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浦議ニュース2017 07/11  19:08

『守備面で多少の改善が見られた新潟戦 狂った歯車は再び噛み合うか』Jリーグ浦和vs新潟【轡田哲朗のレッズレビュー】

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▼新潟が5バックにすると膠着した攻撃
「この感じなら3-0か4-0で勝てるのではないだろうか」

浦和レッズが2-1で何とか勝利した9日のアルビレックス新潟戦の前半20分過ぎまでを見ていてそう感じた。浦和も苦しい状況にあったのは間違いないが、新潟もリーグ5連敗中と決して状態は良くなかった。呂比須ワグナー監督は、それでもまずは自分たちの求める高い位置からプレスを掛けて主導権を握りに行くサッカーをしにきたのだろう。浦和は、4バックを採用して追いかけてくる新潟のプレスを簡単に外して前半9分と13分にそれぞれサイドを崩して武藤雄樹とラファエル・シルバがゴール前でフリーのシュートを放つチャンスを作った。もちろん、それを決めていれば全く違う試合展開になっただろうが、相手との力関係があるにせよ攻守におけるスムーズさは大きな期待感を持たせた。

しかし、現実を見た新潟が5バックに切り替えて撤退守備を選択した上記の時間帯からゲームは完全に膠着してしまった。選手配置によって自然にフリーな選手が出てきていたそれまでと違い、ほぼマッチアップする状態になると浦和の選手たちはオン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールを問わずに相手を外せなくなっていった。

武藤は「立ち上がりの方がボールが動いてチャンスを作れたし、僕も関根のパスをゴール前で決められなかったので、個人的な内容は良くなくて悔しさがあります。サイドからうまくボールが回ってきたんですけど、途中からサイドで数的不利を作られてしまって攻撃がうまく回らなくなってしまった」と振り返った。

▼2人目、3人目の動き出しが遅れるのは頭の疲れか
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任してから6シーズンかけて作り上げてきた浦和の攻撃は、一捻り、二捻りして相手守備者の目線を外していくところに良さがある。例えば、ある選手がボールを持っている時に動き出した選手がいると、その選手に直接パスが出ることは少ない。その選手は、その時点では囮になるからだ。その動きに連動して2人目、3人目が動き出すとそちらにパスが回り、最終的には最初に動き出した選手が3人目、4人目の選手としてフィニッシャーになるといったコンビネーションを作り上げてきた。

ところが、その2人目、3人目の動き出しとプレーの正確性が落ち込んでしまっている。そのため、最初に動き出した選手の走りは、完全な無駄走りになってしまい、ボールが前に進んでいかない。やむを得ず、あまりハッキリとした狙いのない横パスやバックパスが増えてしまうことで、攻撃に閉塞感が生まれてしまった。興梠慎三は「相手の嫌がることをするというよりも、つなぐことしかできていない」と話したが、これは相手が枚数を合わせてきた時間帯から顕著になった。

最終的に、セットプレー絡みで2得点を奪って逆転したことは、こうした苦しい時期に勝ち点3を得たという意味で本当に大きい。しかし、流れの中からの攻撃を改善していくことは必要であり、それを難しくしている疲労感、特に頭の疲れの部分をこの期間にどれだけリフレッシュできるかが大事になってくるだろう。

▼守備のバランスには改善の手応え
その一方で、カウンターから1失点を喫したとはいえ守備面でのバランスは改善が見られた。3試合前のサンフレッチェ広島戦を前にしたトレーニングのころから、GK西川周作はマイボール時に、味方に対して「縦パスを入れたら中に絞れ」という声を頻繁に掛けるようになっていた。ビルドアップ時に選手がピッチ全体に広がるようにボールを保持する戦術だけに、縦パスを入れたら中央方向へポジションを修正してカウンターに備えるということだ。当然、言われてすぐに完璧にできるならば苦労はないのだが、少しずつそうした成果は見え始めている。西川も、この新潟戦はその手ごたえが得られるものになったと話す。

「後ろから見ていて感じたのは、ここ最近の反省点となっていた中央への絞りを集中してくれていたことだと思います。自分たちはボール保持するときの形は、規律がなければ崩れると経験してきたことですから。ボールは出てきていなくても、サイドの選手がしっかりと絞っている場面が数多くあった試合だと思うので。ボールが来ないところでいかに頑張っているのが大事かということが分かった試合だと思うので、これを続けたいと思います」

最終ラインが相手にとって出しどころがないと感じさせるようなポジションを取れているからこそ、中盤の守備も機能していく。そのことが、結果的に最終ラインの選手がギリギリのところで守らなければいけない状況を少なくし、安定感が出る。確かに新潟はリーグ最少得点のチームではあるものの、ピッチ上に表現したものはキッカケとして決して悪くない。

サッカーチームによくあるのは、低調な内容でも勝利する試合を続けていけば、内容が結果に追いついてくることだ。スカッと爽快に、という勝利ではなかったが、狂った歯車を噛み合わせていくために、この勝ち点3が大きく作用すると期待したい。

※関連リンク
執念のゴールで勝利を導いたラファエル・シルバ その胸中にあるサポーターへの思いは【轡田哲朗レッズレビュー/明治安田生命Jリーグ第18節新潟戦】(浦レポ)


轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。

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