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浦議ニュース2016 10/04  10:12

【清水英斗の「観戦力」が高まるレッズコラム】浦和vsG大阪『遠藤の強さが光った長沢とのバトル。そして強さの指標となる平均勝ち点数』

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▼遠藤vs長沢
4-0で勝利したG大阪戦の前半8分、印象的なシーンがあった。

大森晃太郎のクリアボールを、長沢駿が収めようとしたとき、背後から遠藤航が猛烈にアタック。さらにファーストタッチでサイドへ逃げたところに、遠藤航は肩を思い切りぶつけ、そのままタッチラインを割らせた。浦和のスローインだ。完勝である。

数ヶ月前、雑誌『ジュニアサッカーを応援しよう!』で遠藤航をインタビューさせてもらったとき、「身体が大きくて強い選手とは、どうやって戦う?」と質問した。彼は「シンプルなロングボールの対応をどうするのか、ですね。一度思いっ切り競ってみて、勝てればそのまま続けてやればいいけど、勝てなかったときにどうするか」と答えてくれた。

この質問はACLの広州恒大戦におけるジャクソン・マルティネスとの1対1を想定したものだったので、「腕と背中で抱えられないように、少しだけ間合いを取り、ボールが入った瞬間に一気に寄せて、ワンタッチ目をねらいます」といった対策が色々と出てきた。しかし、今回の長沢に対しては、それほどの工夫は必要なかったのではないか。

この前半8分の場面で、競り合いに完勝した遠藤航は、確かな手応えを感じたはず。槙野智章、森脇良太を含めて、DF陣は高い位置から球際に深く寄せ、ロングボールを回収していた。

長沢は身体が大きい割に、線が細いためか、相手DFを抱えてホールドするような受け方はうまくない。どちらかというと、ポストプレーも足下でかわそうとする。守備側としては背中から深く寄せても、抱え込まれる心配がないので、対ジャクソン・マルティネスのように間合いを空けるといった工夫は必要ない。むしろガツガツと思いっ切り飛び込めばいい。浦和のDF陣にとっては、やりやすい相手だったのではないか。この展開なら、スピードのあるアデミウソンのほうが脅威だった。

▼安定した強さがわかる数字
高い位置からプレッシングを行い、G大阪に足下でつながせず、ならばと蹴り出す前線へのロングボールも、前述したように遠藤航らが潰していく。

G大阪が足下のビルドアップで問題を抱えたのも、必然だ。

GK東口順昭は、西川周作のように逆サイドの中盤へ付けるロングパスなど、相手のプレスをかわすパスがうまくない。また、左センターバックは金正也が出場停止で、西野貴治が出場したが、西野はビルドアップ時に外に広くポジションを取らないので、藤春廣輝が浦和のプレスに対して孤立しやすい。さらに西野は足下に自信がないのか、ポジションを押し上げず、低い位置でバックパスを受ける傾向が強いため、距離が遠く、パスワークに問題を抱えた。

ビルドアップに対するプレッシングといい、その頭を越えるロングボール潰しといい、この試合、浦和のチーム戦術は、多方面で"ハマった"。浦和の戦術とG大阪のメンバー構成が、浦和にとってうまく噛み合った試合とも言える。

さて。これで浦和は、3試合を残して年間勝ち点67を積み重ねた。勝ち点66の川崎を追い越して首位だ。

個人的には毎シーズン、J1の優勝クラブの勝ち点を見ている。

2012年から2014年辺りは、J1の優勝クラブの勝ち点は63~64に留まり、1試合平均勝ち点が2を下回っていた。

欧州で言えば、プレミアリーグの優勝クラブは1試合平均2.2を少なくとも記録する。また、スペインやドイツ、イタリアの優勝クラブは、それ以上の圧倒的な差を付けることが多い。

昨年に年間優勝した広島は久しぶりに74を叩き出した。平均勝ち点は2.17。2位の浦和も72でそれに準じた。そして、浦和は今年も、勝ち点70に到達しようとしている。

もし、このまま年間優勝にたどり着くことができれば、そのタイトルと共に、チームの強さ、安定感も評価されるべきだろう。昨今叫ばれる「Jリーグにビッグクラブを!」という声に応えるなら、このクラブとしての安定した強さこそが、何より重要だからだ。


清水英斗(しみず・ひでと)

1979年12月1日生まれ、岐阜県下呂市出身。プレーヤー目線で試合を切り取るサッカーライター。雑誌『ストライカーDX』、ウェブサイト『Goal.com』の編集長を経て、現在はフリーランスとして活動。著書には「サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術」「だれでもわかる居酒屋サッカー論 日本代表戦の観戦力が上がる本」「あなたのサッカー「観戦力」がグンと高まる本」「サッカー守備ディフェンス&ゴールキーパー練習メニュー100 (池田書店のスポーツ練習メニューシリーズ)」「セットプレー戦術120」「ストライカー練習メニュー100」など。現在も週に1回はボールを蹴っており、海外取材に出かけた際には現地の人たちとサッカーを通じて触れ合うのが最大の楽しみとなっている。

新著です

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