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浦和フットボール交信 Vol.1 豊田充穂 「その「土台」とは何か?」 11
浦和フットボール通信に関わる、豊田氏、椛沢氏によりリレーコラムが今日からスタートします。
第1回は豊田氏から。お題は「昨年のレッズの総括」です。
初回のみ、浦議で公開(浦和フットボール通信のWEBがメンテナンス中のため)、今後は月2ペースで浦和フットボール通信WEBにて展開予定です。 (かなめ)
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以下、コラムです。
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Vol.1 豊田充穂
2009年12月24日。
クリスマスイブというのにスタジオ出入りの作業のさなか、浦議管理人のかなめ君からコラム依頼のメールを受ける。
お題は「昨季のレッズを観ての総括を」とのリクエスト。
実のところ私は、この最大のレッズ系応援サイトの管理人氏から『浦和フットボール通信』の執筆とクリエイティブワークも依頼いただいており、仕事の合間を縫っては地元のフットボール事情を取材する日々を過ごしてきた。
前もっての言い訳ではないが、そんな理由から私はここ数年、みずからのパスでレッズに肉薄した取材歴を持っていない。
だが、しかし......。URAWAは特別というか、不思議な街だ。
市街のど真ん中に暮らし、その空気を吸い続けていれば、フットボールの話題という土地風に乗って「レッズの現在」は夜に昼に伝わってくる。
これはあらゆる角度からクラブに関わり、情報に精通する近隣住人が多々いるという理由による。
加えて仕事先が、スポーツジャーナリズム(最近は悪評高いようだが)の中心地である都内新宿区や千代田区の界隈となれば、確度も鮮度も高いクラブ情報にも触れることもできるので、"状況証拠"は出そろう。
つまるところこの連載は、そんな私の立場で聞くことができるURAWAならではの市井の声を源に発信していこうと考えている。
■土台づくりの1年
さて、昨季のレッズ総括となれば、キーワードは「土台づくり」。
この一言以外あるまい。メディアでも、サポーターの間でも様々な議論が交わされてきた。
だがそれでは、そもそもレッズが作ろうとしている「土台」とは何か?
あれほど会見でくり返され、並み居るジャーナリストたちと対話を重ねてきた言葉だ。
サッカー自体の範疇、つまりプレースタイルや戦術面における「土台」なら、現場の指揮官フィンケ監督以下、コーチ、選手まで、かなり鮮明なイメージ共有ができていると思われる。
(現状では、あくまでもイメージだけではあるが)
では、社長以下フロントを含めた他のクラブスタッフの間では、その「土台」はどのように理解され、どこまでイメージを共有する作業が行われているのか?
前述通り最近の私はレッズの取材をしていないので、"状況証拠"を見ての推測でしかないがもしも
「それは監督や新任の柱谷さんが、選手やコーチと現場で作っていくものでしょ?」
などという空気がいまのクラブ内にあるとしたら、問題は根深い。
心ある支持者やサポーターは、この「土台づくり」とは「クラブ内すべてにおよぶ意識からの抜本的な改革」と理解していることを、まずはここに確認しておく。
でもま、これは当連載の中でじっくりと検証して行くつもりの問題だ。ひとまずワキに置く。
■サポーターにとっての「土台」とは?
連載冒頭の俎上に乗せたいのは、サポーターにとっての「土台」である。
「問題とされているのは、クラブの土台づくりのことなのでは?」
「フィンケやTDといったプロに任せるのだから、その土台づくりにサポーターが関われるはずがない」
「応援で勝たせるというレッズサポーターの概念は、限界に来ていると思う」
「レッズに見せて欲しいのはプロとしての仕事の土台づくり。私たちはあくまでそれを見守り、お金を払って観る立場だということを双方が認識すべき時」
極端な例なのかも知れないが、最近出会ったサポーターのコメントにはかつてのレッズ支持者からは聞かれるはずがなかったニュアンスが漂う。
そして、このサポーターやホームURAWAにまで介在しはじめた一種の違和感はなおさら昨季のキーワード、「土台づくり」に重く苦いイメージを加える。
では、読者諸兄とともに結論を考えよう。
レッズサポーターが作るべき「土台」とは何か?
私はそれは、「経験の再検証」であると思う。
そして、その経験を「行動に活かすこと」であると思う。
タイトルの数では他の強豪に及ばなくても、私たちにはホームタウンもサポーターも一体となって、低迷、降格、復帰、栄光、そして停滞という、およそ考えうるかぎりのフットボールの修羅場を経験してきたキャリアがある。
しかもそれは、Jリーグの誕生と共にレッズが本拠を据えるまでの、百年におよぶホームURAWAのサッカー史にも連結している。
これはこの地だけに流れた「サッカー時間」であり、時計を巻き戻すことができないのと同じく、他クラブが倣うことができない宝物である。これを活かさない手はないだろう。
例えば低迷の時代、当時のクラブに欠けていたものを我々は知っている。
逆に、苦しいさなかにやってくれたことも鮮明に憶えている。
降格の頃のフロントの様相も記憶しているし、それに対してサポーターがどんな行動を起こしたかも忘れてはいない。栄冠をつかんだ頃のスタンドとイレブンの一体感は「赤い悪魔」が財産としてきたキャリアであるし、URAWAの市街地にまでおよんだあの時の熱狂はいまだに語り草である。
何のことはない。こうして並べてみれば歴然だ。
レッズサポーターはレッズの盛衰に深く関わってきたし、忌憚なく言い切れば、常にクラブの改革の発端に点火し続けてきたと言ってよい。
幸いこの連載は、ゴール裏の動向を熟知している『浦和フットボール通信』の椛沢佑一編集長とのリレー方式となっている。私たちが自らの経験を、それが持つ意味ともども浦和レッズとその周辺に投げかけるにはどのような方策があるのか? 埼玉スタジアムの応援の震源地を担う面々にも、その見解を問いたいと思う。
<了>
豊田充穂
コピーライター&イラストレーター。
幼稚園から大学卒業までを別所、仲町で過ごした生粋の旧浦和市民。
広告代理店勤務を経て1999年にミントジャム広告事務所設立。
2007年より「浦和フットボール通信」の創刊にクリエイティブディレクターとして参画。
著書に『浦和レッズJ2戦記・生還』(マガジンハウス)、『我らが街に凱歌は響き』(流星社)ほか
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コメント
2.名無しさん
2010年1月 4日 16:51
昨シーズンが土台作りだとすれば、フィンケが理想とする土台はどこまで成果を上げられたのか?また理想までの過程には何が現在不足しており、どのように埋め合わせをして行くのか?また理想形の完成をいつまでとするのかを是非今シーズン始めには我々サポーターに示して欲しい。今シーズンも引き続き、辛抱強くフィンケを支持して行くには必要な事だと思う。支持していながらもみんな不安なのだと思う。
3.名無しさん
2010年1月 4日 16:52
もととなる戦術やプランが確立していれば、今よりははるかに戦いやすくなると思う。そういった面での「土台づくり」は必要なことであると思う。
しかし監督や選手がコロコロと入れ替わっては、そのような土台は簡単に崩れてしまうに違いない。
今のフィンケで辛抱強く待ってやらせてみるならこの土台作りはいいのかもしれない。長期的な面でみるとこちらのほうがいいのかもしれない。しかし今すぐ結果をもとめるなら、早く監督をかえて、即戦力もたくさんとってしまえばいい。そうすりゃ結果なんてものはすぐに出る。
ただ、↑の方がおっしゃられる通り、どのチームにも世代交代はやってくる。その期間を短くするには選手の獲得も必要なのかもしれないが、戦術面での土台作りの迅速さ、戦術のたたきこみを徹底的に行うのもあると思う。
それなら、今すぐ結果を求めるのではなく、フィンケに長期間任せて、チームとしての土台だけでなく選手事体の土台を作り上げてもらうのも必要だと思う。今ならまだある程度の基礎戦力もあるし、急に勝てなくなるということはあまり考えられないと思う。
4.このリレーコラム
2010年1月 4日 17:27
核心を衝くテーマで面白そう。楽しみです。
>私たちが自らの経験を、それが持つ意味ともども浦和レッズとその周辺に投げかけるにはどのような方策があるのか? 埼玉スタジアムの応援の震源地を担う面々にも、その見解を問いたいと思う。
いまをしっかりと捉えていくしかないのではないでしょうか。
ひとりのサポーターとしては、そのときにどう考え、チームにどんな声を送ったか、
一人ひとりが意見を持つこと、これが大事なのではないかと思います。
ところで、昨年1年間起こったことを、しっかり記録している人はいるのでしょうか。
(どこかのゴシップ的裏話的な妄想日記ではなくて)
他人任せな意見ですみませんが、いま起きていること、これから起こることを、
後々になってもフェアに語れることが、先々の糧になるものと思います。
大きなスパンでみると、世代交代の波は何度もやってくるわけですし。
私は、現状は肯定的に考えていますし、クラブを、監督を信じて
これまで同様サポートしていきます。
5.名無しさん
2010年1月 4日 17:30
>早く監督をかえて、即戦力もたくさんとってしまえばいい。そうすりゃ結果なんてものはすぐに出る。
そんなに甘くはない。
土台が必要なのではなく時折々にしっかりとした戦術や対応力があり、そしてそれを実現実行する事が出来るか選手達なのか見極められる監督やフロントの能力が必要だと思います。いつまでも監督が推奨するサッカーが実現できない状況を土台作りと理由づけをして安易に続投はしてはいけないと思う。
6.名無しさん
2010年1月 4日 18:52
フィンケ監督はG大阪の西野に似てる気がする。
日本人にこだわるより能力優先的な発言をしてたけど、そのうちFWは全員外人になると思ってます。個人的にはそれは正しい事だと思いますし、点を取る事が目標ですから、得点力のある人を第一に補強する事(育てる事)が大事と思います。
ただ「土台」という言葉は危険ですね。>>1さんが言っていることが正しいと思います。
>>2さんのようになってしまうと、誰も監督をやる人がいなくなってしまうと思います。
(ラモスを除く)
7.土台
2010年1月 5日 05:12
フィンケ,契約しないでドイツへ帰ってくれ.さよなら!
8.豚汁
2010年1月 5日 10:21
>私はそれは、「経験の再検証」であると思う
僕の記憶だけで言わせてもらうとレッズサポが「浦和のサッカースタイルの確立」を
クラブに求めたのはレッズの歴史上初めてのことだと思います。
ですから歴史上はじめての「我慢」もできたのだと思っています。
>最近出会ったサポーターのコメントにはかつてのレッズ支持者からは聞かれるはずがなかったニュアンスが漂う。
犬飼さん時代以降のサポとそれ以前のサポーターにおおきな違いを感じています。
犬飼さん時代は(語弊がありますが)犬飼さんがクラブをひっぱっていました。そして彼についていけばいい、という感じがあったと思います。
が、それ以前はサポーターがクラブを引っ張っていたと感じています。
Jリーグの始まったころは成績も動員も弱小でした。
「それならば俺たちサポがメディアになればいいんだ」とクラブやチームを引っ張っていきました。
このあたりの「サポーターとしての姿勢」がちがうのかな、と考えています。
チームやクラブに目標があるようにサポーターに目標があるとしたら昨年失われた
観客動員を取り戻すことはいい目標になると思います。
浦和サポーターよ、一歩前へ!!
9.そもそも
2010年1月 5日 17:15
>「それは監督や新任の柱谷さんが、選手やコーチと現場で作っていくものでしょ?」
豊田さんはお見通しで書いてると思うけど、本当に核心つく指摘でしょうね。というか、こういう部分からも目を配る感度が欠落しまったことがサポの弱体化につながっていると思う。
10.名無しさん
2010年1月 5日 17:42
オフトのフルコートマンツーマン、ポジション厳守、追い越し禁止という土台は2年持たずにJの他チームに攻略された。
ギドの作った、前線からプレスしてショートカウンターと、ゴール前にブロックを形成するディフェンス、ずば抜けたタレントのひらめきに頼る攻撃という土台も、アジアチャンピオンを取りながらも、攻略され始めていたと思う。
だから、今度は簡単に攻略されない城、分かっていても攻めきれない城を築かなければならない。
そういう意識の変化が個々のサポに拡がったんだと思う。
それはヨーロッパのビッグクラブがやっているような美しいシステマティックなサッカーだし、今はその勉強をしている途上。
高い建物を建てるには、土台はしっかりしなければならない。
少しくらいの地震には揺るがないしっかりした土台が必要だ。
急造のオフトの土台も、ギドの土台も簡単に崩れたことは忘れてはいけない。
そういったことを理解することがサポにとっては土台になると思う。
チームの土台作りの困難さを味わうくらいの、心の余裕も持ちたいものだ。
11.名無しさん
2010年1月 5日 21:29
"なにか"に書かれていましたが、
クラブスタッフが「1999.11.27」というゲーフラに「あれは何ですか?」と聞いたそうです。
クラブ内部にはそうとうの意識改革がないといけないのではないか、と思いました。
これって、たとえは悪いですが、
三菱自動車の社員が「リコール事件?それって何ですか?」って言っているようなものかと。
1.名無しさん
2010年1月 4日 16:28
土台とは如何なる困難にも対応する事が出来るという幻影!!
一般的な認識で土台とは監督や選手が入れ替わってもしっかりとした土台があれば個々の能力に依存はせずに同じような闘い方して結果が得られるというものだと思います。
そんな夢の様なチーム作りが出来るのか?
そして現実的か?
今の浦和はどのチームも経験する世代交代の時期に来ている。
そしてどのチームも世代交代時期に訪れる低迷期に入っている。この低迷期をいかに短い期間で終わらせるかがフロントの手腕の見せ所!!
要は能力のある新たな選手の獲得を迅速に行い、ベテランの誰を残すかって事がすべてでしょう。
もっと物事をシンプルに考えた方が良いと思うよ。