浦和レッズについて議論するページ[浦議]

レッズサポ集いの場! 総アクセス数= 総コメント数=

浦議ニュース2017 02/15  08:00

調整試合の色が濃かったさいたまシティカップ 新戦力のフィット感と活用方法は【轡田哲朗のレッズレビュー】

  • 12
  • このエントリーをはてなブックマークに追加



▼良いゲームを見せるには厳しすぎる条件で迎えた一戦
浦和レッズがFCソウルと対戦した12日のさいたまシティカップは、1-1の引き分けで終わった。両チームともに前後半で大きくメンバーを入れ替える形になり、調整試合の色が濃かった。

浦和は11日まで沖縄県でトレーニングキャンプを実施していたため、その疲労がかなりある状態で直前に長距離移動と、コンディション的にはかなり厳しい状態にあった。これから公式戦のスタートに向けて疲労を取りながらコンディションを向上させていく時期にあるため、それをハッキリと考慮に入れて見るべきゲームだったとは言える。正直なところ、このタイミングで観衆を入れたプレシーズンマッチを行うこと自体が、チームにとっては負担だったのかもしれない。

それでも、浦和がプロサッカークラブであり、プロサッカー選手たちの集団である以上は、勝利へ向けたモチベーションを見せるプレーは必要だ。22人の選手に45分間ずつを与えたゲームで、最終的に1点でも相手を上回って終わることはできなかった。

▼シーズン中も必要になる状況への対応力
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が苦言を呈したのは天候やピッチ状態への対応力だった。駒場スタジアムのピッチ状態は最高というわけではなく、ボールが素直に転がらない場面が多々あった。また、かなり強い風が吹いていたこともあり、ロングボールの精度は高まらなかった。両チームともに、ボールの落下点に入ることを苦労している選手も目についた。

ペトロヴィッチ監督は「強風とピッチコンディションは、我々のパスサッカーが出しづらかった。それでも、ピッチや天候にもっと早く慣れなければいけなかった。選手の早い対応は今後も求められるだろう。ただし、公式戦の中でも移動や気候の変化はある。それを経験できたことはポジティブに捉えたい」と話している。

1つの例を挙げれば、FCソウルは4バックの前にアンカーを置くシステムで浦和と対峙していたため、本来であればサイドチェンジによりウイングバックの選手がフリーになるシチュエーションが多く生まれるマッチアップだった。しかし、強風でボールスピードが出ない場面が多く、パスが届く前に相手のスライドが間に合ってしまった。狙いとしては問題なかったが、この日の気候条件には適さない攻撃方法になってしまった。そういった状況を判断し、より効果的な攻撃が何かを探るというピッチ上の解決力が不足していたのは事実だろう。

▼新加入選手たちの状況と起用法は
そうした中で、後半に同点ゴールを決めた長澤和樹は、特にAFCチャンピオンズリーグのゲームで貴重な存在になりそうな期待感があった。ドイツ・ブンデスリーガでのプレー経験もあり、この日も強い当たりをうまく受け流しながらボールをつないでいくプレーを随所に見せていた。本人は「相手の体の大きさを感じた面はあるけど、僕の方が重心が低いので、それを利用してうまくかわせればいいと思っていた」と話した。屈強な相手とのプレー経験を持つからこその対処法であり、この日のFCソウルはもとより、21日に開幕戦で対戦するオーストラリアのウェスタン・シドニーとの対戦でそうした長所を出してくれそうな期待感があった。

チームの選手会長を務め、この日は左のセンターバックでプレーした宇賀神友弥は、そうした新加入選手たちについて「例年になく全員がフィットしている」という手応えを話している。

「レッズでプレーしている中で、新しく入ってきた選手たちはこの時期に誰かが戸惑っているものだけど、今年はそうではないと思う。左ワイドで出た(菊地)大介も自分の特長を出せていたと思うので。もちろん、後ろから見ていてコンビネーションの部分などで足りないと感じる部分もあったし、そこを自分も教えつつ、刺激を与えあいながらやっていきたい」

ペトロヴィッチ監督は、今季の加入選手について「他のクラブでは必ずしもレギュラーで出ていなかった選手たちだが、私は彼らを成長させる。それが浦和のアドバンテージになる」と話している。それに加え「浦和は昨年に最もポイントを多く取ったチームだ。それを上回る選手はなかなかいるものではない」と、昨季の戦力をベースにしつつ、成長を見せた新加入選手を加えていく意向を示唆している。

今季はゼロックス・スーパーカップからの過密日程でスタートを切る。それに近い日程だった2015年は、公式戦3連敗という苦しいスタートを切った。この日に、AFCチャンピオンズリーグで対戦するFCソウルと対戦したことが、シーズン開幕に向けてチームのスイッチを入れる役割を果たすことになれば、この試合の意味は内容や結果以上に大きなものになるはずだ。

※関連リンク
【轡田哲朗レッズレビュー/さいたまシティカップ・FCソウル戦】榎本、岩舘が見せたチーム最後方の安定感(浦レポ)



轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

浦議ニュース 人気記事ランキング

浦議ニュース コメントランキング

浦議ニュース 最新コメント

サッカー注目記事ランキング

    おすすめサッカー記事

過去記事

2015
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2014
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2013
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2012
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2011
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2010
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2009
08/ 09/ 10/ 11/ 12/