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浦議ニュース2016 10/24  07:35

【轡田哲朗のレッズレビュー】Jリーグ新潟vs浦和『痛めた右足とも戦いながら決勝点を演出した関根 漂わせる中心選手の風格』

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▼「阿部さんだって骨折しながらやっていた」
「今日は相手ではなくて自分の右足との戦いでしたね」

アルビレックス新潟と激闘の末に浦和レッズが2-1で勝利した22日のゲームを終えた関根貴大の第一声がそれだった。15日のルヴァン杯決勝戦で試合中に相手選手との接触で右足を痛めてしまった。試合後に駒井善成や遠藤航がツイッターに写真を投稿したロッカールームで、白いソックスの右足の親指付近が赤く染まっているのを目にした方も多いのではないだろうか。それから1週間後、関根は何事もなかったかのようにピッチに立っていた。

このゲームに臨むにあたり、関根には不安があった。しかし、それと同時に強い決意も持ってスタメンのピッチに立っていたという。

「今週、練習もろくにできていなかったですからね。その中で試合に出るプレッシャーもあったので。しっかりやり切らないといけないと思っていたし、試合に出たら言い訳もできない。阿部さんだって骨折しながらやっていましたからね。けがを言い訳にしたくなかった」

浦和の両ワイドは、ここにきて負傷者が続出してしまった。梅崎司が戦列を離れている上に、宇賀神友弥もルヴァン杯の決勝で負傷。このポジションをメインに戦っている選手は、関根、駒井、平川忠亮の3人だけだ。そうした中で、責任感が芽生えてのゲームになっていた。

しかし、このゲームでの関根を見れば負傷している選手には見えなかった。「ドリブルだけでなく3人目の動きや周りとのコンビネーションで崩そうと話していたけど、相手の守備の距離感が良くて難しかった」と、攻撃面で良さを出せたシーンは少なかったが、ボール際の競り合いに怯むことなく当たり、チームが失ったボールに体ごと飛び込んでブロックするような場面もあった。それこそ、見ている人間の心を動かすようなプレーだったのではないだろうか。

むしろ、負傷しているからこそ、いつも以上の力を出しているかのようにすら感じられた。だが、関根自身は「いつも以上ってことはないですよ」と笑った。

「より自分のことに集中するしかないのが、いい方向に向くのかもしれないですね。どこか痛めているとか、どこかが悪い時ほどチャンスが来ますからね。周りに助けられながら、今日はやれたかなと」

▼念願のタイトルを取ったことが呼び込んだ勝負強さ
そんな中で、興梠慎三の決勝ゴールとなった場面は「ここしかない。今日一番のチャンスだと思った」のだという。左サイドでボールを持つと、中央の李忠成にパスを通した。結果的に李は相手マーカーを引き付ける形でスルーし、背後の興梠が決めた。「あまりアシストした気分でもないですけどね」と笑いながら、「チームで取れたゴールだと思う」と喜んでいた。

その「ここしかない」をゴールにつなげ、勝ち点3につなげた勝負強さは、この試合で最大の収穫ともいえるものだ。ユースから昇格して3年目の関根も、チーム全体にみなぎる自信を感じているのだという。

「あのルヴァン杯で得たものは大きかったと、今日の試合でも感じましたね。勝ちきれるというのは、あの優勝があったからというのが、少なからず影響していると思うので。自分が勝負強くなったとは思わないけど、ルヴァン杯のような大舞台で勝てたのが、一人一人のメンタルも良くしてきたんじゃないかと思います」

PK戦の末のものだったが、やはりタイトルを一つ得るというのがどれだけチームに好影響を与えるかということだろう。それぞれの選手たちが最後まで自分たちの勝利を信じ、その成功体験を得たからこそ確信に変わったものがあったはずだ。だからこそ、関根は次なるタイトルを目標にしていると話した。

「やっぱり、リーグの年間順位だと思うんですよね。まだ勝ち点1差しかないですし、残り2試合しっかりと勝つだけかなと思ってます。年間1位を取っても最後はチャンピオンシップですけど、その過程として年間1位でいくのと、セカンドステージ優勝と年間2位でいくのでは違うと思うので、真の王者としてチャンピオンシップも取りたい」

まだ21歳の関根だが、ピッチに立てば完全な中心選手としての風格と自信を身にまとっている。「今度は自分がいいコンディションでやれるように準備したい」と話してスタジアムを後にした関根は、ここからの勝負所でもゲームを決めるプレーを見せてくれるはずだ。


轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。

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