浦和レッズについて議論するページ[浦議]

レッズサポ集いの場! 総アクセス数= 総コメント数=

浦議ニュース2016 11/17  17:50

『PK戦の末に敗れた天皇杯 浦和が"チャンピオンシップ前哨戦"で得たものは』天皇杯 川崎vs浦和【轡田哲朗のレッズレビュー】

  • 31
  • このエントリーをはてなブックマークに追加



▼この1シーズンで3度目のPK戦
残念ながら浦和レッズは今季の"国内三冠"を奪うチャンスは逃してしまった。12日の天皇杯4回戦の川崎フロンターレ戦は、3度に渡ってリードを奪いながらその全てを追いつかれ、PK戦の末に敗れてしまった。

延長戦が終了した時、すぐに頭に浮かんだのは「1年で3回もPK戦をやるのか・・・」というものだった。

1993年に開幕したJリーグは、全てのゲームで延長戦とPK戦が設定されていたので、PK戦という光景を見るのは全く珍しくなかった。しかし、PKなしの引き分けが導入され、延長戦が廃止されとレギュレーションが変わっていった。さらに、カップ戦にホーム&アウェー方式とアウェーゴールが導入されるようになった。世界的にも現代サッカーでは、その存在はなかなかレアだ。そんな場面に同じチームが1シーズンで3度も遭遇するのは珍しいことではないだろうか。

川崎とのPK戦は敗れてしまった。さらに、延長戦でリードを奪いながら追いつかれたゲーム展開だっただけに、今年5月のFCソウルとのAFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメントでの選手たちの言葉も少し思い出された。特に、その試合の延長戦で2ゴールを挙げた李忠成の言葉がそうだ。

「クラブワールドカップに出たいんで、Jリーグで優勝するしかない。海外のチームは、レッズのサッカーに面食らうと思う」

奇しくも彼は、この川崎戦の後も同じような言葉を口にした。

「このゲームをチャンピオンシップに向けたゲームにしないといけない。サポーターもそうだと思うけど、もうチャンピオンシップに切り替わっているし。勝ってクラブワールドカップに行きたい」

▼チャンピオンシップに向けて得た川崎の情報
だからこそ、このゲームでせっかくチャンピオンシップの決勝で対戦する可能性が少なからずある川崎と対戦したのであれば、最大限にこの経験を生かすべきだろう。確かに両チームとも主力選手の数名ずつが負傷や日本代表招集で不在だったが、チームコンセプトという点では変わりがない。

浦和と川崎の対戦はリーグ戦で2回あったが、初回は浦和がシドニー遠征直後の4月末、2回目はリオ五輪直後の8月中旬だった。その2回に比べれば、季節が冬に近づき、暑さと運動量という問題は全体的に解決される。それもあってか、川崎は浦和の攻撃を待たずに前線からプレスに出る戦術を採用した。

その勢いは、プレーしている浦和の選手たちが「さすがに後半は落ちてくるだろう」と感じるほどのものだった。そうした意味では、相手が元気だった前半の戦い方でミスを積み重ねてプレスの効果を発揮させてしまったのが、最終的に相手の足を止めきれなかったことにつながったのではないだろうか。

後半の早い段階で交代となった柏木陽介は、自戒の念を込めてこう語った。

「今年、一番ひどい試合をやってしまった。ミスが続いたし、攻め急がないと言いながら自分たちからハマっていってしまった。自分がチームのために何かできたかというと、何もしていない。自分が監督でも外した方が良いと思うくらいのプレーをしてしまった。みんなが足をつるほど走っている中、自分は悪いプレーをして交代になってベンチから見ていて、申し訳ない気持ちだった」

そして、川崎が同じようにプレスに出てくるのであれば、「中途半端なプレッシャーは良くないし、自分たちがブロックを作ってカウンターを仕掛けるのもありだと思う」とも話している。

また、興梠慎三と駒井善成は「結局、失点は全てパワープレーだった」という共通認識を話した。そして駒井は「これで対策もできると思う」と、先を見据えている。

「シミュレーションという言い方もアレですけど、対応は明白になると思う。板倉選手やエドゥアルド選手を前に上げてきた時に、根本的に枚数が足りていなかったように思う。ズラタンを下げてしまうのも手だったと思います」

チャンピオンシップは昨年と違い、PK戦にもつれ込むことはない。ホーム&アウェーで試合結果が全く同じであれば、年間リーグ1位の浦和が第2戦の90分終了時で頂点に立つ。それだけに、リードしている状況だけでなく、同点でも相手はパワープレーを仕掛けてくる可能性が高い。その手の内を川崎に出させたのは、敗戦と引き換えにポジティブな事柄の一つだったともいえるだろう。

▼まずは自分たちが最高の状態を作れるか
しかし、川崎とのリターンマッチに機運を盛り上げすぎて、鹿島アントラーズが決勝進出して肩透かしとなることもありえる。あくまでも、浦和は対戦相手を待つ立場だからこそ、この試合でルヴァン杯決勝での負傷から約1カ月ぶりに復帰した宇賀神友弥が話した29日までの過ごし方が大切になる。

「2年前に、勝てば優勝が決まるガンバ大阪との試合の前に時間が空いてしまって、そこで負けた経験がある。だからこそ、ここからのチーム全員での持っていき方が重要になる。この間のトレーニングと、トレーニングマッチは本当に重要になる」

クラブからは19日に流通経済大とのマッチメークが発表されている。すでにオフに突入しているJ1チームがほとんどで、相手探しの苦しさもある。しかし、それを跳ねのけた先には、最高の喜びとクラブワールドカップの舞台が待っている。


轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

浦議ニュース 人気記事ランキング

浦議ニュース コメントランキング

浦議ニュース 最新コメント

サッカー注目記事ランキング

過去記事

2015
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2014
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2013
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2012
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2011
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2010
01/ 02/ 03/ 04/ 05/ 06/ 07/ 08/ 09/ 10/ 11/ 12/
2009
08/ 09/ 10/ 11/ 12/