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浦議ニュース2017 02/26  09:21

『3つのシステムを用いたリーグ開幕戦 3失点の原因はシステムではなく・・・』Jリーグ横浜FMvs浦和【轡田哲朗のレッズレビュー】

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▼リードした後に登場した"3+1"バック
横浜F・マリノスと迎えたJリーグの開幕戦は、2-3というスコアだけではなく、ちょうど1週間前のゼロックス杯と少しイメージの重なるような敗戦になってしまった。

このゲームの中で、浦和は3つのシステムを試合中に変更しながら戦っていた。前半のいつもどおりの3-4-2-1システムから、後半はトップ下と2トップによる3-4-1-2システム、そして、那須大亮を投入したところからの"4-4-2のような"システムだ。

前半のシステムは、前線の選手たちに「少し守備のところでハマらないな」という印象の強いものだったという。そのため、ハーフタイムに選手たちからの意見もあり、トップ下を置く形に変更された。すると次々に決定機を生み出し、一時は逆転するところまでいった。

その後、負傷明けの柏木陽介を下げる場面で那須を投入し、システムが変わった。駒井善成は「一応は4-4-2でやりました」と表現したが、那須のポジションはセンターバックとボランチの位置を出入りするもの。那須自身は「(トップ下の)バブンスキーが1つ落ちていくので、出入りしながら捕まえるイメージでした」と話した。つまり、3バックに加えて那須という迎撃用のエクストラマンを用意する形でマリノスの攻撃を抑えにかかった。4バックというよりは、"3+1"バックという表現が適切なのかもしれない。この辺りは、サッカーのシステムが数字で表されるものが全てではないという部分でもあるのだろう。

▼長いシーズンを戦う上では相手に合わせる発想も必要だ
実際には、その後の時間帯で2失点しているのでシステム変更を失敗と捉える向きはあるかもしれない。しかし、GKの西川周作としては「手応えというか、これもありだ」という印象があったという。「やっていて違和感はなかったというのが終わってみての感想ですね。特に後半の入りはマンマークで高い位置からハメにいくという狙いもありましたから」と、システム自体の問題ではないという印象を話した。

こうした相手への対応によって残り15分ほどを乗り切ろうという発想自体は悪いものではなかったのではないだろうか。どちらかと言えば、相手を自分たちに合わせさせるという発想でゲームに入るミハイロ・ペトロヴィッチ監督だが、こうした柔軟性は長いシーズンを戦う中で必要なはずだ。この形で試合をスタートするのが良いかと問われると疑問だが、状況次第ではオプションとして持っておきたいプランにはなるだろう。

▼相手選手の視点から見た浦和守備の穴
では、なぜ失点が起こってしまったのかと言えば、1つは相手にノーチャンスのセットプレーを決められたこと。もう1つは、システムの問題ではない部分で同じパターンの不具合を起こしていたことだ。

この点については、対戦相手の視点の方が分かりやすいかもしれない。横浜FMの齋藤学はこの日の1点目と3点目を同じような形でアシストしているが、それ以外にも同じような形であと2回の決定機を作っていた。それは、齋藤のドリブルに浦和の守備陣が引き付けられて、ゴール正面のペナルティーエリアに入るかどうかあたりのポジションが空いてしまうこと。それが、スカウティングの段階から分かっていた狙いなのかと聞いてみると、そうではないと否定された。

「自分が仕掛けるポイントが何回もあったので、起こったシーンだと思います。もともと空くと知っていたわけではないので。ただ、やっていく中でドリブルしていくと浦和の選手が2人、3人が怖がって"寄ってきてくれる"ので、最初の1回、2回で何となく空くんじゃないかなと感じましたね」

最初の失点の場面では、森脇良太が抜き去られてしまった後に3人の選手が引き付けられて、ラストパスをダビド・バブンスキーに決められてしまった。3点目の場面では、ドリブルに対応する森脇のラインまでボランチを含めた選手たちが下がってしまい、ポケットのように空いてしまったところから前田直輝に決められた。これはシステムがどうこうというよりは、守備の優先順位や意識の問題だと言えるだろう。

西川は「ボランチが最終ラインに吸収されてしまった」と表現し、那須も「ズルズルと下がったところを使われてしまった」と振り返った。つまりは、ゴールを守りたければ勇気を持って前に出なければいけないということ。その部分が強烈なドリブルを持つ相手選手によって気圧されてしまい、結果としてピッチ上に穴が生まれてしまったということだ。

シーズンが始まったばかりで、今季に取り組みたいことと昨季までのベースとのバランスを図る時期にあるのは間違いないが、その部分を修正することができれば多くの問題は解決するはずだ。この苦い記憶を糧に、さらに2試合続く連戦をしっかりと乗り切りたい。

※関連リンク
【轡田哲朗レッズレビュー/Jリーグ第1節横浜戦】自身の進言でゲームの景色を一変させた柏木陽介 過去最高のシーズンにする期待感


轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。


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