きてきたんだね。
これからも負ける時が沢山あるけど、しっかりと責任取りながら生きてくださいね。
2019年08月09日 22:57
5.3 匿名の浦和サポ(IP:49.98.212.153 )
おまわりさーん、ここです、ここ。忍耐力がないサポはここです。
2019年08月10日 10:43
6 匿名の浦和サポ(IP:114.166.3.149 )
開幕戦でサッポコにはボコボコやられたからなあ。
長いパス一本でムサシにいれられたり、ちょんちょんにされた悔しさとガッカリ感は忘れられないよ。
今度こそリベンジしてくれ!
2019年08月09日 15:49
7 浦和サポ歴23年(IP:182.169.203.152 )
小野伸二がラストマッチだからといって、遠慮したりしないでくれ!それは逆に小野伸二に対して失礼だ。札幌戦はしっかりと戦って勝点3をもぎとりにいこう。俺たちには試合前に掲げた、ACLとリーグの2冠という目標があるのだから。リーグに関しては、厳しい状況におかれてはいるが最後まで何がおこるか分からないのがスポーツのいいところ。それを信じて共に闘いましょう。we are reds!
2019年08月09日 17:37
8 匿名の浦和サポ(IP:210.142.88.46 )
無料で読ませてもらってなんとも言えないなら、このコメントもいらないじゃん?
2019年08月09日 18:13
8.1 匿名の浦和サポ(IP:210.142.88.46 )
ごめん、1へのコメントね。
2019年08月09日 18:18
9 匿名の浦和サポ(IP:210.142.88.46 )
だから、都倉はセレッソだってば。
2019年08月09日 18:14
10 匿名の浦和サポ(IP:116.91.195.240 )
駒井は怪我ですよ。札幌に来て大きい怪我が多いです。
彼自身もサッカー人生の岐路に立っていると思います。
2019年08月09日 21:36
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