浦和レッズについて議論するページ



▼気合いが入っていた新潟サポ
たぶん試合開始ギリギリに行っても、楽々、座れるだけの席はあるだろうと思っていた。

だから、家でテレビで大相撲の結びの一番までしっかり見てから、自転車で出発。6時25分くらいに埼スタのスタンドに到着し、南側自由席の、予想通りたっぷりと席の空いている上段の方に座ったら、もう、すぐ試合は始まる。

相撲では、かつて「期待外れ男」としてレッズと並ぶ存在であった稀勢の里があっさり敗れる。きょうのレッズも連鎖的に負けるんじゃないか、と悪い予感を感じつつ、観戦。

観客も3万を割るかどうかがボーダーラインとは見ていた。割っちゃったよねぇ。安倍政権と並ぶ低落感。

その一方で、アウエー・サポ席の気合いの充実ぶりは目を見張るものがあった。

危機感のなせる業だろう。アルビレックス・サポの悲壮感は、横にいた私たちにもはっきりと伝わってきた。メガホンから、

「まだ諦めるな!」

なんて声がガンガンに聴こえてくるのだから。席もほぼ埋まってた。

Jリーグ・サポって結局、優勝争いしてるか残留争いしてるかが一番盛り上がるのは、長年、レッズ見てて痛いほどわかる。今のレッズの、真ん中位のポジションというの、テンション維持の点でも非常に難しいのだ。しばらく集客は増えないかもね。

▼頼りになる男
試合前半も、そうしたチーム事情によるモチベーションの差がはっきり出ていた。

実力は上位なのに目標を見失いかけているレッズは、ボールはよくキープするし、そこそこ相手のゴール前まで攻め込むものの、「どうしても決めなきゃ」という切羽詰まった意識に乏しいものだから、何となくパスを繰り返しているうちにシュートも打たずにゲームが途切れていく。

対して、必死のアルビ側は、キープ率は低くても、いわゆるセカンドボールとかは食らいつくように奪うもんだから、チャンスの数はレッズとほぼ変わらない。

1点目の得点だって、あれ、アルビ・サポの必死の願いが天に通じたんじゃないか。

このままじゃ、ボールはキープしても点が取れないままの0-1かな、とハーフタイムで私は半ば諦めた。どう見ても、必死さでは相手が上回ってる。こりゃ、ゴール前に選手全員並んでも、アルビは失点阻止に走るのではないか?

テンション勝負では勝てない。

ところがレッズにも、一人だけ、テンション勝負で相手に負けない人物がいたのです。

それが阿部勇樹。

たぶん本気でチームの状況に対してハラを立てていたのだろう。彼を注目して見てたら、前から後ろから、「このままじゃいかんぞ!」と怒りながら動き回っていた。

しかしまさか点まで決めるとは想像もしてなかった。点決めたら、マジでコーフンしまくってた。

で、それにつられてというか、すでにその前からと言うか、同じように「このままじゃいかん」と思っていたであろう関根やラファエル・シルバが、さらに動きを加速させ始めたので、ようやく見ていた私も、「こりゃ追加点はいるな」と安堵。

でも冷静にとらえれば、最下位相手に、「Jリーグ屈指のビッグクラブ」であるはずのレッズが、ここまで冷や汗かかされるのは、ちょっと弱っちゃう。

だいたい「ビッグクラブ」がここ数年で、去年のルヴァン杯くらいしかタイトルがないのもやはりおかしいわけで・・・。

帰りがけ、前を歩いていた男性の二人組が、

「今年も、やっぱり、タイトル何もなしか・・・」
「まあ、あると期待させるだけいいんじゃないの・・・」

慰め合ってたのが印象的だった。

「何もなし」はやめてほしい。



山中伊知郎

昭和29年生まれ。93年のJリーグ開幕時から、シーズンチケットでレッズを見続けている。職業はライター。山中企画という会社を作って、自分が制作費を投下して本も出版している。山中企画の4月新刊が『目が見えない演歌歌手』。生まれつきの全盲で、『NHKK
のど自慢』のグランドチャンピオンになったのをキッカケにプロ入りして今年10周年
の演歌歌手・清水博正さんの本だ。 売れ行き好調で、5月に増刷。昨年11月に出した、かつてのGS(グループサウンズ)をテーマにした『最後のGSといわれた男』(オリーブのマミー・著)に続く、音楽関連本でもある。6月にもまた、作詞家・たきのえいじ氏の『生かされて』と、オタク業界の重鎮・高橋信之氏の『オタク稼業秘伝の書! デラックス・ア・ゴーゴー!』を出した。

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