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浦議ニュース2017 03/04  21:03

『自分たちの弱みが出る前に試合を決めたセレッソ戦 狙い通りの一方で課題も残す』Jリーグ浦和vsC大阪【轡田哲朗のレッズレビュー】

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▼60分までにスコアを動かさなければ危険なゲームだった
浦和レッズが3-1で勝利したセレッソ大阪戦の試合後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は「2週間で5試合というマラソンを走り切れたと思う」と表現した。18日のゼロックス杯から15日間で5試合を戦う最終戦とあり、時間の経過とともに相手だけでなく疲労とも戦わなければならないことは試合前から予測できた。そのため、このゲームはいかにして体力のある間にスコアを動かしてしまうかがポイントになった。

そうした意味では、セレッソ大阪による待ち構えてプレスに出てこない前半の戦い方は浦和を助けたかもしれない。興梠慎三は、「引いている割にはうまく守れていなかったのかもしれないですね」と相手の印象を話した。また、遠藤航も「相手の2トップに対して阿部さんと青木君を合わせた3人で、うまくボールを持ち運べた」と振り返った。立ち上がりから走り合いの持久戦を仕掛けられたら浦和の懸念材料がより表面化した可能性はあるが、うまく体力を温存しながら戦うことができたと言えるだろう。

特に今季の目標としているハーフコートに相手を押し込んで攻守ともに完結するサッカーは、このゲームが最も達成できている時間帯が長かった。相手に動かされるのではなく、自分たちから動く方が同じ運動量なら疲労感が少ない。遠藤は「自分たちの守備がハマって切り替えも良く、自分のところに来るまでに守れていた」と話し、西川周作は「ある意味ではGKにとって難しいゲームだったけれども、自分たちの守備がハマったからこそなので」と話した。彼らが守備で活躍しなくていいということは、それだけピンチがないということだからだ。

そして、この日の浦和は3日前のAFCチャンピオンズリーグ第2戦のFCソウル戦と同じく、前半のうちに作り出したチャンスをしっかりとゴールにつなげた。武藤の先制点は、その前の遠藤の縦パスから興梠のスルーに至るまでの経過が素晴らしいものであったし、興梠の2点目に関しては武藤のチェイシングとラファエル・シルバの裏抜けの感覚の良さが光った。

だが、何よりもそれをスコアにつなげたことが重要だ。FCソウル戦と同じになってしまうが、こういう場面で決められなければ「内容は良かった」という言葉に終始する。ペトロヴィッチ監督も「60分過ぎからは疲労感が見えた」と話したように、スコアレスでその時間帯を迎えていたらかなり厳しいゲーム運びになったはずだ。パワーを掛けた時間帯で、その力をきっちりとスコアに反映させることを続けていれば、今後も連戦を乗り切る試合運びはしやすいはずだ。

▼最も守りにくいニアサイドだが、西川も改善は急務と認識
その一方で、攻守ともにそれなりの課題が残っていることは選手たちが自覚している。この日の失点は、左コーナーキックをニアサイドで叩かれたもの。これは1週間前に横浜F・マリノスに同点ゴールを食らったのと同じパターンだった。

選手たちがピッチ上で「また同じやられ方だぞ」と声を掛け合ったという失点シーンになった。確かにサッカーの守備の上で、ニアサイドにクロスをピンポイントに合わせられるシュートは守りにくいものトップ3に入るようなものだが、放置して良いわけではない。西川は修正ポイントをこう話した。

「同じような失点が続いているのは反省点です。確かに良いボールが入ってきて守る側として難しい部分はありましたよ。ただ、自分たちの課題を相手チームは研究して突いてくるわけですし、セットプレーはその一つですよね。できることとしては、ストーンの立ち位置をもう少し修正していければ」

浦和のセットプレーの守備は、ニアサイドには特定のマーカーを持たないストーンと呼ばれる選手を配置している。その選手の頭をギリギリ越えてGKとの間で合わせられるのが、最も難しいパターンだ。そのポジションニングはデリケートなものだが、「次節の(ヴァンフォーレ)甲府も狙ってくるはずなので」と、修正は急務になると西川は認識している。

また、3得点を挙げた攻撃陣では、シャドーの位置に入った興梠慎三が「もう少し前の3人だけでなんとかできる形を増やさないといけないかな」と話した。特に、R・シルバがトップに入る際に「ラファに守備を求めすぎるのは難しいけど、点を取ってくれる。一人で切り裂ける力があるから、そこに力を溜めてくれていい。あとは自分がうまくバランスを取れたらいいけど、自分にもそこでうまくやれていない部分があるので」と、ゴールを重ねつつも選手同士の関係性という意味ではレベルアップが必要だと話した。

課題が出つつも結果を残すというのは、シーズン序盤としては素晴らしいことだ。そして特に、連戦で結果を残すために必要な要素を特にピッチ上で表現できたのが、このFCソウル戦とセレッソ大阪戦の連戦だったと言えるだろう。

※関連リンク
【轡田哲朗レッズレビュー/Jリーグ第2節セレッソ大阪戦】攻守のスイッチを入れる武藤雄樹。連動性とこだわりのゴール


轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。


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