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▼ゴール前のチャンスに数多く絡んだ11番
浦和レッズは18日のJ1第16節、名古屋グランパス戦を3-1で勝利した。柏木陽介のコーナーキックから、遠藤航と槙野智章が3得点を挙げたことが話題になったが、そのセットプレーも敵陣までしっかりと侵入できていたからこそ獲得できたものだとは言える。

 

名古屋が中央に偏るボール保持を繰り返す中で、浦和の攻撃でポイントになっていたのがマルティノスだった。ウイングが主戦場の彼に与えられたのは2シャドーの一角で、「一番好きなポジションではないけど、監督の指示にしっかりと応えてプレーする」と話していたが、想像以上に良い部分が出ていた。

 

手元のノートに浦和がゴール前まで攻め込んで、シュートあるいは決定的なラストパスに至った場面をメモしていると、「11」という数字を書くことが非常に多かった。前半だけで5回、後半14分の交代までに2回あり、おおよそ8分に1回はそうしたチャンスに絡んでいたことになる。公式記録でのシュート数も4本で、15分に1本ほどのペースだった。

 

さらに言えば、マルティノスが何度も見せてきた悪癖である、痛がって転がっている時間がほとんどなかった。さながらネイマールのようになってしまうことのある選手だが、アピールしながら倒れるような場面がほとんどなく、集中を切ってしまうような時間もあまり感じられなかった。

 

オズワルド・オリヴェイラ監督も「相手の最終ライン近くでプレーする選手はどうしても疲れやすくなりますが、出ている時間の中では、本日は良いプレーを見せていたと思います」と高評価を与えていた。

 

▼ドリブルのトップ3が去っていた今年のチーム
マルティノスは、今季の補強の目玉と言える存在だった。当初、堀孝史監督がウイングを置いたサイドアタックを志向していたこともあり、独力で違いを作れる選手として期待された。なぜなら、手元にあったサッカー専門誌の昨季の総集編で、データ項目の中でドリブルの回数トップ3だった選手(※浦議注:1位 関根、2位 駒井、3位 ラファエル・シルバ)が全てチームを去っていたからだ。逆に言えば、そこで迫力を見せてもらえなければ、獲得の意味がないとすら言えた。

 

しかし、前述の悪癖はチームメートからの信頼も失う引き金になった。それに加え、監督が交代していく過程で存在感は一気に小さくなった。中断期間中にはブラジル人FWファブリシオの加入が決まり、マルティノスの立場からは大きな危機だ。

 

それでも、トレーニングを見ているとマルティノスには明るさが戻ってきていた。横浜F・マリノスでのプレーから数えて3回目の夏に「慣れないよ。やっぱり暑いね」と話しながらも、「新しいポジションはスペースに入り込むことや、セカンドボールに絡むこと、あとはスプリントして抜け出すところで良さを出せると思う」と前向きだった。

 

それは、名古屋戦でも発揮された部分が少なからずあった。特に、中央のスペースが狭い中だからこそ、無理にボールを持とうとしないことが良かったのかもしれない。ここで1人を突破すれば、という勝負どころで仕掛けるドリブルやカットインからのシュートは、しっかりとチームの攻撃にアクセントを与えていた。

 

そうした試合に、「たくさんのチャンスもあったし、その場面をどうやって作るのか。最終ラインを突破するためにどういうプレーが必要かを見せられたとは思う」と手応えを話した。だからこそ、「それだけチャンスがあって、決定機で決められなかったのは、前の選手としては反省しないといけない」という言葉を残している。

 

しかし、シーズン前半戦の「どうしたら良いのか分からない」感じをだしていた選手から見れば、試合の中でも反省すべきポイントが攻撃の最終局面になったのはポジティブなことだった。

 

▼GK目線で見る柏木のコーナーキック
コーナーキックから3点を奪った試合であり、その前の天皇杯から数えれば柏木のキックから5連続得点となった。GKの西川周作はトレーニングでかなりの時間を割いてやってきたセットプレーについて「なかなかうまくいかずに、中の選手もやり方を考えた方が良いという意見を出したこともあったけど、ブレずにやってきたことが結果に表れていると思う」と話した。そして、トレーニングでは相手になることも多い柏木のキックの良さを、GK目線でどう見えるかを尋ねてみた。

 

「まず、GKとしては嫌なところに良いスピードで入ってくるというのがあります。GKから見ると、出られそうだけど、そう判断したところから曲がったり落ちたりするので、色々と考えさせられてしまうんですよ。(名古屋の)ランゲラック選手も、前半のうちに失点して、余計に考えてしまって出にくくなったのかなと思いました」

 

トレーニングでの時間配分は、監督がどこの部分で相手を上回って勝利を収めたいかが強く出る。そうした意味では、多くのリソースを割いてきたセットプレーで試合を決めたことは、チームのメンタル面にとっても大きなプラスになっていくはずだ。


※関連リンク

イングランドのような勝ち方? 名古屋を逆手に取りセットプレーで仕留める【轡田哲朗ゲームレビュー/明治安田生命J1リーグ第16節名古屋戦】(浦レポ)

 


轡田哲朗

1981年10月30日生まれ、埼玉県出身。浦和生まれの浦和育ちでイタリア在住経験も。9つの国から11人を寄せ集め、公用語がないチームで臨んだ草サッカーのピッチで「サッカーに国境はない」と身をもって体験したことも。出版社勤務の後フリーに。

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  1. 1 匿名の浦和サポ(IP:49.98.140.1 )

    6年間も同じ監督だったし、すぐに変われないのはわかってるからこっからゆっくり確実に変わって行って欲しいね

    このコメントに返信

    2018年07月20日 16:10

  2. 2 匿名の浦和サポ(IP:111.99.18.187 )

    流れの中でセットプレーでも全く点が入る気がしないチームから、セットプレーに期待できて流れの中でも惜しいシーンがチラホラっ感じになってきた。少しずつだけど変わってきてる。

    このコメントに返信

    2018年07月20日 16:31

  3. 3 匿名の浦和サポ(IP:1.72.1.56 )

    マル爆発間近!?心から同意します。
    一方で名古屋戦のマルに試合後議論で
    速攻ダメ出ししてた輩は同じサポとして
    本当に恥ずかしい。試合観てたのかな?
    見方は人それぞれだとは思うが。
    でも、あの気温と湿度の中、
    何度もスプリントしてチャンスメイクしてた
    マルに対してダメ出しは無いな。ありえない。

    このコメントに返信

    2018年07月20日 17:25

  4. 4 匿名の浦和サポ(IP:153.235.198.28 )

    マルちゃんが活きることで攻撃に厚みが増し、慎三や武藤、さらにはファブリシオのゴールチャンスが増えるのでは。

    このコメントに返信

    2018年07月20日 17:47

  5. 5 匿名の浦和サポ(IP:1.75.247.170 )

    マルの一番好きなポジションてどこだっけ、一度そこで本領発揮した彼のプレーを見てみたいな。

    このコメントに返信

    2018年07月20日 17:58

    • 5.1 匿名の浦和サポ(IP:27.114.3.253 )

      右のウイングじゃなかった?
      前にスペースがある位置でボールを貰ってドリブル突破が彼の仕事だと思っている。

      2018年07月20日 22:56

  6. 6 匿名の浦和サポ(IP:123.230.120.136 )

    チーム最多スプリントのハードワークも「悪癖」が鳴りを潜めたのも、ファブリシオ加入による危機感の現れかな。チームの得点力アップのためには、チャンスを「演出する」ば かりでなくもっとゴールに直結するプレーを見せないとね。
    今日ファブリシオの登録が済んで次節からはスタメン落ちだろうけど、この暑さの中で相手の足が止まった試合終盤にサブから出番があるかな。

    このコメントに返信

    2018年07月20日 18:48

  7. 7 匿名の浦和サポ(IP:123.230.120.136 )

    チーム最多スプリントのハードワークも「悪癖」が鳴りを潜めたのも、ファブリシオ加入による危機感の現れかな。チームの得点力アップのためには、チャンスを「演出する」ぱかりでなくもっとゴールに直結するプレーを見せないとね。
    今日ファブリシオの登録が済んで次節からはスタメン落ちだろうけど、この暑さの中で相手の足が止まった試合終盤にサブから出番があるかな。

    このコメントに返信

    2018年07月20日 18:49

  8. 9 匿名の浦和サポ(IP:126.21.152.73 )

    こっから絶対ACL圏内に滑り込んでやる。
    絶対負けねぇ

    このコメントに返信

    2018年07月20日 19:25

  9. 10 匿名の浦和サポ(IP:165.76.145.4 )

    オフェンス面は申し分なかったけど、ゴール裏から見てたらマルが全然相手につめないのが原因でサイドチェンジとか縦入れられたりした場面もたくさんあったよ。慎三みたいにチェイスも完璧にやれとは言わないけど、上のチームと当たるとき結局左サイド崩壊しそうで怖い。ある程度バランス取ってほしいな。まずは守備からは統一してほしい。

    このコメントに返信

    2018年07月20日 20:31

  10. 11 匿名の浦和サポ(IP:126.73.243.3 )

    チーム内での競争に勝って、皆が切磋琢磨してくれ。んで、後半戦は勝ちまくってくれ

    このコメントに返信

    2018年07月20日 21:13

  11. 12 匿名の浦和サポ(IP:126.245.135.145 )

    いや…守備は相変わらず酷かったぞ…
    名古屋だからまだ良かったものの案の定いの一番で変えられてたし
    その後の方が全体の流れは良かったように思う

    このコメントに返信

    2018年07月20日 22:33

  12. 13 匿名の浦和サポ(IP:14.193.184.214 )

    マル、右に置くかと左に置くかの違いでは???

    このコメントに返信

    2018年07月20日 23:11

  13. 15 匿名の浦和サポ(IP:182.251.240.50 )

    出来る選手ならとっくにサポから好かれてるわ!

    このコメントに返信

    2018年07月21日 13:57

  14. 16 匿名の浦和サポ(IP:153.221.135.190 )

    意外とファブリシオセンターでマルをウィングに戻したら、マルのアーリークロスでファブリシオがんがん点取ったりして。

    このコメントに返信

    2018年07月21日 17:38

  15. 17 匿名の浦和サポ(IP:1.75.8.46 )

    マルは良くなってきてるかもしれないけどすぐにボール取られるし判断は遅いし信じられないシュートミスをするし悪いところが目立ちすぎる。
    頑張ってるのはわかるけど、正直J2レベルの選手ですよ。
    フロントはなぜマルに2億なんで出したんだろうか。

    このコメントに返信

    2018年07月21日 18:57

  16. 18 匿名の浦和サポ(IP:61.213.74.148 )

    さすがに、この試合でマルティノスを批判する人は、サッカーを知らなすぎると思う。
    得点したCKを取ったのもマルティノスのプレーの結果やぞ。
    機能した選手を過去のイメージで叩くのは、さすがにダメでしょ。

    このコメントに返信

    2018年07月21日 20:09

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