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浦議ニュース2014 07/06  09:38

【山中伊知郎の素人目線2014】山田暢久引退試合 浦和レッズvsレッズ歴代選抜『暢久はレッズのタモリだ』

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山中伊知郎レッズコラム2010

▼MDP売り場に長蛇の列
最近、あんまり、公式戦以外の試合やイベントには行かないけれど、さすがに山田暢久の引退試合ともなると話は別だ。

正直いえば、山田暢久といえばこの日のこのプレイ、という印象はあんまりなくて、Jリーグのリーグ戦で優勝した時にカップを掲げたりしていた時の方がよく覚えてる。何かそれだけ、気がつけば、いつもそこにいたタイプだった気がする。

ビッグなお笑いタレントでたとえるなら、さんまやたけしよりも、タモリだな。派手な言動もなく、力まず、いてもいなくてもいいように見えて、いつの間にか『笑っていいとも!』が30年超えてた、みたいな。

そんな「レッズのタモリ」の引退試合は、やはり足を運ぶしかない。

埼スタに入って、いきなりビックリしたのが、MDPを買うのに長蛇の列が出来ていたこと。なぜあんなに売り場の数が少なかったのだろう?まるでハーフタイムのトイレ待ちみたいだった。そりゃ、こういう試合なら、みんな記念に買ってくって。レッズの数々のレジェンドたちも載ってるんだし。

私は15分待ち。それでも買えたからいい。売り切れて、増刷決定だと。最初にもっと刷んなきゃ。

▼経験で楽しませる歴代選抜
さて、試合だ。こういう試合は、ただ遊びのように見えつつ、実はいい雰囲気を作るのはとても難しい。公式戦が、とにかく「勝つ」ために必死になればいいのに比べて、こちらの方はイベントとして成功しながら、かつサッカーの試合としてもしっかり見せておかなくてはいけない分、押さえるべきポイントはずっと多いのだ。

だいたい、対戦するのは「現役のレッズ選手」と、現役、引退選手混合の「歴代選抜」。
この場合、非常にデリケートな立場に置かれるのは、現役選手側だ。まともにガチンコやったら勝つに決まっているが、そんなことしても、面白いわけがない。

適度に相手を立てつつ、しかし、要所要所では「現役プロの技」を見せておかないと、観客はシラケテしまう。

その点では、どうもギコチなさが目立ったな。ことに前半、「歴代選抜」側が、ワシントン、ポンテ、闘莉王の「ブラジルトリオ」を中心に、試合を楽しみつつ、しかし、要所に来るとチラッとパスやシュートに「プロの技」を見せる絶妙のパフォーマンスを見せていたの比べると、だいぶ見劣りがする。もっと、わざと枠にはハズしつつ、現役じゃなきゃできない強烈なシュートとか、いくつもやってほしかった。

ま、経験の差だから、しょうがないか。

また、それでいうと、ことに引退した選手の場合、すでに運動能力は衰えているのは観客も承知なわけだから、みんな、「かつてのあの選手」が、あのキャラクター通りに、どれだけやってくれるかを期待しているわけですな。

ワシントン、だいぶデブって、動きはキツくなっても、ポスト役やったり、自分でシュート決めたり、期待裏切らない。ポンテも、そう。

岡野も、わかってたな。後半登場するや、いきなり笛が鳴ると同時にゴールに向かって全力ダッシュするあたり、野人としてのキャラクターをしっかり押さえてる。

池田信康も、あんなにデブったのは知らなかったにせよ、ちゃんとゴールを決めて、パフォーマンスもカマしてくれた。

残念だったのが、終了10分前に大歓声とともに登場した福田だ。せっかく相手が、福田にペナルティエリア内で倒れてPK決めて欲しくて足出してるのに、転ばずに、そのまま走ってしまったシーン。
「転べよ! なぜ転ばない?」
思わず、叫びたくなってしまいましたな。こういう試合でこそ、人々はかつて見た「思い出の映像」をもう一度リピートしたがっているのに。私にとっても、「福田のコケ」は、カズダンス以上なのに。

▼突然起きた観客のウェーブ
パフォーマンス的にいえば、槙野の坪井への噛みつきは大正解。今、最も話題性のあることを、うまく消化して、笑いに持っていく点では、あれ以上に素晴らしいタイミングと場所はない。絶対にお笑い芸人はマネできない。そもそも、試合のピッチに立てないわけだし。

あの槙野のセンスが、他の現役選手にもあってほしかったな。さすがにネイマールのケガはシャレにはしずらいとしても、GKがドイツのノイアーのマネして、思いっきりペナルティエリアの外に飛び出すとか、いろいろネタはあったはずだ。

「歴代選抜」の選手の出方については、やや疑問が残る。前半に「ブラジルトリオ」や小野伸二、田中達也などの「華のある選手」を入れすぎて、後半はスターと言えば岡野くらいになってしまった。

すぐ横で見ていたオジサンも、
「ただのOB戦になっちゃったな」
とつぶやくくらいで、もう少し均等に前後半、分けた方がよかったんじゃないか。まあ、福田の投入や、ワシントン、ポンテの再度出場で、どうにかつじつま合わせをしようとした感じはあったが。

私としては、後半、サプライズで、「ギド・ブッフバルト投入」「長谷部、投入」もありか、と期待したが、さすがにそれはなかった。

後半突然起きた観客のウェーブも、本当は、スター不在の中での、景気づけだった感も少しある。

▼最後まで自然体だった
現役だから当然として、小野はうまいね。丁寧に暢久にいいパスを送って、「さ、シュート決めてください」とメッセージを送る。
ところが、きょうの主役の暢久の方は緊張してたのか、なかなか決められない。そりゃ、みんな困っちゃう。観客まで困ってた。

で、ようやく28分で、最初の得点が決まった時の安堵の空気たるや、ピッチ上も観客席も同じ思いだった。主役が得点、のお約束を履行するまでは、みんな、気が気じゃなかったから。

だいたいあまりに露骨にゴールを決めてもらうのも失礼でありつつ、でも決めてもらわなきゃマズい、のジレンマは、現役選手側には重くのしかかっていただろうし。

そこいくと、暢久の息子さんのゴールの方は、ずっと気が楽だったろう。相撲の花相撲で、力士が子供に押し出されるのと近いから。

オーロラビジョンで見て思ったが、暢久の娘さんは父親とそっくりだな。ムチャクチャかわいいだろうな。

一選手の引退試合に観客が3万3千人余り。

この数字もすごいな。セレモニーでの挨拶も、涙があるわけでもなく、非常にさりげなく、飄々としたものだった。

ちょうど『笑っていいとも!』最終回のタモリが、ごく自然体でその時を迎えたのとダブって見える。

改めて、暢久は「レッズのタモリ」だ、と再認識させられた。


山中伊知郎

昭和29年生まれ。93年のJリーグ開幕時から、シーズンチケットでレッズを見続けている。職業はライター。
社長をつとめる山中企画では、『よくわかる東洋医学考根論』という本を昨年12月に出した。長崎・諫早に、「人の心は脳ではなく腸にあるんだ」というユニークな発言をする田中保郎先生という医師がいて、その田中先生が、唱えているのが「東洋医学考根論」なのだ。田中先生は3月17日の『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)にも登場し、NHKラジオ第二でもその講演が放送された。
田中保郎先生の本だけでなく、『元気になる毒蝮三太夫語録』なども絶賛発売中。
今年も山中企画では、5月には、広告代理店「ファインドスター」の内藤真一郎社長の著書『世界で一番起業家とベンチャー起業を創出する。』、7月には演歌歌手・天草二郎さんの著書『天草に恩返し、そして師匠に恩返し』を相次いで出した。8月には田中保郎先生監修の『家庭で出来る東洋医学考根論』も出す。
7月9日には、自ら主催するお笑いライブ『ちょっと昭和なヤングたち49』も、午後6時半より、お江戸上野広小路亭で開催。MCはイワイガワ。ゲストはねづっち、赤プルと旦那、コント青年団ほか。

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