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浦議ニュース2015 04/21  13:47

【滝澤翔のレッズ・レビュー】Jリーグ 浦和vs横浜FMレビュー『宇賀神の存在なくして生まれることはなかった2ゴール』

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浦和レッズを追いかけるフリーライター滝澤翔によるレッズ戦評が浦議オリジナルコラムとしてでスタート!



▼精神的ダメージを与えるゴール
今季2度目の逆転勝利を告げる試合終了のホイッスルが鳴り響くと、2ゴールに絡んだ男は埼スタのピッチに突っ伏していた。死力を尽くした90分。最後まで走り抜き、戦い抜いた証だった。

「マリノスは運動量でリーグ1位、2位をキープしているチームだったので、キツかったし、何度も心が折れそうになったけど、90分走り切って勝てたことに充実感がある。充実感を味わいながらもキツかった。それが正直な感想です」
宇賀神友弥は苦笑いを浮かべながら、ピッチに突っ伏した理由を明かした。

この日の浦和は34分に横浜FMの狙いである「ボールを奪ったあとの素早いカウンター」(横浜FM・伊藤翔)から先制点を献上。ビルドアップでもミスが目立ち、失点シーン以外でも何度か危険なボールロストから横浜FMのカウンターを浴びていた。しかし、劣勢の展開を1失点で堪えたことが、その後の逆転勝利へと結び付いている。

結果的に武藤雄樹の浦和移籍後初ゴールと、「11年のプロ人生でヘディングでのゴールがゼロ」だった梅崎司のヘディングゴールで勝ち切った浦和。ただし、この2ゴールは宇賀神の存在なくして生まれることはなかった。

0-1で迎えた42分、宇賀神が柏木陽介の縦パスを縦のランニングでペナルティーエリア内に侵入してきた武藤へワンタッチではたくと、そのパスを武藤がダイレクトでシュートまで持ち込む。ポストに当たって跳ね返ったボールを武藤が押し込んで浦和が追い付いた。そして前半終了間際の45分+1分には槙野智章のパスを受けた宇賀神がペナルティーエリア内にて相手DFの間で浮いたポジションを取っていたズラタンに展開。ズラタンが右足シュートを放つと、一度はGK榎本哲也に阻止されたが、そのこぼれ球を拾った関根貴大の浮き球のパスを梅崎が頭で押し込んだ。

「サッカーでは最初の5分と最後の5分が大事と言われているけど、(敗因は)その時間帯に連続失点をしたことに尽きるんじゃないか」と横浜FMの伊藤が振り返ったように、相手に精神的ダメージを与えるには十分過ぎる"連続ゴール"が会心の逆転勝利へと帰結した。


▼構築されてきた左サイドのコンビネーション

「ウガはチーム内で非常に重要な役割を果たしている」
ミ ハイロ・ペトロヴィッチ監督から薫陶を受ける宇賀神には忸怩たる思いがあった。このシーズンオフには期限付き移籍組を含めると、11人という新戦力が加入 する中、シーズンが始まっても、ミシャ・レッズの"生命線"といえるコンビネーションが発動する機会は少なかった。「コンビネーションのことはずっと言わ れてきた」と宇賀神。最前線の核である興梠慎三が負傷で離脱している影響もあってか、前節・川崎フロンターレ戦までの公式戦10試合で1トップ2シャドー に同じメンバーが並び立つことはなく、指揮官によるそうしたターンオーバー起用がコンビネーションの確立に影響を与えていることを指摘する声も耳にしてい た。

「新しい選手もいる中でミシャのサッカーは簡単にいかないぞということは分かっていた」

ミシャ・スタイルの習得には時間を要することを誰よりも理解している背番号3は、憤りを感じていたという。

と ころがどうだろう。2つのゴールシーンに象徴されるように、横浜FM戦ではミシャ・レッズらしいコンビネーションが何度も埼スタのピッチで披露された。特 に、ハーフタイムのロッカールームへ引き上げる前に、コミュニケーションを取っていた槙野、武藤、宇賀神で形成する左サイドのコンビネーションは抜群だっ た。「コンビネーションで点を取り始めていることは良かった。3人の連係が良かったから勝てた」という言葉も決して強がりではない。

宇賀 神自身も持ち味であるダイアゴナルランで敵のマークを引き付けて味方が侵入するスペースを創出。25分には宇賀神のダイアゴナルランで左サイドに広大なス ペースを生むと、左CBの槙野がそのスペースを突く形から、最後はズラタンのシュートチャンスを導いた。もちろん、逆転勝利を手繰り寄せる2ゴールに絡ん だことがこの日の最大の功績である。

このシーズンオフには、Jリーグ三大タイトル獲得も経験している橋本和が柏レイソルから加入。しか し、左ウイングバックのファーストチョイスの立ち位置は決して譲っていない。さらに、開幕から公式戦3連敗で迎えたリーグ開幕の湘南ベルマーレ戦で先制点を奪われるなど、苦境に立たされたチームを自らの逆転ゴールで救ったのも、ほかならぬ宇賀神だった。期待を決して裏切らないからこそ、指揮官は彼に全幅の信 頼を置いている。

試合後のミックスゾーン。武藤の移籍に一役買ったという宇賀神が、移籍後初ゴールを奪った武藤の活躍ぶりについて触れた。

「アイツが思っている以上に、チームに順応できていると僕は思っている。武藤を誘っていた中で、こんなに早くから試合に出られるとは思っていなかった。ただキャンプの一番最初から武藤はチームに順応できていた。早く結果が欲しかったと思う」

"ミシャ・レッズの申し子"は、流通経済大在籍時のチームメートの活躍を、自分のことのように喜んだ。


宇賀神 友弥(うがじん・ともや)
1988年3月23日生まれ、埼玉県出身。172cm/71kg。戸田南FC→浦和レッズJrユース→浦和レッズユース→流通経済大→クラブ ドラゴンズ→流通経済大を経て、2010シーズンに浦和へ加入。J1通算131試合出場9得点。

※一部文言を変更しました。



滝澤翔(たきざわ・かける)
30代のフリーライター。サッカーフリークになったきっかけは高校選手権。いきものがかりの『心の花を咲かせよう』、大原櫻子の『瞳』など、選手権のイメージソングをきっかけに歌っているアーティストを好きになる傾向がある。


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