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浦議ニュース2017 07/16  21:20

『守備ブロック、興梠とラファの配置、後半のテスト起用 厳しい日程以上に得たもの』浦和vsドルトムント【轡田哲朗のレッズレビュー】

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▼ブロックを作って耐えきった前半
浦和レッズがドイツの強豪ボルシア・ドルトムントと対戦したゲームは、2-3の敗戦で終わった。浦和がいわゆるヨーロッパの強豪クラブと試合をするのは、2013年にさいたまシティカップでアーセナルと対戦して以来になった。

確かに日程だけをデジタルに見れば、休養を入れたいタイミングに飛び込んできたゲームになったのは事実だろう。8月15日に昨季のルヴァン杯優勝によるシャペコエンセ(ブラジル)とのスルガ銀行チャンピオンシップが入ることで、7月22日にはリーグ戦のゲームが1週間早く繰り上がった。セレッソ大阪と鹿島アントラーズ以外のチームが、12日の天皇杯を終えて29日のリーグ戦まで中断期間を得られることを考えれば、浦和にとって必ずしもメリットばかりの親善試合ではなかったはずだ。

だからこそ、そのデメリットの部分を補って余りあるものにしなければ勿体ない。そうした意味では、前半にリーグ戦の主要メンバー全員を送り込んだ上に、テスト要素の強いことができた点で意味はあったのではないだろうか。

前半で言えば、ドルトムントも昨季からの主要メンバーをピッチに送り込んだ状態で、無失点で終えられたのは大きな要素だろう。確かにドルトムントは始動直後で長距離移動から間もなく、コンディションが100パーセントでないのは重々承知だ。その上で、押し込まれながらもブロックを作って守る部分が経験でき、達成できたのは気持ちの上で大きいだろう。

西川周作は「前半の守備ができるというのは、一つきっかけになるのかな。やっている感覚は良かったし、これだなと。押し込まれる時間はあっても、中でガチっと守る時間帯は大切だなと思いますね」と、手応えを話した。遠藤航は前線からの守備意識が最終ラインの負担を軽減したことを話し、11人でしっかりと守るという感覚と手応えを得られたことを話した。

▼ドルトムントに学ぶべきはボールを奪われた直後
普段のJリーグでは、浦和がドルトムントのように相手を押し込むことが多い。そうした中で、ドルトムントから浦和が学ぶべきは、相手ボールになった瞬間に一つ頑張ってボールを奪い切ってしまうことで、より楽をできるということだろう。

前述の通りのコンディションである上に、何かが懸かっているゲームでもないドルトムントにとっては、シーズン中で言う「なんとなく重くてうまくいかない感じがするゲーム」だったことは想像できる。そうした悪い中でも、奪われた瞬間のカウンタープレスをしっかりしておけば、簡単に相手のカウンターを誘発することはないというお手本だったと言えるだろう。

遠藤は「ボールを奪われたところの切り替えは世界トップも求めているのだと思うし、それをはがせればチャンスになる感覚もありましたね。その感覚は前半からもっと多くしたいなと思いましたけど」と話したが、そこをさせないことで自分たちが後ろ向きに全力で撤退する回数を減らせる。浦和がポゼッション志向のチームである以上、大いに参考になる部分だったはずだ。

▼興梠のトップ、ラファのシャドーには大きな可能性
一方の前線でも、ラファエル・シルバがシャドーに入り、興梠慎三が1トップを務めるというオプションが披露された。興梠に言わせると「相手の8番(ヌリ・シャヒン)を自由にさせたら起点になるので、そこは誰かが見ないといけないので、オレが1トップで見ることを要求された」と、守備的な理由も少なからずある配置だったが、攻撃面でも多くの可能性を広げるものだった。何より、ラファ自身がシャドーのプレーへ大きな手応えを得ている。

「リーグでもこういうポジションでやらせてもらえるチャンスがあれば、ぜひやってみたい。しっかりと前を向いてボールを受けることもできたし、自分の打開力をいつもと違った形で見せられたと思うし、自由はあったと思う。求められる役割は違うけど、両方のポジションで仕事をしたい。その可能性を再認識できたと思う。シャドーでやれば、前を向いて自分のテクニックやドリブルで相手をかわすことが多くなると思う。相手にとって自分の脅威を一つでも多く見せつけることができるんじゃないか」

興梠自身が「自分としては1トップが何年もやってきてやりやすい」と話すように、シャドーよりも1トップのプレーへスムーズさを感じているのは数年前から周知の事実だ。この日は背負ったところで潰されてしまう場面も少なからずあったが、反面ラファは一つ引いた位置やサイドからゴール方向へ前方が開けた状態でプレーができる。それぞれの良さをより引き出すという意味でも、実戦でこの配置がテストでき、両者が手応えを得ていることは、一つのオプションとしてもプラスになるだろう。

確かに後半の3失点は個の能力とミスによるもので、勿体なさは否めない。しかし、これまでの誰も見ていなくてフリーで決められるというものではなく、組織の部分で立て直しが図れていることは感じられた。12日の天皇杯はロアッソ熊本に自信と手応えを渡したが結果は渡さなかったというゲームだったが、このドルトムント戦はノープレッシャーのゲームで逆の立場になった浦和が、得るものがあったのではないだろうか。

※関連リンク
好調を取り戻しつつある遠藤航 厳しい日程のドルトムント戦で得たもの【轡田哲朗レッズレビュー/明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017ドルトムント戦】(浦レポ)


轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。


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